小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月28日

 

 

 

地獄太夫「と言う事でござんして
この気温の変化 デリケートな女子には辛うござんす

せめて皆に何か気晴らしをと思うのでありんすが」ため息っ


粋「で、遊郭で 兄貴に芸しろって?」ええー。

テオドール「我が主はプロに御座います
お高う御座いますよ?」

 


地獄太夫「いえ、主さんだけでなく
出来る限り皆様でお越し頂きたいのでありんす」

白「ん? 皆でって

男もてなすなら 遊郭の奴等普段と変わらなくなっちゃわないか?」あれっ


地獄太夫「さいざんす

『いつもの通り』にお越し頂くとそうなってしまいんすなあ」

粋「へ?へ? どういう事?」

 

地獄太夫「詳しくは

あ。依頼料 前金でよござんすか?」

彬羽「何で内容言いたがらないんだ? おい。」

 


ーーーーーーーーーー

 

 

 


蒼月「はーい ダブル姫様ごらいてーん!

はーい ほらボサッとしてないでお席にごあんなーい」ひゃっほうっ

 


粋「何これ」

地獄太夫「ほすとくらぶ。で御座んす」しれっ

 


テオドール「支配人様 彬羽さんがお手洗いに行ったまんま帰って来られません」はいっ

地獄太夫「あーやっぱ 始める前に胃に穴空きんしたか」あーあ。

粋「Σカラスううう!!!」うわああっ

 

 


白「で、何でこうなったんだ?」

地獄太夫「ここの女達は常日頃男さん達の接客で疲れはててござんす

それを効果的に癒すには 正反対。
つまり 男さん方にかしずいて貰うのが手っ取り早いかと

 

あ、吸血鬼さんは未成年なので、外で呼び込みをお願いしやんす。」

テオドール「かしこまりました。

あの、彬羽さんの方は?」


地獄太夫「急性アル中対策に 診療所の先生に待機してござんすので 問題ありんせん」

 


飛天「はいはいはーい ちょい道開けてー

つか無理なら何で来たんだお前はよ」ずーるずるっ

彬羽「内容聞けば聞く程 あいつ等に任せてたらどうなるか Σげほおっ!」

飛天「聞いててごめん。吐血やめて
客逃げるからなー」はいはいっ

 

 

粋「Σ初っぱなから血祭り!」ひええっ

地獄太夫「問題ござんせん
ここは刃傷沙汰等日常茶飯事

女達も血には慣れてござんす」ふっ


テオドール「そりゃストレスも貯まるはずに御座いますね

では呼び込み行ってまいります」すたすたっ

 


白「ストレスなあ」ふーん。

 

 


蒼月「お。ちょっとあの娘 友達連れてきたよ
マジかよ 幹じゃん
枝よろしくっ」

家康「あの、専門用語やめてくれない?
オッサン解らないから。

てか何で詳しいの?」ねえ

 


粋「Σえ。家康も居んの!?」

 


地獄太夫「ああいう 気遣い出来るタイプのが案外向いてる物にござんす」

 

家康「ごめんねー。友達の付き合いで来ちゃったんだろに
あの子ぐいぐい来るからねー

何かあったら保護者に連絡して撤去して貰うからね?」ひそっ

 

粋「Σおおお! さっきの2人連れ

後から来てた方が 一気に和んだ!」凄っ


地獄太夫「そして 幹と枝の意味も知らずに
ちゃあんと枝の方のお相手を、 
案外天性の才やも御座んせんな」ほう。

粋「あの、何か新しい事業思い付いてない?」冷や汗っ

 

 

 

客A「Σええー! お医者様なんですか!?」えええっ

飛天「んー そこの診療所の

すんませーん。何か腹に溜まる物  あ、代金彬羽持ちで」

客B「こういう所でそう言うの頼むー?」きゃははっ

 


粋「Σ何で当たり前みたいにハーレムしてんの!?」えええっ

飛天「待機医兼 ホストとして雇われたから?
時給良いんだよなあ」

粋「Σお前一応公務員だろ!バイト良いの!?

じゃなくカラスはよ!?「処置して鎮静剤ぶっ込んで休ませた」

粋「Σ早っ!!」

 

 

蒼月「Σ横から取られたー!!」どちくしょおおっ

家康「良いんじゃない?
飛天 お腹すいてたみたいだし」苦笑。

蒼月「Σ従業員が飯食う目的ってどんな店だよ!!」

 

 

テオドール「はいはーい 団体さんお越しに御座いますよー」

客C「姐さーん 来ましたよー!」きゃっきゃっ

客D「外国人の子のお出迎えとか さすが姐さん」にこにこ撫で撫でっ

 

テオドール「なんか ウケまして御座います」頭ぼっさぼさっ

粋「女って 舶来物好きだよな」ああうん。

 


蒼月「よっしゃ!行くよバカ殿!!」

家康「Σさっきからなんで私相棒扱い!?」

蒼月「モヤシ使えないし!
さっき 試しにって1口酒飲んで そのまんま厠から戻んないし!!」

 

飛天「あ。ずっと閉まったまんまの厠の戸 あれ石燕?

ちょっと 処置行ってきまーす。 あ、その皿の残しといて」すたすたっ

客AB「はーい。頑張ってねー」きゃー。

 

 

白「厠渋滞してないか?これ」えー。

地獄太夫「こんな事も有ろうかと スタッフ向けのは多めに


てか主さん さすがにござんすな」


白「声かけろって言われたけど、 こういう店ってどう声かければ良いんだろなって思ってたら
向こうから声かけられて」えっと。

 

客E「やっぱ本物? ねえねえ」ひそひそっ

客F「本物でしょ あのボケッぷりは
うわ。ホントに何処出没するか解らないんだ」おおおっ

 


粋「Σあ。役者としての兄貴のファンの人等か!」はっ

 

客G「Σす!すみません 握手して Σあ」


家康「こら 気軽に座らないの!!」

白「俺は座っちゃダメなのか?」


テオドール「いえ、 熱狂的のファンの方の隣に 当たり前みたいに座られますとですね」えーと。

 

 

地獄太夫「お医者さーん
お客様倒れられんしたよー!」たたたっ

 


蒼月「くっ!既にネームバリューの有る人は格が違うっ!」くううっ

家康「お前はさっきから何と戦ってるの?」

 

 

 

数時間経過。

 

 

 

粋「あー。 あの姉ちゃん等えっぐ

アホ程飲まされた」よろろっ

地獄太夫「さすが馴染むの早う御座んすなあ」おやおやっ

粋「伊達に適応力だけで生きてねえっての」うぷっ

 

家康(いや、お前は何よりコミュ力でしょ。)

蒼月(何で俺よりウケてんだよ!) イッラアアッ

 


粋「ん?兄貴どしたの?」水ぐびーっ


白「ん?ちょっとな
最初に説明聞いた時にも思ったんだけど」

粋「え?兄貴説明とか理解でき Σぐはっ!」

 

家康「Σやめたげて!呑みすぎに胃袋チョップはやめたげて!!」ひええっ

 

 

地獄太夫「主さん?
何か気になる事が?」おや


白「んーとな。

お前言ってたろ? これ女達の普段のストレス発散の為のイベントだって。」

地獄太夫「そうでござんすが?」


白「それで思ったんだけどな


普段 男からストレスになる様な扱い受けまくってて
イライラしてる女達に 男が低姿勢でずっと居たらまずくないか? 」


地獄太夫「・・・Σはっ!!」

 

 

粋「? 何かまずいの?」きょとんっ

家康「まずいね。

お酒も入ってるし 人間ってタガが外れると何するか」冷や汗っ

 

 

飛天「あのー。 これイッキはちょっと
俺がアル中になったら後が」そのー。

客G「ああん? 今日は女が客だろ
オラ呑めや!!」べろんべろんっ

 


粋(Σ女つかオッサンみたいになってますけど!!) ひええっ

 


飛天「しゃーない。

こう言うのは ほら頑張れ」とっくりほいっ

蒼月「Σえ゛」


飛天「俺にはアル中覚悟で女に尽くすとか無理無理
やっぱこう言うのは フェミニストお前には勝てないよなあ」うんうんっ

蒼月「Σちょ 断りにくくすんのやめてくれる!?

だああ 飲んでやるよ!!」ぐびっ

 


地獄太夫「Σあ。それは 琉球泡盛っ!!」ひええっ


ばたーん!!

 

飛天「さすがのウワバミも無理かやっぱ」


粋「Σやっぱじゃねえよ!
医者が患者増やしてどうすんだよ!!」

飛天「と言う事で アル中患者の介抱の為に奥に引っ込みまーす

お姉さん方ごめんな。」手降り降りっ


客一同「えー。」ぶーぶー!

 

 

家康「Σひたすら飲み食いして上手い事逃げた!!」ひええっ


白「飛天 時々めちゃ立ち回り上手いよな」うん。

粋「Σ不器用なのか器用なのかどっちあいつ!

ん?兄貴 それって」はっ!

 


白「どうした。 飲めってんならもっと強い酒持ってこい」けろっ


客H「え? これ泡盛だよね?」ひっく。

客I「中身すり替えてんじゃないの?
どーれ」ぐびっ

ばたーん!

 


白「なんだ。人に飲め飲め言う癖に弱いな」ぐびーっ

 

一同(Σザル凄っ!!) ひええっ

飛天「あいつの場合 アルコールが体に回る前に 全部燃やして飛ばしてんじゃないかな?」こそっ

 

 


家康「あの 地獄太夫さん?
これ まずくないかな?

白の周り以外 皆目が座ってんだけど」冷や汗っ

地獄太夫「さいざんすな。
甘うござんした

酒で見事にタガが外れて 皆、日頃のストレスが『男』に向いてござんすな」

 


粋「Σテオおおお!客引きそこまで!

これ以上増やすな Σうおっ!?」


客J「おら何サボってんだよ

客退屈させんじゃねえよ 踊れ踊れ!歌えーっ!!」ぎゃはははっ

 


テオドール「Σちょっ 粋さん何に引きずり込まれて 「Σ来んな!お前も飲み込まれるぞ!!」

テオドール「Σ何に!?」

 

 

家康「Σあああノーと言えない子は辛い!

凄いきごちないドジョウ掬いが痛々しい!!」ひいっ


白「ほとんど地獄だな」ぐびーっ

 

地獄太夫「うわ。此処等でお開きとしたい所でありんすが

コレ皆話出来るでござんしょか?
あれ? 殿様 あの、どうさりんし

 Σげ」


家康「」白目っ


客K「きゃはははははっ!!」べろんべろんっ

 

粋「Σあああ とっくりで頭カチ割られてるっ!家康うううっ!!」

地獄太夫「Σそれ一応殿様ーーっ!!!」ひえええっ

 

 

白「仕方無いな

何か酔いの冷めそうな怖い目にでも

ん?」

 

 

奥の襖ばんっ!!

 

彬羽「・・・。」ギロッ


白「あれ? バカラス 
胃袋の穴 塞がったのか?」

 

飛天「Σあ、やば

使った鎮静剤の副作用が」はっ!

 

 

 

 

彬羽「手前等夜中にぎゃあぎゃあ煩ええええ!!

今何時だと思ってんだ!夜は静かにしろ馬鹿共がああーーっ!!!」

 

襖ばんっ!

バキッ
ずるがしゃんっ。

 

 

どすどすどすっ

 

 

 

 

 


客一同「すみませんでした。」びくびくっ


地獄太夫「Σ1発で皆の酔いが吹っ飛びんした!?」ひええっ

 

 

飛天「うん。やっぱ寝ぼけてんな
そして寝に戻ったと」あーあ。

白「夜だしな」うん。

 

 


粋「あー、ビビったけど助かった
やっぱ俺こう言うの向いてね

ん?」


灰ざらっ。


粋「・・だから 入ってくんなつったのに」あーあ。

石燕「絶対彬羽さんの怒声でビビって灰になったっすよね」うぷっ

粋「お。石燕 生きてた」おおっ

 

 

 


地獄太夫「あーあ

好評なら定期的に。と言うか

いっそ遊郭内に初のホストクラブオープン!と思ったんでござんすがなあ」ちぇー。

 


一同「絶対嫌だ。」

 

地獄太夫「で、ござんすな
やるなら他の試みに
白「やっても勝手だけど 俺達で試すな」

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る