小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月13日

 

 


白「相手は人間なのか。
じゃあ 吹っ飛ばせないな」うーん。

 

 

杜和「構いませんわ
私が許可致します」真顔っ

家康「うん。自我が無い人達にそれやっちゃダメだからね
私が許しませんって。」

 

 

杜和「だって! 兄様が持って逃げろと 私に投げて託されたこの箱っ!!

コレを奪いに来てるので御座いましょ!?
絶対渡しませんわ あれから兄様も音信不通だと言うのにっ

あああ!ご無事でいらしてっ!!」うわーん

 

 

彬羽「どうにか出来ないのか?」

晴明「年期の入った特盛の呪いじゃのう。
こら私でも時間がかかるぞ」


小太郎「うわー。壺の蓋に『封』って書いてる
解りやすいなあ」わおんっ

 

粋「コレ お前の鬼切でいけねえ?」

 

シロ「どうだ?」

鬼切しーん。

石燕「自信が無いみたいっすね。」うーん。

 

 


千様「けどー。
裏山の奥にこんなの有ったのねー
木がすっごいから 見えなかったのねえ。」見渡しっ

 

家康「あー。 いつ何が起こってもいつでも対処出来るようにってね

天海が作ってたんだよ
隠し砦。」へらっ

 


粋「自宅の近くに 自作の砦かよ」

テオドール「男のロマン 秘密基地の進化版に御座いますね。」ほう

白「絶対ノリノリで作ったよな」うん。

 

 

石燕「あの、何が何か解らんまんま引っ張って来られたんすけど

その呪いのブツのせいで 其処らの人達の脳がやられて 操り人形になり、ゾンビみたいになって襲って来てる。
で OKすか?」

晴明「じゃの。

補足するなら 
寄れば寄る程 操られた者の脳のリミッターが外れ 人ならざる力を発揮出来る様になる
その分身体は壊れるがの。

ゆえに 奴等はコレを奪いに来おるのよ」


粋「Σげ。俺等近くに居て大丈夫かよ それ!!」後ずさりっ

泰澄「落ち着いて下さい
いくら霊感が無くても 魔王様の弟さんって事は それだけで


ん?」

 


家康「ん?」

泰澄「Σこの人 大丈夫なんですか!?」うわああっ

 


晴明「ああ、そやつはうっかり 鳳凰の血が体内に入った疑惑有るでの。

仮に混入しとらんでも 普段から化け物にまみれとるのだ 耐性出来とるわ。」

泰澄「Σ鳳凰の生き血を啜ったんですか!?」えええっ


家康「いや、腹に弾丸打ち込まれた時にね。
手突っ込んで無理やり摘出されたんだけど その時どっちも怪我してたって感じで「Σ鳳凰怖すぎませんか!?」ひえっ

 


白「で、その鳳凰は何してるんだ?」

 

彬羽「被害が広まらん様に デマの災害情報を流して

此処等に避難勧告を出してるそうだ

その後こっちに来るかどうかは 返事待ちだ。」


千様「えーと。それはつまりー」

 

 

家康「天海の指示があるまで籠城だね。

うわ。ほぼ垂直なのに壁登ってきてる」おおっ

 

うぞうぞっ

 


粋「Σおおじゃねえよ!
攻撃出来ないんだろ どうすりゃいいんだよ!!」

 


白「ちょい俺気になる事が有るから

任せた」ひょいっ

 

彬羽「ん?

手前が居ても 人間相手じゃ何も出来んので構わんが」

 

テオドール「Σえ。ちょ 私もお供しま

白「後は任せた。」

 


すたたたたっ

ぐしゃっ!


乗っ取られた人間A「Σぐっ!」


粋「Σいやそれ人間だってば!」ひいっ

 

ぴょーい。すたたたたっ

 


彬羽「居なくなって正解だったな」うむ。

 

小太郎「何しに行ったんだろ?」わんっ

シロ「挿音の方が気がかりだったのではないか?
ゾンビ状態の人間の群れごときにやられる奴とも思えんが。」

 


杜和「ですわよ!兄様に限って 万が一等有りません!!」薙刀ちゃきっ


家康「Σあの杜和ちゃん!
戦闘態勢だけど 話聞いてた!?」

杜和「私は兄様に託された物を護り抜くのみ!ですわっ」くわっ

 

 

泰澄「あのー。
杜和姫様は 何故にご無事なんでしょう?」ひそっ

晴明「あの娘、呪いが効く程 繊細な精神しとると思うか?」

泰澄「呪いって そんな物なんですか?」

 


粋「そういや蒼月は?

呪いならアイツ食えたんじゃねえの!?」はっ

 

石燕「今朝冷えてたんで 生物的に無理っす。

タツから出したら永遠に目覚めなくなるっすよ

Σぶへっくし!」ちくしょーめいっ


小太郎「早く片付けないと 石燕もまた風邪ひきそうだなあ」わおんっ

シロ「肉が薄いからな。

さて、出来るだけ人間共に傷を負わせんように 俺等はどう立ち回れば良い?」

 

 

杜和「籠城の要は 壁を登らせぬ事!!
煮えた油を食らいやがれですわあああっ!!」ふんぬっ

小太郎「Σだああ相手は人間だって言ってるのに!!」


家康「うわー。基本を抑えてるなあ」感心っ

石燕「家康さん、やったんすね。」ああうん

 


彬羽「まず あのトチ狂ったブラコン女をどうにかしてくれ。」

シロ「Σさすがに女凍らすのはちょっと!!」ひええっ

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 


白「あ。居た居た」ひょこっ。

 

 


挿音「おう。もちょい早けりゃ手伝わしてやったのによ」ずず黒っ

 

白「お前 相手は人間だってのに
容赦無さすぎ「煩え。こちとら国の安全護ってんだよ
タマまで取ってねえから安心しろ あ。火がつかねえ」キセルぽんぽんっ

 

 

白「返り血で湿気てるんだと思うぞ。」うわ

 

新人忍「すんませんお頭っ

オラが捕まったばかりにこんなっ」あわわっ

挿音「気にすんなって
呪いなんそで操られる奴等がヤワ過ぎなんだよ。

見てみろ 呪いの元抱えて走ってたってのに 俺ぁ何ともねえぞ?」ほれ。 

新人忍「Σ確かに!!」うおおおっ

 


白「お前等兄妹 どうなってるんだ。」なあ

 

 

徳川忍A(あの人 普通にツノ生えてんだけど。)ひそひそっ

徳川忍B(気にすんな。
あのお頭の知り合いだぞ 
普通の人間な方がおかしいだろ )ひそひそっ

 
徳川忍C「で、あのー

お頭がほぼ1人でボコリ倒した この町民たちはどうしたら?」冷や汗っ

 

 

挿音「安心しろ。知り合いに凄腕の医者が居るからよ
明日にはピンシャンしてらあ」真顔っ

徳川忍C「Σこの半死の人等を明日って それはそれで大丈夫なんすか!?」


徳川忍B「え?それ サイボーグとかって奴にされちゃうんじゃ 」冷や汗っ

白「大丈夫だ。
切って貼って付け替えたりするけど ちゃんと治すぞ飛天は。」うん

徳川忍C「Σ微塵も大丈夫な気がしねええ!!」ひええっ

 

白「でな。
今あいつ そこ等の奴等避難させてるなら江戸城に居ないだろうし」炎ぼぼっ

挿音「ん?親父の事かよ

お。火ありがとよっ」

 

徳川忍A「お頭
鉄さび 臭くないんすか?」引っ

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

彬羽「煮えたのは却下だ

とにかく油を撒け! 登らせるな!!」

家康「はいはーい。時間稼ぎだね」


小太郎「Σああっ!石の隙間を使って器用に登ってくる奴らがっ」ぎゃいんっ

 


彬羽「そこは多少仕方ない」

見て見ぬふりっ

 


テオドール「大人しく 堕ちておしまいなさいませ」蹴りっ

 

乗っ取られた人間B「Σあだあっ!!」

つるんっ


ひゅーん。

 

 


ぽすっ。

 


石燕「なんであっしが人間助けねえとなんないんすか。」

がしゃどくろ ずももももっ

 


粋「落ちたのは 石燕のがしゃどくろで回収かよ。」ええー


テオドール「1匹1匹私が蹴り落とさなくとも
がしゃどくろの1撃で まとめてばちーんと
彬羽「だから 仕留めちゃいかんと言ってるだろ。」

 


千様「テオ君は飛べるから便利よねー」

小太郎「油まみれでも関係ないし
俺等だったら一緒にツルーンだもんな」わんっ

 


杜和「けどー。
油なんて生温い事してたら
火をかけられたら1発ですわよ?」むすっ

彬羽「それは無いだろ
向こうの狙いは あくまであの呪いの壷だ。」

 

 

泰澄「いけそうですか?」あのー。

晴明「ちょい待て
うむ。まずはこちらの術式を解除し一旦 こっちの動きを止めぬとこちらの呪いが発動する と。
まーた ややこしい物を作りおって」ぶつくさっ


粋「爆弾解除みたいになってねえ?」なあ。

 


シロ「相手を極力傷つけぬようにと言うのは 意外と至難の技だな。

ただの人間と言えど これだけ数が居ると

小太郎「Σん!?」ぴくっ


粋「へ?どしたの?」油ばしゃっ

 


小太郎「砦の後ろにもいつの間にか沢山の人間のにおい!!

しまった!避難しきってない奴等が 更に呪いで増量だっ」わんっ


石燕「後ろって
あっしのがしゃどくろは機動力低いっすよ?」

がしゃどくろぎいいっ

 


シロ「仕方ない!
多少荒っぽくなるが 後方は任せ

つるすてーーーん!!!

 

粋「Σあああ 溢れた油で綺麗に転んだっ」ひいいっ

家康「Σちょ白目剥いてる 医者医者っ!」あわわっ

 

杜和「やべーですわ。 
このタイミングで人手が減りましたわ」

テオドール「あの、更にピンチな事に
油も底をつきかけております。」瓶覗きっ

 


彬羽「ちいっ
晴明!!」

 


泰澄「すみません 今おじーちゃ・・晴明様に声をかけないで下さい。

気を抜くと爆発するそうです」しーっ
 
彬羽「Σなんでそこまで爆弾解除になってる!!」

 

泰澄「仕方ないでしょう!
そう言う呪いなんですからっ」


粋「あの泰澄
お前も陰陽師なら 呪われた奴の侵入を防ぐ結界とかさ?」そのー。

泰澄「出来ると思いますか?」キリッ


杜和「何しに来たんですの このヘタレ」薙刀ちゃきっ

家康「Σ杜和ちゃんは覚悟ガンギマリ過ぎ!
やめてやめて ストップジェノサイド!!」うわああっ

 


粋「ヤベえ 味方が1番危ねえっ

姉ちゃん!いっそまとめて能力無効化とか!!」
 
千様「えー。
アタシじゃ杜和ちゃんはどうにもならないわよ?
普通の人間だからー」のほほーん。


彬羽(Σあ。
壺が手に入った時点で 能力無効化を使えって事だったのか
挿音の奴)はっ

テオドール「彬羽さん?」

 

 


彬羽「すまん。俺の判断ミスだ

仕方ない。アホ魔王の代理で百鬼夜行を呼び出
粋「Σいやそれ下手したら血祭りになる落ち着けええ!!」

 

シロ「いかん。彬羽は1度パニックになると途端にポンコツ化してしまうぞ」よろよろ血ぼったぼた

石燕「頭カチ割れてるっすよ。
寝てた方がいいっす」

 

 


小太郎「わおおおん!どうすりゃ良いんだよ!
Σぎゃいん!何匹か上がってきた!!」ひいっ

粋「Σえ。ちょ殴っていいの!?

だああ兄貴のアホー!!

こんな時にどこ行ってんだよおおっ!」うわああっ

 

 

 

 

白「誰がアホだ」

どすっ!

粋「Σおうっ!」ぐはっ

 

 

千様「あら?空から?」見上げっ

テオドール「おや。九尾さん」

 

九尾「地上はズルズルのヌルヌルじゃからの
だーりんが汚れぬ様に 空から運んで来たんだえ」こんっ

 

杜和「Σああ!兄様もっ
ご無事でっ」キラキラっ

挿音「おう。

なんでこんなややこしい事になってんだ?」すたっ


家康「Σお前が杜和ちゃんにややこしい物渡したからでしょ!」


挿音「あ?
いや 渡すっつか


あれ?俺『壊せ』って言わなかったか?」あれっ

杜和「へ? 」

 

 


挿音「いやちょい頑丈でよ。

呪いコーティングも有るのか 人間の力じゃ割れそうもねえしよ
彬羽の馬鹿力なら壊せんじゃねえかなーって思ったんだけどよ?」

 


彬羽「ん?

壊して良かったのか?」

挿音「そりゃな

置いといて何の価値が有るってんでえ?」

 


白「晴明 ちょい頭避けろ」肩ちょいちょいっ
  

晴明「ん?なんじゃお主
いつ戻って

Σうっおおお!?」

 

 

 

 

 

 

家臣「天海様!

山の方より謎の閃光。
同時に 様子のおかしかった民達が正気に返りまして御座います!!」

魄哉「 ようやくですか。
お知らせありがとう御座います。
 

・・なーんで壊すだけで こんな時間かかってんですかねえ」うーん。

 

 

 

 

 

 


杜和「ごめんなさい。
兄様から託された ってドラマチックな展開だった物で
てっきり 護り抜かねばならないのかなー?って」きゃっ

挿音「俺も壊せとは言ってなかったかもしんねーわ。
見りゃ解るかと思ってよ」キセルふーっ


彬羽「Σ手前等兄妹はホウレンソウをしっかりしろ!
頼むから!!」

 

 

 

晴明「お前は私の頭を吹っ飛ばす気かっ!」ぜーぜーっ

 

白「硬いって言うから」

地べた抉れしゅううううっ

 

 

シロ「おい。これは徳川に慰謝料要求して良いと思うか?」血ぃだらだらっ

小太郎「良いんじゃないか?
杜和の藩からも取っていいと思うぞ」わんっ 

 

杜和「Σええ!御自分で勝手にスッ転んだんで御座いましょ!?」

シロ「Σ喧しわ!元はと言えばであろうが!!」

 

 

 

挿音「どっちにしても俺ぁ減給だな」ふっ


白「年末も徳川大忙しだ。」うん。

 

家康「Σ待って!白いったい何見たの!?

何してたの!?ねえ!!」嫌な予感っ

 

 

 

 

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