小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月3日

 

 

【某 寺】

 

粋「ちわーす。」

 

坊主「おお。お久しぶりですのう
この間は 此処の子達の子守り 大変助かりました」南無南無

 


粋「いや拝まれる程の事じゃねえって。

つさか、ここので変な噂聞いたんだけど」そのっ

 

坊主「やはり そのお話でしたか
ふむ。あなた様なら問題ありますまい

しばしお待ちを」廊下とたとた

 

粋「偉く警戒してんなあ
内容が内容だし しゃーねえけど

お?」


寺の子供達こそっ

 


粋「おー、皆久しぶり
元気してたか?

後でまた 境内で遊ぼうなー」へらへらわははっ

 

 

坊主(この人 常にこんなんだから安心出来るんだよなあ)しみじみっ

 

 


間。

 


坊主「お待たせしました。
こちらが今 噂になっている」

赤ん坊「ほぎゃ?」

 

 

粋「マジだ。ツノが有る」うわ

坊主「はい。境内に捨てられていた哀れな『人間』の子なのですが

何故か額にこのような」

 

粋「えーと。坊さん 霊感とかは?」

坊主「人並み以上には。
少なくとも この子から邪悪な物は感じませんな

というか ツノ以外は至って普通の か弱い赤ん坊なのですよ」

 


粋(妖怪なら 赤ん坊の頃から化け物丸出しの生命力してるって カラスが言ってたしなあ。

て、事は ただ何かの間違いでツノが生えてるだけ?

もしそうなら・・)

 

坊主「どうされました?」

 

 

粋「知り合いに ツノ生えてるのが居るもんでその、

ただの人間なら それはそれで、この子苦労しそうだなって」冷や汗っ

坊主「Σなんと!
それは 何と申し上げたら良いかっ」うわわっ

 


粋(内容が内容だけに 兄貴達に相談しにくいなあ。

兄貴もアレでガキの頃は 山狩り食らいまくって大変だったみたいだし。)うーん

 


坊主「しかし、困りました

この子が此処に来てしばらくたってから 人を襲う怪異の噂も立ちました

この歩く事も出来ぬ か弱い赤子がそんな真似等出来るはずが無いのに」とほほっ

 

粋「それだよ。

それ聞いたから ややこしい事になってんじゃね?てなって覗きにお邪魔したんだよなあ」

坊主「御心配 痛み入ります」南無。


粋(あ。相当参ってる) あちゃー。

 

 

坊主「最悪 私はこの子を連れて此処を去ろうかと思っております
他の子供達は 知人の寺にお願いするしか無いかと」くっ


粋「うん。襖の隙間から覗いてるし聞いてるから
つかチビ達 泣きそう泣きそう

 

えーと。ツノだけなら知り合いの医者が取ってくれるかもしれねえし
そんな思い詰めんなよ」な?


坊主「Σんな おできみたいに取れるんですか!?」えええっ

粋「飛天は医者つか マッドサイエンティストだから

よーしよしよし。怖い事無いからなー 多分なー」赤ん坊あやしっ

 

坊主「それなら良かった」ほっ

 


粋(けど、額からツノかあ。

兄貴みたいに獣の系譜なら 耳の上からツノ生えるんだったよな。

で、確か 額から生えてるのは) えーと。

 

坊主「しかし そうなると妖怪の噂が気になりますなあ。

何でも その子の様に額からツノを生やした 大きな鬼が


粋「Σ!?」背筋ぞわあっ!!

 


坊主「どうされました?」おや。

粋「解んねえ! 霊感無いから解んねけど
多分他に本物の鬼が居る!!

しかも 来てる!!」本能ぞわわっ!


坊主「Σはいい!?

うお!何だこの邪気!」ひえっ

粋「ガキ共逃がして早く!!
だああやっぱ1人で来なきゃ良かった!!」ひええっ

 

 


赤ん坊「ほぎゃっ」

粋「ん?」

 

鬼ずずずずずっ!


粋「Σ赤ん坊の影から!?」ひえっ

坊主「Σなっ! 憑かれておったのか!?

くう!哀れだが仕方ないのかっ」数珠じゃらっ


粋「Σえ。ちょ 坊さん!?」

 

 


酒呑童子「ちいーす。

この寺 酒置いてねえ?」よっこらせっ

粋「Σどんなタイミング!?
寺にんなもん有るわけねえだろ!!」

酒呑童子「それもそうか。」ありゃ

 


坊主「んなっ!?鬼がもう1匹!?

Σさてはお前が赤子に呪いを!」

酒呑童子「ん?」

粋「Σいや違う違う違う!こいつは絶対違う!!」

 

坊主「我が寺内で 子供等に危害は加えさせぬ!!」法力ふんっ!

酒呑童子「Σあだだだだ!
うっお 見た目に寄らず結構強え!」いででっ

 


鬼ずずずずずっ


粋(Σ引っ込んだ!?)

 

 

酒呑童子「あだだだ 解った解った帰るから!
悪さしねえよ 迷い込んだだけだっつの!」

 

子供達「怖いよー!」えーん。

 


粋「あの、ほらマジで泣いてるチビ達すっごい気にしてるし

ぶっちゃけ、コイツ知ってるんだけど
ただの呑んべで子供好きの 害のねえ鬼だから放置で言いと思うんだけどなあ」そのー。

坊主「Σ鬼と知り合いと!?」ええっ

 

酒呑童子「おう。ガキの泣き声が聞こえたもんでよ」

粋「Σあ、そう言う事!?」

 


坊主「ふむ?では 人を襲う鬼では無い のか?」じろじろっ

酒呑童子「そこそこ上位の鬼になると んな事しねえぞ。
俺は別に人間食いたい系じゃねえし」

坊主「うーむ。 嘘を吐ける程器用には見えんが」困惑っ


粋「って事は 
やっぱこの赤ん坊?」恐る恐るっ

 

 

シロ「御免!」戸ばんっ!


粋「Σ次から次へと!!」びくっ

 

シロ「なにやら物騒な噂を聞いたので探っておれば
とんでもないのが寺に入っていくのが見えたのでな。」ちらっ

 

酒呑童子「平安の昔から 寺でガキの泣き声っつったら捨て子だしよお。」えー。

シロ「まさか拾う気だったのか 

まあ良い」ずいっ


粋「Σえ。ちょっ」

 


シロ「酒呑童子よ。 
鬼王としてのお前に聞くが

此処に居るのは 人か?鬼か?」

酒呑童子「鬼だなあ。
しかもしょっぺえの」


粋「Σえ。おいっ」まさかっ

 


シロ「動くな 貴様も斬られたいか」鬼切ちゃきっ

粋「Σいやだって この子は普通の子供 「酒呑童子そやつを抑えろ」

粋「Σだあああ 離せこらあああ!!」じたばたっ

 

 

 

白「霊感ゼロの癖に なんで人だと言いきれるんだ?」

粋「Σげ。兄貴」


テオドール「ゼロどころか むしろマイナスなのに
何故に1人で動くので御座いますか」もー。

粋「Σ化け物でも何でも 赤ん坊始末とか嫌だからに決まってんだろおおお!!」ちくしょおおっ

 

酒呑童子「Σあぢっ!?」じゅわっ

 


彬羽「まずいな 勾陣の封印が解けるぞ」

テオドール「Σどんだけ初対面の子供に感情移入してるので御座いますか!!」ひええっ

 

シロ「未熟者めが」

刀ひゅんっ!


粋「Σ!!」

 

 

 

ぽとん。 

 

ころころころっ

 

 

粋「・・・ツノ?」へ?

 

 

 

坊主「おや、額が跡形もなくツルツルに」おお。

赤ん坊「ふにゃ?」きょとんっ

 

粋「へ?

 

Σへ!?」あれっ

 


シロ「俺の鬼切の能力を忘れたか。
これは『もののけ』のみを斬る事の出来る妖刀ぞ」ふんっ。


酒呑童子「あー。鬼だわこりゃ

弱えと思ったら ツノが鬼だったんだな」へー。

粋「Σどういう事!?」


酒呑童子「さあ?
鬼は何からでも生まれるからよ

コイツが腹に居る時に 親に凄い嫌な何かがあったんじゃね?」

 

テオドール「それで 額に鬼を宿して生まれてしまったと」ほう。

彬羽「コイツもとんだ災難だな」

赤ん坊「ふえ?」きゃっきゃっ


坊主「すみません

あんた方 何者なんですか」あのー。


テオドール「通りすがりのエクソシストに御座います」にこっ

坊主「は、はあ。」


彬羽(全然違うが 説明も出来んしな
そう言う事にしておくか) うーん。

 

 


白「まあ、良かったな

あの赤ん坊にツノ有り人生は無理だろ」

粋「あー。まあうん。

兄貴も ツノ無かったら もちょい平坦に生きれたのになあ」どっと疲れっ

 

 

白「バカかお前。

普通に生きてたら 今の俺無いだろ」

粋「はい?」

 


白「俺は ツノ有っても生きられたからこれでいい
そうじゃない奴は 普通に生きればそれで良い それだけの事だぞ」すたすたっ

粋「いや意味解んねえって!」えええっ

 

テオドール「相変わらずのボキャブラリーに御座います」苦笑。

彬羽「まあ、 それで生き抜いたから
あいつは『魔王』なんだろうな。」うむ。

 


酒呑童子「いや
それって 生き抜けなかったらどうなんだよ」

シロ「今此処におらんかったと言うだけであろう?」さらりっ

 

酒呑童子「・・お前等
シビアな世界に生きてんだなあ」 うわあ。

 

坊主(よく解らんが

鬼にも 穏和なのがおるのだなあ。)しみじみ

 

 

 

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