小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月22日

 

 

 

粋「お。紅葉」

小太郎「へー。まだまだ暑いのに ちゃんと秋は来てるんだなあ」わんっ

 


テオドール「はいはい!質問に御座います!

紅葉と楓はどう違うので御座いますか」挙手っ

粋・小太郎「Σえ」ぎくっ

 

 

千様「はい。彬羽君 パス。」


彬羽「楓の中の数種類が紅葉と呼ばれているだけで 
実は同じ物だ。」あっさり。

粋「Σマジで!?」


小太郎「ジャパニーズでもほとんどが知らない豆知識。
さすがだ彬羽」わんっ

テオドール「てか 秋の話で御座いますのに
これでもかと夏満開な出で立ちで
彬羽「まだまだあっついだろが」うちわぱったぱたっ

 

 

家康「ちなみにおはぎも 秋は萩にちなんで お萩。
春は牡丹にちなんで ぼた餅。

同じ物だよ」へらっ

 

テオドール「おお!外国人を困らせる 日本あるある風情ネームに御座いますね」おおおっ

家康「・・うん。何かごめんね」

 

 


千様「てか殿 大人しいと思ったら またおはぎ作ってたのね。」もぐもぐっ

粋「姉ちゃん 手付けるの早えよ「だって美味しいんだもの。」

 

家康「いやね。甘い物は疲れに効くからねえ」ため息っ

彬羽「成る程。政務でヨロヨロの軍師の為か
お前も良くやるな」ほー。

 


家康「いやー。お宅の魔王様が副官にスパルタなだけだと思うよ?」

白「なあなあなあ。 さっきそこで蹴躓いて 何かでかい石割っちゃったんだけどな」石碑の欠片ごとんっ。

 

彬羽「Σ明らかに何かの封印だろが!持ってくんじゃねえええ!!」うがあっ!

 

 

 

粋「兄貴のはスパルタとは違わね?」

テオドール「本人は厳しくしてるおつもりも 厄介事起こそうとしてやってるのでも御座いませんしねえ」あーあ。

 


千様「結果として彬羽君が苦労するのは一緒だけどね。

はい、皆避難するわよー」そそくさっ

 

 

白「あれ? 石から何か煙出てる」

彬羽「Σほれ見ろ!」

 

ぴしっぴししっ

 

白「あれ?ヒビ?」

彬羽「おい まさか
封印って 石の中に何か埋められてるんじゃ」嫌な予感っ

 

 

 


ぱりんっ!!

 


ぱらぱらぱらっ

 

 

 

白「・・・釜?」きょとん。

 


テオドール「へ? 
お釜が 封印されていたので御座いますか?」座布団かぶりっ

粋「ただの釜なら封印されてねえだろ
タヌキとかじゃねえの?」おそるおそるっ

彬羽「いやアレは ひょっとしたら

もしそうだとしたら 下手に弄らん方が良さそうだな」冷や汗っ

 

 


白「これ使えるのかな。」

釜ぐつぐつっ


彬羽「Σ頼むからお前は人の話を聞け!!」

 


テオドール「Σああ!既にお米と梅干しを入れて炊かれております!!」

粋「Σまさかの梅粥 ちょっと旨そう!!」おおおっ

 


彬羽「こげなワケ解らん物で飯を炊くな!
てか手前 米炊けたのか!?」

白「水の量がよく解らないからあんまやりたくないだけだし。

あと、ちょっと秋めいて来たから こう言うのも食べたい」真顔。

彬羽「Σ いや飯前に言ってくれそう言うのは!!」

 

 

千様「言えば作ってくれるのよねー。」物陰っ

小太郎「こっちは副官が過保護だよな」わんっ

 

 


粋「で、煮ちゃダメじゃなかったの?この釜。

ぐつぐつ言ってるけど」

 

彬羽「そりゃ使わんで欲しいが。
既に食い物入ってるとなると ひっくり返すのもな」うーん。

テオドール「食べ物粗末にするのは 板さんには酷で御座いますよね」

 


白「?

何か問題有るのか?」はて?


彬羽「問題が有るから封印されてたんだろが。

かなり煮たって来たな
俺の予想が正しければそろそろ」

 

 

 

 


ぶおおおーん。

 


粋「Σ鳴った!!」びくっ

 

彬羽「やはり鳴釜か」

テオドール「鳴釜 とは?」

 

 

彬羽「釜の鳴り方、鳴るか鳴らんかで吉凶を占う 
この音1つで 人間の運命を決めてきた呪いの釜だ。」

粋「ん? それの何がいけねえの?」


彬羽「それがな。」

この手のは 古来からなんだかんだであちこちに有ってな

縁談や罪の是非、無駄に重大事項の決定に使われる事も多いんで やたら血を吸ってると言うか」

 

白「占いなんて当たるも八卦当たらぬも八卦。って晴明も言ってたのにな」ふーん。

 

 


千様「つまりー。
よく当たる占いが出来ちゃうお釜?」わくわくっ

白「みたいだな。
占うか?」

千様「え?良いの?

えーじゃあ えーっと 
やだ何占って貰おうかしら」きゃっきゃっ

 

小太郎「お粥焦げるぞ?」

 

 

 

テオドール「呪いの釜に御座いますか。

特に邪悪さは感じないので御座いますがねえ」うーん。


彬羽「そりゃあな。
問題が有るのはあの釜じゃなく 使っていた人間共だしな」

粋「ん?じゃあいったい何がヤベえの?」

 


彬羽「あんな石の中に封じられてたくらいだぞ?

なんぞあの釜に人生を狂わされた奴の怨念くらい憑いてても不思議じゃないだろうが」

 


ひゅーどろどろどろどろっ


幽霊「あの時 この釜さえ

この釜さえ鳴っていればあああ」どんどろどろどろどろどろっ


粋「Σ言ってる傍から何か出たあああ!!!」ひいいっ

 

 

 

白「食べ物の上に立つな」

蓋でがいんっ!


幽霊「Σあうっ!?」かはっ


粋「Σそして容赦ねえ!!」ひいっ

 

 

 

 

家康「あの、私で良ければ話聞くよ?」びくびくっ

幽霊「うう。聞いてくれますか」さめざめっ

 

千様「殿 オバケ苦手なのに根性あるわねー」

 

 

白「あの手のはほっといた方が良いのにな」鍋ぐつぐつっ

粋「元凶の兄貴が言う?」


テオドール「いえしかし
あの手の方は一見可哀想に見えますが

恨みで物に憑いてると言う事は多かれ少なかれ

 

 

幽霊「しかぁし!今更話した所で 何も解決せん!
お前も己の不運を呪うがいい!!」ずおおっ

家康「Σえ゛」

 

 

テオドール「あ。やはり悪霊化しておられますね」

彬羽「言わんこっちゃない」ちいっ

 

 

飛天「ちわーす!いい匂いにつられて参上

はいはい。室内で暴れんなよー」

消毒用アルコールばっしゃ!


幽霊「Σあああ 除菌されるううう!!」しゅおおおっ

 


家康「Σ幽霊って除菌されちゃうの!?」えええっ

飛天「悪質なら?」

 

白「お前もよく解んないんだな。」

粋「ワケ解んねえのにとりあえずで除菌すんなよ」ひええっ

 

 


千様「早くごめんなさいした方がいいわよー?
あの子達 怒ると怖いからー」

幽霊「う、うううっ」しおしおっ

 

 


粋「なんかちょっと可哀想なような」チラ見っ

白「なら構ってやれ
俺は知らないぞ」よっこらせっ

テオドール「梅がゆ完成に御座いますね」おおっ

 


粋「兄貴気に入らない奴にはドライだよなあ

えーとその 反省したなら閻魔のおっちゃんに連絡してやるし
その、あんま地獄の刑とか重くならない様に頼んでやるし な?」おそるおそるっ


幽霊「いやもう あの世とかどうでもいいんで。

つか、この世に留まって1人でも多く我と同じく理不尽な人生を歩ませてやろうと思ってるんで」くわっ

粋「Σ最早骨の髄まで悪霊!!」

 


幽霊「そんなこんなで手始めにお前だああ!!!」うおおおっ

粋「Σぎゃー!ぎゃああ!!!」ひええっ

 

 

飛天「ほい。武器」うちわぽすっ

彬羽「Σったく バカかあいつは!

毎度毎度いい加減学習 いやお前はとにかく散れ!!」ふんっ!

 

 

ごうっ!!


一同「Σ!?」

 

 


壁の穴ひゅうううっ


ぱらぱらっ

 

 

 

彬羽「・・おい。ひょっとしてコレ」冷や汗っ

飛天「見てのとおり 烏天狗のうちわ「Σ寄りによって何て物渡しやがる!!」ひええっ


飛天「えー。見りゃ解るだろ?」

 


小太郎「うっわ。
壁ごと幽霊飛んでっちゃったなあ」わおんっ

テオドール「ご無事に御座いますか?」

粋「な。なんとかっ」涙目ぜーぜーっ

 

 

飛天「ま、結果オーライって事で。

動いたら夏のダルさも取れたろ?」わははっ

彬羽「Σ違う意味で疲れたわ!
この壁どう説明すりゃいいんだ!!」

飛天「適当に 悪霊の仕業ですぅ。で良くね?」しれっ

 

 

千様「成る程。飛天君
夏バテ続行中の彬羽君を診に来てたのねー」

小太郎「なんだかんだで金づるだし」わんっ

飛天「そこ。オブラートに包もうな」ふっ。

 

 


白「ま、いいや

スッキリしたなら消化に良いの食べろ。

梅なら夏バテでも食べれるだろ」釜どすんっ


彬羽「Σは!?」

 

 

テオドール「Σあ!そう言う事で御座いますか!?
副官殿の身を案じ 手ずから消化に良い物をっ

さすがは我が主様 なんとお優しい!」おおおお感動っ

 


家康「思ったより キツくも無かったね」けほっ

千様「あら殿 どこ行ってたの?」

家康「飛ばされてたの。」ぼろっ

 

 

飛天「いやー良かったなあ

イトコの職場が思ったよりホワイトで安心したわ。
意外意外」あっはっは。


彬羽(ありがたいが 釈然としないのは何故だろう。) 梅がゆほこほこっ

 

 

 

蒼月「で、ホントに隠したいのは何?
魔王サマ」ひょこっ

白「実はな。

壊した石碑。1つじゃ無いんだ」  

床下に瓦礫こんもりっ。

 

蒼月「あー。そりゃ今のうちに胃袋休めてないと大変だね

カラス御愁傷様。」

 

 

 

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