小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月3日

 

 

 


カンッカンッ

 

シロ「すまんな。」

挿音「お前よー
もうちょい大事に使ってやれや 刃こぼれすっげえだろ
いくら妖刀っつっても限度があんぞ?
ほれ退け 危ねえ」


水に着けじゅおおおっ

 

シロ「手慣れた物だな」ほー。

家康「はいはい。気になるだろけど邪魔しないよ
研ぎ終わるまであっち行ってようね」

シロ「うむ。すまんが頼んだ」

 

 


間。

 

 


テオドール「挿音さんは刀鍛冶もしておられるので御座いますか?」

粋「うんうん。
ほらこれ 此処ん所 『村正』って入ってんだろ?」その辺の刀ちゃきっ

 

テオドール「日本では 複数の御名前を持つのが当たり前で
魄哉「いえ。こんないくつも名前が有るのは 僕とあの子くらいですね。」お茶ずずーっ

 


蒼月「天海坊で源博雅サンジェルマン伯爵が何か言ってる。」


白「挿音は 服部半蔵で村正だっけ?

言う程数ないよな」みかん剥き剥きっ

一二三「普通は御名前は1人1個なんだべよ?」

 


テオドール「お仕事ごとにペンネームが有る感じに御座いますよね?

ホントに器用な方々に御座います」

シロ「だな。
二人居れば大概の事は可能なので色々と助かるが 」


粋「つか 有ったから普通に触っちゃったけど
その辺に妖刀ほっぽらかしてるのってどうよ?」うーん。

魄哉「あの子大雑把ですからねえ

まあ 変な事しなきゃ大丈夫で

 


白「Σあ。」みかんの汁ぷしゃっ

 

粋「Σあ。妖刀にみかん汁!」

魄哉「Σげ。」ずざっ!

 

粋「え?あの 何で後ずさるの?

あ、コレすっげえ高いとか?
みかんの汁って錆びやすいとか?」冷や汗っ

魄哉「どっちも有りますが

その、君 もう何となく解ってますよね?」ひええっ


粋「え。嘘嫌だ 俺悪くないだろ

うっかり気軽に刀抜いたけど」冷や汗だらだらっ


家康「うっかり気軽に妖刀抜くのが まずダメなんじゃないかなあ?」 じりじり後ずさりっ

 


ずぱんっ!!


家康「Σっぎゃーっ!」ひいいっ

魄哉「Σ殿おおおおっ!!」

 

蒼月「Σセーフ! 切れたの後ろの障子だけだからっ!」こたつに隠れっ

 

ずぱっ!

蒼月「Σこたつーっ!!」うわああっ

 


白「ごめん。うっかり」頭ぺしっ。

シロ「Σうっかりで済むか!どうすんのだアレ!

てか なんで刀が単品でびゅんびゅん飛び回っとんのだ!!」

 

魄哉「妖刀だからで Σうおわっ!?」避けっ

シロ「Σ思ってた妖刀と違う!!」

 

 


テオドール「此処はひとまず表に出た方がよろしいのでは 」ほふく前進っ

粋「障害物が有る室内のがまだ逃げ場が Σうおうっ!?」毛先ちょりっ!

 

白「みかん汁拭いたらキゲン直らないかな?」

テオドール「Σ近寄ったら危険に御座いますよ!!」ひいっ


白「大丈夫だ多分
とーととと。 悪かったから大人しくしろ」どうどうっ


シロ「Σこらバカ!無謀にも程が有るぞ!!」ひええっ

 

千様「あら?でも 妖刀ちゃん大人しくなったわよ?
結構お話出来るタイプ?」あら

蒼月「刀にそんなのあるの?」ぶるっ

 

 

白「よーしよしよし。
わざとじゃないんだ 悪かったな」ごしごしっ

魄哉「君 無敵ですか」うわあ。


家康「何にせよ良かった
これでどうにか

 

ぱきっ。

 

一同「」

 


白「ごめん。ちょっと力が入りすぎた」うっかり。

 


ズパンスパンッ! ズバババボばばばばばっ!!


粋「Σ妖刀がキレたああ!!!」ひいいっ

 


蒼月「Σだああ尖ってるだけあってめちゃめちゃ速いいいっ!」

千様「きゃー!ぎゃーーっ!!」ひいいっ


家康「Σ千ちゃんこっち! Σうおおおっ!?」伏せっ

 

白「仕方ない。ちょっと乱暴だけど大人しくさ
魄哉「Σ君がやると僕らまで吹っ飛ぶでしょうが!!」

 

 


テオドール「ていっ」火鉢の杯ぼふっ!

妖刀「Σ!!」むかっ

 

魄哉「Σテオ君何を!?」はっ。

 

テオドール「速さなら自信が御座います!
注意を引き付けます故 Σうおう!!

その間にどうにか捕縛の方法を!」血液アンプルぱきっ!

 

 

 

ーーーーーーーーー

 


与一「ん?どうした?」

石燕「母屋の方 あれ。テオさん何かとバトッてないっすか?」おや。

与一「ん? あー刀の様に見えるが・・・」

 


石燕「与一さんの矢って 刀相手にやりあえるんすか?」

与一「あれだけギャンギャン動かれると 叩き落とされる可能性の方が
と言うか どこ狙えば良いんだ
あんなの。」むう。


石燕「あっし等 下手に手出ししない方が良いっすね こりゃ。」ああうん。

与一「だな。揃って近距離向きでは無いしな」うんうん

 

 

ーーーーーーーーーー

 


テオドール「Σうっお あぶなっ!」コウモリ羽バササッ!

 

家康「うわ。凄っ! アレを避けてる」ひええっ

シロ「妖刀相手に何と言う。
コウモリとは大した物だな」おおっ

 

白「刀? 」ん?

粋「Σえ?何!?  何か良い手思い付いた!?」おろおろっ

 


テオドール「ん?やたら突きが多い
 Σもしやコレはっ!」はっ

 


魄哉「あ、コレ 刀じゃなく槍の先ですね
また適当な鞘にぶち込んであの子は」ほんとにもー。

シロ「Σ心底どうでも良いわ!!」


家康「あ、でもさ。
刀じゃないなら対処法ってのがね。」

 


テオドール「槍は切るのではなく刺して突く物!
ならば自然と切れ味は根本に行く程なまくらに御座います!!」どりゃああっ!!

 

ずどむっ!!


シロ「Σ打ち落とした!!」おおおっ

 

 

粋「Σ嘘 テオ凄えっ!」

魄哉「そう言えば 元が喧嘩向きでは無い分 格闘技観戦の好きな子でしたね
うわ 分析慣れしてて末恐ろしいです」おおっ

 

 

テオドール「・・あいたー。」ぷるぷるっ


家康「多少はダメージ食らってるみたいだけどね」ああうん。

蒼月「そりゃ刃物素手で打ち落としたらね」あーあ。

 


テオドール「し、しかし勝ちまして御座います
あー 途中何回灰になるかと」ほっ

魄哉「Σいえ まだです!」はっ

テオドール「Σえ」

 

ぎゃろんっ!
ガガガガガッ!!

テオドール「Σっぎゃーーっ!!」ひいいっ

 

粋「Σ妖刀がキレ倒してる!」ひええっ

 


彬羽「おいどうした この騒ぎ Σうおお!?」ちょりっ!


テオドール「Σうわああすみません!無理で御座いますーー!!」


白「テオ 灰。」びしっ


灰ざらああっ!

 

妖刀すかっ。


妖刀「Σ!」むかっ!

 

家康「セーフ!!」おおおっ

 

 

 

シロ「まずい  どうしたら」オロオロッ

挿音「お?何の騒ぎだよこりゃ」

シロ「Σおおお!調度良い所に」

挿音「は?」

家康「お前の妖刀 いや妖槍がみかん汁でガチギレ Σうわああこっち来たーーっ!!」

 

 


ガキンッ!

 

家康「Σえ。」

 

シロ「Σえ。おい 鬼切!?」えええっ

 

粋「Σシロの鬼切まで勝手に!?」えええっ

彬羽「お前等知らなかったのか?」あれっ

粋「お前知ってたの!?
え?あの刀って意思あんの!?」

彬羽「そりゃな
あの刀の正式名は童子切安綱。
天下5剣の1振だぞ」

粋「Σ思ってたより凄かった!!」

 

魄哉「あの 天下5剣でも 他の刀は別に意思無いですからね?」

蒼月「つかあの人絶対天下5剣知らないだろ
なんか強そうぐらいの認識でしょ。」

粋「Σう」ぎくり。

 

彬羽「なんか強そうで間違っては無い。気にするな」

 

 

千様「あのー 天下5剣とかどうでも良いんだけど
なんかややこしい事になってるぽいわよ?」ほら

一同「へ?」

 

 


シロ「お、おい 鬼切?」えーと。


妖刀「」カタカタカタッ

鬼切「」キリキリキリッ

 

 


蒼月「金属音で会話してない?アレ」

挿音「ぽいな」キセルすぱーっ


粋「刀に言葉とかあんの!?」えええっ

 

キリキリキリッ
カタカタカタッ
キリキリ がちゃちゃっ

 

家康「ん? 何か 口論してる?」あれっ

 


妖刀「・・・」すうっ。

 

千様「あら?何か」

蒼月「振りかぶってない!?」はっ

 

 

ドガシャアアアッ!!


シロ「Σうおお鬼切お前いったい何を言っ Σぎゃあああーーっ!!!」

 


魄哉「Σシロ君手を離して下さい 引きずりまわされます!」ひいいっ

 

挿音「やっべ。どうすっかなあ」うーん。

家康「お前の作品でしょ!どうにかなんないの!?」

挿音「馬鹿野郎。
ガキってのは 知らねえ間に親を越えてくもんなんだよ」ふっ。

千様「Σ普通にどうにも出来ませんって言いなさいよ!」ああもうっ

 


テオドール「魄哉さん、良い案は」ざらざら復活。

魄哉「良い案と言われましても
目の前で子供引きずりまわされながらは
ああもう鬼切ももうちょい冷静な刀なら

ん?鬼切」はっ。

 

 

 


シロ「(Σいかん手が痺れてきた!
しかし 此処で下手に放り出されたりすれば それこそ一瞬で細切れにっ
だああ こんな終わり方は間抜け過ぎ)

Σあいだあっ!?」 びすっ!

 


妖刀「Σ!?」べしゃっ!

 

 


魄哉「さあ今です

白君やってお仕舞いなさい!!」びしっ

白「鬼は外。」おりゃ


豆びしばしびしっ!

妖刀「Σ!!」じたばたっ

 

 

 

蒼月「え。豆ってマジで効くの?」

家康「みたいだね」わお。

 

 


粋「そっか 今日って節分か。」ほっ

彬羽「だな。
つまみ食いするアホが居るんで山ほど用意した
ほれ 存分に投げろ」山盛り大豆っ

 


妖刀「Σ!!!」ひいいじたばたっ

 

 


挿音「あのよ。うちの子もう戦意喪失してるぽいし その辺にしてやってくんね?

きっちり躾とくからよ」見かねっ

 

 

 

 

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