小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月8日

 

 


江戸城

 

 

粋「犯行予告?」はいっ?


魄哉「どっちかと言うと殺害予告?
脅迫状ですかねえ?」うーん。

 

テオドール「何と書いているので御座いますか?」

魄哉「あ、テオ君 日本語読めないんでしたね
天誅を下すとか何とか、まあよく有る感じです」

 

テオドール「へー。要人襲撃なら、予告なしのが成功率高いと思うので御座いますがね
承認欲求の塊に御座いますかね
構ってちゃんで御座いますか?」

魄哉「居るんですよねえ。
こういう過激な声明出して 自分はやってやった!的な1人ガッツポーズしてる痛い人」

テオドール「うわ、これで自己満足出来るって なんとハードルの低い人生


粋「いつもの万倍容赦ねえな」うわー。

白「喧嘩売られてムカついてるんだろ
止める奴が居ないから止まらない」煎餅ぼりぼりっ


粋「うっわ。散歩感覚で弁当届けに来なきゃ良かった」

 

 

白「でも 幕府やってるならそれくらいいつもの事じゃないのか?」はて?

魄哉「確かにそうなんですが
君ホント幕府の認識エグいですよね」


白「家康が 人間の偉い奴の世界は この世の汚いのを集めて煮込んだみたいな物だって言ってたし」

魄哉「・・ですね。
だから定期的にお掃除しないと焦げ付くんですよ」ああうん。

 

 


テオドール「しかし『天海様』に殺害予告とは

命知らずにも程が御座います」むう。

 

粋「とりあえず しばらく大人しくしといた方が良いんじゃね?
お前でも大砲とか撃ち込まれたらさすがにケガくらいすんだろ?」

魄哉「んー。大砲なら避けりゃ良いだけですがね
万一ケガしたら 幕府が麻痺するんで警戒は必用ですかねえ

しかし、外せない仕事が有るもんで」ため息っ

 


白「大砲じゃなくても毒とか闇討ちとか他にも有るよな?」えーと。

魄哉「大概の毒には体慣らしてますし 殺られる前に頭カチ割る自身は有りますが
何で来るか解りませんからねえ」うんうんっ

粋(いや暗殺出来ねえだろ こんなの。)引。

 

 

魄哉「わざわざこんなの出して警備を固めさせる辺り
よほど腕に自身有りか それとも愉快犯か

どっちにしろ捕まえてビンッビンに泣かさないと幕府の沽券に関わります」脅迫状ぺらっ

 


白「でもこの後 外国の奴と会談有るんだよな?」

魄哉「すっぽかしたら外交問題に発展しかねませんし」しれっ

粋「Σいや大丈夫!?
そっち襲撃された方が万倍外交問題に発展しねえ!?」ひええっ

 


魄哉「そこは いつも通りSPとして彬羽君に同席して貰いますし」にっこり。

粋「Σあ。だから今日居ねえの!?」きょろっ


魄哉「ですよ。準備中です。

あの子が居れば 何処に隠れようが何を盾にしようが諸とも破壊して捕縛してくれますからね」

テオドール「ほとんどキレたアフリカ象に御座いますね」うわー。

 

魄哉「と言う事で 以上愚痴でした

あーもうこの忙しいのに ホントやめて欲しいですねえ」はーやれやれっ


女中「あら?天海様 お茶は」

魄哉「あ、僕今殺害予告受けてますんで危険ですよ 距離取ってくださいねー」

女中「あらー。またですか?」あらあらっ

 


粋「Σ何この 慣れ切った雰囲気!」

白「偉い奴って大変だな」ほー。

 

 


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【会談後】

 

 

彬羽「何か起きたらどうするかとヒヤヒヤしたが
何も無くて助かったな」ふう。

魄哉(後ろに立ってる君の殺気がビンッビンすぎて会談相手まで縮み上がってたからでは。
とは言わないでおきましょう)

 


彬羽「そもそも此処に不審者なんぞ入って来れねえがな
忍の奴等が殺る君満々で待機してやがるし」ちらっ

魄哉「この一帯だけ 殺気の密度が高いですよねえホント」苦笑。

 

彬羽「(しかし、この手のは大事が片付いて気の抜けた時が危険か。

コイツなら放っておいても大丈夫だろうが 念の為)

ん? Σ何処行った!?」きょろっ


徳川忍「あ。天海様なら 仕事山積みなんで戻りますって走って帰られました」

彬羽「Σあんのワーカーホリック 微塵もじっとしてねえ!!」

 

 

 

 

 

江戸城 廊下】

 


魄哉「うっわ。時間押しちゃいましたね
今日中に片付けないといけないのが山程有ると言うのにっ」とたたっ


女中「あ、天海様。廊下走ると危ないですよ?」


魄哉「すみませんちょっと急いでて

よいせっ」ぴょいっ!

火薬どむっ!!

 


煙もうもうっ

 

女中「・・・Σ!?」ひいっ

 


魄哉「火薬の臭いが漏れすぎです
仕事が粗いですね」すたっ。


たたたたっ

 


女中「Σちょっと誰かー!城内に爆発物仕掛けられてるよ!!」ひええっ


家老「Σうっお! こりゃ酷い!
者ども 床下から天井裏まで調べ尽くせええ!!!」

 

 

白「俺ならこう言う 外から届く買い物した奴の中に隠れるな」

長持ちの蓋かぱっ


曲者「Σぎゃっ!見つかった!」ひいっ


粋「Σ凄えけど 思考が犯罪者寄りじゃねえ!?」

テオドール「では私も!逐一調べずとも 飛天さん作の催涙香でっ」もくもくっ


天井裏『Σげっほげほげほ!!』

 

家老「Σおお!ここにも!」けほっ


女中「Σすみません!それ私達もキツいです!」げほごほっ

テオドール「ですね!すみませんでしたっ」げっほごほっ

 

 


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江戸城 資料室】


魄哉「あーもう

何でまた今日に限って計算合わないんですかっ」書類がさごそっ


会計方「申し訳ありません。
あの 今日何か犯行声明出されておられると聞きましたが

後は私達でやりますのでそのっ」おろおろっ

魄哉「合わなかった場合、再度計算の際に僕が確認するのが決まりです。
政務のトップが決まりを破るわけには行かないでしょう?」

会計方「いえしかし お命が一番大事


魄哉「じゃ 絶対くたばりません 約束しますのでお仕事しましょう」

時限式発火装置めきゃっ。


会計方「Σ今何もぎ取りました!?」ひええっ

魄哉「柱に見覚えの無いオブジェが追加されてて邪魔でしたので」

 

会計方「Σオブジェって なんかシューッて言ってますけど!?「大丈夫です。時間勿体ないんでお仕事しましょう   ん?」ぴくっ


会計方「・・はい?」ん?

 

 


天井裏から謎の液体ぽたたっ


魄哉「よいしょっ」書類ガードっ


じゅおおおっ!!

会計方「Σ書類熔けた!!」ひいっ


魄哉「大丈夫です。こっちは破棄する分ですので

はい。召し取ったり」 

天井に棚どがしゃあっ!


曲者「Σげふう!?」かはっ


会計方「Σ天井ごと破壊した!!」ひえええっ

 

 

 

 


粋「気になって見張ってたけど」えーと。

テオドール「殺害予告より お仕事のが大変そうに御座いますね」うわ。

白「仕掛けられてるの 片手間で避けてるしな」うん。

 

粋「つか兄貴?何それ」

白「そこに落ちてた
食べない方が良いぞ 」毒だんごっ


テオドール「政治家が其処らに落ちてる団子を食べないと思うので御座いますがねえ」うーん。

粋「もう何でも有りだな」うわ。

 

 

白「はしゃいで脅迫状出したからには 何が何でも暗殺したいんだろうけど

やればやる程無理だって解っちゃって困ってんだろうな」うん。


テオドール「しかしどれだけ居るので御座いましょうか?
もう家老さん達も結構な数捕まえまして御座いますよ?」

 

家老「おのれそこかああ!!」槍で天井どっすどす!

女中「家老様 そろそろ天井落ちます」同じくどすっ!

 

粋「マジで好かれてんな 天海サマ」わお。

 

 


白「て事で 今度は江戸城の修理とかで仕事増えそうだし
どうにかならないか。これ?」

彬羽「だな。
なんで躊躇無く 城を壊せるんだここの奴等は。」


テオドール「お帰りなさいませ。
SP侍コスプレ 絶妙に似合わなくて笑えまして御座いました「黙れ。」


粋「どうにかって 害虫退治感覚で1匹1匹駆除しかねえんじゃねえの?」

彬羽「いや 害虫を駆除するならもっと早い方法がある」

テオドール「え?え?何で御座いますか?」

 

 


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江戸城 天守閣】

 

 

刺客A(居た! 天海1人だ)

刺客B(成る程。此処で仕事をしている時は 天井裏の忍にさえ気を付ければ良いと言うのは確かな情報だったか

そしてそれらしき者は見当たらん と。)きょろっ

刺客C(後は天海本人のデタラメな身体能力が問題だが
三人同時ならさすがにどうにもなるまい。

一気に参るぞ!!) くわっ!

 


天井裏ばきゃん!

 

刺客トリオ「天誅うううーーっ!!」うおおおっ

 

 

 

防御結界発動っ


べちんっ!!

刺客トリオ「Σぶっ!!!」

 

 

粋「すっげ。マジでかかった」襖がらっ

テオドール「見事にビターンてなりまして御座いますね これは痛い」おおっ

 

刺客A「Σ煩い! わらわら出てくるな!!」しっしっ!


刺客B「なっ何だこれ!
確かに天海は陰陽術を使うとは聞いていたが 攻撃特化でこう言う護り的なのは苦手なはずっ」鼻血だらだらっ


白「意外とガッツリ調べてるな」へー。

 

 

彬羽「そりゃ コレが天海ならな。」

刺客トリオ「Σへ!?」


刺客C「Σいやどう見ても天海だろ!
影武者!? いや染めとるにしても髪色無理が有るだろ!」

 

 

どろんっ!

 

晴明「そら 染めとらんからの。」

刺客トリオ「Σ化けた!!」ええええっ

 

 

粋「晴明って 化けるとか出来たんだなあ。」すっげ。

白「狐だし」うん。


晴明「言っても半分狐なだけだからの。得意ではないのであまりやらんのだ

後、背丈体格なんかは変えられん」ふっ。

テオドール「化ける相手によってはオモロい事になるので御座いますね」成る程っ

 


彬羽「良く覚えとけ

害虫駆除の基本は エサで釣って集めて一気に駆逐だ。」

粋「さすが飲食店勤務。」拍手っ

 


挿音「はいはい 罠にようこそ徳川忍軍でーす。

オラ逃げらんねーぞ 往生しろや」

徳川忍軍わらわらっ


刺客トリオ「Σひいいいっ!!」両手上げっ

 


白「意外と少なかったな。」

晴明「そらな。
この城の奥まで入り込む時点で 大人数なら無理ぞ
どしてもボロが出るわい」

 


粋「ん? で、その魄哉は?」

彬羽「死人が出かねねえんで 遅めの昼飯食わせてる

弁当の中身を出来立ておでんにすり替えといたんでしばらく戻って来ねえだろ。」

白「慌てるとあちちだな」うん。

晴明「板前おると便利だのう」かかかっ

 

 


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九尾「なんじゃ あやつ化けたのかえ?
下手くそであったろ?

どうせ化けるならわちを呼べば良かったのにのう」こんっ

彬羽「手前は用の有る時ほど何処に居るか解らんだろうが。」

 


九尾「しかしわちの腕前披露したかったのう

ほれ。 だーりん そっくりじゃろ?」

 

どろんっ!

 


白「俺に化けても意味ないんだぞ」

九尾「えー。

しかしほれ それぐーるぐる
さて、どちらが本物でしょうじゃ?」こんっ!

 

 

粋「こっちが九尾」指差しっ


九尾「Σ即答!?」がーん!

粋「見た目兄貴でくねくねすんな。頼むから」ドン引きっ

 

 


魄哉「誰かに成り済ますのって
意外とムズいんですよねえ」苦笑。

彬羽「仕草1つ1つに内面てのは出るからな」

 


千様「あら? 晴明さんて意外と凄い人?」あらあらー?

家康「Σ今更!?」えええっ

 

 

 

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