小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月16日

 

 

 

千様「あらー 天気悪い
雨になりそうねえ」あらあらっ

家康「あの子等今日も芝居小屋でしょ?
いきなりの雨ドジャーっとかなったらまた白が拗ねそうだねえ」苦笑。


蒼月「ヘタレ吸血鬼が常に傘持ってんじゃん」さむっ

千様「3人入れると思う?」

蒼月「見習い追い出したらギリセーフ?」えーと


小太郎「当たり前みたいに酷い事言うな。」わおんっ

一二三「あんな大人にはなりたくねえべ。」ジト目っ

 

蒼月「うっわ室内まで空気がさむーい」

小太郎「当たり前だろ」わんっ

 

一二三「あ、とか言ってたら帰ってきたべ
おかえりなさいだー!雨降る前で良かっただなー」てててっ

 


粋「おう。ただいま」泥水べっしゃり。

一二三「Σなんでだか!?」ええっ

 


テオドール「暴れ馬に 水跳ねられまして御座います。
昨日の夜の間に出来てた水溜まりで御座いましょうかね」どろっどろっ


家康「えーと。その馬は?」ちらっ

白「馬に罪無いから
乗ってた奴蹴り落として泣かせてきた」むっすーっ

蒼月「はい。手拭い」ささっ

千様「あ、さすがに怖いわね これは」

 


家康「泥水かけて走り去ってる馬の上の人間 蹴り落とすって
どんな脚力だろ」ひええっ

小太郎「さすが魔王」わんっ

蒼月「相手マジでわんわん泣いてただろうね」うっわー。

 

白「水嫌いなのに」手拭いわしゃわしゃっ


千様「それじゃドロドロ取れないわよー
お風呂入ってきなさい 覗かないから」おほほっ

テオドール「見張っておきますので安心して行ってきて下さいませ」正座っ

白「もう今更どうでもいいけどな。
んー、冷たい水じゃないから良いか」ため息てくてくっ

 

粋「姉ちゃん? 今更って言われる程やらかしてんの?」

千様「あの子無反応でおもしろくないからやめたわ」ふっ。


小太郎「あ、魄哉に言いけつけとこ」わんっ

千様「Σきゃーまたお説教されるっ!」ひいっ

 


一二三「白さんはいつも普通に九尾さんが天井裏でガン見してるだし、
地獄太夫さんが隙あらばって座敷に引きずり込もうとするしで色々慣れちゃったんだべ」しみじみ

小太郎「うん。子供の言う事じゃないからな」

 

蒼月「・・羨ましくないなあ」ぼそっ。

家康「うん、お前が言うって大概だよね」ああうん。

 

 


間。

 

 

 

白「空ゴロゴロ言ってないか?」あれっ

粋「うわ。マジで雲真っ黒 気持ち悪っ」うええ。


千様「はいはいはい、ちゃんと拭かなきゃダメよー」髪の毛わっしゃわしゃっ

白「痛い痛い」

 

家康「こりゃ荒れそうだねえ
冬の嵐ってやだなあ」うわあ。

 

一二三「あれ?彬羽さん帰ってただか?
何してるんだべ?」

彬羽「いや この前庭で毬無くしたって言ってたろ

大雨が来たら悲惨な事になるだろうし今の内に とな」草掻き分けっ

 

一同(パパだ。)おおっ

 

一二三「おらも捜 Σうわ 何だべ白さん」

白「お前は行かない方が良いぞ」一二三ひょいっ

一二三「へ?何でだべ?」

 

 


白「雷のにおいがする」

 

ガラピシャーン!! 

 

家康「Σ彬羽ええええーーっ!!!」ひいいっ

 

 

 

彬羽「お前なあっ!」煙ぷすぷすっ

白「な?こうやってこいつは無事だし
お前が行ってたら焦げてたぞ」な?

一二三「Σこれ無事って言わねえだよ!!」

白「バカラスだから大丈夫だ」

 

 

粋「頑丈さでも信頼してるって事なんだろけど」ええー。

テオドール「常人なら 火傷もしくは体の1部ふっ飛んでおりますよねえ」うっわー。

 

 


小太郎「毬あったぞ」わんっ!

彬羽「Σまたアッサリと!」ぷすぷすっ

蒼月「うん。捜し物なら犬に任せたら確実だよね
やーい。焦げ損」ぷーくすくすっ

 


白「蒼月 縁側も危ないぞ」


カッ!! ガラピシャーン!


蒼月「Σぎゃああ至近距離で目があああ!!!」うぎゃああっ

 

雨どじゃーっ。

 

テオドール「あ、一気に参りました」おや。

 

家康「おーい蒼月 大丈夫?」


飛天「医者要る?」ひよこっ

蒼月「Σちょっと眩んだだけだから必要ないいっ!!」ひいっ


飛天「そうか。

あ、お前も医者要
彬羽「要らん。」

 

飛天「普通雷とか何も無くても診てくれって言われるのに 
ここの家の奴等はタフだなあ」ほー。

テオドール(貴方の治療が怖過ぎるからで御座います)

 

千様「あら?飛天君 今日は診療所もう良いの?」

飛天「天気荒れそうならたむろってる年寄り帰らせないと危ないし
何かあったらこっちに使いを寄越せって張り紙してきたし 平気平気」へらっ。


彬羽「本気で年末 この家に入り浸る気だな
確かにケガ人対策に来いとは言ったが。」怪訝っ

飛天「うちの診療所な。 病院ゾーン以外汚くて「掃除しろ。」

 

 

粋「Σあ そういや大掃除そんな進んでない」はっ

テオドール「雨で外に出られないなら今の内にやりますか?」


一二三「ケガ人フラグ立ってるだ。」うわあ

 

 

家康「薄暗い中はやめようね?晴れてる日に皆でやろう ね?」指差しっ


飛天「え?出番じゃねえの?」腕まくりスタンバイっ

粋・テオドール「大人しくしときます。」

 

 


間。

 

 

 

飛天「外雨凄いな

ん?」

 

粋「兄貴、んな逃げなくてもほら雨戸閉めたし 雨は津波になって来ね
白「そのパターンで何回水被ったと思ってるんだ」むすーっ

 

飛天「水嫌いなのに水にモテモテ?」

家康「厄介な物程引き寄せちゃう体質だからねえ」うーん。

 

蒼月「何、うちの大将 ひょっとして普通の水とかだけじゃなくて
まさか雨まで怖いのー?」あははっ

 


しーん。

 

蒼月「Σえっ」はっ!

 

 


白「台所あさって来よ」すたすたっ

家康(Σ台所そっちじゃないよ!!)えええっ


蒼月「え?マジ!?マジで?」ええええっ


彬羽「燃やされんで良かったな お前」

蒼月「確かにそうだけど!え?なんで!?
足つかない水なら解るけど 雨恐いって何で!?」えええっ

 


一二三「何もねえ野山で大雨に降られるのって 体温ガンガン奪われて絶望しかねえだからな。」ふっ

蒼月「Σまさかの大真面目な理由!?」


粋「確かにそりゃキッツイだろけど」ええー。

一二三「ただ寒いだけじゃねえべ
今日みたいに冷えた冬の日に雨に降らたら即命に関わるだ

野生の世界では雨ってのはそんくらいヤベえんだべよ。」

粋「Σうっ!」


千様「一二三ちゃん元々野山で1人さ迷ってたから」よーしよしよしっ

家康「あの、おはぎ食べる?」
一二三「食べるー!」わーいっ

 


飛天「そりゃお前もあの嬢ちゃん拾うわ」うん。

彬羽「だろ」うむ。

 


一二三「て事でだ

白さんがおっきな水溜まり嫌いなのは

カナヅチ 

からしゃーねえだし
雨嫌いなのは 動物にとってホントに命に関わるからしゃーねえだよ

どっちもお水だし まとめて苦手でも仕方無えべ」おはぎもぐもぐっ


粋「いやあの、あんま大声で言わないでやって欲しいんだけど」あのー。


小太郎「まあな。こんだけ雨音でかいと 無視も出来ないしなあ」

飛天「あ、ますます雨強くなってきた」

 

 

テオドール「此方故郷の民族楽器 シャイトホルトに御座いますっ!!」おりゃああっ

ジャンガジャンガジャガジャンッ!

白「いきなり何だ」耳塞ぎっ

 

 

 

テオドール「賑やかに御座いましょう!!」くわっ

白「うん、そうだな」引。

 

千様「他の音で紛らわそうって心遣いなんでしょうけど」あらー。

一二三「いきなりやられるとビビるべな」

 


蒼月「つかどうやって持ってきたのさ こんなの。」うわー。

テオドール「この国に来る際に棺桶に詰めて
蒼月「他にも鉢植え何やら持ってきてたけど お前本体どうやって入ってたの?」

 

テオドール「・・・?」えーと。

 

家康「ちょいちょい奇跡を起こす子だねこの子」わお。

 

千様「細かい事は置いといて
白君 お姉さんの柔らかい胸で暖まる? ほーら寒くない寒くない」両手ひろげっ
白「嫌だ。」即答っ

 

粋「姉ちゃん、優しさなのか食う気満々なのか解んなくて恐えんだよ」

千様「あら酷い
アタシは常に優しいわよー?」ぷんすかっ

 

 

蒼月「つまりこれって西洋の琴?
弦弾くんだよね?」

べよよんっ

小太郎「うわ。音マヌケ」

蒼月「Σじゃお前やってみろよ!」むかっ

小太郎「えー。」

 

 

彬羽「楽器ならこんな感じか?」べべんっ

テオドール「何故に三味線みたいに鳴るので御座いますか?」

一二三「彬羽さん 間違ってるけど凄いべ。」おおー

白「なんで紐張ってるだけで鳴るんだ?」はて?

 

 


石燕「お?
なんか盛り上がってるっすね」おや。

飛天「だなあ。
こりゃ雨音も気にならないだろ 結果オーライだな」

石燕「雨?」へ?

 


粋「しかし意外な物が苦手なんだな兄貴。

大概恐いもの無しだと思ってたけど」

飛天「あんま言ってやるなよ
燃やされるぞ」

粋「Σお。おう」びくっ

テオドール「しかしシャイトホルトがお気に召した様で良う御座いました。
大して趣味でも無いのに 持ってきたかいがあったと言う物で御座います」ほっ

粋「趣味じゃねえのになんで持ってきたの?」

テオドール「ノリで御座います。

しかし苦手なのが深い水と雨とは 下僕としてキッチリ記憶しておかねば。
えーと 後は」ふむ。

飛天「ん? あいつの苦手な物ってまだあんの?」

 


粋・テオドール「医者と納豆。」真顔

飛天「えー。俺納豆と同格?」えええー

 

 

石燕「安くて旨いんすけどね。納豆」

彬羽「食わせようとしたら噛まれるぞ」ふっ
石燕「噛まれたんすか」うわー。

 

 

 

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