小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月1日

 

 


【割烹春一】

 

粋「今日から5月かあ」しみじみっ

 

家康「そうそう。
だから天海もはしゃいじゃってさ
饅頭屋に予約注文しに行ったら 『業者の方ですか?』って

そこ、袈裟着てるのに法要とかじゃ無いんだって いやさすがっ」だっはっは

 

魄哉「そこまでウケる事ですか?」えー。

 


庵「てか、業者と間違われる程の柏餅 予約したんだ。」ひええっ

朱禅「あの家は良く食うのが居るからなあ」


白「そうか。じゃあ期待に応えて おかわり。」

朱禅「Σうおお待って待って
彬羽がオフの日にこのペースは無理っ!」ひええっ

 


魄哉「食べられる子は良いんですよ
なんやかんやで、まだまだ江戸から出た途端 子供の日でもそんな高級品食べれませんって子がゴロゴロしてますからねえ

 

全てに配るのは無理かもしれませんが
それでも可能な限り手は尽くしたいじゃないですか」

庵「まさかの政治家としての真面目な話だった」わお。

 

 

家康「中には食べ物1つで何が変わるって 意見も有るけどねえ。」うーん。

魄哉「やらない善よりやる偽善。 仏教の教えですよ」南無。

 

ひな「ちゃんとお坊さんもしてたんですねえ」あらまあ。

魄哉「あの、それはどういう」えーと。

 

 

 

テオドール「また 慈悲深い事で」ふーん。

白「何だ?キゲン悪そうだな

エビの手まり寿司要るか?」餌付けっ

 

テオドール「ありがたく頂きます
いえね。子供の頃とかって あまり良い思い出無いなあというお話に加え

なんかおります故。」

ダミアン「Σすまんな!
飛天殿の弁当をイトコカラスが発注してるから 取りに来いと言われておってな!」くうっ

 

家康「あ、飛天 給料日前か」ひそっ

魄哉「ええ。10日です

彬羽君 今日は一二三ちゃんとお出かけ予定なのに
ちゃんと気は回しといてくれてるんですねえ」おやまあ

 

白「バカラスがうっかり忘れたら 飛天日干しになるな。」茶ずずー。

粋「うわ。食うの早っ

日干しってこれからの時期リアルだなあ」ひええっ

 

テオドール「日干しと言えば
屋根より高い鯉のぼりに御座いますが

引きで見ると巨大なメザシの様に見え

家康「うん。私も思った事有るけど しーっ」

 

ひな「あら、鯉のぼりが元気に泳げそうにない天気になって来ましたねえ」

粋「Σえ。うわ 雲すげっ」

 


風びゅおっ!


家康「あ。鯉のぼりは元気になりそう」

 


ひな「あら?何か これって。」チラ見っ

朱禅「あー。ただの天気の急変じゃないな こりゃ」


粋「Σえ。って事は」はっ

 

 

白「化物の仕業か。
バカラス居ない時に面倒だな」紅しょうがぽりぽりっ

家康「Σあ。注文が間に合わないから ご自由にどうぞの紅しょうが抱えて食べてる」ひえっ

 


庵「うわー。やってる間にもどんどん天気が

てか、妖怪の仕業だとしたら 何がしたいのコレ?」

粋「特に理由なく迷惑行為する妖怪って居るからなあ」うーん。

 

テオドール「コレはしばらく雨になりそうに御座いますねえ
鯉のぼりが滝に打たれまして御座います」

 


魄哉「は?今年やたら気温高いのに んな事されたら発注した柏餅がカビるでしょうが。」ひっく

家康「Σうおお数分目を離したスキに何で酔ってるの!!」ひええっ

 

ひな「お酒を注文されたから ですかね?」

 

家康「Σ聖職者が真っ昼間から何してんの!!」ああもうっ

魄哉「いえね、此処の所 仕事でウザイのに絡まれるの多くて
僕のやり方に文句つけるのはしゃーなしとして
せめて代替案を出して来いってんですよ」ひっく

家康「Σダメだ愚痴り出した!!」

 

魄哉「と言う事で 傍迷惑極まり無いんで そのイタズラ妖怪にちょっと説教かまして来ます
良いでふね 魔王様」ひっく。

庵「あの、羽根出てるし 呂律回って無いんだけど」ひええっ

 


白「それはこっちにまかせろ。魔王の仕事だ。

そんな事より 飲み比べしよう。」お銚子どんっ!

魄哉「お!やる気ですか
今回こそは負けませんよっ」ひっく!

 

 

朱禅「Σうおお!さっすがザルじゃねえと出来ない誤魔化し!」

白「どっちにしても絡まれるからやりたく無いけどな。

この酒癖で、酔っぱの鳳凰放し飼いとか それこそ江戸滅ぶし後はお前等頼んだぞ」げんなりっ

 


家康「助かるけど
昼間から飲み比べって 芝居小屋は良いの?」

粋「あ。今日は休み

で、俺のバイトの冷やかしに来てたんだよ」

 

家康「あー。お前今日は店員側だったんだ」

粋「Σ思いっきり 春一マークの制服着てるんだけど!!」

 


庵「はい。包めたよ
ちょうど曇ってるし雨降る前に走って帰る?」

ダミアン「いや、この店には世話になっておるしな

まずは怪異の原因か。
雲の上と見た 行け!眷属共!!」

コウモリ軍団ぶわっ!

 

粋「Σうおう!?」びくっ

 

ひな「あの、飲食店で
動物ワッサーはちょっと」

ダミアン「Σうおおすまん!」びくっ

家康「いまいち 格好つかない子だなあ」うーん。

 


ダミアン「し、しかし 我が眷属は優秀だ

コウモリの姿をしているが 1匹1匹が私の分身。
すぐに この悪天候を引き起こしている相手を見つけ 

 

Σぐはあっ!!」

ばたーん!!

 

粋「Σうおお何事!?」ひいっ

 


テオドール「分身コウモリがやられたのでは御座いませんか?

体の1部みたいな物に御座いますから
ブチッとやられれば そりゃ本人にダメージが参ります」平然っ

ダミアン「か、解説感謝するぞテオドール」かはっ


家康「Σ律儀かな!?
何 天気悪くして喜んでるのってそんな強いの!?」えええっ


ダミアン「いや、強いと言うか」

白「ん?」酒ぐびーっ

 


テオドール「やはりダミアンでは使い物になりません

私が参ります!」どろんっ

粋「Σあ。もう血液アンプル飲んでた!」

 

テオドール「どちらにせよ 相手が空なら私ぐらいしか動けませんでしょうが

相手が何かは存じませんが 見つけ次第輪切り。これなら問題御座いません」鎌じゃきんっ!

 

ダミアン「Σあ。いやアレはだなっ
テオドール「では とっとと仕留めて参ります!」コウモリ羽ばさっ!

ダミアン「Σどんだけ私の話を聞きたく無いのだ!
ちょっと待て こらあああ!!」

 

ひな「あら速い
さすがはスピードが売りのテオさん。

もう見えませんねー。」のほほーん


家康「で、 相手 そんなにヤバそうなの?」

ダミアン「うむ。アレは 特にテオドールには手を出し辛かろう」

粋「それってどういう?」へ?

 

 

 

 

 

テオドール「Σえ。うっそ」わお。

 

竜神「また カトンボが来おったか。」
ゴゴゴゴゴゴっ

 


テオドール(ええー。確かに
確かに雨を降らす神に御座いますけど。

 

え? これって我が主と同種の神様に御座いますよね?
あの方は人の血が入ったせいで ワケ解らん事になっておられますがっ) たじっ

 


竜神「邪魔をするな 西洋の小僧っ!」くわっ

テオドール「Σこれ さすがに輪切りは気が引けまして御座います!!」ひええっ

 


ばくっ!


テオドール「どわっ!」ばささっ

竜神「Σこのっ」むかっ

ぱくっ!


テオドール「なんのっ!」ひらりっ

竜神「くっ!おのれえええ!!」むっかああっ!

 


テオドール(あれ? 見た目は威厳有る感じに御座いますが
中身はそんなでも?) 困惑っ

竜神「Σあ!お前今 馬鹿にしたな!
神様を馬鹿にしおって 許さん!!」ぼぼぼっ


テオドール「Σえ まさかっ」

 

ごうっ!!

 

テオドール「Σ水神なのに炎使うのは種族共通に御座いますか!?」ひええっ

 

竜神「ふんっ!小さいからとなめるからだっ

一気に焼けたか? 偉く煙が 


ん? 霧?」おや。

 

 

ぶわわっ

 

どすんっ!!


竜神「Σぶっ!!」

 


ダミアン「前々から言いたかったのだがな!
吸血鬼が肉弾戦挑んでどうする!

私達の能力はどっちかと言うと騙し討ち系で有ろうが!!」にょろろっ

 

テオドール「いえ。なんで寄りによってタコに変化してんで御座いますか」うわあ。

ダミアン「Σタコではない!
クトゥルフの神とか そんなだ多分!!」

 

テオドール「いえ。何処から見てもタコに御座いますよね?

てか私 落ちこぼれに御座いますので、変化や何やは使えないので御座いますよ。
良う御座いますよね。吸血鬼アカデミーのエリート様は
そりゃ私なんぞ 虐めの対象で御座いましょうよ」つらつらつらつら

 

ダミアン「Σうっお!地雷踏んだ!!

ええい。この際タコでも良いわ

不良水神めが、何故この様な真似をする。
とっとと 雨雲取っぱらわんとこのまま締め上げるぞ」ぎりぎりっ


水神「Σぐえええっ!」

 

テオドール「まどろっこしい。

服従するまで切り刻んだ方が早う御座いますよ。」鎌じゃきんっ

水神「Σ!!?」鳥肌っ

 

ダミアン(Σ言動が吸血鬼と言うか悪魔だ!!)ひええっ

 

 

 

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ひな「あ、晴れました」わーい


家康「おかえりー。
お疲れ様だったねえ

空の上のって 竜神様だったんでしょ?
格が高い神様の筈なのに、なーんでこんな事したんだろうなあ」


テオドール「妬ましかったんだそうで御座います」

家康「へ?」

 

ダミアン「何でもな。
親父が鯉のぼり買ってくれんで 
そもそも鯉のぼりは 鯉が滝を登って竜になるとかって伝説が元だ。
お前には必要ないと言われて拗ねたらしくてな。」困惑っ

庵「まさかの竜神様の子供?」ええー。

 

白「言っとくけど 遠慮とか要らなかったんだぞ。

同種って言っても 人間が知らない人間が悪い事しても
あんま関係無いと思うのと
大差ないしな」

テオドール「冷静に考えたら そりゃそうに御座いますよね」とほほっ

 

ダミアン「まあ良いではないか
二度としませんと誓って去ったしな。

して、テオドール。そんなにコンプレックスなら教えてやろう
ほれ コウモリの出し方はこうだ。やってみろ 」ごきげんっ

 

粋「あの、やめた方が」嫌な予感っ

 


ぐしゃ。


テオドール「結構に御座います」

コウモリ カカトでぐりっ!


ダミアン「Σぐっはあああ!!」悶絶っ

 


粋「テオのブーストは
使ってんの兄貴の血だから
攻撃力も攻撃性も 性格の悪さも上がるんだよなあ」ひええっ

 

白「血飲んだくらいで 性格まで変わらないと思うぞ。」

ひな「普通に元からエグいんですねえ。」あらあら。

 


魄哉「すやー。」酔い潰れすやすやっ

 

 

 


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大江山

 

人魚「お届け物でーす

お饅頭みたいですよー」


酒呑童子「は?誰宛だよ?」


ダミアン「私宛に かしわ餅?」はて?

人魚「テオドールさんからですよ?」

ダミアン「Σは?
何故に!? また地雷踏んで来た記憶しか無いのだが!?」えええっ

 

 

人魚「さらっと聞いた限りですけどー

どんだけムカつく奴が相手でも、 助けて貰ったんなら御礼はするべき。とか御主人様辺りに言われたんでしょうね

 

で、口はききたくないんで御礼の品で来たんだと思われます」ずばりっ


茨木童子「いや言い方言い方。」

 

ダミアン「そうか・・

『友』の役にたてたなら私は嬉しいぞおおっ!」うおおおっ


茨木童子「あ。良いんだそれで。」引

 

 


酒呑童子「何が性格悪いって
あの性悪と違って ダミアンの奴は血しか受け付けねえんだよなあ」うーん。

 

人魚「あんなのに助けられるとかムカつきました故。 って吐き捨てて行きましたよ?」

 


茨木童子(思ってた数倍 本気で嫌われてるなあ。)

 

ダミアン「くっ! 餅の1つ2つ  が 頑張ればっ

酒呑童子「無理すっと喉に詰めんぞ。やめとけ」どうどうっ

 

 

 

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