小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月5日

 

 


子供A「なあなあ知ってるか?

最近此処等で噂の」

子供B「あー。アレ?
化物退治の奴等の話?」おおっ

 

子供C「この辺オバケ多いからなあ
もう信じる信じないってレベルじゃねえし。

で、人に仇なすオバケをやっつけてる奴等が居るんだっけ?」

 

子供A「そうそう。この前うちの父上が依頼してんの見ちゃったんだよ」

 

子供B「Σマジで!?どんな奴だった!?」おおおっ

子供C「Σさっすが金持ちの家は違う!
え?仕事人みたいの!?」わくっ


子供A「それがさ。襖とか全部閉めた所で コッソリ話しててさ

覗いてみたけど 代理人みたいの? 下っ端みたいのが用事聞きに来ててさあ」うーん。

子供C「あー。 じゃ本人達は見てないんだ」がっかり

 

子供A「まあ、後つけたけど。」にやっ

子供B「Σさすが俺等のガキ大将!!」おおおっ

 

子供A「下っ端も 俺がちょろちょろしてるの気がついたみたいでハラハラしたけどさ。
子供だし 迷子と思われたのか 結構放置でさ」

子供B「ふむふむ」

 

子供C「え?じゃあ 噂の四人組見たの!?」ええっ

 

 

子供A「いや。

下っ端の奴、夜遊びしてるガキが居るってチクったらしくて
役人に捕まってめちゃ怒られた」

子供B「下っ端 天然かよムカつくな」うわあ。

 


子供A「でもでも!

役人に小脇に抱えられて連れてかれる途中 チラッと見たぞ!

下っ端が 例の奴等の1人ぽいのと合流したの!」


子供C「Σマジで!?」おおおっ

子供B「Σどんな! 顔とか見た!?」


子供A「それが、夜だから顔は見えなかったんだけどさ

暗い夜でも浮かんで見えるくらいに髪の毛真っ白で 
いかにも普通じゃ有りません!って感じだったぜ!!」どやあっ

 


子供B「髪 真っ白?」

子供C「あれ?確かうちの姉上が そんなのの追っかけしてたような」

 


シロ「これ ガキ共。

買い食いは程ほどにするのだぞ」すたすたっ

子供トリオ「まあ、この町 白髪多いもんな」うん。

 


子供B「つか 今の白髪。
自分もガキだろ
腹立つな」

 

 

子供C「けど、良いなー
チラッとでも見たんだ。

あれもうヒーローだよなあ。
妖怪とか 普通の人間じゃ敵わねえもん
どうやって祓うのかなあ」

子供B「だよな。
絵草紙で見た 安倍晴明みたいにやんのかな?」

子供A「式神とか使うのか

うわ やっべ!めちゃめちゃかっこいいよな!
今度は見つからない様に追っかけないとっ」わくわくっ

 

 

子供B「あんま危ない真似すんなよ?
つか 次は俺等も呼んでくれよー

ん?」あれっ

 

 


テオドール「あーもう!またややこしい話持ってきて
ほら!そんな事より今は お使いに御座いますよ!!」

粋「俺が持ちこんでんじゃねえもん!
つか 放置したらそれこそ兄貴が困 Σうお!団子こんなにどうすんの!?」ひえっ

白「芝居小屋の奴等に 子供の日だし差し入れだ。

当日に柏餅買い占めたら迷惑だしな」団子もぐもぐっ

彬羽「Σおい!まさか俺は荷物持ちに呼び出されたのか!?
甘臭いの嫌いだって言ってんだろがっ

Σこら 買った先から食うな
店に帰る前に無くなるだろう!!」うがあっ

 

白「目の前に餌あったら食べるだろ、当たり前だ」しれっ

彬羽「Σだから 待てを覚えろ手前は!!!」

 

 


子供B「あの四人組
まーた 大騒ぎしてんなあ」うわ。

子供C「うん。もう ちょっとした町の名物だよな」

子供B「パシりに白髪に外国人にでかいのな。

キャラ濃いよなあ」

 

 

 

子供トリオ「同じ四人組でも えっらい違うなあ」しみじみっ

 

 


テオドール「何か今、
物凄い失礼な台詞が聞こえたような?」

粋「Σこんだけ目立ってたらそりゃ何か言われるだろ!

あっ 通路ふさいで すんませーん!!」


白「知らぬが仏だな。」うん。

彬羽「何を盗み聞きしてた 地獄耳」おい。

 

 

 

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