小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月13日

 

 

 


江戸城 天守閣】

 

 

粋「あれ? 魄哉の奴居ねえの?」きょろっ


白「さっきまで居たぽいけどな」

テオドール「湯呑みがまだ暖かい

近くにおられますね」どやっ


粋「うん。探偵物読んだんだな。
えー この部屋機密事項多数置いてるとか言ってなかったっけ?
がら空きで良いのかよ」きょろっ

 

 


白「またテロでも起きたのかな?」

テオドール「あー 有り得ます。

しかしまた滝夜叉姫さんの襲撃の可能性も御座いますね」

 

白「有りそうだけど 妖怪の気配無いぞ。

あ、また宝物庫で変な呪いの道具が暴走してるとか」

テオドール「それこそ気配で解る様な気も

単純についに御仕事でノイローゼになって 何もかも嫌になって飛び出されたのでは」

白「無いって言いきれないな」うーん。

 

粋「つくづくよく持ってんなこの幕府」うわー。

 

 


白「家康に頼まれた判子どうしよ?
その辺に置いといて良いのかな」

粋「いや兄貴、 判子って高級品だからなそれ」

テオドール「あー 確かに。
日本の書類は皆さんサインをお使いで  ん?」

 


紐ぶらんっ。

 

テオドール「何で御座いましょう これ」くいっ

粋「Σえ
この手の部屋のそんなのって」まさかっ

 

 


床ぱかっ。

白「当たりだ」うわ。

 

 


粋「Σうおわあああ!!?」

 

ひゅーん!

 

テオドール「Σ申し訳御座いません!!
紐があったら引っ張りたくなるのが人情っ」うわああっ


白「この天守閣 ひょっとして ぶち抜きで落とし穴空いてるのか?」ひゅるるるるっ

 

テオドール「Σうお確かになんてスペースの無駄を!!」

粋「Σ落ちながら冷静だなあっ!!」ちくしょおおおっ

 

 

 

 

ぱたんっ。

 

 

 

 

魄哉「ん?あれ?
誰か入ったんでしょうか?」違和感っ

 

しーん。

 


魄哉「・・ま、いっか。
さて、要らん事で時間取られましたし ちゃっちゃと御仕事片付けますかねえ」はーやれやれっ

 

 

 

ーーーーーーーーー

 


ひゅるるるるっ

 


粋「Σ深い深い深い深い!!」ひえええっ


白「これ落ちたら怪我するな

仕方ない、噛め。」袖めくりっ

テオドール「Σはい!?
そんな恐れ多いっ!!」えええっ

 

白「俺飛べないし お前が血吸って変化するしかないだろ 早く。
床にバーンてなるぞ」

テオドール「くっ!

失礼致します!!」

 

 

 

がぶっ

コウモリ羽ばさあっ!!

 


白「Σあ。つかみ損ねた」

粋「Σそんな気したよ!」どちくしょおおおおっ!!

 

 

ひゅるるるるるるっ

 

 

 

 

白「・・あいつ頑丈だし。
死なないよな」うん。


テオドール「あ、あのっ
コウモリ羽なんで強度がっ

実は1人運ぶのも結構無理があっ」必死のばっさばさっ!!

白「んー。

じゃ頑張って壁に寄せろ
扇子でも刺しながらよじ登るし」

テオドール「か、かしこまりましたっ!」ばさばさっ

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

粋「Σマジで深え!
 何これ地獄まで続いてんじゃねえの!?」


ひゅるるるるるっ

 

粋(いや何これ何これ! 即床バーンも嫌だけど こんだけ落っこちてると地獄にでも直行の気分 
ん? 地獄?ひょっとして

 

此処もう地下!?)はっ

 

 

 

キラーン!

 


粋「ん?下に何  Σはっ!!」

 

 

本場堺の 巨大刃物ぎらりっ!!


粋「Σ落とし穴あるある!!」ひえええっ!

 


炎ぼん!!

粋「どっせーいっ!」うおおおっ

 


ちょりっ!


粋「Σよしゃ避けた!
兄貴の爆風軌道ねじ曲げ見てて良かった!!」よしゃああっ

 


ひゅるるるるるっ

 

 

 

粋「(ん?火力で?

そうか  これ使えば床にバーン!も直撃食らわなくね!?
多少荒いけど 地べたに向かって噴射すりゃダメージ軽減 )


って Σえ゛」

 

 


どっぱああーーーんっ!!!

 

 

 


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魄哉「Σはいい!? 粋君落ちたんですか!?」えええっ


テオドール「私達もで御座いますがね」ぜーぜー。

白「そんなキツかったか?」

テオドール「ホバリングはめちゃ筋肉使うので御座いますよ」ぐーったり


白「そうなのか

それより 今頃びたーんってなってるかもしれないけど
早く回収してやってくれ うっかり掴み損ねたし」


魄哉「いえあの

回収は良いのですが 
その、ミンチになってる可能性が」冷や汗だらだらっ


白「Σえ」

テオドール「え、あの

まさかっ!!」えええっ!

 


魄哉「仮にあそこを運良く抜けたとしても
底にはっ」くうっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 


ざっばざばざばっ!!

 


粋「Σこの城の構造どうなってんだよおおお!!」バタフライうおおおっ


サメざっぱん!!

 

 


粋「Σうおお来た来た!!
寄んなコラああ!!」炎ぼっ


サメばしゃん!

 


粋「なんで城の地下にこんな空間があんだよ!

防犯にしてもやり過ぎ ってあんだけテロやら滝夜叉姫やらポンポン出てくる時点で しゃーねえセキュリティだよなどちくしょおおおおっ!!」ばっしゃばしゃっ!

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

白「地下にサメか

簡単に食われる奴じゃ無いと思うけど」うーん。

テオドール「いえしかし
水泳はスタミナが尽きたら終わりに御座いますよ
あれ全身運動に御座いますし」


白「そうなのか?」へ?

テオドール(Σそう言えば おカナヅチに御座いました!!)

 

 

魄哉「しゃーない!生きてる事を願って 手っ取り早く僕等も向かいますよ!!」

テオドール「Σえ。手っ取り早くって!」まさかっ


魄哉「試作段階の罠の有る部屋を放置してた僕の責任です
一緒に行きますよ!」

白「普通に下から回収出来ないのか?」

魄哉「まだ工事途中なんですってば

えーと。この紐ですね!」そいやっ

 

 


ぱかっ。

 

白「Σえ」

 

魄哉・テオドール「Σえ!?」

 

 


ひゅるるっ


ぱたんっ!

 

 


テオドール「Σなんで我が主だけピンポイントで落っことすので御座いますか!!」

魄哉「Σえ!?あれっ?」えええっ

 

 

挿音「おう親父

仕掛け途中だってのに使うんじゃねえよ

まだあちこち適当にしか繋げてねえんだぞ」んっとによー。


テオドール「Σ作ってるの貴方に御座いますか!!」

挿音「忍びは細工してなんぼだろ。」キセルぷはーっ

テオドール「Σ忍ってか どう見ても大工のあんちゃんに御座います!!」うがあっ

 

 


魄哉(あの子なら途中で引っ掛かる事は無いと思いますが。

えー これは)ひええっ

 

テオドール「魄哉さん 顔色が偉い事になっておられますが?」おや。

 

魄哉「いえね。
その、これほらサメって言ったでしょう?

一番下は 水なんですよ」地面指差しっ

 

テオドール「」

 

 

挿音「Σあ、カナヅチか!!」はっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 


サメばしゃしゃぐーるぐるっ

 


粋(やっべ いい加減バテて来た。

休めそうな陸なんかねえし
サメの奴等餌が力尽きるの待ってやがるし
まっさか 城の地下でサメの餌になって終わるとか 
いや予想しねえ つか出来ねえわ)  ぜーぜー

 

ばしゃしゃしゃっ

 

粋「ん?新手か
やべ俺マジで終わったわ」遠い目。

 

 

 

 

鯱ばっしゃん!!

サメ一同「Σ!!」どよっ

 


粋「うん もうシャチくらいじゃ驚かねえわ」ふっ

 

 

白「あ。居た

あれ食うなよ。回収な」指差しっ

シャチ「きゅっ!」了解っ

 


粋「Σいや何手懐けてん兄貴!!」えええっ

 

白「落ちた先で食おうとしてきたから 1発殴って乗り物にした」どやっ

粋「Σ野生動物つっええええ!!」ひええっ

 

 

 


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魄哉「紹介します

江戸城のお堀に捨てられてた シャチの友蔵君です。」

友蔵君「きゅっ」ばしゃばしゃっ

 

粋「Σまさかのともぞう!」髪拭き拭きっ

 


挿音「最近多いんだよなー
珍しいからって 飼っては遺棄するバ飼い主がよ」キセルふーっ

粋「Σえ?ひょっとしてあのサメ達も!?」

 


挿音「おう。お堀に捨ててあったんだよ
ったく生き物何だと思ってんだか」

白「徳川めちゃめちゃなめられてないか?それ」えー。

 

 

テオドール「お堀って

え?これ入ってたので御座いますか?」ええー。

魄哉「みっちり詰まってましたねえ」ふっ

 

 

粋「へー、で
拾ったのを 侵入者トラップの底に配置して始末係と
うわ。やっぱ考える事怖えっ」背筋ぞわっ

魄哉「へ?

あーまあ そんな所ですかね」

テオドール「ん?」違和感っ

 


白「ひょっとしてお前、拾ったペットの水槽作りがメインで

侵入者落とすのついでか?」

魄哉「Σぎくり!」

 


粋「Σえ! あ、こいつ等がメイン!?」

友蔵君「きゅーっ」ばしゃばしゃっ

 

魄哉「だって この子等思った数倍賢いんですもん!」ううっ

 

テオドール「可愛がってる癖に なんて物餌にしようとしてるんで御座いますか。」ドン引きっ

魄哉「そこは 適材適所です!
色々無駄になりませんっ」どやっ

テオドール「Σいえ人道的にどうなので御座いますかそれ!!」

 

 

 

粋「お前 偉い物作らされてんなあ」うわー。

挿音「この人あ いつもこんなんだっての
今更今更。」


白「徳川 思ってたより怖かった」うん。

 

 

 

 

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