小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月17日

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挿音「・・・」ふむ。

鳥「きゅ?」首かしげっ



挿音「親父もやるじゃねえか」ふっ

魄哉「さらっとなんちゅー勘違いしてんですか」


挿音「おう居たのかよ
ほれヒナが腹空かしてっぞ」

魄哉「Σ何処まで本気なんです!?
そもそもこの子成鳥でしょうが!」


家康「あーでも気持ちは解るよ

この子 お前の鳥バージョンの時と顔そっくりなんだもん」

魄哉「Σえ。鳥型の時 鏡とか見ないんですけど!
僕こんな感じなんですか!?」えええっ


千様「馬鹿デカ鳳凰が鏡見てたらそれはそれで嫌だわ」きっぱり。





魄哉「あ、でも この子の種族確かに現地でちょいちょい鳳凰と間違えられるとか聞きますし
僕の元になった鳥成分はこの子と同族も居た可能性も」うーん。

千様「キメラはややこしいわねえ」

家康「めちゃめちゃ懐いてるし 親戚とかじゃないの?」

魄哉「あー。ひょっとしたら曾々々々々々々々御祖父さん辺りの細胞頂いちゃったのかも
なかなかブラックですねえ」うわ。



シロ「いや そもそもなんで座敷にんなデカい鳥がおるのだ?」引。



千様「あら?そういや誰この子。」

魄哉「あれ?説明してませんでした?」

挿音「俺は普通に隠し子カミングアウトかとよ」キセルすぱー

魄哉「そろそろ泣きますよ?」





間。






魄哉「という事で、『鳳凰』としてアホの金持ちに外国の商人経由で密輸入されちゃった ヘビクイワシちゃんです。」

蒼月「俺にケンカ売ってんの?」


小太郎「あーまあ 名前からして なあ」うん。

ヘビクイワシ「・・・」じーっ

蒼月「Σちょ 何見てんだよ!言っとくけど俺 メスは人間タイプしか無理だから!!」



千様「女の子?」

魄哉「ですね。
まだ若い子ですし 早く故郷に返してあげたいんですが 先方の手続き完了待ちなんですよ」苦笑。

家康「ワシ感あんまないねえ?」へー。

魄哉「そうですか?このクチバシのカーブとか 肉をメリメリっと骨から剥がすのに適してますよ?」

蒼月「Σこっち見て言うなよ!ああもう悪趣味っ向こう行ってよっ」そそくさっ



白「何処か知らないけどちゃちゃっと行って ぱっぱと離して来たら良いんじゃないのか?」

魄哉「仮にも国のトップが密入国とかヤバいでしょう?」

白「ん?そうなのか。」ふむ



小太郎「密入国くらい余裕でやるな。この国のバケモノ大将」ああうん。

シロ「そもそもこやつは国境の存在知らんだろ
方向音痴で良かったわ」ため息。



粋「はいはい質問っ 鳳凰ってなんでんな欲しがられんの?」

家康「あーそれはね。
権力者の象徴とされてるからだよ
時の権力者が 紋とかに使いまくった結果、鳳凰を有すれば権力者になれちゃうみたいになっちゃったんだよねー」へらっ



挿音「ん?ちょい待てよ
んじゃ家康が親父に軍師になれ軍師になれっ言って来てたのってまさかよ」

家康「へ?」

魄哉「この人はその辺なんも考えて無いと思います」 きっぱり。


シロ(Σん? 結果を見れば あながち迷信でも無いのでは?)はっ


魄哉「言っても珍しい生き物、幻獣の類は人の世界じゃ皆そんな扱いです
君ら兄弟もくれぐれも変なのに捕獲されない様、気を付けて下さいね」

粋「いや兄貴捕まえたら国滅ぶだろ」ええー

白「ケンカ売るなら焼き尽くすぞ」どやっ



シロ(Σん?この辺餌付けするので条件達成なら
それこそ迷信ではないのではっ!?)はっ

小太郎「さっきからどうしたんだお前。」わおんっ




シロ「・・真実とは奇なる物だ」遠い目。


挿音「あーそう言う時期な」はいはい

シロ「Σ誰が中二病か!!」むかっ




粋「あれ? とか言ってる間に鳥は!?」はっ

千様「Σあらっ やだ居ない」きょろっ



魄哉「その辺お散歩してるんじゃないですか?
知らない土地で下手に動く程お馬鹿な子じゃありませんし 遠くまで行かないですよ」

家康「会話出来てるのかな?」わお。

小太郎「もう同種じゃないって言う方が無理になってきたな」ああうん





間。







千様「ヘビクイワシちゃーん? どこー?」

家康「居ないねえ」植木がさがさっ

粋「山の方行っちゃったんじゃね? やっべ探せるかな」

魄哉「無いと思うんですがねえ」うーん。



コマ『ひょっとして どこかで見たような鳥をお探しですか?』カタタッ

白「ん?コマ知ってるのか?」



コマ『いい感じの蛇が居ないかと聞かれましたので
いい感じかは置いといて 蛇ならと蒼月さんの御部屋に案内しておきました。』 悪気無しっ

白「」フリーズ。


家康「ん?コマちゃんなんて言ってるの?」

だだっ!



千様「Σえ。ちょ白君!?」

粋「Σあ。あの焦り様は
ヤベえ蒼月が食われる!!」ひいっ


コマ『マジか。』筆談っ


家康「Σえ?ちょ お前コマちゃんの言葉解らないでしょ!何で解るの!?」えええっ

粋「ここの所 兄貴も捕食対象と見られて地味にビビってるもんよ
そら焦るって」


テオドール「皆さん 庭で何をされておられるのですか?」おや。

千様「あーはいはい そう言う事」納得。


家康「何?テオちゃん最近吸血鬼の血騒いでる?」

テオドール「Σあ、バレバレに御座いますか!?
大丈夫に御座います。
私自制心は強い方ですので 許可が出るまでは絶対に噛みつきません」キリッ。

小太郎「永遠の待て だな。」ああうん



家康「あの、そもそも懐いてる人を食料とみなすって人間の感覚だと理解できないんだけど」困惑っ

テオドール「いえ、考えてもみて下さいませ。
そもそも吸血鬼の背後からガブッ とか隙だらけに御座いますよ?
みぞおちに肘入れられたら余裕で負けます

故に隙だらけになるくらい仲良い相手、もしくはボランティア感覚で血液を提供してくれる友人の血を好む者が生き残り
結果として 現存する吸血鬼は皆親しき人の血を好む傾向にあると言う」えーと。

一同(Σまた傍迷惑な進化をっ)ひいいっ


粋「あの兄貴ビビらすとかお前マジで凄いわ」しみじみ

テオドール「Σビビられておられるのですか!?」がーん。


魄哉「まあ、満月がピークで後は大人しくなるみたいですから」苦笑

千様「次の満月っていつよ?」

魄哉「今日です。」きっぱり。



家康「・・つまり今が怖いのピークなんだね。」

シロ「基本動物なだけにそら恐ろしかろうな」



挿音「つか蒼月は良いのかよ?」

魄哉「Σあ。こっちのが衝撃的だったんで忘れてました」はっ

小太郎「Σさらっと酷い!」ぎゃいんっ

魄哉「まあサイズ的にも食べられてないと思いますし」苦笑

千様「あー あの子蛇って言っても大蛇だものねー

ん? てかヘビクイワシちゃんてどうやって狩りするの?
あのクチバシで噛みつくとか?」

魄哉「あーいえ。それはですね」











蒼月「Σぎゃっ何この鳥 めちゃ蹴って来る!!
痛っ!ちょ うわ強っ」ひいいっ

ズビシッ!!バシッ!



白「・・・。」えーと。


蒼月「Σ何で黙って見てるの!? 助けに来てくれたんじゃな Σあいたあっ!!」

白「なんか思ってたのと違うし
ほっといても良いかなって」

蒼月「Σ良くないよ! 見た目より痛いよこれ!!」






魄哉「ヘビクイワシは強烈な蹴りを容赦なく浴びせ倒して獲物を蹴り潰すんです」

千様「アンタ本当は普通にヘビクイワシなんじゃない?」

家康「あー、めちゃ足癖悪いね そう言えば」

挿音「家康 戦国の時から常に蹴られてたなそういや」あーうん。




テオドール「おや また特殊な趣味をお持ちで御座いますね」うわー。

蒼月「Σ馬鹿じゃないの!?食われかけてんの!!」

テオドール「は?」




粋「兄貴 頑張れ。
明日の朝には毒気抜けて元に戻るらしいから」

コマ『残念。変わり身の術だ』筆談。

粋「Σうお カカシ!?」びくっ






千様「捕食対象として見られるのってそんな怖いのー?」

彬羽「普通にケンカするのとはワケが違うからな
成る程 コイツか
蛇の味に似てるなら鶏肉だな」台所すたすたっ

蒼月「Σ待てこら!なんで知ってるんだよ!!」ひいいっ

彬羽「カラスなめるな」





魄哉「まあこれだけ種族色々居れば 食う食われるの関係になっても不思議じゃ無いですよねえ」うーん。

彬羽「普通はそうは思わんがな。」ヘビクイワシに餌やりっ




小太郎「あれだな。
ライオンがヒヨコ育てる的なの」

テオドール「この場合 誰がライオンなので御座いますか?」うーん。







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