小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月22日

 

 

 

粋「もう昼間は暖かいよなー」てくてくっ

 

テオドール「昨日もそれで夕方ぶえっくしとか「うん。また風邪ひかねえ様にしねえと。
この時期めっさ風邪ひきやすいよな」ずーん。

テオドール「お馬鹿さんなのに何故で御座いましょうかね?」はて?

粋「せめてボカせや。

ん?どしたの兄貴」

 


白「あれ どこの芝居小屋の奴等だろ?
着替え面倒だったのかな?」

粋「へ?

あー あれ海外からの団体客じゃね?
ほら、冬場は北風で船ヤベえから
気候落ち着いて来るの待って 商売とかで来てんじゃねえの?」

 

白「?

外国の奴なのに この国の人間と同じ様な作りと肌の色してるぞ?」

粋「海とかの挟んでても この近くの人間は結構似てるんだよ

つか兄貴 テオの故郷以外でも外国の化け物とは会った事あんだろ?
えーと何だ 隣の国の白澤?とか」えーと。


白「俺自身 日本産でも白髪だしな。」うーん。

テオドール「妖怪は国籍関係なくカラフルに御座いますしねえ。
私なんて紫メッシュに御座います」うんうんっ

粋「Σそういやそうだった!」はっ

 

テオドール「ちなみに白澤さんはそもそも人型では御座いません。
牛か馬に御座いましたね
前にお供でお会いした時に、そこらのペンペン草をオヤツとして与え 「Σ隣国のお偉方に何してんのお前!!」ひええっ

 

白「バカウケしてたし 普段から食べてるから問題無いらしいぞ」

粋「いいんだ・・」わおー。

 


テオドール「しかし あの団体さん また大人数に御座いますねえ

あ。言葉通じないで店員さん困っておられる様な」

白「お前通訳とか出来ないのか?」

テオドール「申し訳御座いません。
母国語と日本語以外は無理に御座います」

 

粋(つか 外国の奴でもあんな自由にウロウロして良いんだ

ここ長崎でもねえのにな)  へー。

 

 


間。

 

 


挿音「つう事でよ

此処等で怪しい外国人団体見たら現行犯逮捕もしくは通報頼むわ
服装奇抜なんで1発で解ると思うしよ」

 

白「お前 目が血走ってるぞ」
挿音「当ったり前だ。 俺等の縄張りで密入国の上どうどうとウロつきやがって
この国に来た事後悔させてやらあっ!」指ベキボキッ

 

粋「あんだけ大っぴらに密入国!?」えええっ


テオドール「耳が痛い話に御座いますねえ」おやまあ

挿音「お前は後からとは言え処理済みだしな
今後やんなよ」けっ。

テオドール「そもそも帰国する予定が御座いませんので 再びやらかすチャンスが無いと思われます」キリッ

挿音「あー そんなら良いか」ああうん


粋「Σ良いの!?」えええっ

白「徳川忍って公務員だしな」うん。

 

 

挿音「て事で 結構な数こっちでまとめて捕獲したけどよ
渡るのに使った船調べたら まだまだそこらに居るっぽいんだよな。

彬羽にも協力頼んどいたけど お前らもマジで頼むわ」キセルすぱーっ

白「見かけたらな。
お前に見つかると 取り調べ前に再起不能にされそうだし」

挿音「どつかれる様な事する方が悪いんだよ

じゃそこら見回りしてくら」けっ

 

 

テオドール「公務員とはいったい。」

粋「逐一やりすぎなのにガッツリ結果出すからなあ あいつ」ひええっ

 

白「見つけたらって言われても パッと見わからないしな

悪い事してないなら まあ放置で良いだろ」すたすたっ

粋「Σあれ 引き受けたんじゃねえの!?」

白「人間側の法律とか良く解らないし。

目の前で泥棒とかしてないなら別にどうでも良

 

長屋のおばさん「Σあああこら!お父ちゃんの着物返しなーー!!」だだだだ!


テオドール「言ってる側から目の前で」おやまあ。

 


外国人「Σぎゃっ!!」

すてんずざざざーーっ!

 

白「馬鹿たれ。」

粋「すっげえ思いっきり足引っ掻けた」うわー。

 

長屋のおばさん「ああもう!洗った所だったのに!
兄さん達 ありがとよっ」着物引ったくりっ

 

テオドール「ん?これはつまり」おや。

白「パッと見だと 見分けつかないから
目立つ異国の着物をこの国の着物に着替えて紛れる気だな」カカトでぐりっ。

外国人「Σぐえっ!」


粋「うん、アンタも大人しくしてりゃ良かったのに」あーあ。

 


テオドール「となると、 既に日本人に擬態をした この方のお仲間がそこらに居ると考えた方がよろしゅう御座いますね

この国はなんやかんや警戒心が薄いと言うか

そこらにどうどうと洗濯物やら売り物やら並べすぎに御座います」むう。

 

粋「そうなの?」へ?

テオドール「島国気質と言うか 村社会の成せる技に御座いますかね

よそ者から見れば ご近所さんが盗んだりしないだろうと言う油断が丸見えに御座います」

 

白「じゃ。まずはこいつはそこの番所

ん?バカラスも頼まれてるって言ってたよな?
あいつなら一目で解ったりするのかな?」はて。

 


彬羽「你準備好逃跑了嗎?」肩とんとんっ

変装済み外国人「Σ驚訝!你們是朋友嗎!?」おおっ

 

テオドール「あ。反対に向こうのコスプレされておられますね」おや。

白「そっか。何ヵ国語かペラペラだったな。」手ぽんっ。


粋「Σいやだからって!
何引き受けてんのあのお人好し!デケえしめちゃめちゃ目立ってんじゃねえかよ!!」ひええっ

 

 

彬羽「よし。日本人じゃねえな」がしっ

変装済み外国人「Σ啊! 膽小鬼!!」じたばたっ

 


粋「Σなんて!?」

白「よく解らないけど 卑怯者とか罵られてると思う」うん。

 


テオドール「カタギでない服装が良くお似合いで
さては幕府から至急されまして御座いますか?」

彬羽「Σげ!手前等なんで!?」

 

粋「こっちが聞きてえわ
お前目立つの苦手じゃねえのかよ」うわー。

彬羽「Σし仕方ねえだろ!
飲食店でコイツの仲間からの食い逃げ被害が多発しててだなっ」

白「そうか 元からあんま見た目カタギぽくないから馴染むんだな」成る程っ

彬羽「Σ人の話を聞け!!
てかどう言う意味だ!!」うがあっ

 

 

粋「食い逃げか。
そりゃ板前怒るか」うーん。

テオドール「だからってクソ真面目がコスプレまで致しますかって気も致しますが」えー。


彬羽「Σごちゃごちゃ煩い!
他に1発で見分ける手がねえんだ!仕方ねえだろ!!」

 

白「ん?やっぱ無いのか?」

彬羽「有るには有るが 個人差ってのも有るからな。
異国の言葉で話しかけて 同じ言葉で返してくりゃってのの方が早い

んなポンポン幕府から滞在の許可出ないしな」ふんっ

 


テオドール「ひょっとして私レアケースに御座いますか?」おや

粋「お前は無許可でも居座る気満々だったからじゃね?「無論に御座います」

 

 

彬羽(今更だが
身内が1番ヤバかったか。)うーん。

 

テオドール「あ。質問に御座います

異国は髪型等も特徴的だったり致しますが
その辺は見分けるポイントにはならないので御座いますか?」

彬羽「ん?

そりゃ民族に寄って特徴は出るだろうが さすがにそれはそのまんまってのは無いだろ」


白「ん?

その髪型って ひょっとしてあんなんか?」指差しっ

粋「へ?」

 

 

大男「何か?」ずーん。


彬羽・粋・テオドール(Σこの国の着物着てるけど 頭確実に三国志!!)ええええっ!!

 


白「ん?あれ
日本語か?違うのかな?」ありゃ

大男「ん? 何の事ですかな?」ふふんっ


テオドール「えっと彬羽さん
先程の異国の言葉で引っ掛けをっ」ひそっ

彬羽「いや無理だろ
小馬鹿にした顔で冷笑されてんだぞ。」

粋「まず引っかかんねえよな」ああうん。

 


白「単に道端にコスプレが居るって引いてるだけかも知れないぞ?」

彬羽「やめろ言うな それはそれでキツい。」


粋「あ。そっか

ただの三国志マニアの日本のおっちゃんかも知れないのか」うーん。

テオドール「まさかの難題に御座いますね

しかし」ちらっ

 

粋・テオドール(でも一般人のガタイだろうか?) うーん。

彬羽(俺も良く言われるし 更に解らん )困惑っ 

※身長2メートル

 

 

白「それ面白い頭だな」

大男「ん? ああこれの話ですか。
いやー 所謂マニアと言う奴でして

いや そちらの真っ白なのも新しい
お若い人の間では そう言うのが流行りですかな?」はっはっは

 

粋「Σあれ?意外とナイスミドル!?」

テオドール「Σただの三国マニアに御座いましたか!!」おおっ


彬羽(なら 今の俺をアホを見る目で見るな!)くうっ

 

 


通行人ひそひそざわざわっ

 

白「あれ?人集まって来たな」

大男「あ、おそらくそちらの方と私の様なのがおりますので
コスプレパーティーでも始まると思われたのでは?

いやこれは失礼。
頭の謎も解けた様ですし 失礼致します」ぺこりっ


粋「Σへ。 あ うちの兄貴がなんかすんませんっ!」ぺこりっ

テオドール「これで1人コスプレパーティーと。」チラッ

彬羽「Σ喧しい!

おい待て手前!!」くわっ

大男「はい?」

 


粋「Σえ。ちょっと」

テオドール「あれ? 愉快なおじさんだと言う結論では?」

 

彬羽(Σしまった!煽られてつい!

いやしかし 確かに訛りと言うか発音が向こうの奴の気がしなくもない
と言うか何かこう 臭いが違う気がする

いやしかしっ ほぼ勘だぞ。
さすがにこれで判断してしょっぴくのは!!)自問自答ぐるぐるっ

 

 


白「隙あり。」それっ

膝カックン!


大男「Σ啊ーーーっ!?」

かっくん! べしょっ

 

一同「Σあ。」

 

大男「Σ 你突然來幹什麼!?(訳:いきなり何をする)」ひいいっ

白「方言じゃないよな?これ」ほれ


大男「Σ哎呀!」はっ!

 


白「びっくりすると素が出るよな」うん。

粋「兄貴 人脅かすの趣味だもんな
さすが良く解ってんなあ」うわー。

 

 

挿音「よし。確保。」びしっ

徳川忍「了解!!」しゅたたたたっ


大男「Σ哦哦哦哦哦!!?」ひいいっ

 

 

粋「Σあれ!?お前いつの間に!」


挿音「この手のは普通に捜すより お前等に燻出して貰った方が早いもんよ
一味の頭の確保 感謝すんわ」キセルすぱーっ

 

テオドール「Σ私達は囮に御座いますか!?」えええっ

挿音「おう。忍者信じちゃいけねーぞ?
そこらの犯罪者より汚えぞー?」わははっ

 

 

大男「囮はむしろ そこの派手なでかい奴だ
日本人は汚い。」お縄ぐるぐる巻きっ

彬羽「黙れ 犯罪者。」ふんっ

 

徳川忍(パッと見 この人のが万倍怪しいな) 引。

 

 

 

 

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