小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月6日

 

 

 

晴明「と 言う事での

こちらが件の どうやっても悪霊の剥がれぬ壺でな」


粋「Σだっから 毎度毎度なんでうちに持ってくんだよっ!!」ひええっ

晴明「御主も毎度毎度毎度毎度
ええ加減慣れんかい」

 

テオドール「壺から離れないのなら
さっさと 壺ごと叩き割ってしまえばよろしいのでは?」

晴明「御主も さらっと恐ろしい事を言うのう。

いや 普通の壺ならそれもアリなのじゃが」

 

泰澄「こちら 信長公も愛用したと言う
ガチで歴史的に価値ありまくりの逸品なのだそうです」

家康「あー。そりゃ いくらになるか解んないや」ひええ

 


晴明「歴史的に価値があるので壊すな
悪霊だけどうにかしろ。と ピー助の奴が 無茶を言いおってのう」はーやれやれ

白「壊して良い依頼のが少ないと思うぞ?」

彬羽「おい。こいつにマトモな事言われてるぞ。」

 

 

 

晴明「しゃーなしじゃ

地道にやるか。
発火兄弟、湯を沸かしてくれ」

粋「へ?なんで?」


晴明「この手の陶器は熱を通しやすいでのう。

熱湯にぶっ込んで 熱さに耐えられず出てきた所を
このひんやり冷やした 封印壺に引き込み捕らえる」ちっさい壺っ

彬羽(ドジョウ豆腐 みたいな物か。)ふむ

 

白「熱さとか解るタイプの幽霊なのか?」

晴明「この私が 剥がすのが困難なくらいに物にへばりつき半同化しておるでの。
霊体とは言え 多少ダメージが行くであろ」

 

粋「まあ、多少効くくらいでないと
一気に蒸発とか有りそうだし」うーん。

テオドール「ビビり過ぎて温度の上げすぎは厳禁に御座いますよ?

温度差で壺が割れまして御座います」

 

彬羽「そもそも湯は ある程度の温度で蒸発するがな」

白「え?面倒だから 溶かすくらいで行こうと思ったのに」

彬羽「お前今までの話 聞いてたか?」おい。


晴明「壺は割るな 傷つけるな。
傷つければ ど偉い額を払わねばならんぞー」

白・粋「ち。」下打ち

 

泰澄「こう言う所は そっくり兄弟なんですねえ」へー。

 

 

 

間。

 


湯ぐつぐつっ

 

白「こんな物か?」


泰澄「でしょうかね?

そーれ。試しに浸けてみましょう」じゃばっ!


粋「Σ扱い荒い荒い!
割れたらどうすんだ
つか、準備してない 悪霊出る出るっ」ひいいっ

 


泰澄「・・ん?」あれっ


しーん。

 

 


壺「あー。

いい湯じゃ」ほっほっほ

 

晴明「Σくっ!まさかの熱い風呂が好きな爺の霊かっ」


白・粋「Σ!」むかっ

彬羽「Σおい!無茶はするなよ!!」

 

白「火力上げろ」ぼぼぼっ

粋「おう。鍋の底に穴空くくらいにな」ぼぼぼぼぼっ!

 

千様「もうほとんど釜茹でねえ」あらあら

家康「釜茹でってより 壺茹で?
シュールだなあ」うーん。

 


壺「はっはっは。
ぬるいぬるい」煽りっ

 

白「余裕か」ふーん。

粋「なあ。
これ 湯じゃなくて煮えた油とかのが

晴明「沸点低すぎじゃろ 御前ら。」

 


一二三「根性有る壺さんだべなあ」ふーん。

コマ『生物は体の外側だけなら ある程度の変化に耐えられますからね』筆談カタタッ

一二三「ん?

外だけって事は」えーと。

 

 

コマ『ぬるいです。

やるなら 内と外、両側から責めなくては』熱湯注ぎじょぼぼぼっ

壺「Σぬぐわああああ!!!」

 

家康「Σおお!さすがは天海の『娘』っ

発想が酷い!!」

千様「生物に例えると エグい事この上無いわねー」ひええっ

 


壺「ぐああっ!がはっ

ちょ 無理いいっ!!!」


すぽんっ!

 

テオドール「あ!出まして御座いますっ」

 

 

千様「封印の方の壺は!?」ひえっ

泰澄「ちょっと待って下さい!
えっとえっと あれ?コレなんで起動しないんですか!?」あわわっ

 


晴明「落ち着けい
それを使うには 壺に四つの文字をじゃな

ん?」あれっ

 

テオドール「Σ早くしないと逃げまして御座いますよ!?」あわわっ

 


晴明「件の四文字 忘れたわ。」あちゃー


一同「おい」

 


晴明「年寄りなんでの しゃーなかろ。そんな目で見るな

しかし、困った 再設定には無駄に複雑な手順と時間が」うーん。


粋「Σ年寄りがはしゃいでハイテクな物使おうとすっから!!」ああもうっ

白「ハイテクなのか?これ」えー。

 

泰澄「まずい!このままでは
がっつり人外成分吸って いつ付喪神になっても不思議でない この家の家具に取り憑くのではっ」

 

家康「Σただでさえ この家吹っ飛びまくってるのに!?」

千様「いい加減 レア壺吹っ飛ばすのと同じくらい怒られるわよ!?」ひええっ


晴明「くっ!詰みか」ちいっ

粋「Σ諦め早えよ この年寄り!」

晴明「お前もトシ食や 物忘れの理不尽さ理解できるわ」けっ

 

 


彬羽「いや。
壺から出たなら 何をしても構わんのだろう」

石燕「なんの騒ぎかと思えば

ただの幽霊爺さん 大暴れっすか」

具現化ノヅチずぞぞぞっ


悪霊「Σぬおおお!吸われる吸われるっ!!」ひええっ

 

 

晴明「Σ確かに!!」おおっ

家康(トシはとりたくないなあ。)しみじみっ

 

 

石燕「捕獲完了っすけど

どうすんすか コレ?」


泰澄「どうしましょう?」うーん。

 

 


白「あ。四文字当たったぞ」

封印の壺ゴゴゴゴっ


泰澄「Σえ。凄っ
どうやって 不規則な四文字を推測したんです!?」

白「適当。」きっぱり。

 

 


晴明「若い者には敵わんか。

・・とっとと泰澄育てて隠居するかのう」 ふっ

 

千様「晴明さん
もともと平安後期に隠居の身じゃなかった?」

晴明「あ。忘れておったわ」うっかり。

 

石燕「隠居しても隠居しても
暇もて余すと出てくるタイプっすか。」おやまあ

彬羽「面倒な年寄りだな」

 

 

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