小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月27日

 

 

 

テオドール「おや粋さん 肩に何かついておりますが。」


粋「Σうげっ カメムシっ」びくっ

テオドール「虫に御座いましょう?
そんなビビられませんでも」


粋「いやコイツは扱い気を付けねえと

Σあ、こらっ!」

 

 

 

彬羽「カメムシは手荒に扱うと 悪臭を放つぞ」

テオドール「Σぐわああ! 嗅覚の鋭い吸血鬼にはキツい!!」

灰ざらあっ!

 

粋「いや 肩でかまされた俺のがキツくね?」げんなりっ

 

 


白「何してるんだお前等」あれっ

 

粋「あー兄貴 ちょっとカメムシにやられて」苦笑。

白「カメムシ

ああ 今年多いよな」


ぶーん。ぶーん。


粋「Σうおおめちゃ周り飛ばれてるのに びっくりするくらい一定距離から近寄らない!」ひええっ

 

彬羽「カメムシは甘ったるい匂いが好きだからな

このアホ 着物の袖に常に甘い物入れてるから寄っては来るが
動物的本能で これ以上寄ると焼き尽くされるのも察していると言うか」うーん。

粋「Σカメムシ意外と賢い!!」おおおっ

 


家康「カメムシかあ

夏から秋に多いと その冬は冷えるってことで言うよね

うわ、怖いなあ」苦笑。

粋「ん?怖いって?」

 


挿音「ヒント これから雪山任務。」キセルすぱーっ

家康「一気に冷え込んだら 忍軍に凍死者出かねないよね」うん。


粋「Σ何がどうしたら忍が雪山行かなきゃいけねえんだよ!!」えええっ

 

 


彬羽「成る程 山は潜伏場所として鉄板

そしてこれからの時期 更に登山する奴は減るだろう  つまり。」

挿音「おう、ちいっとやらかした奴等が富士の山に逃げ込んだって事でよ

山頂の雪が真っ赤に染まりそうだわ」ふっ。

 


粋「・・あ。うん」引きっ

 

 


千様「問題は 忍の人達もコイツも雪山での捕物は初って事らしいのよねー」

テオドール「あ、それで先程我が主とお話しておられたので」ざらざら復活っ


粋「へ?どういう?」


挿音「察しが悪いな
お前の兄ちゃんの経歴考えてみろよ?」

粋「経歴って 

Σあ!」はっ

 


彬羽「成る程 そういや3歳から山でサバイバルしてたな お前。」

白「北の方だから 余裕で背丈より雪有ったぞ」どやっ


挿音「いやそれお前がチビ Σごふっ!」
千様「あらー。それじゃもう雪山のプロねー
と言う事で 忍の新人さん達の指導よろしくね」にこっ

 

粋(Σ当たり前みたいに肘打ちした!)ひえっ

彬羽(また、綺麗に入ったな。)

テオドール(徳川忍頭に1撃入れる辺り
この方やはり猛者で御座いますね)

 

家康「お前ね
教えて貰うんだからキゲン損ねる様な事言わないの

じゃ途中まで同行して色々教えてあげてね」

粋「え。途中までって!!」ぎょっ

 


彬羽「安心しろ
迷子予防に ちゃんと長い紐つけてから向かわせる」

粋「Σいや兄貴のうろちょろなめんなよ!
絶対其処らに絡まるだろ!!」

 

彬羽「やはりそうなるか。

仕方無い。テオ、手前確か血液を紐状に出来たな
アレを頼む。」

 

テオドール「それで我が主が迷子になられないなら喜んで致しますが

ただ 基本私の体内の血液に御座いますので 何処まで倒れずに居られるか」そのー

彬羽「・・レバーとニンジン食いながらなら行けるか?」真顔っ


テオドール「・・胃がパンパンになったら終わりなので 素直に飛天さんに増血剤出して貰って参ります」

 


挿音「レバーとニンジンて
おっつかねえだろ」いててっ

千様「彬羽君 たまーに天然なのよねえ」あらあらっ

 

 

白「雪山か。久しぶりだな

あ。小太郎も行くか?」いそいそ脚絆巻き巻きっ

小太郎「え!雪!? 行く行くっ」わんっ!


粋「いや 遊びに行くんじゃねえから兄上。」

 


家康「あ、でも小太郎居たら 遭難者出ても安心だね

ぜひよろしく頼むよ」

小太郎「解った!」わんっ

 

 


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【富士山 (結構雪山)】

 

 

忍A「えっと。」冷や汗っ

忍B「Σしっ!目を合わせるな!」しーっ!


忍C「な、何故にお頭はあのようなっ」

忍D「ひ、人を見た目で判断する物ではないぞ」

 


忍E(人?)ええー。


小太郎「わーい!雪だ雪ー!」わんわーんっ

 

 

挿音(犬型で来いっての忘れてた。)頭かかえっ


白「合流した時点で毛むくじゃら犬男だったし
今更 犬型になっても遅いよな」うん。

挿音「頼むから手前も少しはおかしいと思ってくれや」


白「ごめん。2本足小太郎見慣れてるから うっかりした。」真顔

挿音「ああうん。お前はそうだよな」うん

 

 

 

小太郎「そんな怖がらなくても良いぞ。
ほらほら この首から下げてるの
これ酒が入っててな 万一凍えても俺が助けてこれ飲ませるから安心だぞ」わんっ


忍A「Σ凍えるって!?」ひえっ


挿音「小太郎 余計な事言うなや」雪ざくざくっ

 

忍B「小太郎?
お頭の犬と同じ名前ですね」

挿音「・・そだなー。」棒読みっ

 

白「雪山は同じ所足上げて歩くとコケるぞ

ゾロゾロ行くなら摺り足のが良いぞ」ずずっ

忍C「うっす!」ずりずりっ

 

小太郎「Σおお白凄 Σぎゃいんっ!」

つるすてーんっ!


どしゃああっ!!


忍D「Σお頭!犬の方が滑って転んで谷に落ちました!!」ひいいっ

挿音「Σ足元見ろや あのアホ犬!!」だあもうっ

 

白「絶対死んでないから大丈夫だ

ちょっと拾ってくる」ずざざっ

 

忍B「まさかの あの人のがマトモとは。」おおっ

忍C「だなー。
いつも なんなと手貸してくれるけど なんなと爆発させたり俺等くたばりかけるもんなー」うんうんっ

 


挿音(あ。完全に人選間違ったわ俺) 遠い目っ

 

 


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粋「今更兄貴 迷子になってねえかな」うーん。


テオドール「大丈夫で御座いましょう
どんどん血が抜かれて行っておりますし」くらくらっ

 

家康「めちゃめちゃアクティブには動いてるみたいだねえ」うわ。

千様「頑張ってねー
テオ君が気絶すると 糸が血に戻っちゃうからー。」よしよしっ

 


飛天「輸血のが早いかもよ?」血液パックぷるんっ

彬羽「すまん。頼む」

 

 


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テロリストA「Σ何い!幕府の犬がこんな所まで!?」えええっ

テロリストB「確かに!
見知らぬ新しい足跡を複数確認した」

テロリストC「マジか!

あああ お前等が反抗の意思表明とかって 作ったばっかの橋爆破するからっ!」ひええっ

テロリストD「Σいやお前も同意したろ!

まずは落ち着け
追手が何者であろうと 雪山育ちの拙者等をそうそう雪の中で

 

何あれ」ん?

 

もこっもこもこっ。

 

 

テロリストE「・・でかいモグラ?」

テロリストF「雪の下にか?

Σはっ!!」

 

 

 

ずぼっ!!

 

小太郎「見つけたわおおおおーーん!!」


テロリスト一同「Σぎゃあああああっ!!!」ひええっ

 

 

 


忍A「Σ成る程!あんなんに襲われたら どんな猛者でも一瞬ビビる!
さすがお頭っ 雪山って危険な場所で確実に任務を遂行する為 相手の隙を作ったんすね!!」おおおおっ


挿音「あーうん。

だいたいそんなん」棒読みっ

 

 

白「じゃ お前等も行け」ほれっ

忍一同「うっす!!」ばさあっ!

 


テロリストA「Σ何いい! 奴等 白い布を!保護色だと!?」ひええっ

テロリストB「Σいつの間にこんな近くまで 忍者汚な Σうおおお犬来んなああ!!」ひええっ

 

 

挿音「おい。人がやる気削げてるからって 勝手に指揮すんなや」

白「あんま長く騒いでると危ないぞ

ほら、音してるし」

挿音「音?

 

Σあ、やべっ!」はっ

 

 

小太郎「埋まったら ちゃんとここ掘れワンワンしてやるからなー!!」わおーんっ

忍E「Σ埋まるって何!?」


テロリスト「Σはっ!この音

雪崩だあああ!」うわあああっ!!

 

 

 

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シロ「Σ何い!?

雪山なのに 俺に声かけ無しだと!?」むかっ

家康「お前今日バイトだったでしょ?」

シロ「Σぐ!!」

 

粋「確かにシロの氷で一網打尽のが早かったかもなあ

ん?どしたテオ」

 

テオドール「あの、めちゃ急速に血が抜かれてってる気がっ」ぜーぜーっ

粋「Σ何!?何処転がり落ちてんの兄貴!!」ひええっ

 

 


千様「気のせいかしらー。

山の上の方 雪の部分拡がってる気がするわー」あらあら

彬羽「成る程 今あの辺か。」察し

 

 

 

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