小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月31日

 

 

 

 

白「昨日な 妖怪横丁の『ふぇにっくす』に呼び出されたんだけどな」真顔

テオドール「ああ、あの二丁目の。」紅茶こぽこぽっ

 

粋「Σ呼び出されからってそっち系の店にポンポン行かない!
色々怖えぞ!?」ひええっ

白「何の心配してるんだ
安心しろ あいつ等仲間じゃないのには手を出さないって決まりが有るらしいぞ」むう。

 

テオドール「職業に貴賤無しに御座います お恥ずかしいすよ?」

粋「Σう 確かに!」くっ

 


彬羽「で、何の用だったんだ?」

 

白「んっとな あそこのチーママが実は子持ちで。

ほら俺が人間に喧嘩売るなよって言ってるから これからはそう言う時代 とかって子供を人間の寺子屋に通わせてるらしくて」


粋「情報量多いな」わお。

 

 

テオドール「えーと。確認致しますが
チーママさんは 体の性別男性で御座いますよね?」

白「だな。家ではちゃんとパパしてるけど
そっちの関係で男やもめらしい。」うん

 

彬羽「なかなかに複雑な状況だな。
で、お前に相談とは 人間と何ぞあったのか?」

白「見た方が早い

ほらこれ。」紙ぴらっ

 

 

粋「Σげ。」

テオドール「これは!?」

 

 

白「寺子屋の授業参観のお知らせらしい。」

テオドール「Σなんと! 日本の学舎にしては珍しいっ!!」おおっ


粋「Σいやどうすんだよコレ!
父ちゃんと母ちゃんどっちで行くの!?」ひええっ

 

 

白「それなんだ。
子供的には 皆と違って自分が人間じゃないのは黙ってれば良いから結構どうでもいいんだけど

親が父ちゃんなのか母ちゃんなのか解りにくいのは 
バレたらややこしくなりそうだなって困ってるらしい」むう。

彬羽「子供案外ドライだな。」


白「女の子は 同い年の男より考え方マセてるらしいぞ」

テオドール「あーお嬢さんと

それは確かに 周りの目を気にされるかも御座いませんねえ」苦笑。

 


白「で、参観日行けないけど

教室で娘だけ親が来てないのは可哀想だって話で

手っ取り早く バカラス父親代打頼んだ」真顔っ

彬羽「待てコラ 言っとくが
俺は子供の居る様なトシじゃねえぞ。」


白「一二三育ててるんだから実質パパだろ。

老け顔だし行ける行ける」

彬羽「Σ本気で頼む気有るのか!?」むかっ

 


テオドール「仮に年齢的な物は問題ないと致しましょう

しかし、

彬羽さんが寺子屋の後ろで父兄の皆様と一緒に立たれている所を想像しますと」

粋「『お前のとーちゃんスージモーン』とか囃し立てられる未来が見えた!!」ひえっ

 

彬羽「Σ誰がだ!!」

 

白「そうか。何人かやってそうな目付きしてるの忘れてた
慣れって怖いな」あちゃー。

彬羽「Σ頼むから少しは否定しろ!!」

 


テオドール「有らぬ誤解を避ける為にも 他の方にお願いした方がよろしいかと。」

白「だな。中身はともかくマトモに見える奴に頼もう」すたすたっ

彬羽「Σどう言う意味だ こら!」むかああっ

 


一二三「おらが寺子屋行けてたんなら
彬羽さんに参観来て貰いてえだがなあ」にこっ

彬羽「一二三っ!」じーん。

 

 

一二三「ただおら加減下手だから
下手に遊んだら寺子屋の皆が挽き肉になっちまうだ
もちっと大きくなんねえとダメだなあ」ふう。

彬羽「・・・ 別に無理してそんなの行かなくても 家で教えてりゃ問題ないだろ」冷や汗っ

 

 

 


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家康「Σえ!?私がパパ役!?」 はいいっ


粋「立ってるだけで良いみたいなんだけど 頼まれてくんねえ?」

家康「んー。私は良いんだけど
今ちょっ

あ、伏せて」

銃ガウンっ!!


粋「Σどわああっ!!」地べたにべたっ!

 

 

家康「今ちょっと 面倒なのに命狙われててねー
いやしつこいしつこい。

寺子屋って 弾除けになりそうなの有る?」

白「うん。子供危ないからパスで。」

 

家康「ありゃごめんねー お困りなのに

よいせっ」銃ドキュンッ!

 

 


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江戸城


魄哉「僕は構いませんが
見た目の国籍 大丈夫ですかねえ?」

※金髪碧眼っ


白「複雑な家庭だと思われるな」ああうん。

粋「まあ 日本人ぽいのは最低条件だよなあ」苦笑。

 

 


テオドール「・・・。」ちらっ


挿音「あ?」

 

 

テオドール「これこそ本業さんだと思われてしまいますね」ボソッ

挿音「何か知らねえが 泣かすぞクソガキ」ああんっ?

 

 

白「やっぱ戻って 他の奴等に頼むか」ふむ。

 

粋「えー けど、子供居そうな年齢に見える奴って居たかな?」

テオドール「交遊関係と言うのは 似たよな年齢になりまして御座いますからね

Σあ!お二人のお祖父様はいかがで御座いますか!?」はっ

 

白「虐められるな」うん。

粋「あの爺は 参観日だろうが何だろうが絶対騒ぎ倒すし
テンションくっそウゼえぞ」けっ

 

テオドール「安心と信頼の実績に御座いますねえ」うわあ。

 


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【割烹 春一】

 

朱禅「Σえ?参観日代理!?
えええ 見た目的に無理がねえ!?」

白「とっても早くに出来ちゃったとかって設定にすれば行けるかと思う」うん。


朱禅「Σやめて!それ俺もだけど多感な年頃の子供もキッツイから!!」ひええっ

 


ひな「出来ちゃった ですか。


うちもそろそろ欲しいんですがね?」ちらっ

朱禅「Σ!?」

 

 

粋「すんません。お邪魔しました。」 

入り口ぴしゃんっ!

 

 


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【診療所】

 


飛天「・・・いやー 無理だろ」ええー。


粋「あの、さすがにこいつは無理がねえ?」

白「医者とかやってるし行けるかなと思ったけど さすがに若過ぎるか」うーん。

 

飛天「ちなみに 人間年齢で言うと16、7 でーす」へらっ

粋「Σ思ったより下だった!!」ひえっ

 


白「子供が10歳って言ってたし 6歳の時の子は無理が有るな」うん。

テオドール「カラス天狗って 老け顔の傾向に有るので御座いますか?」真顔

飛天「ほっとけ。」

 

 

 


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石燕「子供嫌いっす」きっぱり。

粋「知ってた」ああうん。

 

 

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テオドール「全滅に御座いますねえ。」リストにチェック入れっ

粋「蒼月辺りは・・

あー いやダメだな。 色々有名人だし
お前の父ちゃん女好きー!のコースだ」

 


テオドール「いっそ父上ではなく母上代理を探してはどうで御座いましょう?」


白「男は良いけど女にそれ頼むのまずくないか?」

粋「まずいって?」へ?

 

テオドール「Σはっ
実はあの人隠し子が居るんですってヒソヒソコースに御座いますかっ!!」


白「男ならなんぼでも誤魔化せるけど 女はその辺キッツイだろ」うん。

粋「そう言う意味なら男も大概キッツイての」ひええっ

 


白「さすがに俺も子供居る系のネタは困るしな
一応芸人だし」むう。

テオドール(そもそも親御さん代理が出来ると思ってるおりません
申し訳御座いません。)

 


粋「晴明とかは?」

白「俺が子供なら泣く」きっぱり。

テオドール「同感に御座います

となるとお手上げに御座いますか?」うーん。

 


白「仕方ない


来い ヤマモト。」

ぼんっ!!


山本五郎左衛門「とことんサンモト呼びする気ないな お前。」煙もうもうっ

 

 

テオドール「Σえ。
あのっ!コレをパパ上代わりにするので!?」えええっ

白「よくよく考えたら 俺等よりは人間寄りだと思う

性格とか。」うん。


山本五郎左衛門「まあ 元人間だしな」

粋「Σそうなの!?」えええっ

 

 


テオドール「えー。
しかし 何かこう やさぐれ感と申しますか これも大概カタギでは」ええー

山本五郎左衛門「古の魔王が城勤め並にキッチリしてたらそれはそれでおかしくはないか?」

 


白「そこは お前の出番だ」

粋「Σへ!俺!?」


白「頼んだぞ 芝居小屋の敏腕スタイリスト。」ふふんっ

粋「Σえ、あのっ


よっしゃあ任せとけ!行けそうな気がする!!」うおおっ


山本五郎左衛門「Σえ」びくっ

 


テオドール「Σこれはっ
お父さんをお洒落に改造的なアレに御座いますね!
ビフォーアフターが楽しみに御座いますっ!!」おおおおっ

 

 

 


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【飲み屋 ふぇにっくす】

 

 

彬羽「思うんだが。

別に律儀にカミングアウトせんでも 普通に親父の格好すりゃ問題ないんじゃないのか?」

チーママ「Σはっ!!」

 

 

 

 


寺子屋

 

 

ざわざわっ

 

子供A「あの あれ誰のお父さん?」ひそひそっ

子供B「やえちゃんのお父さん らしいんだけど」ひそひそっ

 

 

 

山本五郎左衛門(これが この時代の普通なのかっ!?)

ギンギラギンのバカ殿衣装っ

 

 


テオドール「粋さん?」物陰っ

粋「うーん。普段ド派手な兄貴の衣装担当だから なんか感覚が」頭かきかきっ


白「俺より凄い事になってるの何でだ。」覗き込みっ

 

 

チーママ「すみません!遅れましたっ

Σうおお!?」びくっ

山本五郎左衛門「ん?」


チーママ「あ、あのっ

ごめんなさいねー お義兄さん代打頼んじゃって
ほらお仕事終わったから後大丈夫よー?」おほほっ

 

 

一同(Σいや口調!!)

 


子供B「あの、あれって」冷や汗っ

 

 

粋「ああっと! 雪之丞さんダメじゃないですかー!
言葉が仕事モードのまんまっすよー!!」繁みからがさっ!!

 

チーママ「Σへ
あらいけないっ!」はっ

 


子供A「Σあ。やえちゃんの父上役者!?」おおっ

娘「Σえ! ああうんっ」こくこくっ


子供B「あー 芸人ならそう言う役も有るよなあ」へー。

 

 

 

テオドール「ナイスフォローに御座います。」ぱちぱちっ

粋「あー 心臓飛び出るかと思った」心臓ばくばくっ

 

 

 

教室一同(けど、役者でもあっちは無いな) うん。

山本五郎左衛門「Σ視線が痛い!!」ううっ

 

白「なんか ごめんな。」

 

 

 

 

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