小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月8日

 

 

 


テオドール「失礼いたしま おや?」襖がらっ

 

白「良いだろ。
部屋に柏餅置いとくと 葉っぱの匂いが部屋に漂うんだぞ」ごろーん。

テオドール「確かに。
仄かに香ってよう御座いますねえ

こどもの日の残り物をまとめ買いされてると思えば
雅なご趣味に御座います」のほほーん

 


粋「アリ来んぞ。」

 

 


間。

 


粋「で、今度の件は梅干し屋の 漬け物の瓶の上に生首の幽霊がって
おーい 兄貴聞いてる?」


白「聞いてる聞いてる
悪趣味だな」ごろーん。

テオドール「パッと見 大きな漬け物瓶の中に 誰か突っ込まれてるのかって容貌に御座いますよね それ。」うわあ

 

 

白「なんで そんな所に
そんな姿で出るんだろうな?」

粋「へ? 地縛霊とかの幽霊なら 生前の姿を死後も繰り返し・・ Σうえええ!?」まさかっ

 

 

シロ「此処から先は役人の仕事か」ふむ。

挿音「おう。詰め込めまれたみてえに手足の折り畳まれた痕跡の有る仏さんな。

どうせ親父に言われるだろうし ちゃっちゃと片付けてくらあ」はーやれやれっ


蒼月「公務員は大変だねー。」あははっ

 


粋「マジか ホラーな方だと思ってて

そっち方面全く気がつかなかった」青ざめっ

 

テオドール「まあ、霊の類いもちょい前までは人に御座います
原因を突き止めると 生前の何かに辿り付きは致しますよねえ」

粋「うん。当たり前っちゃ当たり前なんだけど

生首幽霊とか そっちがショッキング過ぎて即思い付かねえよ
どんな頭してんだよ 兄貴」ひええっ

 

シロ「お前 時々聡いのは何故だ」むう。

白「別に人間なら それくらいするだろうなーって話だぞ?」ごろーん。

 


石燕「え?白さんも人間嫌いなんすか?」ぬううっ

白「どんどん登場が 妖怪ぽくなるなお前」

 


石燕「徹夜続きで 髪やら伸びて来たっすしねえ」ふふふ

与一「頼むからとっとと寝ろ
体力持たんぞ 虚弱体質。」

 


白「多分お前と同じくらい酷いのは見てるけど
嫌いってより そんなのする奴等はどうでも良いって感じかな。

解ったらさっさと寝ろ。
最近暑いし倒れるぞ」すたすたっ

 

石燕「ドライっすねえ」ふーん。


シロ「見慣れてはおるのか」ほう

石燕「そりゃ 人里でヒトと違う姿で生まれて数年生きて
そっから野良で 誰にも護られず生きてきたんしょ?

あっしとは違う方向で色々見てきたんしょねえ」ふむ。

与一「人間とは そこまで闇の深いものか?
私にはまだ良く解らんのだが」

 

石燕「そりゃもう!」くわっ

与一「Σひいっ!」びくっ

 

 

千様「石燕さーん。
頭三歳児に刺激強いのは駄目よー」ほんとにもー。

家康「石燕ちゃん この話題になると延々喋るからねえ」苦笑。


シロ「まあ、あやつと石燕では 見てきた闇も違うで有ろうがな」

与一「そんなのに種類も有るのか?」ひええっ

 

シロ「うむ。俺もそこそこ接して来たが

俺と石燕の知るのは ドロドロとした闇と言うか、
あやつのは 剥き出しの殺意とか悪意とか そう言った類いの物であろう


なら、人間の瓶詰めくらいで動じんわな」うむ。

与一「動じんのか?」えー。

 

 

千様「有る意味 すっごい魔王向きな子よねえ」しみじみっ

家康「てか、 闇堕ちしなかったのが凄いよね」

石燕「あっしなんて完全に堕ちてやすがね」ふふふっ


一同「寝ろ。」

 

 


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白「じめじめ鬱陶しいな
雨降るのかな」空見上げっ。

 

町人「ぎゃあああ!バケモン!!」どたばたひいいっ

白「ホント 鬱陶しいな。」むう

 

 


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テオドール「ああ。そろそろ降り出しそうに御座います!
早く傘をお渡ししませんと Σだっ!」

粋「傘さして 傘持って走りゃそりゃスネ打つだろ

お前は日傘さしてて良いから
こっちの傘は俺が持 Σ灰になる程痛かったの!どんだけ全力!?」ひえっ  


灰さらさらっ

 


粋「・・雨降ったら傘持ってきた意味ねえし

ごめん置いてくな。
さーてと、兄貴の居そうな所は」きょろっ

 

 

 

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白「ん?何で此処が解った?」ひょいっ

 

粋「Σそこらに血まみれの人間倒れまくってりゃそりゃあよ!
つか何!? 何をひょいひょい避けながら 「ギャーギャー大声出すとそっちも行くぞ」

 


何かの怨念「グオオオオッ!!!」くわっ!

粋「Σぎゃー!! しっしっ!」炎ぼっ!

 


白「うん。火は苦手ぽいから やっぱ人の幽霊と変わらないな

避けるの無理ぽいなら火出して殴れ」ごしゃっ!めしゃっ


粋「Σいや蹴り! 火関係なく蹴りも混ざってる!!」

白「それで効くなら問題なしだ」ばきゃっ

粋「Σそれ火のくだり要る!?」

 

白「本当に煩いな
火を怖がるって事は 元が生き物だって事だろ。

じゃあ 生き物だったのか此処で何かされてこんなのになったんだろな。とか考えてたんだ  邪魔するな


喧しいのが囮になるから それはそれで良いけどな」


粋「Σうおお!めためた来たあああ!!!」ひいっ

白「だから教えたんだ。
火出しとけ
お前でも まず大丈夫だ。」しれっ

 

粋「Σぎゃー!ぎゃー!

顔怖っ!頭蓋骨!!ほぼ頭蓋骨ううっ!」ひえええっ

どがっ ばきゃっ!

 

 


白(床板に模様が有るけど、俺じゃ解らないな

何の術だろ。) ガン無視っ

 

粋「ちょっと兄貴! 少しは手伝っΣなんで皆俺の所に来るのおおお!!!」うわあああっ

 

白(沢山の生き物だったもの

それで 誰かれ構わず襲うくらい凶暴? 幽霊って結構会話できるのにな。 

もう幽霊じゃないのか?
と言う事は) ふむ。

 

 

粋「だああ!兄貴の馬鹿やろ Σいだっ!」 下駄がいんっ

 

白「聞こえてはいるんだぞ。

これタチが悪いな。」


粋「へ?」たんこぶっ

 


白「これ、多分晴明の言ってた蠱毒って奴だ。」

粋「Σ人間で蠱毒!?」えええっ

 


白「じゃなきゃ此処までならないだろ

ボロくなって 穴でも空いたんだろうけど、昔ここでそういうの使った奴が居て


その残りの奴等が まだ成仏出来ずに居るとかそんなじゃないのか?

もう人の幽霊じゃなく 呪いなんだし」


粋「Σまたサラッとえげつない事を!」

白「泣くから 肝心な所はちゃんとボカしたぞ」むっ

粋「Σ泣かねえわ!!」

 


白「そうか。じゃあ 
泣くなよ同情するなよ 
仲間にされるぞ」炎ぼぼっ!

粋「Σえ。 まさかっ!」

 


白「もう一度 命無くせば呪いも関係なく あの世に行けるから心配するな」

炎ぼぼぼぼぼん!!


粋「Σえ。あのそれって!」ひえっ
白「同情したらお前も燃やす」

粋「Σはいいいい!!!」ひええっ

 

 


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【割烹 春一】

 

粋「俺がパニクってる間に
さっさと兄貴 1人で解決しちゃうし。
動じねえし」ずーん。

 

テオドール「我が主は顔に出ないだけで 頭の回転のお早い方に御座いますからねえ」ほー。

粋「お前 愚痴聞く気ねえだろ」


ひな「まあ、普通は内容の凄惨さに 頭がついてかなくて
スピード解決は出来ませんよねえ」ふむ

粋「おうよ!

やっぱ兄貴と俺とじゃ 天と地くらいの差が有るんだなあ 兄弟なのに。」とほほっ

 

 

白「なんか俺 どんどん神格化されてってる気がする」むすっ

彬羽「いや。実際神だろ
破壊神。」鍋ぐつぐつっ

 

白「神なんて妖怪と同じ物だぞ
肩書き着くか着かないかだけだ」

朱禅「なんで敬われて ゴキゲン斜めなんだよ」えー。

 

 

白「俺だって嫌な物は嫌だし
酷い物はうわ。って思うんだぞ。
けど、それでうわーで停まってたら 自分がやられるの知ってるだけだ。」ふんっ

彬羽「まあ野生の世界ではそうだな。」

 


朱禅「Σええええ!お前 一般的な感覚有ったのかよ!?」ひえっ

白「酷すぎないか?」なあ。

 

庵「あのー。多分
顔に出なさすぎるのが問題なんじゃって」

 

彬羽「だな。
見た目で内面が読み取れんから

実際より数倍アホに見えるし
大物と勘違いされる事も有るしな

表情筋が仕事せんのも難儀だな。」


白「煩い。眉間のシワで皆にビビられる癖に「俺に奴当たるな。」

 

 

朱禅「まあ、こうして愚痴りに来る辺り
見た目より 普通の感覚持った生き物なんだよなあ」うん。

庵「飲み屋かってくらい
いっつも来て愚痴ってるよね」


テオドール「いつもなので御座いますね。」

ひな「ストーカ ・・庵さんが言うからには間違いありません」うん。

 

 

庵「しっかし 人間使った蠱毒かあ。
どんな作り方 うわ想像したくない」うげっ


白「その手の奴は 考えない。
見ても 目に映れば良いや くらいの感覚で行かないとキツいぞ」

ひな「色々と心得てるんですねえ」あら。

白「慣れてるからな」茶ずずーっ

 

 

彬羽「全く 何ぞある度に人の職場でグチグチうだうだと

ほれ 奢ってやるから とっとと食って帰れ手前等!!」皿どんっ!


白「Σ!」

 


庵「あ。 喜んだ」

ひな「こう言うのは解りやすいですねえ」あらあらっ

 

 

 

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