小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月27日

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家康「おー さすがは高所、冬場は空気が澄んでるねー」

小太郎「だな。あっ向こうの山見えた」おおっ

家康「おおー 山が近い近い
やっほーーーー。」ノリノリっ


魄哉「殿 いくつになったんですか。」引。

家康「いくつになっても童心を忘れないのが若さの秘訣だよ」どやっ

魄哉「いえ僕既にクソジジイですから」




蒼月「あーもううっさい!! 早朝からギャアギャアうっさいんだよ高齢者共!」襖すぱーん!

魄哉「すみませんねえ
トシ取ると早く起きちゃうもので。てか大丈夫

蒼月「Σさっむううう!!」襖閉めバターン!!


家康「うん。冬眠はしそうにないね」

小太郎「早いって もう夜明けなのになあ」わおんっ

魄哉「まあ世間一般からしたら早い時間ですかねえ」苦笑。

家康「そう?私は最近これくらいに目が覚め「それトシです。」


小太郎(家康 ホントいくつなんだろうなあ)わおんっ

家康「うわー 私もとうとうその域かあ

てか、何? つか誰それ」

魄哉「コダマです。」

木霊「・・・」しがみつきっ

家康「Σはいい!?」

魄哉「脅かすんじゃ有りません!
殿がヤッホーとか言うから来ちゃったんでしょうが!」

家康「Σごめん!意味が解らないっ!!」混乱っ




間。





彬羽「朝っぱらから喧しいと思えば
何を呼び出してんだ手前は。」

家康「呼び出したつもりは無いんだけどね」


一二三「へー。これが木霊さんだべか
小さいコマちゃんみたいだな」

魄哉「木の精霊ですからね」にこにこ

コマ『私木製の人形ですし。』筆談っ



白「へー、こいつら木霊って言うのか」ほうほう。

粋「兄貴 会った事あんの?
妖怪じゃなく精霊だろ?」

白「俺元々山育ちの野良妖怪だぞ。」

粋「Σ顔見知りか!!」はっ


テオドール「妖怪とどう違うので?」

彬羽「妖怪の中でも仙人ぽいと言うか
動物と言うより植物に近い物だな」

小太郎「思いっきり動いてるけどな」わおんっ


魄哉「動いてると言うか よじ登って来るんですけど
これから江戸城行かないと行けないんですが どうしたら良いんですかね?」うーん。

千様「あら可愛い こういう小動物居るわよねー」へー。

蒼月「てか 何でジジイにこんな懐いてんの?
呼び出したの馬鹿殿でしょ?」

家康「呼んだつもりは無いんだけどね」



石燕「滲み出るオカンオーラのせいじゃ無いんすか?
木霊って山の子供っしょ?」

魄哉「それよく言われますが そもそも男なんですが。」

彬羽「割烹着のせいだろ」きっぱり。



魄哉「Σだって御味噌作ってたんですから仕方ないでしょう!?」

挿音「俺らは慣れてるから良いけどけどよ
ほれ親父に懐いてる女中共居るだろ
アイツ等 『天海様はお母さんの匂いがする』とか普通に言ってんぞ」

魄哉「Σマジですか」がーん。

挿音「忍なめんなよ。
袈裟のまんま台所やるから色々染み付いてんだろな」キセルすぱーっ


蒼月「ズボラしないで 家では部屋着にしたら?」

魄哉「・・普段着持ってないんですよ」困惑っ

千様「仕事着が普段着だものねー このワーカーホリック」あーあ。


挿音「てか さっさと行かねえと遅刻すんぞ
ほれ、お前もそろそろ離れろ そりゃ母ちゃんじゃねえぞ」木霊引っぺがしっ



木霊「・・・。」ぷるぷるっ

挿音「そんな目で見んな」 うっ


家康「ほらほら後は任せて 今の内に出勤をっ」

魄哉「いえあの めちゃ後ろ髪引かれるんですが」

家康「Σ情が移るの早い!
えーと 後は皆が面倒見てくれるからっ」

挿音「おう。とっとと行くぞ親父


帰るまで居んのかなアレ。」ボソッ

千様「コイツもちょっと構いたいのね」ああうん。





白「ほら。こっちも良さそうだぞ。
モコモコだぞ。」小太郎ずいっ

木霊よじよじっ

小太郎「Σあああホントに登ってきたああ!」きゃいんっ



家康「気に入ったのには登る習性でも有るのかな?」うーん。

彬羽「コアラみたいなもんか」ふむ。



テオドール「へー。可愛いらしゅう御座いますね」わくっ

粋「モフッてねえけどこっち来る?

Σお!来た来た!」おおおっ!




石燕「一気にアイドル化してるっすねえ」おやまあ

千様「えー。可愛いじゃない
石燕さんは興味ないの?」

石燕「どうせモノノケなら あっしはもっと崩れかけたのの方が「ごめん もういいわ。」ああうん



白「けど、こいつらホントにコマっぽいな」じーっ

コマ『私は人に登りませんがな。』カタタッ



白「あ、コマっぽいと言えば
コイツ等も確か」

かぱっ。


テオドール「Σっぎゃー!!」灰ざらああっ

粋「顔が変わっ怖あああーーっ!?」ひいいっ



白「あ、やっぱり
コマみたいに ここの紐引っ張ると口カパッて裂けて顔変わるんだ」ほらほらっ

コマ『まさかのおそろい』おおっ

カパッ。

粋「Σぎゃー!こっちも!!」ひいいっ




蒼月「え?何?木霊ってカラクリなの?」

彬羽「いや 生物のはずなんだが
ラクリ自体が木霊を元に作られたのかも知れんな」ふむ。

小太郎「あーそのパターンか
最初に見た奴びびっただろなあ」わおんっ




コマ『白さんは顔見知りなのですよね?』カタタッ

白「山の中には群れとか居て
皆でカタカタしてて凄かったな」遠い目。

粋「Σ怖えよ!!」引っ



白「何考えてるか解らない奴等だけど
一緒に居ると暖かいからよく埋もれたな」

石燕「あー。お仲間と思われてたんすかねえ」うんうん


コマ『白さんに初対面で親しみが沸いた理由
今更解りました。』筆談っ

千様「表情筋仕事して無いものね」成る程。





一二三「けど、この子なんでヤッホーで来ちゃったんだべか?
ヤッホー言ったら飛んでくるんなら その辺木霊さんだらけにならねえだか?」

彬羽「いや、普通コダマで遊んでてても木霊は飛んで来ないからな
おそらく迷子だな」きっぱり。

家康「Σどんな迷子!?」


彬羽「何考えてるか解らんから推測だが
おそらく 何か間違えたんだろ」

蒼月「いやどんな間違いだよ」えええ




彬羽「それはコイツに聞いた方が良いんじゃねえか?」

白「ああ。ヤッホーて返そうとしたらうっかり自分ぶん投げちゃったのか」

木霊「・・」こくこく頷きっ


コマ『当たりの様です』カタタッ

家康「Σ尚更どういう事!?」



彬羽「コイツを理解しようとするな 頭イカれるぞ。」

テオドール「えっと 迷子さんなら親御さんの所にお返ししないといけませんよね?」ざらざら復活っ

千様「えー?親御さんって 山よね?」



粋「Σえ。幼児を山に置き去りにすんの!?」

一同(Σこっちが物凄く嫌だ!)はっ




白「置き去りが嫌なら迎えに来て貰えば良いだろ?」

家康「Σ山が迎えに来るの!?」えええっ

白「いや山じゃなくて」





粋「えーと。 お宅のチビさん預かってまーす!!」

まーす
まーす



小太郎「なんでコダマ?」


粋「いや迎え来るかなーって」えーと。


蒼月「ん? 待てよ まさかこの流れ」はっ





シロ「朝練しておったら 急に背中が重くなったのだが。」困惑っ

背中に木霊張り付きっ


一同「Σ増えた!!」


蒼月「Σ流れ読めよ!
こいつら行動がお宅の兄貴と同じなんだよ!?」

粋「Σやべえ!そりゃ増えるか!!」ひいいっ


白「俺増えないぞ。」

彬羽「アメーバみたいに分裂しても今更驚かん

が、絶対やるなよ」

白(やってやろうか。)むう。




石燕「このまんまじゃこの辺木霊まみれになりかね無いっすねえ

で、さっき言ってたお迎えってのは?」


白「ん?
えーとほら 地べたに穴掘ってな」

小太郎「穴だな?」ざかざかっ

白「で、穴の中に 『木霊はぐれてるぞー!』って言えば
土って繋がってるから 山から迎えが来るんだぞ」

粋「いや兄上 最初なんでそれやろうと思ったの?」

白「さあ?」はて。



蒼月「この人も実は木霊なんじゃないの?」

彬羽「・・・・いや、無いだろ「悩むなよ」


シロ(状況が全く解らんっ)むう。





小太郎「んじゃえーと。
迷子の木霊2匹保護してまーす!

これで良いのか?」わおんっ



白「うん。
それでしばらくたったら 大きい木霊が来る」

テオドール「Σえ。巨大なこの子達みたいなので御座いますか!?」

粋「Σほぼコマじゃねえかよ!!」ひいいっ

コマ『失礼な。』カタタッ



家康「うわまたビビりそう 来るって何処からかな?
この子等は何処からか生えたけど」きょろっ



千様「あ、アレじゃないー?」指差しっ

白「あー。あれだな」うん。



粋「Σえ。あれってまさか」






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魄哉「ありゃ あの子帰っちゃったんですか」

蒼月「解りやすくガッカリすんなよ」


挿音「ほー。
んで、やっぱコマみたいなのが来たのかよ?」

家康「んーと それがね」苦笑




テオドール「猫みたいな自動四輪車の様な物に乗った巨大な何かで御座いました。」困惑っ

挿音「は?」


白「知らないのか
木霊は育つとアレになるんだぞ」しれっ

彬羽「いや 大抵は知らないだろ」





小太郎「まあまたその内会えるだろ
此処も山の中だしな」わんっ

魄哉「それもそうですねえ
結構可愛いんで また会いたいですね」



家康「だねえ。

うわ。落ち着いたら急に冷えてき Σぶへっくしゅん!!」



くしゅーん。



しゅーん



びとっ。




千様「即座に会えたわね」あら。


石燕「木霊に好かれる声かなんかなんすか?」

家康「いやー なんでなんだろねえ。」鼻ちーん。




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