小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月12日

 

 

 

【深夜2時】

 

 

 

粋「眠れねえ!」目くわっ

 


白「1年に1回はそれやってるな お前」

粋「Σうおお! またも何処から!?
え?え? 襖開いた!?」ひえっ

 

白「気にするな
魔王に不可能ない」どやっ

粋「Σ兄貴はその手の魔王じゃねえだろ!!」

 


テオドール「喧しゅう御座いますよ。
夜中に騒ぐと 噛みつきまして御座いますよー」目擦りっ

粋「Σあ。すませんっ」びくっ

 

テオドール「・・・おやすみなさいませ。」すたすたっ

 

 

粋「どうしよう。寝ないと殺られる
アイツはマジでやる」あわあわっ

白「吸血鬼に夜は寝ろって言われた奴 世界初じゃないのか?「去年の時点で言われてるわ!!」

 

 

白「?

なんで毎年この時期寝られないんだ?
俺は普通に眠いぞ」あくびっ

粋「いやあの兄上、そんならとっとと部屋戻って寝てくんね?
余計寝づらいんだけど」


白「そうか。」くるり

 


がしっ。

 

 

白「・・ 居なくなって欲しいんじゃないのか?」

 

粋「うん。毎度のパターンで学んだ
これ1人になったらなったで オバケが出たりで余計寝られなくなる流れだ」ずーん。

 

白「オバケ集めて 失神したら早「すんません。ワガママ抜かしてんのは承知です 穏やかに眠らせて下さい」

 

 


白(じゃ。腹パン気絶もダメか)うーん。


粋「Σうおお 無表情で読み辛いけど お願いして良かった気がする!!」背筋ぞわっ

 


白「そもそもなんで 毎年この時期寝られなくなるんだろうな?

豆知識の出番だ バカラスー」おーい

粋「Σあああ丑三つ時に!
カラスごめーん!!」

 

 


間。

 



彬羽「睡眠不足は 熱中症リスクが高くなるんだが」よろっ

粋「Σ既に結構瀕死ぽい!」

彬羽「昼間の疲れがな」

 

白「夏はこれから「言うな。」

 

 

 

更に間。

 

 

 


彬羽「ふむ。確かに去年の暑い夜も 寝られん寝られんと言ってたな」

粋「あ、不快感とセットで覚えてんだ」

彬羽「熱帯夜の中 どうにか寝付いた所で叩き起こされればな

粋「毎度すんません。」

 

 

白「ひょっとして 普通に寝苦しいだけか?」はて?

粋「えー。確かにジトジメだけど
別に大丈夫な日も有るしなあ」うーん。

 

彬羽「成る程 季節か。」ほう

粋「一応聞くけど お前今日は頭湯立ってないよな?」ジト目っ

 

 

彬羽「安心しろ 真夏よりは何ぼかマシだ


しかし、この時期となるとな
この手のはどっちかと言うと 女のがなりやすいんだが」うーん。

 

 

テオドール「あの、女性の千様さんですが

部屋の前を通ったら襖開けっぱで あられもない姿で爆睡しておられましたので、そっと閉めて参りましたが」そのー。

白「暑かったから 風通し良くしたかったんだな」ああうん。

 

彬羽「すまん。今時 男だ女だ言うのは時代遅れだったな」真顔っ

粋「姉ちゃん引き合いに出されると 素直にうん。って言えねえよ」

 


テオドール「で、眠れない理由は結局何なんで御座いますか?」

粋「え?お前も話に参加すんの?」

 

 

白「未成年が 見ちゃダメなの 見たすぐ後で寝れるわけないだろ」

粋「兄上、聞いた俺も大概鈍いけど
デリケートな未成年の前で ズバリ言うのやめたげて」

 


彬羽「その、何だ
気にするな」えーと。

テオドール「ジルケで免疫が御座います故」けっ


粋「良し 話進めよう

で、何?季節って?」焦っ

 

 

彬羽「まあアレだ
以前に5月病とか言われていた物の1種だな」

粋「Σ今 7月なんですけど!?」えええっ

 


彬羽「だから1種と言ってるだろ。

この時期は天候が崩れやすく 雨や湿気で体内の水分のバランスが崩れやすくだな。

細かくは飛天にでも聞け アレでも医者だ
俺より解りやすく説明出来るだろ。」

粋「いや、出来るだけ 医者としてのアイツとは関わりたく無いんだけど」えー

 

 

テオドール「つまりはデリケート故に 体調が天気に左右されると?」えーと。

彬羽「簡単に言うとそうなるな」


粋「Σ俺 そこまでデリケート!?」えええっ

 

テオドール「まあ、お宅の兄上様は 
彬羽さんの話が若干長いと思われたのか 座ったまんま爆睡されておられますし

この方よりは 繊細に御座いましょ」ほれ。

 


白「ぐう。」すやー

粋「Σ寝られねえで困ってる奴の真横で よく瞬時に居眠りこけるな!!」えええっ

 

 

彬羽「居眠りじゃなく ガチ寝だな。
下手に起こすと燃やされるぞ」ひょいすたすたっ

テオドール「そっとお部屋に お戻ししておきましょう」すたすたっ

 


粋「Σいや んな危険物を襟首掴んで持ち運ぶのやめて って何!?俺が細かいの!?
こう言う所がいけないの!?」えええっ

 

 


しーん。

 

 


粋「Σあっ

やべ!1人になると毎度 何か出て失神で眠れたね。になるんだこのパターン!

なってたまるか畜生待ってえええーーっ!!」ひいいっ

 

 

 

雨漏りでつるすてーん!

 

ごんっ!!

 

 

 

 


石燕「ああ、
1人でひっくり返って のびちまいやしたね」あーあ。

与一「夜でも私やお前は活動しとるのになあ

そんな気にせんで良かろうが。 細かいな」どろんっ

 

 

石燕「つーか。人間くさいとは言え 竜神様の家系なんすから
雨の影響受けても不思議じゃねえんすが

この人っすしねえ やっぱ細かいせいっすかね?」

与一「どちらにせよ
不憫だな」ふよふよっ

 

 

 


野良幽霊(夜中に煩い家だなあ) 引。

 



 

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