小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月14日

 

 

 


しゃーこしゃーこっ

 

 

シロ「どうだ?」

 

挿音「直るっちゃ直るがよ。

石の塊斬り損じて コレで済むたあ妖刀半端ねえな」

鬼切研ぎ研ぎっ

 


シロ「滝夜叉姫が盾に出して来たのが爺だったのでな

子泣き爺と解っていても やはり年寄りを両断はどうかと一瞬の迷いがっ」くううっ


挿音(いやこのガキ 石の塊斬れんのかよ。) しゃーこしゃーこっ

 


シロ「そうだ 聞いてくれ!
この前ついに1尺程の厚さの斬鉄に成功してなっ!!」うきうきっ

挿音「おう。妖刀でもなきゃ お前の相棒は勤まんねえなあ」ああうん。

 

 

 

 

 

 

 


家康「ーーで、滝夜叉姫事自体は変な人って事で納得なんだけど

あの取り巻きの妖怪達って何なの?」真顔っ


粋「何って 
式神的な?」えっと

テオドール「日本の式神は 本人同士の承諾、
または 負かした相手を文字通り手足とする事で支配する と言う物のはずに御座いますが。」えーと。


粋「Σえ。 兄貴 山本を手足にしてたの!?」えええっ

蒼月「山本五郎左衛門は あれ?残りいくつだっけ?

とにかく封印全部解けたら何するか解らない奴だったでしょ
今でこそのほほんとしてるけど 妥当じゃん?」

 

白「初対面ムカついただけだけどな。」うん。

テオドール(チビッ子呼ばわりされて ひたすら殴り倒しておられましたねえ) しみじみ。

 


千様「えーと。じゃあ、あの取り巻きは滝夜叉姫がケンカして勝ったって勝ったって事ー?

お姫様なのに 意外と体育会系なのねー」あらー。

 


石燕「妖怪とは言え 女の子がオリジナルのガシャドクロに勝てるもんすか?」真顔。

白「無理だと思う
滝夜叉姫事態はちょい前まで ただの箱入り娘だし。」うん。


家康「やっぱ。サイズ的にもムリだよねえ」うんうんっ

 


粋「へ? そうなると」ん?

 

 

晴明「妖怪共が自ら望んで配下に着いておる と言う事じゃな」

家康「お。専門家は遅れて登場?」

晴明「うっさい。寝坊したんじゃ」ふんっ。

蒼月「ふんぞり返って言うことかよ」

 

 

白「やっぱりか」ため息っ

粋「へ?へ? どういう事?」きょろっ

 


彬羽「こう言う事だ」書類どさっ!

 

テオドール「Σうお!何で御座いますかこれ?」

 


晴明「自らの意思で 滝夜叉姫の配下になりし
『現魔王』のやり方に反感を持つ者達のリスト  じゃ。」

粋「Σごめん!どういう事!?」えええ

 

 


彬羽「察するに
目的は違うが利害は一致。と言う奴だろう

滝夜叉姫の目的は その、歪んだ性癖を満たす為に相手を苦しめる事。つまり人間、幕府側への嫌がらせが主だ」

晴明「そしてこの小僧がこの国の魔の者に出した命
『可能な限り人と争うな』

これに異を成す者共には 徒党を組む良い機会であったのだろうな。」

 

粋「えっと。つまり」ええー。


テオドール「我が主への反乱分子。
それと魄哉さんの捻れたストーカーの利害が一致したと言う事に御座いますか。」ほう。

粋(Σ普段トロいのに 兄貴絡むと頭の回転はやっ!!)

 

 

晴明「だの。 滝夜叉姫は 人の身でありながら『交渉によって妖怪と関わりを持ち過ぎ』人をやめた女じゃ

なら 舌先3寸 その手の輩をたぶらかす事などワケ無いわな」はーやれやれっ

 


家康「ふむ。
軍勢ぽいの持ってるのには驚いたけど
やっぱそう言う事か。

と、なるとその従ってる妖怪ってのも」ちらっ

彬羽「平均以上の力は有る ケンカ好きの奴等だろうな。

何せコイツが 人間と争うなと言い出したのは お前等徳川を良く知っているからだ。
妖怪が『害獣』と判断された場合、平均以下の奴から駆除される事となる

善悪の関係なくな」


家康「世の動き的にそうなっちゃうもんね。
うわ、思ってたより面倒だあ」うーん。

 

 

蒼月「つまりー 1匹じゃ大将のやり方に反発出来ない奴等が 滝夜叉ちゃんの所で徒党組んだってワケだ。

あはは 妖怪と人間がギスれば結果的にジジイが困るもんねー。」

粋「Σまたタチ悪いのとタチ悪いのが手を組んで!!」ひえっ

 

白「凄い傍迷惑な奴だな。」むう。

彬羽「だな。手前に言われる時点で最低だな」うむ。

 

 

テオドール「ほー。と言う事は
女性だからと加減する必要は

Σうお!?」びくっ

 

 

しょりんっ!

壁がらがらがらっ。

 

シロ「なんだ 斬って良かったたのだな。」

鬼切じゃきんっ!!

 

テオドール「Σ禍々しさ偉く上がってるので御座いますけど何事で御座いますか!!」ひええっ

彬羽「逐一壁壊すな」

 

 


挿音「悪い。俺もあの女にゃムカついてんで 刀を研ぐ手につい力がよ」キセルぷっはー。

千様「どんだけ怨念込めたらあんななんのよ」うっわ

 

 


白「こっち向けるなよ。
刺さったらそれ洒落にならないだろ」

シロ「ほう。
試してみるか」にやっ


石燕「やんなら他所でどうそっす」

 

家康「はいはいはいやめようねー

リベンジするなら御本人にねー」はいはいっ

 

 

 

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江戸城 天守閣】

 

魄哉「あー・・  やっぱですか」あちゃー。

晴明「うむ。
要らん物と要らん物が結び付いて厄介な事になったのう。

ま、私には他人事よ。せいぜい頑張るが良い」くくっ


魄哉「さてはアンタ それ言いたくて来ましたね?


あーもう ホントただでさえ忙しいのに 変な軍勢とかやめて下さいよ

ほら 毎日こんなに仕事が。」

襖がらっ。

 

 

滝夜叉姫「軍勢無しなら良いのか?」ふふんっ

魄哉「」

 

滝夜叉姫「あああ凄い嫌がってる!!
それっ その顔っ」ぞくぞくっ

 


晴明「やめんか変態。

ここの警備はどうなっとんじゃ」うわ。

 

 

滝夜叉姫「とぼけるな、お前の仕業であろう?

他の奴等が入りやすい様にか 天守閣のみ結界を緩めているだろう
妾を甘く見るでないぞ」ふっ


晴明「ちっ。性悪の小娘が」

印びびっ!

 

滝夜叉姫「おお危ない
いくら妾とて 伝説の陰陽師とサシでやり合う気は  ん?」

 

 

 

閃光カカッ!!

 

どむっ!!

 

 

女中A「Σちょっ!天守閣吹っ飛んだ!?」ひええっ

女中B「Σえ。天海様あああ!!」うわああっ!!

女中C「あ、でも見てあれ

何か居る!」指差しっ

 

 

城内一同(Σ城の上空に鳳凰!?) ぎょっ

 


女中A「・・えっと。
良い王の所に現れる  んだっけ?あの鳥」えーと。

女中B「あー。 実質政務してるの天海様だから
天海様は良い政治してますよって事? あ、んじゃ無事?」

女中C「だろうねー。
てか天海様なら爆発くらいで死なない死なない」あははっ

 

 

 

 

晴明「Σこらああ! 年寄りの癖に何故にそんな沸点低いんじゃお前は!!」全力防御結界っ


滝夜叉姫「さすがにまずいな

しかし、ここまで我を忘れてくれるとは
忘れた頃にまた来るぞ」うふふふどろんっ


魄哉(鳥)「Σ二度と来るな!!」きしゃああっ!!

 


晴明「Σいや此処仕留めとかんかい阿呆う鳥!!

後々ややこしなるだろうが!!」

 

挿音「なんだかんだで 親父アレびびってんだろ
ヤベえ女に耐性ねえから」けほっ

晴明「Σうお 巻き込まれ取ったのか。

そう言う事か!
だああこれだから クソ真面目坊主はっ」

 

 


挿音「で、これ 誰が直すんだよ?
修理費いくらかかると思ってんだ 親父殿。」あ?

魄哉(鳥)「Σはっ!!」

 

晴明「あ。我に返った

さすがじゃの」おおっ

 

 

 

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