小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月20日





千様「あーあっつい!

アンタよく畑仕事なんか出来るわねー」スイカしょりしょりっ

挿音「手前 その暑苦しい中 人が育て上げた初物食いながら言うか?」イラッ

千様「今年のも糖度高くていい感じよ」親指ぐっ!


挿音「ったくせめて座って食えっての」ぶつくさ畑に網張りっ

千様「やーよ。ダル「乳はみ出んぞ」

千様「Σぎゃーっ!」慌てて座りっ




小太郎(なんだかんだで仲良いよな)あくびくわっ

シロ(そう言う仲ではないのだよな?)うーん。


千様「ったく 昔は可愛かったのに。
言う?普通こう言う事言う?」やだわー。

挿音「うっせえ年増
「オムツネタ30連発食らいたいの?」



小太郎・シロ(Σあ、コレ ビミョーに歳の離れたやたら仲良い親戚だ おばと甥的な) 凄い納得っ



挿音「しっかし終わらねえなあ
あいつ等も少しは手伝えってんだ」汗拭いっ

シロ「すまん、俺は採れた物を冷やせと言われておるのでな」冷風びゅおおっ
挿音「おう。お前はそれやって貰わねえと 瓜爆ぜるわ」

小太郎「Σ爆ぜるのか!?」ぎゃいんっ

挿音「ギリッギリまで畑で熟成させてんだよ
だからさっさと食わねえと 爆ぜて腐るんだよなあ」よいこらせっと。


千様「皆なら仕方ないわよー てかアタシも避難して来てるしー」スイカしゃくしゃくっ

挿音「あ?なんかあんのかよ」



千様「飛天君が来てるのよ」

挿音「・・今度は何だよ」嫌な予感っ

千様「流れで解らないかしらー?」おほほほほっ




すたたたたたっ




小太郎「ん?」ぴくっ




テオドール「Σああニンジン1匹逃げまして御座います!!」

粋「Σだから毎度毎度お前が作ると何で走るんだよ!」

飛天「特別配合の肥料 かなあ?」うーん。

彬羽「Σ頼むから市販の使えって言ってんだろ!!」

飛天「いや そこはさあ せっかく育てるなら少しでも収穫多い方がって思うのが人情じゃ
彬羽「Σ収穫前に逃げられた奴が偉そうに抜かしてんじゃねえええ!!!」


どたばたっ






千様「・・アンタの作るのは美味しいわよ
逃げないし。」ふっ

挿音「・・あんなんと一緒にすんなや。」

シロ「一気に疲れた様だな」うむ。

小太郎「もう夏の風物詩だよなあ」わおんっ






粋「あ!兄貴 モロコシそっち行った!」

白「えーと。潰さない様に捕まえれば良いんだよな?
どうせ焼くだろし良いか」炎ぼぼっ


飛天「Σはっ!ヤバい
今年のモロコシは確かっ」




すぱぱぱぱぱーん!!!

粋「Σ兄貴いいいい!!?」ひいいっ

テオドール「Σポップコーンに御座いますか!?」ひええっ




白「ビックリしたけど 爆ぜて大人しくなったぞ」けほっ

一同(Σ根性っ!!)


飛天「ごめんごめん。どうせなら珍しいの作りたくてさ」

一二三「お掃除した所でよかったベー
皆で拾うだ」よいせっ

彬羽「また面倒な真似を」ため息っ



飛天「て、事で 今年のうちの家庭菜園のお裾分け召し上がれ」ポップコーン。

彬羽「喧嘩売ってんのか手前は」イラッ


粋「普段飯タカってる分のお返しのつもりなんだろうけどなあ」ポップコーン拾い拾いっ

テオドール「何故にヤバいのばかり持ってこられるので御座いますかねえ」

飛天「そこはお前等なら勝てるかなー?って」へらっ

白「うん。焼鳥食べるか」ぼぼぼっ

飛天「Σうっわ冗談だったのに!」ひいっ

テオドール「超絶至近距離のポップコーン
痛かったので御座いますね」あーあ。




飛天「さて、モロコシは爆散したけど まだニンジンと枝豆とカボチャが逃走中なんだよな」ポップコーンもしゃもしゃっ

粋「ニンジンはまだ解るけど
枝豆とカボチャってどうやって逃げてんの?」
飛天「枝豆は蔓を鳥の足ぽく使って走ってて カボチャはひたすら転がってる」真顔っ

一二三「カボチャさんのド根性感なんか好きだべ」




飛天「さて、さっさと見つけないと
あんなのが土に潜って増えたりしたらそれこそ手が付けられねえわ」茶ぐびーっ

彬羽「おい。まさか 普通の野菜の花粉や何かで次世代出来るんじゃ無いだろうな」

飛天「出来るはず?
肥料意外は至って普通のそこらの野菜だし」

テオドール「飛天さんならバイ●ハザード起こせるのでは御座いませんか」引っ

飛天「・・・・・・・・・・・理論上は可能?」おやっ?







白「じゃ手っ取り早く焼きカボチャと焼き枝豆?だな」すたたっ

彬羽「だな。生で捕獲出来たら診療所にぶち込む!」

飛天「Σぎゃーうちの診療所壊れるっ」たんこぶっ

彬羽「喧しい!責任取って減給されろ!!」




テオドール「Σああっ静かだと思ったら 居間で家康さんが伸びてらっしゃる!!」ひいっ

粋「Σぎゃっ頭に何かで殴られた跡がっ!」

家康「」頭から血だくだくっ




彬羽「カボチャか。」うわ

飛天「回転かかった特大カボチャって怖いなー」あちゃー

白「特大とか聞いてないぞ「ごめん。大きい方が良いかなー?て苗選んだから 西洋のカボチャ祭に出せそうなくらいは有る」真顔。


彬羽「Σ家康生きてるか!?」ひいっ



テオドール「私なら生きてないと思われます」ひええっ

家康「うーん。天海ごめん 足退けてええ」うーんうーん。

粋「Σ普段足蹴にされてるおかげで頑丈だ!!」おおっ

白「嫌な鍛え方だな」



彬羽「よし。仮にも医者だろ家康頼んだ」

飛天「はいよ。カボチャよろしく」あっさり



テオドール(Σあ。さりげに一番厄介な方を切り捨てられましたっ)おおっ

粋「しっかし人襲うカボチャかよ
怖えなあ」一二三だっこ。

一二三「頭めちゃ抑えられてるだ「そりゃ当たったらパッカーンて行くもんよ」きょろっ

彬羽「よし。一二三
お前は此処で家康の手当ての手伝い頼む
あと畳も拭いといてくれ」

一二三「了解だべ!」よしゃっ

テオドール(Σそしてさりげに幼児を安全地帯に!)凄っ

粋「あの、なんか感心してるぽいけど 行くぞ?」




白「カボチャが隠れそうな所って何処だろう?」むう

彬羽「本来隠れる物じゃないだけに 何処をどう考えたら良いのか

せめて植物に詳しい奴でも居ればな」むう。




茨木童子「あのー 診療所の方留守だったんだけど
お医者の方のカラス居
粋「Σ救世主来たあああ!!」

茨木童子「Σ へ?」






間。




茨木童子「お、居た居た」

ニンジン「Σピギャー!!」じたばたっ

茨木童子「はいはい。捕まったからには観念しようなー」



石燕「Σいつの間にあっしの部屋に!?」えええっ

茨木童子「収穫済みの野菜って 湿った紙に包むと長持ちするんだよ
だからほら ジメッとして紙だらけのアンタの部屋に

・・野生のキノコの気配もするな?」おやあ?



与一「換気っ!」雨戸だおりゃあっ

石燕「Σあああ紙が日焼けを「喧しい! だから己は不健康だと常々言っておるだろうっ
部屋にキノコとかさすがに恥ずかしわっ!!」うがあっ



茨木童子「元気の良い幽霊だな」ほうほうっ

粋「あの、そのニンジンどうすんの?」

茨木童子「ん? 食うんだろ?お前らが」ニンジンびちびちっ

テオドール「食べ物無駄にするのは何ですが
さすがにこれはキッツう御座いますね」うわー



彬羽「ふむ。つまりは野菜の保管方法を考えれば居場所が解るって事か?」

茨木童子「んー。それよりは野菜の気持ちになって考えるって方かな?」

粋「うん。 無理」




白「あ、茨木は大江山の植物と一体化してるのか そういや」ふむ。

茨木童子「そうそう。だから精神面も結構植物寄りって言うかさ」

粋「いやあの それで食う目的で逃げ惑う野菜捕まえるのってお前的にどうなんだよ」ええー


茨木童子「お前らが
肉食うために狩りをするのと同じです」きっぱり。

彬羽「割り切り凄いなお前」

茨木童子「じゃなきゃベジタリアンやってらんないし
はい、次行こう次」すたすたっ

テオドール「茨木さん メンタル強過ぎませんか」ひええっ




白「じゃ カボチャはなんとなくラスボスぽいし 枝豆探すか。
カサカサ動き回る枝豆って何処に隠れてると思う?」

茨木童子「うん。完全に害虫それ

そうだなあ。枝豆の気持ちになって考えると
奴等は湿気が嫌いだから風通しの良い所。でもって暑いとすぐ腐るから日の当たらない所 かな?」



彬羽「となると 納屋か?」

納屋の戸がらっ

粋「あー此処ボロいから 隙間風びゅーびゅーだしな」うんうん。


テオドール「てか何を置いておられるので御座いますか
ホコリ凄 Σふぇくしょっ!!」


ズガガッ!



一同「・・・」

テオドール「へ?」



茨木童子「枝豆マシンガン?」わおっ

納屋の戸穴だらけっ

みしみしっ どしゃあああっ!!


テオドール「Σくしゃみしなきゃ頭穴だらけ!!」ひいい灰どしゃああっ!!


粋「Σ枝豆こわっ殺意たっけええ!!!」壁の陰っ

白「枝豆って爆ぜるか?」

茨木童子「へ? あーまあ普通に調理する分にはそんなに?
てか何を警戒してんだよ」


白「そうか。

じゃ 普通に焼くなら問題無しだな」

膝カックンっ

彬羽「Σへ」かくんっ



ドがガガガガガガゴッ!!

彬羽「Σあだだだ手前この野郎!!」


白「この手のは 盾さえあれば問題ない」炎ぶわっ!








千様「Σぎゃっ 中庭で火柱上がったわよ!?」ひいっ

挿音「毎年のアレだろ。
古い納屋解体する手間が省けて助かるってもんだ

で、お前ら カボチャは好きかよ?」

千様・シロ・小太郎「へ?」




巨大カボチャどーん。



シロ「おい。これは」おそるおそるっ

挿音「おう、俺はこんなバカみてえの作らねえわ」キセルすぱーっ

小太郎「って事は」きゃいんっ




カボチャくわっ!


ずぱんっ!!



シロ「く、鍬で一撃っ」おおおっ

挿音「伊達に忍軍頭はやってねえ」ふっ。


千様「凄いんだけど
絵面的にはちょっとはしゃいだカボチャ農家よね」






ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー




飛天「えー そんなわけで
大変迷惑をおかけしましたが 苦労した分ガッツリ味わって貰おうかと」

彬羽「Σなんで俺が調理しなきゃならねえんだ!?」

飛天「板前だから?」

彬羽「Σ疑問形やめろ腹立つ!」



粋「枝豆マシンガン モロに食らったのに元気だよなー」

茨木童子「普通ケガくらいすると思うんだけどな」うんうんっ



テオドール「えーとでは。お手伝い致します
枝豆は既にこんがり火が通ってりますし 軽く洗うくらいでよろしいので御座いましょうか?」てきぱきっ

彬羽「お前あれだけ大騒ぎしておいて「害がないと判明すればどうって事御座いません」のほほーん。


シロ(俺なら触りたく無いのだが) うーん。

小太郎(大概神経太いよな) うん。


彬羽「そうか。問題ないならソレの下ごしらえを頼む
正直俺はやりたくない」指差しっ

テオドール「あ、はい

活きの良いニンジンさんに御座いますね」包丁キラーン

一同(Σニンジンめっさもがいてる!!)ひいいっ



茨木童子「まあ、野菜に産まれたからには仕方がな 」目そらしっ

白「お前 顔色悪くないか?」

茨木童子「ああうん。

知ってるか? 野菜ってさ
マンドラゴラじゃなくても哺乳類には聞こえない音波で 断末魔叫ぶんだよ」




包丁ずどむっ!

茨木童子「Σ!!」びくっ



粋「あの茨木
んな介錯見守るみたいな Σつか色黒なのに顔色悪いの一目で解るんだけど大丈夫お前!?」ひいいっ


挿音「あー 俺等でも目の前で泣き叫ぶのシメて捌かれるとキッツイかもな」成る程。

千様「Σあ、そんな状態!?」ひいっ



飛天「皆みんな生きているんだ友達なんだって事で

命奪ったからには 残さず美味しく頂こうな?」にっこり。

白「お前 さいこぱす って言葉知ってるか?」





>サイトトップに戻る