小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月2日

 

 

 


【町中 大通り】

 


魄哉「いやー。思ったよりラクに片付きましたねえ」にこにこっ

 

挿音「つーか。忍の仕事現場にちょいちょい出没すんのやめてくんね?
俺等の領分なんだけどよ。
頼むから 城で大人しく政治家しててくれや」キセルすっぱー

 

家康「まあまあ お前達の仕事は幕府直轄だから
内政に関わるデリケートな案件も多いし そりゃ気にもなるよ」苦笑。

魄哉「で、殿はなんであんな所に居たんです?」

 


家康「馴染みの蕎麦屋から帰る途中 喧嘩だーって声が聞こえたから野次馬に。」真顔っ

挿音「コイツが1番どうしようもねえな。」

魄哉「一応将軍なんで 自らトラブルに首突っ込み倒すのやめてくれません?」

 

 

家康「でも、そこわきまえたら 最早私じゃ無いって言うかさあ」えー。

 

挿音「あの戦国を生き抜いて なんで此処まで危機感ねえんだ この殿はよ。」

家康「むしろ戦国にくらべたら 大概の事は屁でしょ?」

挿音「・・まあな。」うん。

 

 


魄哉「戦国ですかあ
色々と悲惨でしたしねえ

 

今だから言える いえ、今でも怒られそうな話ですが、
僕はアレ 有る意味青春だったなーと思いますよ
いえ戦国の時点で大概トシでしたが」遠い目っ

家康「まあねえ。
全力で走り抜けたもんねえ」しみじみっ


挿音(まだしみじみ出来る程トシくってねえから
毎度俺だけ解んねえんだよなあ) うーん。

 


魄哉「これも今だから言える話

ぶっちゃけ、戦国でも生き抜ける様にと忍の技教えて叩き上げましたが
まっさか本当に全部マスターするとは思ってませんでした」ボソッ

挿音「いや、マスターしなきゃ アンタのシゴキでくたばってたわ。」


家康「素質が有って良かったねえ」あっはっは。

 

魄哉「あー このノリ 懐かしいですねえ」しみじみ

 


魄哉・家康・挿音(そういや、
この三人だけってのも 凄い久しぶりな気がするなあ。)

 

 


魄哉「戦国同窓会ですねえ」にこにこっ

挿音「名前嫌すぎんだろ」おい。

家康「じゃ、返り血まみれ同窓会?」へらっ

挿音「俺ぁ今も返り血まみれだよ」

魄哉「デスクワークのが良いなら「絶対やらねえ。」

 

家康「まあ、あれから色々あったもんねえ

天海は城で政務だし、
私は泣ける程そう言う才能無いから 影武者立てて引っ込んだし、
挿音は 忍軍率いて裏から幕府サポートだし」

 

魄哉「なんやかんやで 昔ほど接点無いですよねえ」苦笑。

挿音「同じ家の家主やら居候やらって接点有りすぎじゃね?」なあ。

 


家康「まあ、昔みたいに 常にあいつ生きてるの?って状況じゃないのはありがたいよねえ

だから 安心してバラけてらるんだよ」へらっ

 


家康・挿音(いや。戦国でも絶対生きてるだろって安心安全なのは居るけど)

魄哉「何か?」

 


挿音「ま、昔を懐かしむってのは悪くねえとは思うけどよ
俺はあんな 鉄さび臭え青春は御免  ん?」

 


ごろつき「お!ダンナ どんな組み合わせですかい

ボウズに侍? なんだ何かやらかしたんですかい?」わははっ

 

挿音「んなワケねえだろ
昔からの腐れ縁だっつの

またどつかれてえのか?」ああんっ


ごろつき「おお。やべ
さすが顔が広いねえ
じゃ。失礼しやしたっ」ぺこっ

 

 

魄哉「お友達ですか?」おや。

挿音「前によ
其処ら仕切ってる自称親分ってのに喧嘩吹っ掛けてボコボコにされてたから 加勢してやったんだよ。

 

まあ、相手もグレーな事色々やってたし
そろそろ取り締まるかって相手だったし調度良かったわ」キセルすっぱー。

家康「見事に仕事と趣味が両立されてるねえ」わお。

 


挿音「で、ついでにツテで真っ当な仕事紹介してやったら懐かれてよ

ああやって 通りすがりに絡んでくんだよな」

家康「最早立派な 町の顔役だねえ」ほー。

 

魄哉「あの おねしょ癖がなかなか治らなかった幼子が
立派になったものですねえ」しみじみっ

挿音「親父おい。前ブレなしのオムツネタやめようや。
せめて身構えさせろ 
ワンクッション入れろや」イラっ

 

 

家康「まあまあまあまあ

あー ほら。今それどころじゃないし」どうどうっ


魄哉「またですか?」えー。

 


挿音「あー。やっぱ 固まって居たら目立つわ 俺等。」ちっ。

家康「誰へのお客さんか解んないよね」うん。

魄哉「『徳川』と考えたら 三人共でしょ」はーやれやれっ

 

 


通行人「Σ!?」ざわっ

 

ざざっ!!


侍A「此処で会ったが百年目!!
我が殿の無念 晴らさでおくべき

Σぶっ!!」


侍B「Σ出だしから酷っ!
せめて名乗らせろ!!」

魄哉「すみません。足長いんでうっかり当たりました」しれっ

侍C「Σどうやったらうっかりで顎蹴り上げれんだ!! 」

侍D「だああやっぱ近寄るな!
こいつ等相手に正攻法はっ」

 

ガンっ!ずどむっ!


侍E、F「Σぐはあっ!!」

 

侍B「Σ銃持ちがやられた!!」ひいっ

侍C「Σいや距離距離!!
どんな狙撃の腕して Σ奴等が消えた!?」きょろっ

 

ひゅるるるるっ

 

侍軍団「ん?」

 


火薬玉ジジッ!


侍軍団「Σどわあああ!!!!」ひいいっ

 

 

 

どむっ!!

 

 

挿音「町の中でガチ火薬なんぞ使うかよ
煙玉でえ。」すたたたっ

家康「さすがの状況判断。
現役は違うねっ」どたたたっ

魄哉「じゃ このまんま人気の無い所まで走りますよ。

まだ銃持ちが居る可能性が有るんで気をつけて」すたたっ

挿音「タマより速く走りゃ問題ねえ!!」わははっ

 

 

 

粋「加勢しなくて良いの?」なあ。

白「良いんじゃないか?
楽しそうだし」すたすた

 

テオドール「まあ、あの御三人が負けるビジョンは想像出来ませんし。

しっかし ああやって揃って暴れるのが よほど性に合ってるので御座いますねえ」おやまあ。

白「青春だな」うん。

 

 

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