小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月4日





挿音「Σげ!これじゃねえのかよ!?」がーん。


家康「うん。普段興味ないから違い解らないよね」苦笑。

千様「そもそも端午の節句って明日じゃないの?」

ちまきの山どーん。


挿音「1日くらいいいじゃねえか。細かい事気にすんな」けっ



白「そっか一二三居るし 今年は与一も居るし
同じくらいならテオもか」ふむ。

シロ「Σこっちを見ながら言うな!
誰がガキかあっ!!」くわっ




挿音「でもってアホ程食う甘党居るしよ
安くしとくって言うからまとめて買ったんだけどよ
マジか これじゃねえのかよ」あちゃー

粋「あー中身がおこわ飯の奴か。
ちまきってなんでか2種類有るんだよな」笹剥き剥きっ



白「お前ちょいちょい大家族の長男だなってしみじみする様な事するよな」うん。

挿音「うっせえ大食い
お前が食うから数要んだぞ」けっ

白「これ俺が悪いのか?」えー。



テオドール「先生 この葉っぱ餅は何故に2種類あるので御座いますか?」挙手っ

彬羽「諸説あるが おこわ飯の方は大陸の笹にくるんだ蒸し餅を元にした料理らしく、そちらを食べる地域と
笹に中身が団子と同じ、つまり甘い餅を包んだ物の2種類が有る

おこわ飯が広まって定着しなかった地域は中身が甘く おこわ飯の地域は柏餅を食う傾向に有るそうだ」

蒼月「何か変な授業始まったよ」うわ。


テオドール「つまり こちらを食べて柏餅を食べれば問題無いので御座いますね」へー。

挿音「いや別に無理に食わなくても問題ねえんだけどよ」

テオドール「え。日本の行事は儀式と同じなので御座いましょう?
全てに意味が有ると聞いておりますが?」はて。

家康「いやいやそこまで真剣じゃ無い無い」首ぶんぶんっ

テオドール「西洋ではトマトとれたから町中でトマト投げ合いしようぜ的なお祭りも御座いますが」
家康「・・ごめん。それよりかは意味有るよ うん」




白「西洋凄いな」へー。

シロ「しばらく其処ら青臭そうだな」引。

挿音「つか野菜粗末にすんなっての」




彬羽「野菜でなくても食い物粗末にするのはダメだろ そのトマト祭も何かの儀式だ多分
知りたくも無いが」ちまきじっと見。

家康「あ、そっか お前甘いのダメだからそれなら行けるね」へらっ

彬羽「行けると言えばいけるんだが
いや、考えるより試しに か」


シロ「ん?」





彬羽「Σぐっ」口おさえっ

挿音「端午の節句前にクッソ安かった理由解ったわ」納得。


千様「Σ真面目な彬羽君が食べ物吐きかけるなんてっ」ひいっ




白「え? 不味いのか?」

彬羽「いや 不味いと言うか ひたすら濃い。
絡み付く濃さと言うか」ごくんっ


魄哉「あー成る程。これは日本人向けでは無いですねえ」ひょこっ

家康「あれ?天海 江戸城だったんじゃ」

魄哉「いえもう今日は持ち帰って書類するかとなりまして
江戸城勤務の皆さんの中には 帰って息子さんの為に鯉のぼり用意したいお父さんも居るでしょうし 」

シロ「成る程、上司が居らんと定時に上がりやすいと言うことか」ほう。





彬羽「日本人にと言う事は これは海外向きの物なのか?」

魄哉「香りから察するにですが。ちょっと失礼

あーやっぱレシピが本格的な向こうの大陸のまんまですね
食べなれて無いと濃く感じるかも」もぐもぐっ

千様「アンタは慣れてるのね?」

魄哉「一時期世界中うろちょろしてましたんでねえ
あ、それでもちょっとキツイです」お茶ずずーっ




白「日本向けじゃ無いのか
テオどうだ」

テオドール「えーと。この葉っぱ剥いてかじるので御座いますよね?」あーん。

魄哉「Σあ」




灰ざらああっ!

魄哉「すみません!海外てか中華なんでニンニク入ってます!!」

粋「Σテオおおお!!」ぎゃあああっ



白「時間経ったら復活するかな?」あちゃー

蒼月「ニンニク臭消えるまで灰洗って乾かした方がよくない?」

千様「テオ君の体ってどうなってんの?」ええー




魄哉「普段から食べる物じゃ無いですし
業者さん ちょっと頑張って本格的に作っちゃったんでしょうねえ」

家康「成る程。味見って大事だねえ」苦笑


挿音「つか親父は食えんだろ?
ほれ 昼飯昼飯」

魄哉「いえその 大概ジジイなんで少しなら美味しいですが、塩分摂りすぎはちょっと」



晴明「なんじゃ?珍味の匂いがするな?」ひょこっ

粋「Σお! さすが食い意地の権化
ちまきどう!?」ずいっ

晴明「お? これはこれは気が利くのう
馳走になるぞ」おおおっ


千様「晴明さんもいけるクチねー
良かったら持って帰らない?」よしゃあっ


晴明「あ、いや
珍しい物は少しずつつまみたい。ガッツリはなんか違う
と言う事で 他の味はないか? 」もぐもぐ

魄哉「どこの女子ですかアンタ。」




晴明「そもそも味が濃いのをあまり食すと座敷わらしに説教くらうでの」ため息。

蒼月「そういやこの人も大概ジジイだったね」

粋「てか座敷わらし 口煩い孝行娘みたいになってんな」




挿音「どうすっかなー
さほど不味くも感じねえが この量食うにはキツい物がよ」もしゃもしゃっ

白「・・うーん。」もぐもぐっ



粋「兄貴が困ってる辺り 俺等無理だな」うん。

彬羽「あいつに不味いって概念は無いみたいなんだがな」うーん。




白「確かに味めちゃめちゃ濃いし独特だから このまんま普通に食べると考えなきゃ良いかもしれない
食べ物捨てたくないし」ふむ。

彬羽「ん? それで炊き込みでも作れってか?」

白「いや、このまんまで喜びそうなのが居る」


粋「いや、めちゃめちゃ濃いんだろ?」ええー


魄哉「Σあ。成る程」はっ








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大江山






酒呑童子「うお何だこれうまっ!
辛口の酒に合うっ」おおおっ



白「な?」

粋「Σ酒のツマミか!」おおおっ


彬羽「コイツなら酒ガバガバ飲むし消費も早そうだしな」ふむ。

茨木童子「あのー。だからってこんな貰って良いの?
なんか悪いんだけど」ちまきこんもりっ。


白「美味しく食べなきゃ食べ物に失礼だし
めちゃ喜んでるから問題ない」

茨木童子「そうか。じゃ土産に最近品種改良した太ネギ持って帰れ
土に植えたら凄い事になるぞ」ネギずしっ


粋「Σあ、これ挿音が喜ぶ奴だ」

テオドール「わらしべ長者に御座いますね」おおっ





ダミアン「お?何だお前来て居たのか
Σうお何だニンニク臭い!!」ひいっ

テオドール「Σぎゃっ そういや居たんでしたっ」ひいっ


酒呑童子「おう。そいつ日光当たれねえから山の奴等の飯炊きやってるわ」ごきげんっ


テオドール「Σ思いの外馴染んでるみたいで何か腹立つ!!」くうっ




茨木童子「お前 ホント嫌われてんな」

ダミアン「・・自覚はしている
いじめっ子なガキの頃の私の馬鹿野郎」ずーん。




彬羽「こら喧嘩するな

ほれ お前も魚の血ばかり啜ってるって聞いたんでな
これでも飲んでろ」試作輸血パック。

ダミアン「Σおおおおお!!」感動っ




粋「何あれ」

白「飛天が手術の時に使うからって取り寄せたんだけど
鮮度とか解らないから 血の専門家に試食して貰ってから 使って大丈夫か決めるとか言ってたな」えーと。

茨木童子「なんか嫌だなそれ」うわ




テオドール「啜れれば誰の血でもよろしいので御座いますか いじましい」けっ

ダミアン「Σ仕方ないだろ 私は血しか受け付けんのだ!」じゅるるー

酒呑童子「それが普通じゃねえの?」酒ぐびーっ





茨木童子「ま、 良かった良かった
俺等鬼だしそんな文化無いけどさ 良い端午の節句になるわ」わははっ

粋「酒と血で?」えー


人魚「あ、私鯉のぼりやりましょうか? 懸垂は得意です」ぴちぴちっ

酒呑童子「んなもん飾るくらいならメザシでも飾るわ」きっぱり。

粋「つかこの山 鬼の山じゃなかったっけ?」





白「よし帰りに甘いちまき買って帰るか
またおこわの買わない様に バカラス選ぶの頼んだ 」ネギよっこらしょ。

彬羽「Σ俺は甘いのダメだって言ってんだろ!」

白「甘いの買ったら一二三が喜ぶぞ」

彬羽「Σぐ」

テオドール「あの もう大人しく柏餅買われてはいかがで御座いましょうか?」苦笑。







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