小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月4日





どだだだだだだっ!




挿音「ん?」麦茶ぐびーっ


襖すぱーん!

テオドール「聞いて下さいませっ! お使いの福引きで大当たり当ててしまいまして御座います!!」

粋「おー凄え凄え。 ちょっと落ち付け 徹夜明けの頭に響く」どうどうっ



テオドール「本当はお得用お醤油樽1個だったのですが 持ち上がらないで難儀しておりましたら
近くに居た主婦らしき方が あらあら私のと取り換えましょうとっ!

この国はなんとお優しいっ!!」じーん。


挿音「純粋に醤油欲しかったんじゃね?」真顔。

千様「あーうん。 てかそのお醤油持ち帰ったおばさんが凄いわ」あらあら


小太郎「で、何と交換して貰ったんだ?」わおんっ

テオドール「よくぞ聞いて下さいました!

本日の花火大会 特等席のチケットに御座います!!皆様で生きましょう!」どやあっ!




挿音「・・皆様でって
わりぃ。俺今日も夜は潜入の仕事がよ」

テオドール「Σうう!忍の御方は夜忙しい!」ぐはっ

千様「えっと アタシも今日は先約がちょっとー」

テオドール・挿音「Σえ」




千様「地獄ちゃんが美味しいおでん屋見つけたって言うからー
夏バテ吹っ飛ばせ 遊廓女子込み極暑飲み会の約束がねえ。

明日になんない?」

テオドール「いえ 花火大会が今日に御座いますし」困惑っ

小太郎「企画したの絶対地獄大夫だな」わおんっ

千様「なんかね。暑い時に熱いの食べるとお腹元気になって肌荒れとか代謝良くなるらしいのー」



挿音「つか何でまたそのメンツで飲み会よ?」

千様「ぶっちゃけ何食べたらそんなになるの?って地獄ちゃん所の子達が聞きたいらしくてー」よいせっ
挿音「乳を持ち上げんな。恥じらいって物がねえのか手前はよ」


テオドール(真顔で何て話をっ!)ひええっ





千様「って事でー
大好きなご主人様達と行ってきたら?
あの子等なら空いてるでしょ」

テオドール「皆さん揃って行きたかったので御座いますが

仕方御座いません。御仕事と飲み会頑張って下さいませ!」びしっ

挿音「おい。俺の公務と乳会と一緒すんな」










テオドール「さて、では白さん達は何処に
お部屋に御座いますかね。お菓子の買い出し頼まれましたし」ひょこっ



粋「カラス!新しい用紙どこ!?」あたふたっ

彬羽「Σはああ!?さっき渡したろ
あんだけの量何処に Σ何してんだ馬鹿大将!!」ひいっ

白「お前が漢字の1つも書ける様にしろって「名簿用紙で練習するな! だああ全部ミミズののたくった様なのがっ!!」

粋「よし。白紙配るわ 名前書けば良いだけだろし」

彬羽「頼んだ。」頭ぐりぐりぐりっ
白「痛い痛い痛い痛い。」




テオドール「・・・あれ?」嫌な予感っ


粋「あ、テオお使いお疲れっ」どたばたっ

テオドール「えっとあの ひょっとして今日てか今夜って」



彬羽「台所の掲示板に書いてたろ
今夜は恒例 妖怪共の集会だ。」

テオドール「Σそんなの御座いましたっけ!?」えええっ

彬羽「前から定期的に有るだろ? Σはっ!暑さにやられたか!?」

テオドール「Σそちらではなく 台所の掲示板に御座います!!」


白「バカラスのバイトのシフトとか俺等が忘れるから 最近台所にシフト表とか買い物メモとか貼り出す板付けられてるぞ」

テオドール「Σ申し訳御座いません!
物凄いお母さんぽいと思ってしまいまして御座います!!」



粋「ホントお前ちょいちょいなんで発想がオカンなの?」

彬羽「台所担当の俺が見やすいとなると台所になるだろ」
粋「Σあ、そう言う!?」はっ




テオドール「えええ。となると
皆さん今日は花火大会無理に御座いますか?」えー

粋「花火?」

彬羽「そんなの見たいなら挿音に頼んどきゃ暇な時に何尺玉でも作ってくれるだろ」

テオドール「いえ そう言うのではなく」えーと。



白「花火大会そのものに憧れてる感じか?」

テオドール「Σそれで御座います!」おおっ


白「んー。今日こっちのやるって言っちゃってるし
俺等が下手にそっち行くと

花火大会の会場が百鬼夜行になるな」

彬羽「化け物は祭が好きだからな」うむ。

粋「Σ違う意味で納涼花火大会!」ひいっ



テオドール「え、えっと」困惑っ


白「誰か暇な奴誘って行ってこい 今日は無理だ」

テオドール「Σえええええ!せっかくの特等席がっ!」がーん。


彬羽「石燕辺りなら暇してるんじゃ無いのか?
引きこもり気味だし出来たら連れ出し「Σあの方この前張り切り過ぎてアバラばっきり行った所に御座います!
人間は数日で骨くっつきません!!」


粋「蒼月・・は まあ野郎とは行かねえし 家康は今日夏風邪気味だし、シロは春一バイトだろ?


あ、コマ」

コマ『はいさ?』筆談っ


テオドール「あ、あのーコマさん花火とかお好きで御座いますか?」おそるおそるっ


コマ『私、木製。』筆談っ

テオドール「Σ申し訳御座いませんでしたあっ!!」ひいいっ


コマ『何か? デートのお誘いか?』カタカタっ

テオドール「Σそんな命知らずな真似致しません!!
あーもう良いです!

そもそも我が主が御仕事されますのに私だけ遊んだり出来ませんっ!」ふんっ


粋「いや席券有るんだろ?
1人でも行っ「Σ寂し過ぎて灰になるで御座いましょう!
私は皆さんに楽しんで頂きたいので御座います!!」うがあっ!


彬羽「しかし日程がな」うーん。






小太郎「なあなあ さっきから見てたけどさあ」前足でちょんちょんっ

テオドール「はい?」むすーっ

小太郎「拗ねるなよ
えーと。テオは行けないかもしれないけどさ
ほら、彬羽の掲示板見たら有効活用してくれそうな奴なら居るぞ?」わおんっ

テオドール「・・はい?」





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お女中トリオ「きゃーさすが天海様! めちゃ特等席っー!!」わーい。

魄哉「うちの子が席券くれましてね
今日は夕方上がれそうだって事で 江戸城の人達も息抜きにお忍びでどうぞと。

いやー 来てくれる人が居て助かりましたよ」にこにこっ


女中A「天海様と同伴とか 皆遠慮しそうですもんね
遠慮しない性格で役得です」にこにこっ

女中B「良い息子さんですねえ」ほくほくっ

女中C(どの息子さんだろう) えーと。




魄哉「此処の所忙しかったですからねえ
今日はのんびり花火見物で癒されましょう」

女中トリオ「はーい!」



見物客(Σ何 あのVIP席!)びくっ

見物客(Σ僧侶が女の子はべらせてる!!) ひいっ




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【その頃 墓場(百鬼夜行会場)】



粋「しっかしお前 ホント其処らのおばちゃん方に可愛がられてるよなー」

テオドール「粋さん程では無いと思いますが?」

粋「俺は普段から井戸端会議に混ざってるもんよ
お前はそう言うの引くだろ?」

テオドール「あの手のは無理に御座いますね

ん? 言われてみれば確かに
とっさで上手く挨拶出来ないにも関わらず、良く飴玉貰ったり お声をかけて頂いたりしておりますが」はて?




白「あ。ひょっとして テオがこの国来たばかりの時、
井戸端会議中のおばちゃん達に コイツよく死にかけるから見かけたらよろしくとか言ったせいかな?」あれ?

粋「Σどんな紹介!?」えええっ



彬羽「地元の人気役者に言われたらそりゃそうなるか」納得。


テオドール「死にかけて灰になっても即復活するので御座いますがねえ」うーん。

白「菓子貰えるなら良いだろ

さて、今日も夜遅くなりそうだし案内頼むぞ」

テオドール「はいはーい!主様にお話有る方は1列に!
列の最後尾は此方に御座いまーす」たたっ






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