小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月28日

 

 

 

 

テオドール「と言う事で クリスマスと言えばチキンに御座いますが、
面倒だからと丸ごとフライドチキンにしてまえ とかズボラをしてカッチコチのを油に放り込むと爆発致します。

絶対にやらないで下さいませ」

粋「やったんだな。つまり」ああうん。

 

テオドール「国の主様が大慌てで消火班ことウンディーネさん呼び出されるわ
周囲に避難勧告とか大騒ぎになってしまい こっ恥ずかしさで1週間部屋に籠城いたしました」ふっ

粋「うん。謝ろうな」はいはい

 

 

千様「年末ねー」しみじみっ

家康「うん。故郷で学んでてくれて良かったよ」

 


蒼月「で、ジジイはまた仕事?」

魄哉「坊主も走る師走ですから」げっそり。

千様「まだ11月よー?」

魄哉「んなもん1月2月は誤差ですよ 行ってきます」よれれっ

 


粋「毎年の事だけど 政務って大変だよなあ」

テオドール「年末はイベントが多いと言うのに ほとんど参加出来ない様に御座いますし
せめてクリスマスチキンは「頼むから爆発させんなよ?」


家康「うちにも西洋のウンディーネさんみたいな子置いといた方がよくない?」

千様「えー。人魚ちゃんにでも頼むー?」

 

白「絶対嫌だ」くわっ

彬羽「だな。下手に濡れるとキレて発火する魔王が居るしな」

粋「つか兄貴 最近水嫌い悪化してね?」

テオドール「今年1年 よく沈まれましたからねえ」しみじみっ

 

蒼月「だからまだ11月だっての。 まとめに入んなよ」

 

 


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江戸城

 


魄哉「は?偽物?」


女中A「みたいです

最近城下で 御忍びで来ている江戸城の天海坊 と名乗る不審者が度々目撃されてるみたいで」ちらっ

女中B「この前この子も 御休みの日に実家に戻った時に見たそうで」


女中C「はい!天海様と同じ金髪でした!」どやっ

魄哉「僕の特徴そんだけなんですか?」ええー。


女中C「あ!ちゃんと袈裟も着てましたよ」

魄哉「・・そうですか」不服っ


女中A・B(物凄い不満そうですが 普通坊主が金髪でウロウロしてる時点で有り得ませんから 天海様。)

 


女中C「あ、でも天海様みたいにナマモノの金髪じゃなくて 染めてるのかなー?って感じで
本物知ってると 下手なコスプレだなーって」

魄哉「あ、と言う事は普通に日本人なんですね」ふむ。

女中C「ん? あれ天海様ってそういや何国人
女中B「Σぎゃー ストップストップ!!」

女中A「Σさすがに失礼でしょ!
人には色々事情が有るんだから詮索しないの!!

と言う事で 年末のお忙しい中ですが 偽物にお気をつけ下さい 失礼しますっ!!」

襖ぴしゃん!!

 


魄哉(ひょっとして密入国してきた外国人とか そんな誤解をされている!?)えええっ


挿音「まあな。その容姿でウロウロしてりゃ そりゃいらん詮索もされんだろな」天井からぶらんっ

魄哉「そもそも人じゃ無いんですけど。

しかし 偽物ですか、僕の名前で好き勝手されるとまたややこしくなりますし
お願い出来ますか?」

挿音「へいへい、早急に忍軍総出で調べっから

親父は気にしねえで政務に集中してような?」書類の山チラッ

魄哉「・・調査ついでに、彬羽君に バイト終わったらお手伝いお願いしといて下さい」げんなりっ

 

 


間。

 

 

 

粋「はいはいはーい!そう言う事で 天海坊!天海坊って名乗る坊さん見かけたら御一報お願いしまーす」ビラ撒きっ

テオドール「年末の町の治安維持の為 よろしくお願い致しまーす!」ビラばらばらっ

 


家康「あの 天海の存在は一応幕府のトップシークレットなんだけど?」

白「偽物出ちゃって それで周りも騙されるんならとっくにバレッバレだろ。」

家康「Σド正論!!」

 


町のおばちゃん「あらー!いつも町の清掃してくれてる子達
え、こう言うお掃除もやるの?」あらあらっ

粋「不審者だったら何起きるか解らねえし」うん。

テオドール「と言う事で 見掛けたらよろしくお願い致します
教えて頂けましたら 此方からお役人に連絡致しますので」

町のおばちゃん「あいよ おばちゃんに任せときなっ
よっしゃ長屋の皆にも知らせなきゃっ」

 


白「千様の思い付きも結果オーライだな」うん。

家康「あ、そっか
清掃系ご当地アイドルやらされてるんだっけ あの子等。」わおー

 


挿音(なる早でって言うから協力頼んだけど 
やっちまったかもしれねわ) キセルすぱーっ

 

 

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【割烹春一前 大通り】

 

 

子供「えー。てんかいさま?」

謎の僧侶「そうなんですよー
今御忍びだから 内緒で」しーっ

 

 

シロ「おい。」困惑っ

彬羽「・・まあ 有名人てのは偽物が出る物らしいからな」

シロ「いや普通に打ち首モノであろうが
どうするのだ?」ちらっ


彬羽「すまん。俺が抜けると仕事が回らん
お前1人で行って貰えるか」真顔っ

シロ「Σバイトと犯罪どっちが大事だ!!」

彬羽「Σバイトが主戦力のカツカツ経営なんだ!そこは協力してや「喧し社畜が!もう良いわ!」だだっ

 

 

ひな「彬羽さんが怒鳴られてる」あらあらー

朱禅「だってあいつが気楽だからバイト扱いの方が良いって言うんだもんよ!!」どちくしょおおおっ

 

 

 

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シロ(さて、あの偽物 ここの路地に入ったな
いったい何処に と言うか何をするつもりだ) きょろっ


どんっ!

シロ「Σあだっ! す、すまんっ」

粋「あ、いやいや此方こそ前見てなくて Σあれっ!?」


テオドール「バイトはサボりに御座いますか?」おやおやっ

シロ「Σ違うわ馬鹿者!

ん?お前等揃ってと言う事は」


テオドール「コミュ力の化け物こと、粋さんが 御姉様方ウケ最高なのが功を奏しまして」

粋「めちゃめちゃ情報入ってよ」どやあっ

 


シロ「つまりは お前等もあの偽天海を追ってきたと」ほう。

粋「Σスルー!?珍しくドヤれたのにスルー!!」がーん。


テオドール「あ、あちらの様です
線香の匂いが致しましたっ」くんくんっ

粋「Σいやお前もスルーかよ!」

 

シロ「線香? なんだ坊主らしい事はしておるのか 偽物の癖に」

粋「Σお前等わざとだろ!もういいよ畜生っ

て、あれっ この辺ってひょっとして」きょろっ

 

 

 

 


 
子供の母親「あの、本当に本物の天海様で?
でしたら おそれ多い事ながら 私は年を越せるか解りません 
この子をお願いしたく Σうっ!」ごっほごほっ

子供「かーちゃん!!」ひいっ


偽天海「Σご母堂大丈夫ですか!
も、もう少しの辛抱をっ
今 福利厚生の方の新しい政策をえっとその そう言うのしてる所ですから!!」あたふたっ

 


一同(あ、捕まえられないコレ。) 物陰から覗きっ

 

 

 


テオドール「えーと
貧民町 で良いのでしょうか此処は」

シロ「そう言って良かろう
家と呼ぶには余りに風通しが良いしな」うむ。

粋「えー 何だこれ?
つまり偽物って それっぽい事言って今がキツい人等を元気づけてたって事?」えええっ


シロ「冬の寒さは思ったより人間の気力を削ぐからな

だからこそ 今現在本物の天海が忙しいわけだが、この国の全てを手掛けおるのでな
まだまだ間に合わんのだろう」ため息っ

テオドール「で、あの方は
それが間に合うまで 寒さに負けそうな方々を頑張って持たせようとしている と?」

シロ「その様だな

身なりから幕府関係者とは思えんし 上が本当に動いてるかは知らんだろうが 少しでも希望を与えようと言った所か」ふむ。


テオドール「成る程で御座いま

あの 粋さん?」

粋「いや バレたら自分が打ち首なのになって なんか染みるわ」ぐすっ


シロ「お前 疲れとるのか?」

粋「ちょっと 芝居小屋でつつじにどやされた後なもんで」鼻ちーん!

テオドール「あー やる気あんのかとキツ目に怒られておられましたねえ

これは ますますしょっぴきにくくなってしまいました」苦笑。

 


挿音「けど この手の見逃したら 次から次へと偽物出てくるかもしんねーんだよなあ」にょきっ

一同「Σうっぎゃあああ!!」びくううっ


挿音「で、今度こそ 悪どい事考えてたりすると最悪なんだよ
手前等の一存で見逃そうとすんじゃねえよガキ共」はーやれやれっ

 

偽天海「Σばっ幕府の犬かっ」びくっ

親子「へ?」

偽天海「Σあ、いやこれはっ」しどろもどろっ

 


挿音「はいよ正解 幕府の犬ですよ

気持ちは解らんでもねえけど、法ってのは守って貰わねえと余計酷い事になりかねねえのよ」キセルすっぱー。


粋「お、おい」冷や汗っ

テオドール「あの 出来たら穏便にっ」おろおろっ

 


偽天海「くっ! すみません追手が!
まだ御城には帰らないーっ!」だっ


シロ「おい、設定おかしくないか」

粋「Σげ!アンタちょ 前まえっ!!」ひいっ

 

偽天海「へ? Σどうわっ!?」

足引っ掛けすてんばたーん!!

 


魄哉「おやおや、そっくりさん 
はじめまして」にっこり。

偽天海「」

 


テオドール「あ、一瞬で察した様に御座います」うわあ。

 

 

挿音(彬羽 バイト終わったのか。)成る程

 

子供「あれ? 天海様の友達?
同じ様な格好してるね」

魄哉「えーと。ほら 同心さんも皆同じ格好してるでしょう?
そんな感じです」

偽天海「Σへ」


子供「あ、じゃあ天海様の仕事の仲間とかなのか」ふむふむ

 


シロ「む?これは」ほう。

粋「へ?」

テオドール「粋さん。気持ちは解りますが 魄哉さんに勝てるわけ御座いません
そのデカい石をお捨て下さいませ」どうどうっ

 

 

魄哉「成る程 こちらがお話されてた所ですねー

成る程成る程 病人もおられますし、仰られるとおり年中にどうにか
早めに支援の手配を致しましょう」

偽天海「Σへっ

あ! よ、よろしくお願いしますっ!!」おおおっ

 

 

挿音「たまーにああいう良い子ぶりっ子すんだよなあ」あーはいはいっ

シロ「おい、法の方は良いのか?」

挿音「何言ってやがんでえ
この国じゃ あん人が法だろがよ」はーやれやれ

 

魄哉「と言う事で
ちょいちょい公式に、こう言う人達に今この辺整備の予定ですよー とか伝達してくれません?」ひそっ

偽天海「Σえ! 良いんですか!?」

魄哉「ええまあ
ただ マジで僕と間違えられると後ろから刺されますんで 
今後はちゃんと幕府の伝書鳩ですって名乗って下さいね」

偽天海「ああありがとう御座います!!」おおおっ

 

 

子供「ねえ、天海様 なんで土下座してるの?」

挿音「あー 早く仕事してくれてありがとうってよ」適当っ

母親「お偉いのに 腰の低い御方なんだねえ」拝みっ

 

 

 

 

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白「で、また仕事増えたのか」

 

 

彬羽「蒼月!こっちの予算の計算頼む!追い付かんっ」必死っ

蒼月「Σはああ!?この寒いのにんな事やらせんなよ こちとら蛇「卵か!蛇なら生卵だな!」卵どんっ


蒼月「Σ自然派ドーピングしようとすんな!貰うけど!!」卵ぱかっ

 

 


千様「あいつも人情に負けなきゃ もうちょい仕事ラクなんでしょうけどねー

今日も帰ってこないわね こりゃ」あーあ。

家康「そこで人情優先しなきゃ そもそも軍師のお願いしてないけどね。」

 

石燕「あっしの湿布ついでに 飛天さんに栄養剤作って貰って来やしょか?」

彬羽・蒼月「頼んだ!!」くわっ

 

 

家康「あ、それと 徹夜間違いなしの天海から伝言。

イベント楽しむってのはさすがに無理だけど せめてお腹いっぱい年越しって事で炊き出しやるらしいんだけど」

テオドール「Σそれは良い考えに御座います!

是非ともお手伝いさせて頂きますっ」はいっはい!

 

 

一同「丸ごと揚げるなよ」

テオドール「Σ微塵も信頼されていない!!」

 

 

 

 

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