小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月29日

 

 

【台所】

 


彬羽「早すぎないか?」ボソッ白「何がだ?」ひょこっ

 

 

彬羽「手前 またつまみに来てたな

コオロギだ コオロギ」指差しっ

 

白「暑くなると出てくるんだろ?おかしいのか?」はて?

彬羽「今はまだ4月だぞ」おい。

 

 


白「・・夏って何月だっけ?」えーと。

彬羽「どちらにしろ早すぎるな
異常気象にも程があるだろ」しっしっ

 


コロコロー リー

 

白「鳴き出した。」

彬羽「神経の太い奴だな」うーん。

 

 


千様「あら?この音コオロギ?
早いわねえ」

彬羽「だな。
盆前後なら 土間から入ってきても不思議は無いんだが」

 

千様「ねー。
この子 暑くて勘違いしちゃったのかしらねえ

・・鳴いてお仲間呼んでも さすがにまだ居ないと思うわ 」しみじみ

 

白「虫でどんくさいと大変な事になるんだな。」

テオドール「呼ばれましたか?」ひょこっ

彬羽「お前は虫じゃなくても 毎回大概悲惨だろうが」

 

 


テオドール「夏の虫に御座いますか。

そう言えば 庭から聞こえるジーーッて音、
アレがオケラだと この前ようやく知りまして御座いますよ」

 

粋「Σえ。あれミミズの鳴き声じゃねえの!?」ぎょっ

 

テオドール「ミミズが何処から音出すので御座いますか」

粋「へ?えーと。 

でも、なんかジーーッて言いそうな見た目してねえ?」

千様「何となく解るわー。」うんうんっ

 


白「狭い台所が満員だな」もぐもぐっ

彬羽「だな。今手前食ったな
ほれ、まとめて向こう行け
晩飯が遅くなるぞ」しっしっ


千様「えー。レアコオロギ見たいー」

 


テオドール「コオロギは音を楽しむ物では?

見た目はぶっちゃけ 某家庭内害虫と大差な

家康『Σああ 野次馬る前に天海が無言で全力逃走した!!』

 

 


千様「あいつ相変わらず ダメなのね
某家庭内害虫。」あーあ。

 

彬羽「と言う事で

すまんが家主の精神衛生上 良くないんで出て行ってくれるか。」真面目っ

粋「虫に説明して解んの?」なあ

 


ぴょいんっ。


テオドール「Σあ!コオロギさんが!
こらっ そっちは外じゃ有りません!!」

白「説得失敗か」ありゃ

 

 

粋「Σ兄貴もボーッとしてないで捕まえろよほら!

コラ!そっち行っちゃダメだって!!」

 

 

ガタンッ!!

どたっどたたたたっ


バサササッ! どたガッターンンッ!!!

 


一同(Σ小屋の中で鶏パニクってるみたいな音が!!)


家康『Σ天海落ち着いて!

尾羽出てる!半鳥になってる!!
ゴキごときでパニック鳳凰はさすがにカッコ悪 Σげふっ!』

 

 

粋「Σあ、巻き添え食らった」

テオドール「パニック鳳凰の翼ビンタを食らったので御座いましょうねえ」うわー。

千様「音声で全部解るから凄いわー」あらあらっ

 


白「コオロギ回収してくる。

あんまり魄哉ビビらせると特大法術とかで俺等も巻き添え食らうし
コオロギさすがに気の毒だし」すたすたっ


千様「天性のハンターが行くなら安心ねー
コオロギちゃん 潰さないようにね?」

 

彬羽「ん?天性のハンター・・

Σまずい!!」はっ

 

 

家康『Σだああ大嶽丸!!ややこしい所に うわちょ

Σぎゃああああーーーーっ!!!!!』


どたーん! ガタタタッどどどどどど!!
どんっ! ドガンッ ずだだだだっ!!

 

しーん。

 

 

 

一同(虫見て化け猫の理性が飛んだっ!!) ひええっ

 


千様「興奮状態の猫って 怖くない?」えーと。


白「俺にはコレがある」猫じゃらしすちゃっ

テオドール「Σおお! 熟練のじゃらしテクの見せ所!
お気張り下さいませっ!!」おおおっ

 

 

 

 

酒呑童子「あの
茨木に この時期珍しいから持ってけって言われたんだけど」

虫かごに入った鈴虫リーン。


小太郎「うん、雅でありがたいけど
この家には不向きかなあ。」わおんっ

 

 

 

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