小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月22日

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白「あれって雪見障子って言うらしいぞ」布団もぞもぞっ

猫「にゃんっ」

白「だな。寒いな
寝たまんま積もってる雪見れる障子なんだけどな 下空いてる分寒いのモロに来

彬羽「だったらアホな事やってないでさっさと起きろ」踏みつけっ

白「潰れる潰れる」

粋「つーか雪見障子なんて何処から持ってきたんだよ」

テオドール「挿音さんが離れの改修されてましたしその辺からパクってらしたのでは?」


彬羽「ほれ お前の部屋の障子はこっちだ!」がたたんっ

白「ち。元に戻された」たんこぶ。

テオドール「やけに起きて来られないと思ったら 寒くてお布団から出られなかった。 と」苦笑。

白「珍しい物見たら試したくなるだろ」しれっ

粋「うん。寝室に使うもんじゃねーから
凍死するからマジでやめような」





間。





一二三「で、朝からさむさむだべか」あちゃー。

白「うん。雪見障子のある部屋では寝るなよ」火鉢当たりっ

猫「んなっ」横でぬくぬくっ


家康「ホントよく無事だったよねえ」苦笑

千様「障子の下半分空いてるって 雪の寒さモロじゃない
うわ 想像しただけで寒っ」ぶるっ



飛天「お前だったら命無かったかもなー」わははっ

蒼月「Σ笑えないよ!」ひいっ


白「あれ?飛天来てたのか」

飛天「んー。ちょっとテストしに来いって言われてて」

粋「へ?何の?」



飛天「俗に言う 学力診断テスト。
ほら一応俺医者だし」

小太郎「物凄い今更だな」わおんっ



家康「まあ普通に医者としての能力は有るとは思うけど
診療所が幕府公営でしょ? そこの医者として雇ってるとなると色々とちゃんと書面で残しとかないとって事になったらしくてね」

テオドール「お人の世界は大変に御座いますねえ」へー。


蒼月「ん、ちょい待って
そのテスト作ってるのってつまり」


コマ『もちろんパピーです。』筆談っ

蒼月「問題製作する奴と試験受ける奴が親しいって問題ないの それ?」ええー。


飛天「まあ書面で残せれば良いだけだし。
俺はズルしなくても合格する自信有るしなあ」お茶ずずーっ

白「あれ? 飛天って頭良いのか?」



一同「・・・・。」


飛天「あの、全員揃って途方に暮れるのやめてくれる?」



一二三「飛天さんて賢いんだべか?」

彬羽「Σく!やはり来たかっ」ぎくっ


千様「あ、そっか イトコで幼馴染みだものねー
その辺どうなの?」



彬羽「ムカつく事にな」けっ


テオドール「はっきり言われない辺り マジで頭良ろしいので御座いますね」

家康「うわあ。眉間の皺がいつもの三割増しだ」苦笑



千様「へー。頭脳労働=彬羽君だったけど
飛天君も頭良いのねえ」ちょっとびっくり。

飛天「んな大したもんじゃ無いけど
パッパラパーに医者やらせるとか怖すぎるだろ?」

粋「いやパッパラじゃなくてもお前充分怖いんだよ」

飛天「へ?」




白「あれ?でもバカラス昔、部屋に冬眠してるテントウムシの群とか大量の蛇の脱け殻とか投げ込まれて泣かされたって
彬羽「言うな。」


飛天「俺的には喜ぶと思ってやったんだけどなあ」遠い目。

千様「里に同じ年頃の子供が居ないから遊んでほしくてやったのよね 確か」

小太郎「基本的に価値観合わないんだな」ああうん。




白「で、どっちのが賢いんだ?」

彬羽・飛天「Σえ」

白「ん? 飛天が賢いのバカラス認めてるし
けど、色々知ってるのはバカラスだよなって」あれ?


テオドール「Σ白さんしーっに御座います!!」

粋「Σせっかく今は仲良くしてんのにまたライバル視して喧嘩になったらどうすんだよ!
アイツ等初対面の時 ガチでやりあってたろ!!」

白「今更もっかいテロリストとかやらないだろ」真顔。

粋「Σならなくても1度ギスったら面倒だろあいつは!!」




彬羽「主に俺がグレる前提で話されてる気がするのは気のせいか?」

蒼月「お前に前科が有るからだろ」きっぱり。

彬羽「Σう」




石燕「現在進行形で前科量産してるヒトが何言ってんすか
はい。もうちょいで試験始めるんで飛天さん準備お願いしやす」

飛天「準備って。いつでも良いんだけどな」

石燕「世間一般では心の準備とか要るっすからね」苦笑。



蒼月「ちょっとモヤシ 現在進行形で前科って何だよ
何?タラシは犯罪とか抜かす気?」

石燕「こちら先程届いた請求書なんすが 金持って無いのにツケで遊ぶのは始めから払う気無しで普通に犯罪「Σおおお俺のは最悪ジジイが払ってくれるからっ」ひいいっ



魄哉「じゃ、準備出来てるなら飛天君隣の部屋にどうぞー」

一同(Σ流れる様に後頭部はたき倒したっ!)



飛天「はいはーい んじゃ頑張ってくら」のびっ

魄哉「あ、彬羽君 一緒に受けます?」

彬羽「ん?」

魄哉「話聞こえてましたんで 何部かついでに作っといたんですよ
喧嘩より点数で勝敗決した方が確実じゃ有りませんか?」


粋「いやでも カラスは一切試験勉強とかしてないんじゃ
彬羽「上等だ。」即答っ

粋「Σお前 人がせっかくフォローしてやろうとしてんのに!!」だあもうっ

彬羽「必要無い
どうせコイツも試験前に勉強なんぞしてないだろしな」ふんっ

飛天「こういうのは日頃の実力見るもんだろ?」

小太郎「うわ。余裕だ」







魄哉「あ。蒼月君も頭脳自慢でしたね?
まだ問題用紙ありますよー?」にっこり

蒼月「Σおっ俺は今日頭痛がするからっ」たんこぶっ

家康「まあね。彬羽が本気で行く時点で難問どころじゃ無いよね」うんうん。




白「飛天 本当に頭良いんだな」へー。

粋「疑ってたのかよ
気持ちは解るけど医者だからな?」





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石燕「Σうええ 飛天さんのが点数上っすか!?」えええっ

家康「石燕ちゃん そこまでビビらなくても
いや私もビビったけどさ」

魄哉「思ったとおりと言いますか。
飛天君は変化球系 彬羽君は型にはまった考え方をする子ですねえ
今回変化球系の問題多いんで妥当でしょう」答案ぴらり。



コマ『つまりパピー。
これは飛天さんに点取らせる為の問題ですか?』

魄哉「そりゃ書類に点数記入しとかないと問題有り有りですからねえ」

家康・石燕「Σまさかのイカサマ!?」えええっ


魄哉「失礼な。
一定以上の学力が無きゃ絶対解けない様に作った上で小細工してるだけです
そんな言うなら解いてみて下さい」ぷんすかっ

家康「Σ何処から解くのか解りません!!」ひいいっ


石燕「あー成る程。
元々飛天さん コネで診療所勤務になったようなもんだから 実力バチッと見せておかないと煩い輩が居るとかそんなのっすかね」

魄哉「当たりです。
この問題と答案も書類と共に保管しといたら誰も文句言えないでしょうしね」どやっ

家康「そもそも正解してるのかも解んないけどね。」頭くらくらっ





石燕「しっかし 飛天さんマジで頭良かったんすねえ
独創的なのは納得っすが。」ふむ。

魄哉「カラス天狗は頭使う妖怪ですからね
飛天君はその中でもとりわけ天才タイプ
彬羽君は逆に秀才タイプなんでしょう」

家康「あー そんな感じだねえ。
となると、彬羽凄いな
努力で今や日本の妖怪のボスの補佐だし」うわお。



コマ『そういえば 白さんにもテスト受けて頂いたのでは?』筆談っ

家康「Σなんで!?」

石燕「Σいっちゃん無理な人が何故に!?」えええっ

魄哉「2人共リアクションが。
なんでも何かノリでやってみたいとかで 」苦笑。


家康「で? まさか解けたの?」あわあわっ

魄哉「んなワケないでしょう」きっぱり

石燕「あ。なんか良かったっす」ほっ


魄哉「ただその あの子は飛天君とは違う意味で独創的というか」うーん。

家康「いやそれは元々じゃない?」


魄哉「どう説明しましょうか
えーと 簡単に言いますと
太郎君が各種妨害の有るこの場所につくには最短どのルートを通るべきか またその場合時間は的な問題に
『妨害を壊す時間は入るのか』と解答してましたね」

石燕「それ解答じゃなく質問っす」きっぱり。

魄哉「その辺があの子なんですよ」遠い目。


家康「てか 壊す時間解ったらあの子計算出来るの?」

魄哉「それも無理だと思います」困惑っ




石燕「あーこりゃ副官は型にハマった人じゃ無いとダメっすね」

コマ『カラス御二人の逆だったら 色々終わってましたね。』カタタッ










一二三「けんど、イトコって中身はホント似てねえんだなあ」

飛天「そりゃ兄弟でも似てない奴等も要るしよ」

彬羽「トシが近いんで コイツみたいに傍迷惑な事だけはしねえ様にって日頃から思ってたのも有るだろがな。」ふんっ



テオドール「あれ?つまり飛天さんが好き放題生きてたお陰で 今のクソ真面目な彬羽さんが出来上がったのでは?」おや。

彬羽「Σ!?」


粋「お前 つくっづく好きに生きてる奴に振り回される運命なんだな」うわあ。

小太郎「納得した。」うん




白「皆してこっち見るな。」





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