小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月5日

 

 

 


家康「えー、と言う事で
仕事でお疲れの天海が 封印の間で仮眠を取った所だね」


魄哉「寝返り打った際に あれやこれや面倒な物を纏めて封印してたツボを蹴り割ってしまいまして」えーと。

小太郎「Σ意外と寝相がアクティブ!」ぎゃいん!


魄哉「腰痛持ちなんで じっと寝てるの辛いんですよ すみませんっ」ううっ

 


挿音「つー事で 即座に捕獲したけど何匹か逃げられたらしいわ
けど親父政務有るし 後は頼んだ化け物組」キセルすっぱー

 

粋「Σ物事頼むのにすっげえ偉そう!」

挿音「お前ら居候だろ? 」


彬羽「ぐうの音も出んな
この辺は治安が悪い割に結構家賃かかるしな」ふむ。

テオドール「めちゃ現実的な納得に御座いますね」

白「ん?治安悪いなら 家賃安くした方が儲かりそうだけどな?」あれっ

 

彬羽「治安悪いからこそ
無事で残ってる建物がレアなんだろが」真顔っ

粋「・・診療所まで定期的に吹っ飛んでるもんな」ああうん。


一同(吹っ飛ばしてるの 主にこの家の関係者だけどな。)気まずっ

 

 

彬羽「まあそんな地域だ
多少変なのが増えた所で大した騒ぎにはならんだろ
見つけ次第シバき上げろ」 

 

白「だな。人間に何か見られても
春先は変なの増えるでゴリ押そう」うん

粋「行けんのそれ?」えー。

テオドール「まあ この前石燕さんも短筒で脅されて拉致られかけておられましたし、強盗立てこもりその他諸々
人間でも大概ヤバ目の多う御座いますからねー」

 

 

挿音「なあ、地元の治安維持も ちょい力入れた方が良くね?」

魄哉「・・ですね。」頭痛っ

 

 

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白「変な妖怪が悪さしてたらシバけは良いけど
どんなのが逃げたか解らないんだよな?」ふむ。

彬羽「だな。
あいつの性格上 ホントにヤバいのなら記録してるとは思うんだが、
これ以上遅刻出来んと江戸城行ったんで聞き損ねたな」ふむ

テオドール「それはほっといても良いって事では?」おや。

粋「そうも行かねえだろ
封印だぞ?」ほんとにもー

 

 

シロ「ふむ。有害な怪異か」

俺自身は解らんが 悪性の魔の物ならこの鬼切が鳴って知らせてくれるであろう
お前等だけでは頼りないのでな。こちらも気をつけ    ん?」

 


大嶽丸「か、体が 重っ」べしゃっ。

粋「Σうおおいきなり犠牲者!?」ひええっ

 

白「なんだ。誰にやられた?」べしっ

大嶽丸「Σちょ。痛っ
痛い痛い 起きてるからシバくなこら!!」ふぎゃああっ

白「変なの見かけたらシバけってバカラスが」えー

彬羽「いや意味が違う」

大嶽丸「Σ誰が変だ!!」むかっ

 

 

粋「はい。二人ともどうどう
で、どうしたよ大嶽
誰にやられたんだよ?」

大嶽丸「ん?いや単に そこで急に酷く具合が悪くなってその
出来たら医者に担ぎ込んで貰えたら。と」えーと

テオドール「お元気な様に御座いますが

あ、仮病で御座いますか? 構ってちゃんで「Σんなワケ有るか!! Σあ。」くらっ

 


彬羽「ふむ。体調がイマイチなのは本当らしいな」

大嶽丸「コケんで済んで助かったが 首根っこ掴むな」むすっ

彬羽「すまん。動物にしか見えんのでつい」

 

白「あれ?鬼切鳴ってるか?」

シロ「いや?」鬼切しーん。

 


テオドール「春先で御座いますし 他所の猫と喧嘩をした際にバイ菌でも貰って来たのでは御座いませんか?」

大嶽丸「お前 俺が山猫なの心底馬鹿にしてるだろ「もちろんで御座います」即答っ

 

 

大嶽丸「フギャアアアア!!」じたばたっ!

彬羽「こら 具合悪いなら大人しくしろ」どうどうっ

粋「さすが動物の扱い上手え」おおっ

 


白「えーと。じゃあ大嶽丸の調子が悪いのは 化け物のせいじゃなくて」

シロ「こやつにストレス与えられとるからではないか?」

テオドール「向こうが勝手にストレスにされてるだけでは御座いませんかねえ」しれっ

 

白「そうか。」猫じゃらしすちゃっ

大嶽丸「Σあああ!またこの流れっ!!」

 

 

 

間。

 

 


千様「あらー 大嶽君来てたの?
遊んで貰って良かったわねー」にこにこすたすたっ

 


大嶽丸「・・おのれ猫じゃらしの魔力」ぜーぜーぐったり。


シロ「ストレス発散と言うか
他のストレスが溜まってしまったようだが?」

白「そんなの寝れば忘れる」達成感スッキリっ。

彬羽「そりゃお前はな」

 

 

大嶽丸「睡眠か
確かに最近イマイチ眠りが浅かったような気もするが」あくびっ

粋「お前それ 単に寝不足で気分悪かったんじゃね?」

大嶽丸「成る程

あー 確かに。最近寝つき悪くて肩も凝っていて
もう3月だしと 新しい分野の研究始めたんで疲れてるのかと思ってたが」ふむ。

シロ「ん?研究とは?」

 

 

大嶽丸「陰陽道。」

シロ「半径50センチまでしか術式展開出来ぬの 相当気にしとるな」ああうん。

大嶽丸「陰陽師の技なら 媒体とか媒介とかでなんぼでも範囲が広められそうだしな

晴明にもダメ出しされたし研究の価値は有るかと」真面目っ

 


彬羽「八割原因それだな
少しの間やめとけ」

大嶽丸「Σえ」

 

飛天「そうそう。春先ってのは寒さと暖かさが交互に来て
交感神経と副交感神経のバランスが乱れがちでなー

此処に春だから新生活!とかってはしゃいじゃうタイプが頑張りすぎて 体がおかしくなりがちなんだよ」にょきっ


粋「Σいきなり生えた!」

テオドール「病人の可能性を考えて 彬羽さんが呼ばれたのだと思われます」

粋「あ、成る程っ」

 


大嶽丸「ん? つまり徹夜とか
文献一気読みとかその辺がヤバかった?」あれっ

飛天「あー張り切り過ぎたなそりゃ
睡眠障害が治るまでは しばらくぬるめの湯船に使ってリラックスする生活をしよう。
睡眠不足は万病の元だぞ?」

大嶽丸「Σう。そこまでか」ううっ

 

彬羽「ちなみにだが
春先になると変質者が増えるのは暖かさで気が緩んだ上に、この交感神経と副交感神経がおかしくなり 心身共に制御が効かず衝動が抑えられなくなり

まっ裸で人前に出てきたり、夜道で女にちょっかいかけたりしやすくなるそうだ」


大嶽丸「Σ良し!寝るっ」ひいっ

粋「縁側は風邪ひくぞ」

飛天「あ。睡眠時間は昼より夜しっかり寝てメリハリつけた方が「解った 何をしとるのか知らんが手伝おう!」しゃきっ!

 

彬羽(猫科は元々ストレスに弱いしな) うむ。


シロ「お前 そんな極端だから神経がやられるのではないか?」怪訝っ

大嶽丸「気真面目小僧に言われたかない
こっちこそ 真面目すぎてハゲ作ってそうだろが」むう。

 

テオドール「シロさんは日頃外で鍛練しまくってる上 夜9時には寝る良い子に御座いますから」

飛天「研究も良いけど外出ような?」

大嶽丸「Σうっ!まだ微妙に寒いからと部屋にこもってたのが問題か!」くっ

 

白「つまりは運動不足か」猫じゃらしすぱぱぱっ

大嶽丸「Σふぎゃああ!またーーっ!!」どたばたっ

 

白「そーれ 取ってこーい」

猫じゃらいぽーい!


大嶽丸「んにゃーーー!!」どどどどどっ!

 

 


白「よし。これで大嶽丸は治るだろ
そろそろ 何だっけ?逃げた怪異の話に戻るか」くるり

粋「Σあ、忘れてた」

 

彬羽「治るのか?」

飛天「まあ運動して 夜ぐっすり寝れば大抵は?」

シロ「運動とは大事な物だな」しみじみっ

 

 


白「良し。
何か解らないの捜すのダルいし
江戸城行ってくる」


ちりーん。

 

粋「Σあ。マヨイガ使えば1発か」はっ

彬羽「始めからこうすりゃ良かったな」

 

 

飛天「良んじゃね?1人春の魔物に魅入られるの防いだんだし」

大嶽丸「露出狂は嫌だあああー!」ふぎゃあああっ

シロ「ああ、また」あーあ。


千様「Σ大嶽君 何叫んでんの?」ぎょっ

 

 

 

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白「憂鬱?」はあ?

魄哉「ですねえ。
言うなれば人間の鬱々とした気の塊

陰気とでも言いましょうか」うーん。


粋「へ?妖怪とか物の怪の類いを封印してたんじゃねえの?」

魄哉「有る意味立派に物の怪なんですよ
取り憑かれると命さえ無くしかねませんからね」


テオドール「あーまあ
確かに拗らすと真っ裸徘徊とか何とか」はいはいっ

魄哉「確かにそんなのも居ますが
何でそんなのピンポイントで知ってんですかテオ君」

白「ちょっと大嶽丸が「Σえ”」


彬羽「これ以上話をややこしくすんな。

つまりは 今年はいつもより多めに人間共が憂鬱になったり そこから体調崩したりする傾向に有る。と言う事か」ふむ。

 

魄哉「そうなりますねえ
その辺僕のせいですし 対策は考えては居るんですが」

粋「対策出来んの!?どんな?」おおっ

 


魄哉「人類が生みし ストレス発散の便利アイテム!
そして春と言えば!」

白「酒と花見か」成る程っ

 


魄哉「と言う事で 幕府が音頭取って あちこちで酒配ってダラダラと花見しましょう的なイベント開催を
彬羽「幕府の財政大丈夫か」


魄哉「国民有っての幕府ですし」きっぱり。

 


テオドール「成る程。馬鹿騒ぎでストレス発散させてしまえば 憂鬱に飲まれる事も無いと」おおっ

粋「そんなので良いの?」えー。


魄哉「そんくらいで良いんですよ
日本人はすぐストレス溜め込むんですから

と言うか。その」もごっ

白「ん?」

 

襖すぱーん!!

 

女中A「ああ!天海様っ また仕事して!!」

女中B「聞きましたよ!座りっぱ過ぎてぎっくり腰になってもまた徹夜してたって!
体持ちませんよ!!」ぷんすかっ

女中C「天海様が寝込んだらこの国終わるんですよー!
休んでくださいっ!じゃなきゃほらほら仕事の邪魔やめませんよ!!」ハタキぱたぱたっ

 

 

魄哉「どっちにしろ 僕も仕事休まないといけないみたいですし」ふっ。

粋「Σ何これ  あ。ストライキ!?」

テオドール「Σ上司を休ませる為のストライキとか有るので御座いますか!?」えええっ

 


女中C「天海様は 住み込みで仕事してる私達にとっちゃ 上司で有りお母さんみたいな物ですから」

彬羽「凄いの兼任してるな」うわ。

 

女中A「ですので、息子さん達からも休むよう言って下さい
体が資本です」真顔っ

白「そうだな
ストレスで真っ裸徘徊されたら困るし「絶対やりません。」

 

 

粋「えっと、
つまりは 春って魔物が1番怖いって話?」えーと。

テオドール「むしろ、休め ワーカーホリック共。に御座いますかねえ?」うーん。

 

 

 


鈴鹿山】

 

 

鈴鹿御前「ん?外泊許可?
お前良い歳だろ そんなのいちいち母に許可を取るな

なんだ。女でも出来たか?」おっ?

 

大嶽丸「だったらなおさら言いません母上。

その、いつもの奴等に ストレスで奇行に走る前に馬鹿騒ぎするから来いと誘われまして
何でも放置すると真っ裸とか 夜道で女にイタズラする様になるぞと脅されてその」えーと。


鈴鹿御前「・・Σえ?医者要るか!?」ひえっ

 

 

 

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