与一「七月か」ふむ。
石燕「お盆が待ちきれない人等が結構居るみたいっすねえ」おやまあ。
家康「Σ何!?何か居るの!?」びくっ
石燕「あ、いえ 独り言なんでお気になさらずっす
しっかし 閻魔さんは知ってるんすかねえ」すたすたっ
家康「Σ絶対居るよねええ!?」ぎゃああっ
与一「見えんのなら良いのでは無いか?」
家康「Σ見えないから尚怖いの!!」
与一「晴明辺りに頼めば一時的に見える様にくらい出来ると思うが「Σごめんなさい!やっぱ無しで!!」
テオドール「そもそも与一さんも幽霊なので御座いますがね」苦笑。
粋「あいつは良いんだよ 微塵もオバケしてねえから Σひっ!なんか動いた!?」びくっ
彬羽「幽霊くらいでいちいちビビるな」襖がらっ
テオドール「あ!いかがで御座いました?」
彬羽「どうもこうも閻魔の所が偉い事になっててな
脱走した奴等を捕まえる所じゃなさそうだ」書類がさっ
粋「ん?何 その資料」嫌な予感っ
彬羽「実はな。
死後の亡者の正規ルートに有る三途の川ってのが
白「わっ!」 天井からずるんっ!
一同「Σぎゃあああああ!!!」
彬羽「遊ぶな馬鹿たれ!!」心臓ばくばくばくばくっ
白「良し。驚いた」たんこぶ。
千様「Σちょっと殿!生きてる!?」ひいっ
家康「」失神っ
間。
与一「成る程。あれが」おおっ
石燕「マジモンのガシャドクロっすかああ!!!」感激うおおおっ!!
シロ「よく描いておるからな。」うむ。
魄哉「世間一般の真面目なお坊さんが 仏様に会う的なノリでしょうか?」はて。
挿音「不真面目坊主な自覚はあんだな」キセルすぱーっ
テオドール「魄哉さんがおられると言う事は 人間的にも騒ぎになってる感じに御座いますか?」おや。
魄哉「あんだけクソバカデカイ骸骨がいきなり出現したら遠くからでもよく見えますもん
そりゃあっちもこっちも大騒ぎですよ
パニック見ててもしゃーないんで 直に大砲でもかまして来ますとか言って半分逃げて来ました」げんなりっ
彬羽「なんでも昔から三途の川に住んでる奴なんだそうだが
毎日毎日賽の河原でウロウロしてるのも飽きたのか 盆で浮かれた亡者達がこっちに来ると聞いた途端 それに紛れて出てきたそうだ」
魄哉「あんなデカイ物どうやって紛れたんですかねえ」うわー。
彬羽「知らん。
ちなみにその時の強行突破で、 あの世とこの世の境目がこじ開けられたんでな
さっさと塞がんと 地獄のヤバ目の奴等まで此方に流れ出て来かねんと閻魔は手一杯だ」
挿音「つー事は「丸投げされた。」うんざりっ
蒼月「お前さあ そうやって断んないから変なの押し付けられるんじゃないの?」あーあ。
彬羽「断ったらこの世終わりかねんだろ」むっ
魄哉「はい。ケンカはやめましょう
では 蒼月君はえーと。全部終わってからヤバいの見た人の記憶改竄して貰うんで 体力温存を」
蒼月「お。やたっ」おおっ
魄哉「で、シロ君は足止め頼みますね
あの巨体なんで足元ツルッツルにしてれば進みたがらないはずです」
シロ「ふむ。 この季節だ ちとキツイが。
人里の方に向かわせなんだら良いな」冷風びゅおおっ
白「お。涼しい」
粋「兄貴 今くらい真面目にしてないとまた怒られんぞ」あーもう
魄哉「で、彬羽君
対処法は? 君の事ですし聞いて来てますよね?」
彬羽「対処法と言うか 奴を強制的に三途の川に帰す方法なら有るんだが」
挿音「お。便利じゃねえかよ?」
彬羽「いやそれが、
アレは元々武者だった亡者の恨みつらみから生まれた化物なんで、
首を落として頭を破壊しろって事なんだが」
魄哉「Σあの頭を!?」
一同「・・・・。」見上げっ
白「飛べる奴しか無理だろ」うん。
粋「つーか頭破壊って」えええっ
挿音「もうお前単品で良くね? 怪力カラス」肩ぽんっ
彬羽「いや。それがな」うっ
テオドール「何ぞ不自由が御座いますので?」おや
彬羽「ついこの間。
暑さでへばって仮眠を取ってたら 一二三の奴が 風切り羽勝手に散髪しやがってな。」
魄哉「Σげ!」ひいっ
彬羽「少しでも風通し良くしてやろうと思ったらしく さすがに叱れ無かっ
蒼月「それは怒って良くない?」えー。
白「かざきりばね?」はて?
魄哉「翼の一番先に生えてるおっきな羽ですよ。
あれが無いと 鳥類はマトモに飛べないんです」ひええっ
白「Σえ」
粋「つーか お前羽出しっぱになるくらいバテてのかよ。」うわー
彬羽「Σ今年の暑さが全て悪い!!」くわっ
蒼月「お前の躾がなってないからだろ馬鹿」きっぱり。
挿音「あーもうケンカすんなや。
どうするよ親父?」
魄哉「そうですねえ
僕は一二三ちゃんにチョキンされて無いんで鳥モードになれば飛べますが」ふむ。
蒼月「連日徹夜明けであんなもんとバトッて頭叩き落とせるの?」
魄哉「平衡感覚既にヤバいんで叩き落とされる可能性のが高いですね」真顔。
粋「Σどいつもこいつもボロッボロ!!」ああもうっ
白「後飛べるのとなると テオか。」うーん。
テオドール「私スピード系ですので 切断まで行けるか不安なのですが」ひええっ
与一「だああいつまでもウダウダとっ
兵は神速を尊ぶ!! まずは仕掛けてみんか!!」くわっ
魄哉「Σあ!ちょっと与一さんっ」
ぴすっ!
ぺしぺしぽきっ
ぱらぱらっ
挿音「さすがに弓矢じゃ無理があんだろよ」
与一「・・今日はやたら弱い気がする」ずーん。
白「お前が取り憑いてる石燕がやる気無いもんな」うん。
石燕「やるならもうちょい待って欲しいっす!もうちょいっ」スケッチ描き描きっ
与一「Σ!!」がーん。
粋「あーこりゃダメだ」ああうん。
与一「Σこらああ! お前絵と人命どっちが大事だ! あんなの放置しとったら人間なんぞアリみたいに踏み潰「人間なんぞどうでもいいっすし。」描き描きっ
与一「Σこう言う奴だった!!」ちくしょおおっ
彬羽「あ。今ので気付かれたな」
蒼月「Σげ。こっちガン見してるっ」ひいっ
シロ「では俺は持ち場を守る 後は頼むぞ 小太郎!」
小太郎「わんっ!」咥えて背中にひょいっ
すたたたたたっ
粋「Σ小さいって便利 Σだっ!?」氷塊がいんっ!
白「仕方ない
ダメ元で行け テオ。」
テオドール「うう。出来なかったら申し訳御座いません」
がしゃどくろ「?」がしゃっ
テオドール(バンパイアモード)「その首置いてきなさいませ!!」おりゃああああっ!
一同(Σ自信無さそうにしといていきなり延髄斬り!!)
魄哉「あの子 格闘技観戦好きでしたねそういや」うわあ。
白「結構持ってかれた」ずーん。
彬羽「仕方ねえだろ。
お前の血がねえと変化しねえんだから」包帯ぐるぐるっ
蒼月「あれ。ヘタレなんか落下したよ?」
一同「Σなんで!?」えええっ
テオドール「も、申し訳御座いません」スネ抑え涙目っ
挿音「思った数倍固かったか」あちゃー
白「えーと」ちらっ
魄哉「すみません 晴明さん呼んだんですがまだなんです
結界無しであんなのと君がやり合ったら此処等吹き飛びますんで もうちょい我慢を」
白「そんな言ってて良いのか?
シロも冬でも無いのに結構キツイぞ」むう。
魄哉「解ってますが
そこは天海坊として 国土吹っ飛ばすのは極力無しでお願いします。」
白「仕方ないな」むう。
粋「Σえ。ちょっとどうすんだよ!
皆下手に動けねえし なんか向こう凄え怒ってんだけど なんか凄えデカイ刀みたいの抜いてんだけど!?」ひええっ
白・彬羽「頑張れ。」
粋「へ?」
がしゃどくろ「Σ!?」 鳥肌ぞわっ!
勾陣「グルアアアアッ!」きしゃああっ
与一「Σおお!これなら行けそうな気がする!!」おおっ
白「自分の火力より此方のが扱いやすいの何でだろうな」はて?
彬羽「お前 弟を使役するのに何の躊躇もないな」引。
石燕「Σえ。ちょ何してんすか!?」ひいっ
蒼月「何じゃないよ馬鹿
お前が具現化がしゃどくろ出したら行けるかも知れないのにさー
お絵かきしてるから此方で四苦八苦してんだよ」
石燕「Σいやあっしの偽物がオリジナルに勝てるわきゃ無いっしょが!!
つかアレ
がしゃどくろの骨は鋭利な刃物っすよ!!駆け上がろうとしたりしたらバラバラにな
白「落ちろ!」くわっ
びたんっ!!
勾陣「Σぎゃいんっ!!」
しーん。
テオドール「・・え。ちょ刃物って
私 足ついておりますかっ!?」ひえええっ
魄哉「首には刃が着いてなかったみたいですね」ふむ。
挿音「と、なると 俺も登れねえなあ
思いっきり頭下げてくんねえかな」鎖分銅ひゅんひゅんっ
白「頭下げるか」ほう
彬羽「ふむ。」
与一「Σ何か思い付いたか!?」おおっ
白「んー。行けるかな
テオ、もっかい飛べるか?」
テオドール「Σえ」びくっ
白「多めに血やるから」
テオドール「Σうっ!! か、かしこまりまして御座います!!」
白「お前は今の内にそれをな」ごにょごにょっ
挿音「お? あー成る程」ふむふむっ
与一「? 何をする気だ?」
魄哉「読めました。が、
とりあえず散開!
チクチクやられてめちゃ怒ってます!! 」
目眩まし御札フラッシュ!!
がしゃどくろ「Σ!?」目眩みよろっ
足に鎖じゃらっ!!
挿音「よしゃっ!後よろしく」
彬羽「任せろ。 ふんっ!」
がしゃどくろ「Σ!」ぐらっ
シロ「Σうおおやるならそう言わんか!!」ひいいっ
がしゃどくろつるんっ!
石燕「Σあ。シロさんの氷ゾーンすか」
与一「足元集中攻撃とはエグい」うっわ
がしゃどくろわたわたっ!!
テオドール「これぐらいの高さに御座いますかね?」ばさっ
がしゃどくろ「Σ!!」はっ
蒼月「Σちょ 前前っ!
ボケッとしてるとやられるよ馬鹿コウモリ!」ひいっ
テオドール「大丈夫に御座います。」
だむっ!!
白「コレ 踏み台だしな。」
がしゃどくろ「Σ!!!」背筋ぞわっ
どがしゃあああん!!
魄哉「Σおお。さすがですっ」
挿音「一撃でスッ転んだな
魔王伊達じゃねえ」おおっ
がしゃどくろガタガタっ
ぎしぎし頭もたげっ
がしゃどくろ「Σ!!」はっ
彬羽「悪いが。お前の住める場所じゃねえんでな
三途の川に帰って貰う」指バキボキッ
白「さすがに其処ら壊さないで頭蓋骨だけって壊すのムズいし。」
与一「成る程。あやつの馬鹿力なら
ドメシャアアアアッ!!
白「あれ?」
蒼月「・・・あの 勢い余って結構吹っ飛ばしたけどあのカラス」うわ。
挿音「親父よ」キセルすぱーっ
魄哉「・・まあうん。 其処ら焦土よりかは助かります ですよ」遠い目。
粋「Σあれ? 俺何してた!?」はっ
テオドール「・・背中痛い」ずきずきっ
挿音「なんかよ。ポッと出のやたらデケエのと問答無用で戦闘させらると夏って気がするよな」キセルぷはーっ
蒼月「あー 夏ってそう言うイベント多いよね」うんうんっ