小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月5日







大江山



ダミアン「茨木殿、此方の洗濯物をお願い出来るだろうか
日光に当たらん様に干すのが一苦労でっ」ぜーぜーっ

茨木童子「あーそっか。 日除け被ったまんまやってたらそりゃ暑いよな」洗濯カゴひょいっ


人魚「あ!私も手伝います
貴方の新妻 今、尾びれを足にするんで待って下さいねー! 」ぴちぴちっ

ダミアン「あの、居るのなら私が困ってる時点で手伝って貰えたら嬉しいのだが」

酒呑童子「あの魚にそれ期待するだけ無駄だっつの
どうせ新婚みたいーとかやりてえだけだしよ」けっ


人魚「Σあ、酒呑童子さんも混ぜないと不公平ですね!ごめんなさいっ」腕がしっ

酒呑童子「Σえ」

人魚「私達新婚トリオですもんねー」にこにこっ

酒呑童子「Σ誰が新婚 あ、ちょコラ暑いから俺はやりたくね 人の話聞けコラ!!」


ダミアン(要らん事頼んだかもしれん)うーん。






間。





人魚「なんかこう 意外ですねえ」わお。

酒呑童子「茨木は片腕ねえからな。
どうしてもああなんだわ」うん。



洗濯物に紐通して片手で押さえて

紐くわえてびんっ!!

人魚「シワ伸ばしとかどうす

スパァンッ!!!


人魚「Σ平手打ちっ!ワイルドっ!!」ひいっ


茨木童子「暑い!!」くわっ!

酒呑童子「だろうな
見てらんねーわ。ちょい貸してみろよ Σあ」 ばりっ。

茨木童子「なんでお前は両手有るのに秒で破壊すんだよ」

人魚「あ!だからいつも半裸なんですか!?」はっ

酒呑童子「いやそういうワケじゃねえんだけど」えーと。




粋「つーか茨木さ
お前山の植物と同化してんだから
無理に腕使わなくても植物にやらせりゃ良くね?」

茨木童子 「Σあっ」

酒呑童子「お前も大概うっかりだよな」


ダミアン「おや。来ておったのか」

粋「回覧板回しついでに来たんだけど
ごめん。ちょっと助けてやって」げんなりっ


白「テオが足つるんって 斜面転がり落ちて途中の木に引っ掛かった。」むう。

茨木童子「あー下まで落ちなくて何より
せーの ふんっ!!」
木の枝ずもももももっ!






間。





テオドール「危うく灰になる所で御座いました」ほっ。

酒呑童子「あんな所でサラサラ行ったら 散りまくって蘇生不可じゃねえの?」

テオドール「ゆえに頑張りました!」拳ぐぐっ

粋「うん。そこ頑張れるなら落ちんな 頼むから」




白「けど、凄かったな
やっぱこの山の中だと茨木凄いな」関心っ

茨木童子「お。魔王様に褒めて貰えるとは。
片腕無い分 鬼族No.2としてこれくらいは出来ないとな」苦笑。


ダミアン「あ、酒呑殿がNo.1か」はっ

酒呑童子「一瞬誰だっけ?て顔してたよなお前」ジト目。




テオドール「しかし 隻腕と言うのも大変に御座いますよね
よくよく考えたら 日本の衣服は着るもなかなか大変に御座います」むう。

茨木童子「俺からみたらアンタ等の服装のがどうなってんだかだけどな」

テオドール「ボタンも付いて居ない布切れを服にしてしまう時点で凄まじい技術だと思われますが」えー。


白「かちかんのちがい って奴か」ふむ。

粋「慣れだろなあ」うーん。



ダミアン「そもそもその髪はどうやって束ねてるのだ?」

茨木童子「髪紐輪っかにしてえいっと気合いで。
だから緩くしか結べ無いんだよなあ」うーん。

人魚「ファッションじゃ無いんですね」あらまあ。




白「魄哉に頼んだら義手くらい作ってくれるぞ?」

茨木童子「からくり嬢ちゃん見る限り 片腕兵器にされる予感しかしない」真顔。


白「いやそうじゃなくてな
えーと」

テオドール「また何か思い付かれましたので?」おおっ



酒呑童子「お宅の兄貴の思い付きって信用して良い感じ?」

粋「えーと。 8割は周りが迷惑する奴だな」嫌な予感っ




間。







魄哉「いやー。良い仕事させて貰いました」ふうっ

コマ『パピー お仕事の気分転換できてゴキゲンです』筆談っ


茨木童子「Σおおっ!めちゃしっくり馴染む」木製っ

魄哉「茨木君 植物属性ですからね
でもって大江山の植物と同化してるなら 山の木で作れば外でも動かすくらいは出来るでしょう?」

酒呑童子「Σそっか!ガワだけ作りゃ細かいギミック要らねえのか!!」おおっ



茨木童子「おおお!ほらほらホントに動く動くっ
両手で物が掴める!!」感動っ

人魚「良かったですねえええっ
さあ!両手で抱き締めて良いんですよっ」かもんっ


ダミアン「人魚殿 聞こえないフリされておるぞ」




魄哉「実はフルメタルで作ってあげようかと思ってたんですが アレはメンテが大変ですからねえ
白君のアイディアさすがです」にこにこっ

白「手みたいに使えるなら手にくっ付けたら早いからな」うん。

テオドール「さすがの着眼点に御座います!」おおっ




茨木童子「これで 洗濯物に勝てる!」拳ぐぐっ

粋「いや まずそこ?」

魄哉「日常生活って普通に出来ないとストレス貯まりますからねえ」苦笑。


茨木童子「よっしゃあ!明日はシワ1つ残らずパンパン伸ばして干してやる! 」わはははっ

酒呑童子「どんだけ悔しかったんだよお前」引。


魄哉「まあ壊れたら簡単に作れますので 気軽に言って下さ ん?」





どたばたどたっ!



下っ端鬼「お頭っ茨木さん! ちょい来て下さい
新入り共がガチ目の喧嘩初めちまって止めらんねえ!!」

酒呑童子「あ?
あー まだここのルール解ってねえ奴等かよ しゃーねえなあ」しぶしぶっ

茨木童子「あ。俺やっていい?」わくわくっ

酒呑童子「ん?良いけどはしゃぎ過ぎじゃね?
やり過ぎんなよ 」なんとなく怖っ



茨木童子「大丈夫大丈夫

植物操作自体はいつもやってるし」

義手がしゃんっ!

酒呑童子「へ?」

義手から枝ぶわわわっ

蔦にょろろにょろうぞぞぞぞぞっ!!

一同「Σ!?」びくうっ!



茨木童子「さーてと

はた迷惑な喧嘩する奴は何処だー!」左腕わっさわっさっ


新入り鬼コンビ「Σぎゃああすんませんでし 何コレΣぎゃああああーーーっ!!!」






ずずーん。


土煙もうもうっ





白「なんか。 使い方思ってたのと違った」うわ

コマ『あの人も大概 思考が斜め上』筆談っ

魄哉「寄生●みたいになっちゃいましたねえ」あーあ。





酒呑童子「おーいお前等生きてっか?

茨木パワーアップしちまったから 程ほどにな?」あーあ。

新入り鬼コンビがくぶるこくこくっ





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