小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月6日

 

 

 

 

魄哉「では此方お願いしますね」書類の山っ

彬羽「期限は1週間後だな?」

魄哉「はい。よろしくお願いします」にっこにこ

 

挿音「まーた彬羽に家庭内外注かよ」天井からぶらんっ

魄哉「ですです。
事務も専門的な物になるとやれる人が少なくて
彬羽君なら1週間後と言えば3日後には仕上げてくれますし」

挿音「そんならハナから3日後指定で良くね?」

魄哉「それだと当日仕上げにしようと無理するんですよあの子は」真顔っ


家康「カラスの血液型ってA型有るの?」

千様「もはやA型の真面目レベルじゃないと思うわー」

 

 

白「毎度量凄いな」うわ。

彬羽「徳川全体の資料だからな
まあ、その分給金貰ってるんで不服は無いが」すたすたっ

 

家康「ちなみにアレで以下程?」

魄哉「だいたいこんな感じです」そろばんぱちんっ!

千様「Σうわ! たかっ!」ひいっ

魄哉「報酬は仕事の内容、能力に応じて支払わねば 世の中どんどんなあなあでサービスでやっとけよ的になってきますからねえ

幕府がそれやったら終わりじゃないですか」

家康「そりゃそうだけど。
うわ彬羽貯め込んでるんだなあ」ひええっ

 


蒼月「え?バカラス臨時収入?
なんか奢れよ」こたつからもそっ

彬羽「一二三の将来の為に貯金だ」即答っ

 

テオドール「完全にパパモードに御座いますね。」わお

粋「・・俺とタメなんだよな あいつ」複雑っ

 

 

間。

 


挿音「しっかしよお
俺が言うのも何だけど、身内に幕府の要職任せ過ぎじゃねえのか?」キセルすっぱーっ


魄哉「肩書きは任せてませんが「それやったらさすがに瓦版に書かれんだろ」

 

粋「そっか、兄貴も江戸城出入りの役者って事で 一目置かれてるし
一般の役者から見たら不公平かもなあ」ふむ。

テオドール「あの方は実力が伴っておられるのでよろしいのでは?

あ、こちら芝居小屋の売店で新発売されるグッズの一覧で御座います」発売予定表びらっ。

粋「・・芸名書いてるだけの謎グッズの何が楽しいんだよ」ええー。

テオドール「オタク心理に御座います。
私は信仰も入っておりますが」きりっ。

 

千様「テオ君 いいカモよね」うわあ。

魄哉「白君は元々名が通ってましたし 良いんじゃないですか?
役者業以外を頼みたい事も多々有りますし」

挿音「あー まあ後半はな」うん。

 

魄哉「随分と気がかりな様ですねえ」おや?

挿音「そりゃあな
幕府からとなりゃー 都度大金動くワケだしよ
同じ能力有っても 親父と面識ねえって奴が居たら新しい不満の種になりゃしねえかと ちっと気になったんだよ」

魄哉「おやまあ 意外と繊細な

確かに定期的に彬羽君や蒼月君に書類系をお願いしたり 白君に色々頼む為に幕府のお墨付きを与えたり 飛天君を診療所の医師に斡旋したりしてますが 「おう。やりすぎやりすぎ」

 

魄哉「皆、能力を買ってるからですよ?
無能なら何もお任せしませんし出来ません」


テオドール「私達無能でよう御座いましたね 
誰からも嫉妬されません」のほほーん。

粋「平和だけど悲しいな」うん。

 


挿音「ま、良いけどよ
あんま身内びいきしてるとか噂立てられんなよ?」すたすたっ

魄哉「はいはい
ご忠告痛み入ります」苦笑。

 

千様「あいつ何か有ったの?」

家康「先日ね、有る藩なんだけど
一族で権力独占しちゃって、 一族に有らずば人に有らずーみたいなノリでどんどこ調子に乗って反感買いまくって
乱起こされて偉い事になってて幕府の介入でどうにか鎮圧しました」遠い目


テオドール「ハプスグルグ家みたいに御座いますねえ」おやまあ。


与一「そこは平家では無いのか?」あれっ

石燕「そいや与一さん 源氏側だったっすね」ああうん。

 


魄哉「てか 僕の知らない人なら役職にも取立て様が有りませんし
有能な人が居るなら教えてくれれば誰でも役職につけるんですがねー」ふむ。

蒼月「その辺 ジジイの脳ミソが柔軟すぎて世の中とズレてんだよ」

魄哉「氏素性ごときで才能を潰すとか勿体ない話じゃないですか」真顔。

 

千様「あんたが信長さんに気に入られてた理由めちゃ納得だわ」ああうん。

家康「めちゃめちゃ配下に欲しいって 顔合わす度にクレクレされたもんねえ」甦る悪夢っ

 

 


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江戸城

 

白「俺等少し遠慮した方がいいのか?
人間のそう言うのってよく解らないんだけどな
戦とかなったら嫌だな」うーん。

彬羽「お前が遠慮なんぞしたら それこそこの世が滅びる
普通にしとけ」すたすたっ

白「そうか じゃ遠慮無しで「すまん。言い方が悪かった 程程で頼む」

白「程程 ・・むずかしいな」うーん。


彬羽「(自由にさせたら戦の比じゃねえからな。この破壊神)

で、何で着いてきた
資料が足りてないんで取りに来ただけだぞ」


白「ここの茶菓子旨いから。」きっぱり。

 

女中「あらー 天海様の所の
美味しいお饅頭ありますよっ」手招きっ

彬羽「Σ馴染み過ぎだろお前!程程にと言った所だろが!!」うがあっ

 


白「だって くれるし」もぐもぐっ

女中「町に行かなくても 御本人とお話出来るとか ヤバい役得っ
あ、またグッズ出るんですよね!予約しましたっ」きゃーっ

彬羽(Σ役者業のファンか!)はっ


白「芸能人だからな。」どやあっ

 

 

彬羽(コイツに関しては 好きに出入りさせてた方が良いのかもしれんな) ふむ。

白「? ひょっとしてお前も
挿音の言ってたの気にしてるのか?」あれっ

彬羽「まあな。
言われてみれば正論だ
幕府が傾けば国全体の人間の生死に関わる。リスクは出来るだけ避けた方が良いだろ」


白「そう言う物か

けど、そんな遠慮しなくて良いなら 俺等が居るのは多分良いことだぞ?」

彬羽「は?」

 


侍「出あえーーーっ!!!賊が侵入したぞーっ!」廊下ずどどどどどっ!

やぐらの番兵「侵入者あああ!!」ほら貝ぶおおおおおーーっ


忍「Σちいっ!」すたたたたたっ

 


女中「Σぎゃっ何なになになにっ!?」ひいいっ

女中軍団「曲者っ そこになおれえええっ!!」薙刀ずらっ


忍「退けい! 女とて容赦は


白「せーの。」


忍「え」

 

彬羽「ふんっ!!」床板返しっ

忍「Σごふっ!」床板べいんっ!!

 


女中「Σうわ。今のは痛いっ!」

 

忍「こ、この野郎」よれっ

白「うん。無理せず寝とけ」扇子でがいんっ!

忍「Σあうっ!?」ばたんきゅうっ

 

 

女中軍団「Σおおおお!!」ぱちぱちぱちっ


彬羽「すまん。人命優先で廊下が逝った」

侍「Σいえいえいえいえ!
さすがで御座いますっ さすが天海様ブランドっ」おおおっ

彬羽「ブランド?」ん?

 

 

白「お前知らないのか?

天海直々に認めた奴等って事で 俺等は天海ブランドって呼ばれてるらしいぞ」

彬羽「Σは!?ちょっと待て 俺等はあいつの息子って事になってるんじゃ!?」えええっ

 


侍「天海様の年齢的に どう考えても計算が合いませんので」真顔っ

女中軍団「若作りと言われても限度がねえ?」ひそひそっ


彬羽(Σ至極当然の考えだった!!)

白(あいつホントは千年妖怪だけどな) うん。

 

侍「ですので、きっと何事かに長けた方々と養子縁組み等されて 育成されておられるのでしょう?

あ、これは天海様には内密にお願い致します。
万一 勘づかれたく無い事でしたら失礼極まり無い事に御座います故」しーっ

白「いいぞ。だいたい有ってるし」しれっ

彬羽(Σ微塵も育成されてねえだろが!)

 

 

侍「では、私めはこちらを片付けて参ります
毎度助かります お疲れ様で御座いました」ぺこりっ

忍ずーるずるっ


女中軍団「あたし達は他に変なの居ないか見回り行くよっ!」

女中「Σあ、はーい!」すたたっ

 

 

 


彬羽「・・って、事はだ

俺等はいわゆる特殊部隊か何かだと思われてるのか?」困惑っ

白「みたいだな
晴明も親戚って事になってるけど そもそも魄哉金髪だし」うん。

彬羽「Σんな認識ならハナから気を使う事ねえだろが!」

白「ん?そうなのか?
俺 人間の社会の仕組み解らないしな」うーん。

彬羽「物事の因果関係てのを解れ!頼むからっ」ああもうっ

 


挿音「何だよ
そう言う事なら誰か言えっての」天井からちっ。


白「あれ?お前居たのか」

挿音「おう。江戸城の警備も徳川忍の仕事だしよ」

彬羽「お前、その袖のスッパリ行ってるのは「うっせえ。屋根裏居たら薙刀ズドドドッて来やがったんだよ」けっ

白「屋根裏逃げ場無いもんな」うん。

 

 

挿音「あー 知らねえ所でそんななってたのかよ。
要らねえ心配した」ため息っ

彬羽「そもそもお前は 忍も知らねえ様な事をなんで知ってるんだ?」

白「コイツ他所は調べるけど内側は警備するだけだし
俺はさっきの女中が色々話してくれるからな」

挿音「Σあ、マジで内側スカスカだ

今後気を付けねえと」はっ

 

 

 

魄哉「知らない所でブランド化してたんですか あの子達」おやまあ。

家康「お前の信用あってのブランド化だねえ」わお。

 


魄哉「と言うか
そもそもの話 僕自身、殿が拾ってきた世捨て人がいきなり軍師ってパターンですしね?」

家康「Σあ、始まる前から徳川幕府そんなんだ」はっ

魄哉「コネなんて 本来の意味は縁ですからねえ

能力さえ伴ってりゃ良い事なんですよ」うんうんっ

 

 

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