小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月19日

 

 

 

波ざっぱーん。

 

 


白「なんで皆 こんなでかい水溜まりが好きなんだ」むっすー。

テオドール「5月と言うのに暑う御座いますからねえ」苦笑。

 

 

粋「はいはーいそこ あんま深く行かないでー

沖に流されたら助けらんないよー」

 

地元の若いの「Σ煩えよ!
こちとら昔からこの海で「はい知りません 上がって上がってー。
此処皆が遊びに来る海なんで 個人のそんなんまで把握しきれませーん。」しれっ

 


白「あいつは何でしれっとバイトしてるんだ」

テオドール「監視員さんがホタテに当たったらしく
地元の方々が臨時バイト探してたそうに御座います」

 


粋「Σああっ!ほらほら
言う事聞かないから 流された人があんな所で変わり果ててっ」ほらほらっ

海遊び客一同「Σええっ!」ぎょっ

 


粋「うわああ大変だー!
変な色してるー!!」うわああっ

 


石燕「あ、大丈夫っす
脅しの為の あっしの絵の具現化っすから」ぼそっ。


白「ん?何描いたんだあれ」

石燕「まあ屍っす。」

テオドール「ある意味ガチ物で御座いますよね?」うわ。

 


石燕「つかマジで日差しヤバイっすねえ

徹夜明けの目にキッツ あ、ヤバ気持ち悪っ
テオさん 日傘にちっと入れて」よろろっ

与一「お前 ひ弱なのになんでまた」困惑っ

 

石燕「白さん達が海妖怪に用事って聞いたもんで。

海のもののけとかレアじゃないっすか
陸に居たら見れないヒト等 生で見るチャンスっしょ?」だらーん。

 


与一「マニアも此処まで来るとアホだな

で、お前はもう用事は済んだのか?」

 

白「バカラスがさっさと終わらせたぞ
で、向こうで釣りしてる」むすーっ

テオドール「水がお嫌なら先に戻って良いのでは「何か釣れたら多分くれるから どうせなら食べて帰る」


与一(食い意地で身を滅ぼすタイプだ このカナヅチ魔王。)

 

 

粋「Σあ。やべ
具現化絵消滅しちまった
石燕 そんな具合悪いの?」

石燕「違う何かが出そうなんで 集中力がちょっと」うぷっ


粋「・・お前ひょっとして さっき食べたタコに 「Σ大概あたるのムズくないっすか!?」ええっ

 

テオドール「普通に消化には悪う御座いますよ?」

石燕「Σくっ 久々の外ではしゃいで食いすぎたっす」くうっ

テオドール「てか元から胃弱の上寝不足でドカ食いする物じゃ御座いません」


与一「なあ。私ばっかアホアホ言われるが お前も大概だよな?」

 

 

 

粋「んじゃどうするかな

水って怖えからなあ。ほどほどに脅す物があった方が」うーん。

 


石燕「お宅のお兄さん放り込んどきゃ 溺れるってのがどういう事か良く解る上 
マジもんが水に浮くっすよ。」真顔っ

白「甘いぞ石燕 本物のカナヅチはそのまま沈む。」キリッ

 

粋「うん兄上、ドヤ顔で言わないで」

 

 

 

テオドール「Σぎゃあああ!波があああ 足が吊っ Σうわあああーー!!」灰どしゃあ 海面に拡がりぶわわっ

 

客一同「Σ溺れると崩れるの!?」ひええっ!

 


粋「お前も気を使わなくて良いから!
つかその溺れ方 お前にしか出来ねえから!!」ひいっ

 


テオドール「申し訳御座いません。

日光浴びれば即灰で絶命も致しませんのでお手軽に御座いますし
ぶっちゃけはしゃぎました」じゃぶっ。

粋「よし。 はしゃぐなら向こうでな
屋根あるし 姉ちゃんがダラダラしてっから安心だし」

 

石燕「ん?そいや千様さん 大人しいっすね?」おんや

 

 

おっさん軍団「そーれイッキイッキ!」おおおっ

千様「ぷっはー!
よし制覇っ!
約束通り お酒代はおじさん達持ちよー」どやあっ


おっさん軍団「Σうおおおすっげえ!」ぱちぱちぱちっ!

 

 

 


テオドール「・・ あれ 私近寄ったら1杯飲まされるパターンでは?」引。

白「未成年だし 海より危ない。近寄るな」うん。

 

石燕「つか 何しに来たんすかあの人。」

白「海でテンションおかしくなってるおっさん達の助平心につけ込んで タダ酒飲みに来たんだろな」うん。


与一「計画的犯行か。」うわ

 

 

 

粋「姉ちゃんは大丈夫だろうけど

海ってマジで危ねえんだよな
兄貴は言わないでも解ってるだろけど。

 

水はもちろん、岩場とか普通に足ザックザク切れるし
生き物も結構毒とか有るの多いし

確かに暑くなって来て水は嬉しいけど 本来気軽に遊ぶべき所じゃねえのかも」うーん。

 

与一「毒の有る生物、 クラゲとかか?」えーと。

石燕「ハゼとかタコとかにもやべえの居るっすよ?
ウツボとかウミヘビ フグにイモガイ」えーと。


テオドール「石燕さん
先ほどタコとハゼとフグは食べられておりましたよね?」

石燕「Σはっ!」


粋「うん。 毒ならんなピンピンしてねえから

お前がひ弱なのに危ない橋渡っちゃうタイプなのは解った」ああうん。

 


与一「やはりアホは私だけでは いや何でもない

しかし毒もだが やはり海で恐ろしいとなるとアレだな」むう。

白「アレ?」ん?

 

石燕「あー 確かに

居るっすねえ 海の怖いのの代名詞が。」

 


テオドール「ひょっとして それは三角のシルエットの印象的な?」ほう。

与一「それだそれ
海で惨劇となると まずそれだろ?
ベタだがな」わははっ

テオドール「ベタと言うか それだけ実際に被害が出てると言う事では?」


白「その 三角って


アレの事か?」指差しっ

 


波間にたゆたう サメの背鰭っ。

 

 

粋「Σサメえええええ!!!皆海から離れろおおおおーーっ!!!」

半鐘じゃんじゃんじゃんじゃん!

 

 

客一同「Σぎゃー!!」ひいいっ

 

 

 

テオドール「Σ噂をすれば影!
え?まさかお食事  狩りに御座いますかっ!?」ひえっ

 

粋「大丈夫!マニュアルにサメは人を好んで襲わねえって

船とかひっくり返すのは影がアザラシに見えるだけだし
齧るのもアザラシと間違えてるからだって!」マニュアルあわあわっ

与一「Σどんだけアザラシ判定ガバガバなんだ!!」えええっ

 

 

岩礁に頭突きドゴンッ!!


一同「Σサメ的にそれもアザラシ!?」


岩ばきばきっ

がららっぼちゃんっ!

 

 

粋「Σ何あのサメ! めちゃでかくなかった!?」ひいいっ


石燕「海辺から離れれば 何も問題ないっすから!」あたふたっ

テオドール「え?え?大丈夫で御座いますか!?
此処まで来たり致しませんか!?」ひええっ


石燕「だだだ大丈夫っす!

サメは魚っすから陸には上がれないっす
まれに勢い余って ずどんって突っ込んで来るのはシャチって言って

 

 

ずどーんっ!!!


一同「上がって来たあああ!!!」うわああっ

 

 

与一「Σ今回のアザラシ判定どれだー!!」うわああっ!

粋「Σ人しか居ねえよ
ごめん マニュアル信じらんねえ!
やる気だ こいつやる気だ!!」ひいっ

 

石燕「あ、でもほら じたばたしてるだけみたいっすし

やっぱ海の中みたいには」

 

サメ「!」くわっ!!


石燕「」

与一「Σ無言で気圧されるな!!」

 

 

テオドール「石燕さんは武者でも何でもないのでしゃーのう御座いますって!」

 

 


白「あれ?コイツって」すたすたっ

粋「Σちょ兄貴 ただでさえ水場じゃろくな目に合わねえのに!!」

テオドール「Σいくら何でもそれは危険に御座います Σうわちょっ」ひええっ

 

 


白「何してるんだ 乙姫。」

一同「Σえ゛」

 


彬羽「Σげ。騒がしいと思ったら

乙姫 何で打ち上がってんだ!」 ぎょっ


一同(Σマジかあああーーっ!!)

 

 

サメもとい乙姫ごそごそっ

 


白「ん? あ、コレって」おおっ

 

粋「うっそ乙姫って

サメなのマジで?

 

ん?それ何々?」おそるおそるっ

 

 

 

彬羽「Σはっ! 俺の財布か!?

さっき要件伝えに行った時に海に落としてたのか!」はっ

乙姫「きゅーっ」こくこくっ

 

 

粋「Σ声かわいっ!」

乙姫「Σきゅっ!?」ぽっ


テオドール「見た目と裏腹に 中身マジでお姫様みたいに御座いますね。」わお。

 

 


与一「ん? つまりコレは」

石燕「ほぼ 森の熊さん。っすね」わお。

 

 


彬羽「乙姫も化け物なんでな
人の姿にもなれるが 本性こっちだ。」


白「だな。人の姿じゃ泳げないよな
泳げる方がおかしいんだよな
泳ぐんなら魚になるよな」うん。

粋「兄上、 泳げねえの魚じゃないせいにしないで。」

 

 

 


千様「あの子等何してんのかしらー?
なんで海に鯉のぼり持ってきてんのー


あら おじさん達?
ちょっと レディを放置でどこ行ったのかしらー?

だっからモテないのよ」ひっく。

 

 


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白「土産に玉手箱貰っ
家康「ごめん。返して来て。」

 

 

 

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