小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月21日

 

 

 


魄哉「いやー昼間はまだまだ暑いですねえ。
荷物持ち手伝ってくれて助かりますよ」にこにこっ

コマ『パピーはこの国の為にいつも一生懸命

そんなパピーに作られたからくりなのですから 荷物くらい持たねばバチが当たります。』カタタッ

 

 

魄哉「けどあの
別にこれ一気に持ち帰らなくても良いんですが。

あと仕事机は置いてきても良かったんですよ?」

荷物こんもりずしいいいっ。

 

通行人「Σ!!」ざわっ!

 

 

コマ『しゃらくさいんで 纏めて担いできました』カタタッ

魄哉「(優しい良い子なんですが、ちょいちょい大味過ぎるんですよねえ )

ん?どうしました?」

 

 

コマ『・・・。』じーっ


魄哉「?

何が気にな・・Σ!!」はっ!

 

 


 バカップル(女)「やだもー こんな人前でー」いちゃいちゃっ

カップル(男)「いいじゃねえかよ
見せつけてやろうぜ 
オラ見ろそこの奴等! 羨ましいだろ!!」うへっっへっへっ!

 

 

役人「はいはい公然ワイセツねー
番所来て貰おうか」がしっすたすたっ

 

カップル(男)「Σは!?  ちょ妬くなよオッサン!さては羨まし
役人「はいはい。叩っ斬るよー」


カップル(女)「えー!アタシは嫌がってたしー
その男が全部悪いんですー」ぶーぶー。

カップル(男)「Σはああ!?何お前 嫌って口だけだったろ!
何1人だけ逃げようとしてんだよ!!」むかっ

カップル(女)「うわ。こーわーいー。
役人さん 助けてー」しなっ

カップル(男)「Σこんのアマああ!!!」ぶちーん!!

 

 

 

コマ(人とは愚かな物よのう。)ふっ

 

 

魄哉「あの、コマ?

 

・・そうか。コマも御年頃ですもんね」

 

コマ『パピー 状況ちゃんと見て 修羅場修羅場。

絶対違うから寂しげな慈母笑顔やめて。』カタタッ

 

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 


魄哉「と言う事で

君ちょっと1日 コマと遊んできて貰えませんか」大真面目っ

 

 

 

白「・・は?」きょとん。

 

 

テオドール「そうなるお気持ち 良く解りまして御座います。」冷や汗っ


粋「あの、兄貴とコマってそれはどういう?
え? それって俗に言う


魄哉「ぶっちゃけ 気軽に遊びに誘ってくれそうな他の野郎は そう言う意味では信用出来ませんのでっ」拳ぐぐっ

粋「いや、からくりと遊ぶのに信用って何?」

 


テオドール「まあ確かに。
蒼月さんとかだと 人型なら人形だろうがコケシだろうが、何かしそうに御座いますしねえ」ふむ。

粋「いや蒼月のイメージ上級者過ぎね?」

 


魄哉「そうなんですよ!

しかしコマも年頃の女の子
青春ぽい事を何かこうっ 

あのこう言うの親が言うのキッツいんですけど!!」くわっ!

白「お前が勝手に言ってるよな?

だいたいお前 前にコマと仲良いと怒っただろ」むすっ

 

 

魄哉「それはそれ。昔の話と言う事で」キリッ

白「・・・。」

 

テオドール「あの、
我が主 無表情で軽くキレておられませんか?」ひええっ

粋「まあな。
今回ばかりは何言ってんだこのクソ坊主だよなあ」うん。

 


魄哉「お願いします!
コマに人並みの青春を教えてあげりられるのは君くらいなんです!!」

白「人じゃないだろ
安心な真面目な奴に頼め」つーん。

魄哉「仮に彬羽君とかに頼んだら
お人好しなんで引き受けてはくれても 遊び方なんて知んないでしょうが!」


粋「うわ。説得力」

 

魄哉「あと、他の人だと コマの言葉解りませんし」大真面目っ

白「Σ確かに」はっ

 

 

 

テオドール「あ、納得されてしまわれました。」

粋「今回ばかりは いくら兄貴でもハードル高くねえ?」えー。

 

 

魄哉「生み出すだけ生み出しておいて あの子には親らしい事なんもしてあげられないんですもん。
後生ですから お願いします」拝みっ

白「拝むな 普通に遊びに連れてけば良いんだろ

なあ、般若心経やめろ」あーもう。

 

 

 

テオドール「あ。完全に折れまして御座います」あーあ。

 

 

 

間。

 

 

 

 


コマ『急にお出掛けとはいったい?』カタタッ

白「えっと。

コマが働き者だから たまには遊びに連れてってやれって言われてだ」

コマ『遊び?』

 

 

 

テオドール「嘘は申されておられませんね。」こそっ

粋「その辺さすがって言うか

つか、尾行俺等だけじゃないのかよ」こそっ


テオドール「へ?」

 

 

魄哉「・・・。」 通行人のふりコソッ


粋・テオドール(あんなド派手な金髪の町民が其処らに居てたまるかっ!)

 

 

テオドール「あの方政務は良いので御座いましょうか?」ええー。

粋「片付けて来てんじゃねえ?

つかアレ 何だろ。
視線反らしても存在してるだけでオーラ凄えんだけど」困惑っ

 

テオドール「鳳凰に御座いますからね。
存在そのものが自己主張エグいので御座いましょう」

 

粋「せめてヅラかぶれだよな」

テオドール「いやーあれでは焼け石に水のような気も。
どうせやるなら キッチリ変装しろに御座いますねえ


ほら 仕事休憩中の彬羽さんがガン見しておられますよ」

 


彬羽(なんでコイツ 似合わん着流し着て 西洋の黒眼鏡かけてやがるんだ。)冷や汗っ

 

 


魄哉(察してください。非常事態です) ハンドサインぱぱっ

彬羽(Σいや解らん解らん!何だそのゼスチャー!)えええっ

 

 


ひな「あのー彬羽さん そろそろ明日の仕込みを

って何やってるんですか?」


彬羽「全く解らん。」

ひな「はい?

あら 魄哉さん。何のコスプレですか?」

魄哉「Σ1発でバレたあっ!!」がーん。

 

 

テオドール「あれがこの国の実質トップ
粋「Σ言ってやんな!

ほれ 兄貴等見失うぞ!」だだっ


テオドール「あの、冷静に考えたら私達も別に追う事は無いのでは? 」

粋「バカ野郎!万一何か間違ったら 俺はコマを義姉ちゃんと呼ばなきゃいけねえんだぞ!?」くわっ

テオドール「・・何をどう間違えればそうなるので御座いましょうねえ」引。

 

 

 

 

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【駄菓子屋】

 

 

白(からくりって どこ連れてけば喜ぶんだ) 本気で困惑っ

コマ『綺麗な飴玉』 じーっ

 


白「コマが物食べられないの忘れてた」ふかーいため息っ

コマ『別に食べたいと言う欲求自体が無いので構いませんが?』カタタッ

 

 

白「うん。めんどいからズバリ聞くけど
お前 何処行けば楽しいんだ?」

 

コマ『楽しい?

そうですね。 私はからくり、パピーや皆様のお役にたつのが喜び。
そして私には パピーにつけて貰った兵器の数々が内蔵されています。

と、なると 私が一番お役にたてるのはやはり戦場。
すなわち 血が飛び散り、肉の爆ぜる戦場こそが私の楽しい場所と言え

白「俺が数珠でブン殴られるから却下な。」うん。

 

 

コマ『えー。』不服っ

白「そんな戦場行きたいのか?」

コマ『他に私に何が出来ると言うのでしょう』カタタッ

 


白「コマに出来る事か。

 

沢山有ると思うけど、下手すると俺が怒られるのばっかだし

あ。」手ぽんっ

 

 

 

 

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【町外れ 寺の境内 (秋祭開催中。)】

 


コマ『おらおらおらおら 景品片っ端から頂くぜー!』

内蔵ガトリング銃ガガガガッ!

 

射的屋「Σちょ お客さん実弾は

Σどっわあああーーっ!!!」ひええっ


ドドドドドズガガガガガガッ!!

 

 

 

 

白「何処からか 棒手裏剣が飛んできたな」いてて。


コマ『銃は備え付けのを使えと怒られました』カタタタッ

白「だな
頭固いな」やれやれっ

 

 


粋(Σいや当たり前!!)ひええっ

テオドール「あれ?魄哉さんは?」きょろっ

粋「後ろで射的屋に謝り倒して 店の弁償代払ってる」


テオドール「有る意味 保護者同伴で正解に御座いますね
このデート。」あーあ。

粋「いや デートって。

俺が思ってるデートと偉く方向違うんだけど」

テオドール「粋さん マトモなデートとかされた事が御座いますので?」

 

 

 

粋「全く悪気無いの  つっら!!」ずーん。

 

 

 


白(あいつ等 なんで着いて来てるんだろ?

着いて来るなら何か良い案くれれば良いのに)


コマ『で、次は何処に行けば良いのでしょう?』

白「ん?

えっとそうだな。
あ、 お前なら向こうの玉当て Σあいた」 クナイさくんっ!

 

コマ『後頭部に何か刺さってます』カタタッ

白「だな。何だろうな」ズポッ。

 

 


魄哉(的とお店の主が粉砕されるでしょうが!!)ぜーぜーっ!


粋「あの、気持ちは解るけど
兄貴の頭にさくさくクナイ刺すのやめてくんね?」冷や汗っ

テオドール「あああ無駄な出血勿体のう御座いま 「Σお前も食欲そそられてんじゃねえよ!!」

 

 

 


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白「出店の奴等 目が合うとビビるし

もう此処しか無いな」はーやれやれっ


コマ『境内?

Σわっ 凄い数のトンボです』カタタッ

 

白「居すぎて気持ち悪いくらいだろ
ジッとしてると 指に止ま Σ!」ぎょっ

 

コマ『全身にとまられました』

トンボびっしり。


白「お前木だから とまりやすいんだな」ああうん。

コマ『これは凄いですね!』カタカタッガサガサッ

白「うん。ちょっと気持ち悪いな」引。

 

 


テオドール「お? 何となく良いムードでは?」おおおっ

粋「どの辺が?」

 

魄哉「少なくともコマは楽しそうですねえ」おおっ

粋「いや楽しそうつか お宅の娘さん。トンボで埋まってほぼ見えねえんだけど」ええー。

 

 

 


コマ『白さんは沢山遊び場を知ってるのですね

私こんなの初めてです』ガサガサッ

白「うん。俺もこんなの初めて見た」引っ

 


コマ『食べられなくても戦闘しなくても楽しい。

こう言うのもあるんですね』カタタッ

 

 

 

魄哉・テオドール( 本人喜んでるのに 凄まじくシュールだ。)

 

粋「なあ。あの兄貴がドン引きしてんだけど
本気でどうしようってなってんだけど。そろそろ助けに出て良い?」

テオドール「どんどんトンボ増えておりますからねえ
コマさん トンボを呼び寄せるフェロモンでも出されておられるので御座いましょうか?」

 

魄哉「さすがはうちの娘です」ふっ。

粋「うん。凄えけど あれもうコマつかトンボの集合体だよ 怖えよ。」

 

 

 

 

与一「お? 聞きなれた声がすると思ったら」ひょこっ。

 

石燕「おお これは
お二人さんデートっすか?

あれ?コマさん何してんすか?」おや。

コマ『自然と一体化してます。』


石燕「あー。木製っすもんね
自然に還りたい時もあるんすかねー」へらっ

 

 

一同(Σどんな受け入れ方!?)えええっ

 

 

白「石燕 お前凄いな。」

石燕「何がっすか?」

 

与一「まず、一目でこれをコマと解ったと言う所  か?」冷や汗っ

トンボがさがさっ

 

 

白「あ。俺より知ってそうだな。
お前コマが楽しめる所って解るか?」

石燕「コマさんが?

んー。そっすね
んじゃ 瓦版屋にでも見学行くっすか?
職人技って からくりみたいでおもろいんすよ?」

コマ『あ。見たいです』カタタッ


トンボぶわわわっ!

与一「Σおう!」びくっ

 

コマ『あ。動いたら逃げちゃった』カタタッ

 

 

白「そっか。コマはそう言うのが好きなのか。

始めから石燕に頼めば良かったな
楽しんでこい。」手ひらひらっ


コマ『え。あのっ

解らないのに 一生懸命楽しい所捜してくれてありがとう御座いますっ』ぺこりカタタッ!

 

 

 

 

与一「ん? ひょっとしてこれ」

石燕「何すか?」

 


与一「本当に 『お邪魔』したんじゃないのか?お前。」

石燕「何マセた事言ってんすか 実質2歳児。」

 

 

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

 


千様「それでー 職人さんの版画やら彫り物やら 梯子で見学して来たのー?

文化的なデートねえ」あらまあ。


石燕「いや、デートつか。
遊びにと言われても あっしもそれくらいしか思い付かないんすよ」

千様「石燕さん。ひょっとして頭からくり?」怪訝っ


石燕「しょーもない男の自覚は有るっす。」

 

 


蒼月「で、結局見学で満足かよ

誰だよデートとか言い出したの」

魄哉「やっぱコマには早かったですかねえ」うーん。

家康「少なくとも親がお膳立てする物じゃ無いと思うよ?」

 

 

千様「ま、コマちゃんが楽しかったならそれで良いじゃない

あら?それなあに?」


コマ『彫り師のおじさんが お土産にとくださいました。
何でも好きなの彫ってやるよと』筆談かきかきっ

千様「へー。 良かったわねー
何頼んだの?

 

あら?トンボ?」

 

 

 

 

 

粋「はい。どうどうどうどうっ!!」ひええっ

テオドール「Σ我が主は何も悪く御座いませんから!!むしろお膳立てしたのは貴方に御座います!」

魄哉「Σぐ!」

 

 

 


与一「天然タラシ健在 か。」うわ。


白「くかー」疲れて熟睡っ

 

 


石燕「あれ? 結局あっし 当て馬っすか?」えー。

 

 

 

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