小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月6日




江戸城



彬羽「ーーーと、言う事でだ
天海坊はしばらく自宅で仕事をこなすとの話


女中A「あああ天海様ごめんなさいい!!お掃除サボってごめんなさいい!!」ひいいっ

女中B「ほらアンタ等も!徹底的にゴキブリ駆除しないと天海様登城してくれないよっ!!」毒団子こねこねっ

女中C「じゃあさっきの班分けのとおり!各自持ち場を徹底的除菌と大掃除
はい散った散ったーー!」

女中軍団「おーー!!」どどどどっ





晴明「幕府の頭脳が虫が怖くて出勤出来んとはどう言うことじゃ」引。

彬羽「思わなくは無いが あいつの場合仕方ねえだろ」

晴明「と言うと?」

彬羽「お前で言う式神みたいな物で 探索監察用の蜘蛛有るだろ
あれに視覚その他繋いだまんま蜘蛛が奴等に食われたらしくてな」遠い目。

晴明「・・雑食じゃからなあの家庭内害虫」うっわー



彬羽「という事で 家でもこれからの時期ほぼ戦だ
去年も玉ねぎの皮に奴等が寄って来 Σまずい
朝の味噌汁の分片付けたか!?」はっ

晴明「山奥で虫沸かさん方が難しいような」むう。

彬羽「とにかくそう言う事だ
すまん!俺は台所確認してくる 用事の有る奴には代理として話を聞いておいてくれ!」だだっ

晴明「Σは!?待てこら 私は政務とか解らんぞ
暇潰しに寄っただけ こらおい Σあだっ!」がいんっ


ぽとり。


晴明「ん?何を投げられた?」頭さすりっ



本日の天海様代理手形(サイン付き)

晴明「かまぼこ板に書くな ガキの工作か」うわー。





ーーーーーーーーーーー





飛天「で、 害虫の駆除剤作れと?」

魄哉「お願い出来ませんかっ!?」布団かぶりっ

飛天「解ったからまずは落ち着こう な?」どうどうっ


家康「ごめんね
なんか仕事しようと棚空けたら カササッと腕登って来たらしくて」苦笑。

飛天「あーそれはな トラウマ持ちには辛いなあ」あーあ。


魄哉「ぎゃーてい。ぎゃーてい。はらぎゃーてい。はらそうぎゃーてい。ぼーじーそわかー。はんにゃしんぎょー」布団かぶりがたぶるっ

家康「天海落ち着いて
相手虫だから。お経理解出来ないからね?」




シロ「毎度の事ながら 凄まじいぶっ壊れぷりだな」うわ。

千様「アタシもアレは苦手だけど あそこまではなんないわ

仮にも男が情けないわねー」

魄哉「はらそうぎゃーてい。ぼーじーそわかー」無心っ



千様「あ、挑発にのんないわ かなりヤバイわねこれ」あらまあ。

白「普段なら誰がおかまですかとか めちゃ怒るのにな」うん。



小太郎(Σあ、お経が2周目に入った!)ぎゃいんっ




飛天「殺虫剤ねえ 作れなくはないけど」うーん。

魄哉「Σホントですか!?」おおっ



飛天「ただし この家の住人も死滅する可能性がな」真顔。

魄哉「Σうっ」

家康「奴等 生命力凄いからねえ」ひええっ



テオドール「生命力には生命力でハーブでも撒きましょうか?
虫除けになると聞きますが」

魄哉「いえ また家中ハーブだらけで此処等の生態系壊れるんでやめて下さい」布団からもそっ


飛天「過去にやったんだ」ああうん。

白「あの時は晴明が禁呪ての使って殲滅したけど
梅雨だったし育つの早くて家が飲み込まれる勢いだったな」うん。

飛天「Σハーブ怖っ」



シロ「おい、この家タケノコも生えとらんかったか?」

千様「手入れ怠ったら 床突き破って色々生えてくるらしいわよー?」

飛天「もう引っ越したら?」

魄哉「引っ越し先にゴキ沸いたら終わりじゃないですか」

飛天「いや虫だけの話じゃなくてさ」えーと。





晴明「あーやれやれ
とんだ留守番させられたわ」どっこらせっ

家康「あれ?晴明さん どしたの?」

晴明「お前等の所のカラスが玉ねぎ気になるとか抜かしておらんよなって 半強制的に留守番やらされとったんじゃい」けっ

粋「玉ねぎ?
煮物でも作ってたのかよ?」

テオドール「お台所なら お昼任されましたけど その様な物は御座いませんでしたよ?」はて。

晴明「と、言う事はなんぞ西洋の珍しい物が有るのか?」わくっ

テオドール「ええまあ 残り物に御座いますが
よろしければ台所に
Σあああゴミ箱に


家康「Σうおおお天海落ち着いて!ビームは駄目っ!
室内で軍師ビームやめてえええっ!!」ひいいっ




間。







飛天「はい。駆除完了」ふーやれやれっ




小太郎「軍師ってホントにビーム出るんだ」心臓ばくばくっ


魄哉「滅びろ。」くわっ
千様「仮にも僧侶が言うんじゃないわよ」引。





蒼月「つかさ 1匹見たら50匹て言うじゃん?
これ今年 家の中害虫パラダイスになるんじゃないの?」

魄哉「Σ!!」

家康「はいはいどうどう。
ちゃんと対応考えるからね? ビーム乱射やめようね?」どうどうっ


晴明「ほんにメンタル弱いヒヨコよのー」うわー。

魄哉「Σ喧しい!アンタだってよく吠える犬苦手じゃないですかっ!」くわっ

晴明「Σしゃーなかろ 私は狐ぞ!?本能だ本能っ」

魄哉「それ言うなら僕だって本能的に駄目なんです!
そもそも人がアレを嫌うのは遠い先祖がまだ虫に近い存在だった頃アレは天敵で
晴明「お前そもそもホムンクルスでキメラじゃろが! 先祖どれじゃいっ!!」うがあっ



蒼月「うっさいヒスジジイ共 姥捨て山に捨てるよ。」けっ

魄哉・晴明「Σ!?」


シロ「いや片方此処の家主だぞ?」

白「大人しくなったからセーフだ

で、どうしよ?
このまんまだと 俺等その内ビーム食らうな」ふむ。

粋「そうそう無い悩みだよなあ」うーん。


飛天「あーその。
今この家の中に住みついてる奴等なら 一気に退治は可能では有るんだけど」

粋「Σマジで!?」おおっ

飛天「さっき言ったみたいに 毒性が長く続くのは住人にも被害出るしさ
一旦皆外に出て貰って一気にってなれば可能ではあるんだよ」

魄哉「本当ですか!?」おおおっ




飛天「ただ 一気過ぎて掃除が地獄絵図。」

晴明「脳が想像を拒否するのう」うわ

魄哉「」

家康「うん。考えるんじゃないっての。」





白「じゃ掃除は俺等がやるとして

晴明 その間魄哉何処かに連れ出しといてくれ」

晴明「は?何故に私が?」


白「他の奴等掃除要員だ
お前絶対掃除とかしないだろ」きっぱり

晴明「よく解っとるのう」ふっ


粋「え?あの兄上
他の奴等って 俺も?」おそるおそるっ


白「虫平気だからって 俺に掃除なんて出来ると思ってるのか 手伝え指示しろっ」くわっ

粋「Σ一般的な知識皆無だったそういや!!」がーん。

蒼月「あはは頑張んなよー「お前も掃除側だぞ」

蒼月「Σえ!嫌だよ!?」えええっ

白「サボったらお前の部屋に片付けたの全部突っ込む」

蒼月「Σぎゃーっごめんなさい やる!やりますっ」ひいいっ



テオドール「あ、あの これ私も掃除側で御座いますよね?」涙目っ

晴明「じゃろうな
てかお前 何故にコウモリなのに虫いかんのじゃ」


千様「それ言ったら コイツも鳥よー?」

魄哉「彬羽君や飛天君の様にカラスならナンボかマシだったのかもしれませんが」うーん。

飛天「いや ゴキブリ苦手な鳳凰もどうよ。」


白「じゃちゃっちゃと始めるか
石燕ちょっと家開けろ 死ぬぞ」襖がらっ

石燕「Σええ!ちょ 仕事中なんすが!?」

白「妖怪温泉のフリーパス貸すから そっちで描け」

石燕「Σうおお生の妖怪の巣窟っ 合点承知っす!!」おおおっ




千様「じゃ女の子だし アタシ達も避難するわねー
はい。一二三ちゃんコマちゃん鏡子ちゃん温泉に遊びに行きましょっ
皆頑張ってねー」すたこらっ

粋「Σあああズルい!!」




挿音「よう。親父今日出勤拒否だって?どしたよ」

白「調度良い所に助っ人追加だ」よし。

挿音「は?」


シロ「男とは こう言う時貧乏くじよなあ」遠い目っ






ーーーーーーーーーーーーーー






彬羽「それで 駆除完了か」おおっ


飛天「これぞカラス天狗一族秘伝の薬 馬留査牟!」びしっ

彬羽「お前テンションどうした」

シロ「さすがにメンタルに来たらしい」うむ。


テオドール「ふっ。

ミッションコンプリートに御座いますっ」灰ざあっ!

彬羽「Σそんなにか!?力尽きる程か!?」えええっ


粋「お前は見てないから言えるんだよ」けっ


白「凄いな えっとその ばるさん だっけ?」

飛天「調合方法はきっちり巻物に書いて後世に残そうと思う」うん。





晴明「おお。掃除も終わった様だな
ご苦労だ」ごきげんっ

小太郎「あれ? 爺の子守りなんてとかボヤいてたのに キゲン良いな」わおんっ

魄哉「まさかのお上りさんノリで これでもかと俗な遊びに付き合わされました。」げんなりっ

晴明「いやー 平安の途中から世捨人しとったのでの
俗世も面白いものじゃな」わははっ




白「お前がジジ守りする方だったのか」

魄哉「ですよ。
あー疲れた

・・・。」きょろっ

家康「あ 大丈夫だよ
掃除片付けもきっちりしたから」

魄哉「そうですか。大変助かりましたが 詳細語ったら蹴り倒す」 真顔。

蒼月「Σバレてた!」ひいいっ


千様「蒼月君 間違ってもやんないでね」




粋「あ、姉ちゃん達も帰ってきた
ほれ見ろ見ろ 俺等頑張ったぞー!」ほらほらっ

一二三「ん?おら達が出る前と変わってねえだよ?」

粋「あーそか。いや凄かったん

魄哉「すみません やめて下さい」

粋「・・はい。」びくびくっ




コマ『ともあれお疲れ様です。
こちら皆さんにお土産です』カタタッ

白「ん?なんだこの包み」




千様「皆疲れたでしょ
温泉の源泉利用した蒸し饅頭ですって
美味しいらしいわよー」のほほーん。


ー同「Σ!?」ガタッ





鏡子「あの。蒸し饅頭であって、虫では無いですよ?」どろんっ

粋「うん。解ってるけど つい」冷や汗っ

テオドール「」更に灰っ

彬羽「復活する暇が無いなお前。」





挿音「つかお前 今、包み浮いたんじゃね?
魔王様でもアレは無理かよ」

白「気持ちいい物じゃないからな」うん。





魄哉「江戸城にも そのバルサンてのして貰えませんかねえ」しみじみっ

晴明「片付けでトラウマ量産しそうだのう」うっ







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