小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月2日

 

 

 


【幕府公営診療所】

 

飛天「じゃ こっちが彬羽の胃薬で こっちが家主殿の腰痛頓服薬

でもって 頼まれてた応急手当セット1式な」ほいっ

粋「毎度お世話になります先生」苦笑

 


飛天「俺はこれで幕府から金貰ってるから良いけど

毎度応急手当セットの減りが早い」真顔っ

粋「そりゃ常に九死に一生で生きてるもんよ」

 

 

飛天「Σあ。ひょっとしてほぼ1人で使ってる!?」はっ

粋「Σ俺そんな常に瀕死のイメージ!?
意外と使ってねえよ!!」

 


飛天「そっかそっか あの兄ちゃんに振り回されてそれは何より

鍛えられたんだなー」わははっ

粋「Σ嬉しくねええ!!!」

 

飛天「そう?
健康第一 元気でなきゃ何も出来ないんだから良い事だろ

あ、今の薬の在庫チェックよろしく」リストぺらっ


粋「ん?」

 


ダミアン「心得た。

ん?胃薬が半月分にしては多いのでは」

飛天「彬羽だしそれくらい要るんだよなあ
あいつ常に胃を痛め付けられてるから」苦笑

 

 

粋「じゃなくて ダミアン何してんのお前。」

ダミアン「日光中毒のデトックスの為にこよ診療所に世話になっておるのでな。

動ける様になってきたしせめて事務の手伝いでもと。」

 


飛天「交換条件は 元気になってからの診療所の掃除だったんだけどなあ

これまたササッと解りやすく纏めてくれるから助かって」へらっ

 

ダミアン「医学関連の事柄が メモやカルテにぐちゃーっと殴り書き放置されとるのは恐ろしくてついな」カルテほれ。

 


粋「いや見せられても読めねえ何それ」


飛天「個人情報満載だから 
お宅の吸血鬼君に協力お願いしてドイツ語覚えてで書いてるんだけど」

ダミアン「そこらに放置されとるし 母国語なんで普通に読めてしまった」うーん。

 

飛天「いやー。妖怪じゃ悪用しようが無いし
問題ないない」わははっ

 

飛天「お前 個人情報の保護 真面目なのかユルッユルなのかどっち?」えー。

 

 

 

ダミアン「で、飛天殿

その掃除をしていたらだ ゴミの山からこの様なものを発見したのだが。」

カサッ。


飛天「ん?何それ」

ダミアン「いやわからん

おそらく見付からなくなって面倒になったんだろなと1目で解る ゴミの中に埋もれた空の財布の中からはみ出ておったが」

 

飛天「お前どんだけゴミ溜め込んでるの?」引。

 


飛天「何でゴミって溜まるんだろうな?」真顔っ

ダミアン「捨てないからであろう。」きっぱり

 


飛天「Σ先月大騒ぎしながら皆で大掃除したのに!家主がこれだもんなあっ!!」ああもうっ

 

 


ダミアン「と言う事で

なんとなく コレか?みたいのは有るので確認して参る」すたすたっ

飛天「へ? そんなワケの解らないの捨てとけば?」

 

ダミアン「いや私の勘が確かなら
捨てたら 飛天殿の生活能力がますます無に近くなるな」

 


粋「誰かに呪われる覚えは?」ジト目っ

飛天「・・・どれだろう?」えー。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

家康「あ。蛇皮だね
お財布だし 間違いなく蛇皮だよね?」ほらっ


蒼月「Σ蛇に蛇の皮確認させに来るってどんな神経してんだ!!」ひええっ

ダミアン「確か日本で縁起が良いのは 生皮でなく脱け殻だろう?
ならば問題無いのでは?」


蒼月「Σ普通にキモいよ!

他人の日焼けして剥けた皮コレクションとか見せられる様な物だよこれ!!」

 

 

家康「あ。ごめん
私も農作業手伝った後で見せたね
日焼けで剥けた皮。」

千様「だからキモいって言ったのよー」

家康「えーあんだけベロンって剥けたら面白くない?」

 


白「気持ち悪いかは個人差有るんだな」へー。

 

蒼月「俺はキモい派だから今後見せんな」

ダミアン「了解した。

で、だ
もう1つ確認したい事が」

 

白「ん?


その蛇皮の持ち主っぽい デカイ蛇の怨念の事か?」

怒れる蛇ゴゴゴゴッ!

 


粋「Σえ 蛇!?」きょろっ

家康「見えないって平和だあ」のほほーん。

 

 

千様「あー 誰連れてきたのかと思ったら

蛇皮さんなのね それ」あらあらっ

白「物凄いイライラしてるな」

 

半透明の大蛇「・・・」そわそわ舌チロチロっ

 

 


彬羽「まあな。
幸運を呼び込む為に財布に入れられる物が
存在忘れられた上、空の財布ごとゴミに埋まるとなればな」

白「蛇皮的にアウトなのか」成る程。

 


粋「あの カラス

青筋立ってねえ?」おそるおそるっ

彬羽「我がイトコながらだらしなさ過ぎて もはやムカついてきた」イライラっ

 

千様「知らない蛇とダブルで殺気マシマシだわー」あらあらっ

 

 

テオドール「ん?日本では 蛇皮が金運アイテム?

あの、それって

ひょっとして飛天さんがその蛇皮を無下に扱うので金が逃げる

つまり飛天さんの生活が良くならないのはひょっとして」

粋「Σ蛇の呪い!?」ひえっ


蒼月「あー有り得るかも
蛇って執念深いから」

千様「やだ説得力凄い。」

 

 

 

彬羽「よし。2度と粗末に扱うなと奴には説教くれてやるんで まともな生活をさせてやってくれ」真顔

半透明の大蛇「・・・・。」

 

ぷいっ!

 

 


テオドール「Σそっぽ向いた!」えええっ

白「キゲンそこねたな」

 

 

蒼月「だから言ってるじゃん?
蛇は執念深いって」あーあ。

 

彬羽「おい。蛇の説得ってどうやりゃ良いんだ」

白「蒼月だったら 言っても解らないから脅す だけどな?」

 

彬羽「ほう。なら力付くで財布に戻らせるか」指ばきっ

半透明の大蛇「Σ!?」びくっ

 

 

千様「彬羽君 なんやかんやで結局周りに甘いのよねー」あらあらー

 

 


急な突風ごうっ!

 

家康「Σうお何!?」

ダミアン「自然の物ではない!これはっ!」はっ!

 


白「あ。蛇皮飛ばされた」ありゃ。


粋「Σひょっとして風起こして逃げた!?」

テオドール「Σ意外と器用!!」えええっ

 

 

千様「あ!あそこあそこっ」指差しっ

 

蛇皮ひらひらっ

 


彬羽「まあ長距離移動は出来んだろな

付喪神みたいな物だし これが精一杯か

ん?」

 

 

 

大嶽丸「にゃー。」うずうずっ

彬羽「Σ待て大嶽!カサカサ音で猫の本能くすぐられるのは解るがっ!!」

粋「Σんなパサパサの飛び付いたら 崩れる割れるー!!」ひええっ

 


ダミアン「あの、もしホントに呪いで飛天殿の金運が無くなってるなら
ここで蛇皮が粉々になるとどうなる?」

蒼月「一生貧乏。」きっぱり

 


彬羽「おおお落ち着けっ!!
ほれいつもの煮干しをやるからこっちに来


大嶽丸「にゃっ!!」ばっ!!


粋「Σわーー!!」ひええっ

 

 

 


飛天「戻って来ないと思ったら

あれこれ なんで落ちてんの?」

 

大嶽丸「Σふぎゃーっ!!」じたばたっ


飛天「あ、ごめんごめん
なんか自我飛んでるみたいだったし」足退けっ

大嶽丸「Σ確かに本能に負けとったが 普通踏むか!?」えええっ

 


粋「あれ?お前それ何か解ってたの?」

飛天「いんや?
皆勢揃いで大事になってるぽいし とりあえずって感じ?」はて?


ダミアン「飛天殿。

ナイス天然だ。」

飛天「へ?」

 

半透明の大蛇じゅおっ!!

 

 

千様「あら?蛇皮に戻ったわ」

家康「命を助けられて 許したぽいね」おおー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 

 

蒼月「で、結局 何も変わらない と。」


粋「よくよく考えたら収入全部里に仕送りするから 常に貧乏だったよあいつ

収入自体は凄いんだよ」とほほっ

 

テオドール「お財布拾って1割貰ったり
色々小銭は入ってきてるみたいなので御座いますがねえ」うーん。

白「蛇皮頑張ってるんだな」

 


千様「じゃ飛天君、根本的には代わらず  生活費カツカツの診療所の居住ゾーンはゴミ屋敷なのねー」あらあらー。

家康「うん。ゴミ屋敷は蛇皮関係ないと思うけどね」

 

 

彬羽「いやそれが
そっちは変わるかもしれん」

家康「へ?」

 

 

 


大江山

 


ダミアン「と言う事で

3日に1度程 事務と家政夫のバイトをする事になったのでお知らせしておく。 」

酒呑・茨木童子「Σはああっ!?」

 


ダミアン「あちらなら日光当たらんしな。
私も居候として家賃くらいは納めんと」うむ。

酒呑童子「いや 家主誰だよ」ええー。

 


ダミアン「私のまとめたカルテを見た幕府の者が 給料出すからやってくれとの事だ。
確かな仕事なので安心されよ」わははっ

人魚「えー 執事さん凄いで
ダミアン「執事ではない」

 

 

 

茨木童子「幕府直轄の 家政夫バイトて  何?」困惑っ

酒呑童子「解んねえ。」ええー

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る