小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月4日

 

 

 


【某 山奥の村】

 


粋「おー すっげ
地方の祭ってすっげえー。」ほー。

 

テオドール「お祭りと言うか 何かの儀式ぽくて不気味なので御座いますが」うわ。

彬羽「祭は本来 その地方の神へ何かを祈願したり 1年の守護の礼を言う為の儀式だ。
地方のは変に商業用に改悪せんので 本来の儀式のまま伝わるんだろうな」


粋「俺の好きな祭は商業用なのかよ。」複雑っ

 

 


白「暑いし疲れた そろそろ帰るぞ」朧車の御簾めくりっ

粋「へいへーい。思ってたのと違うし もう帰る帰る」いそいそっ


テオドール「粋さんの好きなのは 派手な御神輿で太鼓ドンドンに御座いますからね」苦笑。

粋「おうよ。 京帰りに寄って貰ったのになんか申し訳ねえや」とほほっ

 

 

彬羽「違う意味で太鼓は鳴って

あ まずいな。

この祭 降霊術的な奴だったか」うわ。

粋「Σうおお兄上ヘルプ! 朧車入れて入れて!!」ひいいっ

 


テオドール「走ると危 Σそこぬかるんでおりますよ!? 」

 

ずるんっ!!

 


粋「Σあ。」


白・テオドール・彬羽「あ」

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

千様「ーーで、
転んで頭打って軽く意識飛んで 目が覚めたら

 

何か着いてたと。」あらー。

 

 

 

蒼月「ぎゃはははは何それ!
デカイ芋虫ちょんまげ!? うわキッモ!!」だははははっ

粋「Σうっせえええ!頭から生えてんだよ!!取れないんだよ!!」


蒼月「マジちょんまげじゃん。
頭から芋虫生えるって キモ過ぎ笑える あ。お腹痛っ」ひー。

粋「Σ涙出るまで笑ってんじゃねえよ!!」半泣きっ

 

 

 


テオドール「で、あれって何なので御座いますか?
タイミング的にやはり」

彬羽「どうだろうな
あの村で奉られてる神。というより
その儀式に吸い寄せられた下級な何かの怪異 の方が納得行くと言えば行くが。」うーん。

 

 

家康「あのっ 
そろそろ取ってあげたら? 
こっちが笑い死にしそうだし」ぷるぷるっ

テオドール「家康さん これでもかとツボっておられましたね」

家康「オッサンは笑いのハードル低いんだよ」ぷぷっ

 


白「取ってやるって

取ろうとするとコレなんだよな」

 

家康「へ?」

 

パキンっ!!

粋「Σどわっ!」

 


家康「Σうお何!?」ひいっ

蒼月「キモ虫の周りに 1瞬半透明の膜が
何これ結界!?」

 

 

白「虫をむしり取ろうとしたらコレだ
触る前に弾かれる」むう。


千様「えー。

虫さんも駆除されたくないのは解るけど

Σてか白君 手焦げてない!?」ひえっ

白「火耐性有るし すぐ治るから問題無

テオ落ち着け。」

 

テオドール「医者あああーーーっ!!!」玄関ガラすぱーん!!

どたたたたたっ

 

 

家康「ああ
吸血鬼の猛スピードで医者呼びに行っちゃったね」あーあ。

 

粋「つか 煙出てたけどマジで大丈夫なの?」おそるおそる

白「お前と一緒にするな」どやっ

粋「Σさすが魔王っ!」おおっ

 


千様(あ。大概痛いわね コレ) 察し。

 


蒼月「結界なら それを上回る力で押し潰せば良いと思うけど。
バカラスなら行けんじゃないの?」


彬羽「そう思うだろ?

見てろ」振りかぶりっ


粋「Σえ。ちょ」ひえっ

 

 

彬羽「ふんっ!!」

正拳突きっ!

 

結界ばきんっ!!

 

家康「Σさっきより派手な結界出た!!」ひえっ

 

 

彬羽「こんな調子でな

どうも 相手の攻撃と同等の結界が発動するらしい。」困惑っ

 

家康「Σいやお前 拳大丈夫!?」ひええっ

彬羽「伊達に鍛えられとらん」ガン見っ

白「それ俺のせいなのか?」えー。

 

 

千様「成る程ねー
白君だと常に炎帯びてるから 御返しも炎帯びてて火傷すると。

攻撃と同等の防御ってなると あらこれ駆除不可能って事なんじゃ?」あら?

 


粋「Σ俺1生 芋虫マゲ!?」がーん!

 

 

千様「どうにかして破れないー?」

シロ「ふむ。 特殊能力を乗せると反射が痛いので それはやめて普通に打ち下ろしてみるか」
木刀すちゃっ

 

石燕「ガシャドクロの握力で握り潰そうとしたらどうなるんすかね?」
ガシャドクロ具現化ずももっ

 

与一「殴ってダメなら射ってみるか?」
弓ちゃきっ

 

コマ『ここはいっちょ 私のランチャーで。』

がこんっ

 


粋「Σお気持ちはありがたいけど 駆除対象俺の頭の上だから!
せめて1人ずつにしてえええ!!」ひええっ

 

 

 


白「やっぱ医者呼んで正解かもな。」うん。

彬羽「寄生虫の駆除は完了しても悲惨な事になりそうだな」ああうん。

 

 

 

間。

 

 


死屍累々っ。

粋「Σ皆まとめてやられたああ!!」うわああっ

 

 

シロ「・・普通に腕折れるかと思ったわ」腕しびしびっ

コマ『普通に爆発反射とは。
歯車ズレました。』ぎぎぎっ

 

石燕「ガシャドクロが砕けると あっしにもダメージ来るんすねえ。
新発見っす。」ぐったり

与一「」


家康「あの石燕ちゃんのダメージは与一ちゃんにも行くからね?

無茶しないでやって!!」ひええっ

 

飛天「あーあ。 ケガ人ごろごろだ。
はいはい1人ずつ診るからなー。」腕まくりっ

 


テオドール「あの 我が主もお怪我を
白「ん?治った」ほれ。

テオドール「Σうお早っ!!」

 


飛天「自力で治るなら何より

てかアンタ等何やってんの?
つかそれ何?」真顔っ


粋「Σ俺が聞きてえわ!!

俺マジで1生イモマゲー!?」うわああっ

 

 


千様「悲惨ねえ。

よし、押してダメなら引いてみろよ。

蒼月君 虫の好きそうなセクシーなメスとかの幻見せて ホイホイ他所に誘導とか出来ないかしら?」

蒼月「セクシーなメス芋虫てまずどんなの?」

千様「よし 諦めましょう」あっさり。


粋「Σ早えよ!!」

 

 

 

彬羽「思うに 外から攻撃出来ないとなるとだ」

白「内側からやれば案外どうにかなるかもな」うん。

 

粋「内側?」涙目っ

白「お前の内側のが先に壊れそうだな」

 

 


彬羽「さっきから見てたら 攻撃された時の結界はお前含めて護っている様だ。
宿主と考えたら納得だが
つまりその虫は お前に危害を加える気は無い。

つまり お前は虫の内側。何か出来るならお前自身という事になるんだが。」

 


粋「Σえ。これを鷲掴みにしろと?」びくっ

一同「ビビるな。」

 

 

粋「Σだだだだって 俺の頭から生えてんだよコイツ!
無理に引っ張ったら俺もヤバくない!?」


テオドール「あー。下手に引っ張ったら一緒に脳ミソもズルンと「Σだから言うなやあああ!!!」

 

 


蒼月「じゃブチッと握り潰す方で行ってみよ」真顔

粋「Σ頭の真上で!?」ひいっ

蒼月「うっさいな。他にどうすりゃいいんだよ

確かに変な汁とか出るかも「Σだから 言うなってつってんだろ!!」

 

 


白「ギャーギャー言うな
見捨てるぞ。」

粋「Σすんません 頑張ります!!

ううっ こんだけデカイと罪悪感がっ
虫 なんかごめんよ!」がしっ

 

千様「あ。ホントに掴めたわー。」おおっ

 

 

粋「Σう!」びくっ


家康「Σえ 何!?
まさか虫へのダメージは粋に行くとか!?」はっ


彬羽「Σいや違う! あれはっ」

 

 

 

ズゾゾゾゾゾゾッ!!

 

蒼月「Σうおおめちゃめちゃ生体エネルギー吸ってる吸ってる!!」

千様「Σカイコちゃんと言い 虫妖怪ってエネルギー吸うの好きなの!?」ひええっ

 


粋「Σうおお力抜けるうううっ」へなっ


飛天「そんだけ吸われながら 意識保ってるのさすがだな。」へー

粋「Σいや助けろよ医者!!」

飛天「医学でどうにかなる物かコレ。」

 

 

 

白「あいつのエネルギーてそんな旨いのか?」

彬羽「案外樹液みたいな物かもしれん。

元から変なのに好かれる体質でも有る事だしな」うーん。

 


一二三「んー。夜中になんだべ うるさいだよ」襖がらっ

彬羽「Σ一二三こら 危ないから奥行ってろ!」


一二三「おらじゃなくてカイコちゃんが
Σあ。カイコちゃん!」

ぱたたたっ

 


のしっ!


粋「Σ首折れる!」うおっ

 

 

千様「あ。そうよね
粋君の生体エネルギーはカイコちゃんのご飯だものね
そりゃ御立腹だわ」あらー。

 


粋「Σカイコ食い物横取りされて怒ってんの!?
どうせならヤキモチとかが良かった!」どちくしょおおっ!

 

 

ズッ!ズズッ

 

蒼月「え。 まさか」冷や汗っ

 

 

 

ズゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!

 

千様「Σいやー!ダブルで吸われてる!!」ひええっ

粋「Σうおおさすがにキツい!!」うぎぎぎっ


蒼月「Σアンタどんだけエネルギー無尽蔵なの!?
普通ならとっくにミイラだよ!!」

 

 

 

寄生虫「・・・。」イラッ

 


白「あ。まずい

逃げろカイコ」はっ。

 

 


バチチッ!!

 

 


カイコぽとり 

 

ころんっ。

 

 

 

一二三「Σカイコちゃーん!!」うわああっ!

 


飛天「今のは?」

蒼月「あの人の生体エネルギー使って 攻撃受けた時みたいに反射させたんでしょ

エサ巡っての縄張り争いかよ。あるあるだけどやり方エグいな」うわ。

 

 

 

彬羽「喋ってないで診ろ飛天!」くわっ!

飛天「俺虫なんて診れるかなあ。」うーん。

 

 


白「あ。寄生虫終わったな」

家康「へ?それって


Σひいっ!?」


粋「こんのキモマゲ野郎っ
勝手に寄生した上 人の縄張りでカイコにまで何してくれてんだああっ!!!」バチバチバチチチッ!!

 

 


シロ「おい。

炎の他に雷帯びとるとか お前の専売特許では無かったのか?」たじっ。

 

白「うん。だからまずい

こいつ俺より妖怪成分少ないのにな

普段はだけど。もうちょっと抑えられない」むう。

彬羽「Σ勾陣化か!!」はっ

 

 


家康「Σ総員待避いいいーーーっ!!」うわあああっ!!

 

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

 


粋「いやー、キレちゃって暴れたのは何となく覚えてんだけど

寄生虫取れて良かった良かった。」へらっ


カイコすりすり甘えっ


粋「お。喜んでくれる?
やっぱお前にとっての俺って ただのエサじゃないよな?」なっ?なっ?

 


蒼月「虫相手に重い男だね」引。

 

 


シロ「しかしそうか。
あやつをキレさせれば良かったのか」ふむ。

彬羽「キレて暴れる勾陣取り押さえるのも骨だったがな。」ボソッ

 

粋「つかカラス なんでケガしてんの?」きょとん。

彬羽「・・なんでだろうな。」

 

 


白「とにかく次また変なのに寄生されたら怒らせれば良いんだな」ふむふむ

粋「Σ2度目がある前提!!」えええっ


千様「粋君だものねー。」うんうんっ

 


粋「えー
二度とあんなのごめんだって。
それに怒らせるって


言っとくけど 罵詈雑言投げ掛けてキレさせようとかなら先に泣くぞ俺。」真顔。

白「そういう奴だった。」ああうん。

 

 

 

テオドール「カイコさん ファインプレーだったので御座いますねえ」

一二三「んだな。びっくらしたけんど。

粋さん怒らせるなら周りケガさせるのが早いだからなー。」うんうんっ

 


千様「さすがは素敵ヘタレっ子ねー。」よーしよし。

粋「Σまた変なあだ名付けられた!!」

 

 

 

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