テオドール「日本の夏
エッグう」きゅうっ
粋「Σあああ!テオが湿度と高温にやられた!」ひえっ
蒼月「あんなカッチリ着込んでて むしろ今まで良く持ったよね」あーあ。
テオドール「ラフな格好は吸血鬼としてどうかとっ」ううっ
蒼月「キャラ守る為に命かけてんなよ 馬鹿。」
千様「頭から水被ったみたいな汗だしー 着替えた方が良いわよ?
あ、辛いならお姉さんが手伝ってあげ「粋さん浴衣1枚お借りします!!」しゅぱっ
粋「いいけど 思ったより元気だな」わお。
シロ「あやつ。何だかんだで 絶体絶命のピンチにも気合いで動けるタイプよな」ふむ。
蒼月「どんなピンチを想定してんの?」ねえ
白「けど、ホント暑いな
バカラス大丈夫か?」台所覗きっ
彬羽「もう晩飯はそうめんだけで良いな」ぜーぜー。
白「氷嚢から湯気上がってるぞ」なあ。
千様「あらあら 氷がお湯になってるー」
シロ「こんな物か?」
氷嚢ぱきーん!
蒼月「直で冷風やった方が良くない?」
家康「お。そうめんかあ
あっついからねえ。 ひんやりの夕飯はありがたいよ。
この量茹でるの暑かったろに さすが彬羽」へらっ
彬羽「いや 暑さ関係なく
今日はそうめんの日だろ」
粋「へ?
あ。そうか」はっ。
テオドール「七夕祭に御座いますね!」きらーん。
蒼月「復活早いよ」
テオドール「吸血鬼は回復の速さも売りに御座いますっ」どやっ
千様「あー。七夕って おそうめん食べるのよね
なんで?」真顔。
彬羽「天の川になぞらえてだが?」
粋「まあ、流しそうめんとか出来るけどさ」
テオドール「日本の行事ご飯は 大概無理やりなのも御座いますねえ」うちわぱたぱたっ
彬羽「本来なら 鮎の塩焼きくらい付けたかったんだがっ」くうっ
シロ「やめい。また氷嚢が湯になるぞ」
家康「家でくらい肩の力抜いたら良いのに」苦笑
一二三「よっしゃー!七夕飾り出来たべっ」
笹みしみしっ
粋「Σこっちも全力!」ひいっ
白「一二三それ 笹見えないぞ
もちょい軽くしてやれ」な?
大嶽丸「七夕にはそうめん?
そんなの有るのか?」ひょこっ
千様「あらあらいらっしゃい
大嶽君のお家ではないのー?」あら
大嶽丸「あの母上がそんなマメな真似をするわけないし
教わっても居ない」真顔っ
千様「おそうめん。たらふく食べて行きなさいね」目頭拭いっ
大嶽丸「いや そうめんなら何時でも食べれるんだが」そのー。
白「そうか、目当ては鮎か。
バカラス 焼きたかったって事は鮎は有るんだな
勝手に焼くぞ」すたすたっ
彬羽「灰にするなよ」
大嶽丸「んにゃっ!」しっぽぴーん!
蒼月「解りやすいドラ猫だな」
シロ「そもそも 化け猫であるのに そうめんは食えるのだな?」
大嶽丸「そこは妖怪だし。
けど、やっぱたんぱく質が1番かなあ」わくわくっ
テオドール「我が主と同じ事を申されておりますね」ほう。
大嶽丸「ん?それは あいつも肉食獣だからだろう?
ん? 肉食?」えーと。
千様「竜神様って 肉食なの?」あらー?
一同「わからない」 首ふるふるっ
家康「案外 本来は池の藻食べてます。とか有りそうだよねえ」うーん。
テオドール「お魚食べ放題してるのでは?」
粋「それ、人魚の姉ちゃんとかぶってねえ?」えー。
彬羽「1つ言える事は
あいつは お子様舌だ。
何だかんだで そうめんみたたいに解りやすい物や、肉や魚みたいな 『旨味』をやたら好むからな」
蒼月「結構皆そんなんじゃない?」
彬羽「あいつは 旨味でも 下手な味付けは要らんぞ
何なら醤油もあまり使わん。
もちろんそうめんのツユも最低限だ」
千様「意外とヘルシーなのよね」うんうんっ
大嶽丸「Σえ、俺そうめん好きなんだけど
お子様向けなのか!?」ガーン。
蒼月「ややこしくなるから黙ってろよ 化け猫。」
家康「オッサンもそうめんは好きだけど?」あれ?
彬羽「いや そうめん云々でなくな
こう、アクが無い食べ物と言うか
そもそも、 アクが強い物、刺激の有る物は 子供は食わんしな」
一二三「おら わさび食べれるだ!」はーい。
白「Σ!」じゅわっ!
粋「Σ兄上 鮎焦げる焦げる!!」ひいっ
蒼月「うん。うちの魔王様
幼女に負けてんね」ああうん。
テオドール「私 苦味の多い薬味も好きで御座いますよ?
美味しゅう御座います」ネギどっちゃり
彬羽「どれだけそうめんに入れる気だ。
そりゃ安全だと解ってるからだろ」引。
粋「ん?どういう事?」へ?
彬羽「人間の世界じゃ安全と解ってるから ワサビや何や
舌に刺激を与える物が出回ってるだろ?」
家康「だね。
辛いわ苦いわでヤバい物なら 誰も買わないねえ」うん。
彬羽「野生の世界では 刺激=毒の可能性が高い」
粋「Σ確かに!!」はっ
蒼月「いや、アンタは人間の中で育ってるだろ」
シロ「まあ、そこらの草をかじっとるイメージでは有るが。」引。
彬羽「そんなわけで人間なんかは 安全と解った刺激物を 嗜好品として取り入れて居るが
それはそこそこ知恵のついた大人でなきゃ無理がある。
生物である以上、本能的に 舌への刺激は避ける様に出来ているからな」
家康「あー。 それで子供は苦い辛いのダメなのか」ふむふむ
彬羽「経験で安全と解れば大概問題なくなるがな」
シロ「単純にお子様舌と思っていたが
そう言う仕組みであったか」ほう
蒼月「んな深く考える事でもないけどね」
白「つまり俺は 野性味が強いんだな」どや
一二三「安全って解っててダメなら やっぱただのお子様舌でねえだか?」えー。
千様「ホント彬羽君 変な事まで良く知ってるわねー」
蒼月「そんなのに脳の容量使ってるから しょっちゅうオーバーヒートしてんじゃないの?」
彬羽「Σはっ」
蒼月「いや 冗談だから。
『そう言う事か!』みたいなの要らないから 真面目過ぎなんだよお前は」ええー。
白「うん、細かい事はどうでも良い
そんなより 魚焼けたぞ」こんがりっ
彬羽「手前は人生楽しそうだな」
白「お前も緩く生きたら多分楽しいぞ」
千様「あ。じゃあせっかくだし
流しそうめんするー?」
粋「あー。竹なら其処らに腐る程生えてるし」うんうんっ
テオドール「この暑いのに 今から組み立てるので御座いますか?」ええー。
和気あいあいっ
彦星・織姫(いや、少しは上も見ようや。)
家康「よしゃ!晩御飯済んだら花火だよー」
一二三「わーい!」きゃっきゃっ
テオドール「日本の夏に御座いますねえ」しみじみっ
くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る