小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月7日

 

 

 

【某 峠】

 


粋「思ったよりキツい!」ぜーぜーっ!

 

飛天「いや悪い悪い
幕府命令で出張往診って話だけどさ

相手がまた動かせない程重体ぽいし 遠いしで荷物運ぶのがかなあ」苦笑。

 

粋「なんで空路で行かないんだよ
お前もカラスだろ?」むすーっ

飛天「デリケートな医療用具や薬の類いをガチャガチャ1纏めにして飛んで運べと?」

 

粋「・・医学って大変だな」どっこらしょ


与一「あのすまん。
重いのはおそらく 薬や医療器具ではなく」ちらっ

 

 

石燕「す、すんませんっ
山道キッツ」ぜひゅー


粋「うん。ガリガリだから軽いかと思ったら 予想より思った」どっこいしょ。

与一「そら ガリでも大人の男だしな。
おぶって山道歩けるお前が凄いわ」

 

飛天「自分で捕まる体力が無いと 人ってのは重さ増すんだよ
だから救急救命は力仕事。」うんうんっ

石燕「あ、握力無くてすんませ「Σコイツが1番瀕死じゃない!?」ひいっ

 

 

与一「しかし何故にこのメンツだ?
普通に護衛にと思ったら まず選ばん組み合わせだろ」ふよふよっ

粋「兄貴の考える事は解んねー」はーどっこらしょ。


飛天「ああ、そりゃデリケートな医療関係の物運んでるわけだし

お宅の兄ちゃんや うちのイトコみたいなの護衛に着けたら 有事の際にド偉い事になるからだろうなあ。」

粋・石燕・与一(Σ選別のポイントは程良い戦闘力!?)

 

 

石燕「まあ あのヒト等 派手っすからねえ」ああうん。

与一「私は確実に石燕のオマケだろうな」ふよふよっ


粋「いや石燕既に限界なんだけど。
何か有ってもバトれねえだろ
メンツの選択ミスだろこれ。

つか医者が山歩きしてて何に襲われるっての?」

 


飛天「ヒント。
この峠は山賊の巣です」


山賊「身ぐるみ全部置いてけやああ!!!」どどどどどっ!

与一「Σヒントじゃなくて答えだそれ!」ひいっ

石燕「ありゃヤバい。
与一さんの弓は霊的な物にしか効かないっすし お客さん等んな繊細な物に見えないっすね

粋さんガンバっす。」

 

粋「Σこの上更に体力仕事!!


ド畜生がああ!! オラかかってこいやあッ!」ぶちーん!


飛天「中指立てないそこ。」

 

 


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白「普段あんなだけど。
普通に殴る蹴るさせたら 山賊海賊軍隊くらい泣いて逃げるくらいではあるし」うん。


テオドール「ああ、 兄上不在だと一気にガラ悪くなられる方に御座いますからねえ
フランクな面のみ見てると忘れがちに御座いますがね。

あ、お茶入りまして御座います」紅茶こぽぽっ

 

 


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粋「っしゃあ!

次喧嘩売る時ゃあ 相手選べやっ」うがあっ!

山賊「Σすんませんでしたああっっ!!」身ぐるみ剥がされっ

 


与一「んな汚い物追い剥いでどうするのだ」ひええっ

粋「いや何か
やられたらやりかえす  的な?」えーと。


石燕「いっぺん喧嘩モード入ると容赦無いっすねえ

オンオフの切り替えがエグいって言うか

ん?」はっ

 

 

飛天「あ。気づいた?」やべっ


石燕「アンタまさか
戦闘モード深入りし過ぎて あん人が勾陣化した時の為にあっしを!?」ひそっ

飛天「お。さすが 安倍晴明に認められた霊能者。
察しが良「Σいや無理っす!あんなん無理っす!
あんなん魔王殿でも苦戦してるのに あっしが出張ったら燃えカスも残らないっす!!」ひそひそっ!

 

 

粋「?

あいつ等 何コソコソ言い争ってんの?
てかお前 幽霊なのに顔色悪くね?」はて?

与一「ん?んーとだな
取り憑いとるせいで 多少距離があっても意識を石燕に同期出来るのだがその」冷や汗だらだらっ

粋「Σえ。同期って凄っ!」

与一「いや軽く読み取れるくらいで 完全には

いやでもうん。私逃げて良いか?」顔面蒼白っ

粋「Σお前石燕から離れたら消滅すんだろ!?
何が起きてんの!?」えええっ

 

 

飛天「今の所 いつもの感じだし」ほれ。

石燕「んー。
変な山の主とか出てこなきゃいいっすが「フラグって言葉知ってる?」

 

 


間。

 

 


豊臣の残党「貴様等徳川の手の物だな!
近江まではるばる何を運んでおる!此方に寄越せ!!」

 


石燕「よっしゃ!ただの人間っす!」おおっ

豊臣の残党「Σなめとんのか貴様等!!」むかっ

 


粋「なんでコイツ等 いつも徳川のあれやこれや欲しがんの?」ええー。

与一「戦において 情報は戦力になるからだろうな。
ゆえに敵対しとるなら当然と言うか どう説明すれば」うーん。


飛天「物凄く簡単に言うと
自分等が影でロクな事してないから 
相手も裏で何かしようとしてんじゃって不安になってるんだよ」

粋・与一「Σ解りやすい!」おおっ

 

 

石燕「こんくらいなら あっしでも。

道狭いんで控えめに具現化 ガゴゼ!」 妖怪絵ぶわっ!


豊臣残党「Σうお妖怪いいいっ!?」ひいいっ

 

 

粋「ん?ガゴゼって何する妖怪?」

石燕「諸説有るんすけど
一般的には雷と共に落ちてくる小鬼っすね」

 


豊臣残党「Σああああああ゛っ」しびしびっ


与一「なんか 見た目と攻撃が合わんと言うか
どこぞの電気ネズミみたいと言うか」えーと。

 


飛天「あの、薬品デリケートだから10万ボルト的なのはちょっと。」

石燕「Σうっお!すいやせん
ガゴゼ戻れ」おりゃっ

紙にばしゅん!!

 

与一(Σこっちのがどこぞのモンスターぽい!?) はっ!

 

 

粋「って事はやっぱ俺?
んーと 雷ダメなら火もダメだよなあ?」

飛天「爆死したいなら止めないけど「お前何持ち歩いてんの?」冷や汗っ

 


飛天「いやさすがにそのまんまは

あ、そっか。 良しじゃあここは1つ
医者らしい喧嘩の仕方を見せてやろ」ふふんっ


粋「もはや医者のセリフじゃねえよ」

石燕「怪我治すもんが人に怪我させてどうすんすか」

 


飛天「まあまあ見てろって
医者もナマモノだ 喧嘩もするし見解が違えば殴り合いもする
石燕「普通しねえと思うっす。」


与一「まあ こやつ西洋医学が得意で各種刃物持ち歩いとるしなあ」

粋「Σあ、そう言う事!?」

 

 

飛天「お前等 ニトロって知ってる?」真顔っ

豊臣残党「Σえ」びくっ

 

粋「Σそっち!?うおお俺でも知ってるヤベえの来た!!」ひいっ

 


石燕「Σアンタなんちゅーもんを人に運ばせてんすか!
タフさ化け物の粋さんはともかく こちとら普通よりひ弱な人間っすよ!!」

粋「Σいや俺も無理無理!
爆発耐性とか種族で大差ねえから!!」


飛天「さすがにニトロ単体で持ち歩かないって

それに似たのは持ってきてるけど
「「Σおいいい!!」」

 

飛天「大丈夫大丈夫。

ほら 薬品てのはコレとコレを混ぜたらこうなってー てのだから

こうしてちゃんと別々にびいどろの容器に入れて」ほらっ


石燕「・・何故に落花生型すか?」

飛天「混ざったら爆発するから」しれっ


粋「ちょい待って それをセットにしてるって事は」冷や汗っ

 

 

飛天「うん。護身用」


ぽいっ。

 

豊臣残党「Σぬっわあああーー!っ!!!」


どどどむっ!!

 

一同(Σ惨い!!!)

 

 


粋「お前何て物 てか万一アレ運んでてて割れてたらっ」あわあわっ

飛天「だから 薬品大事に扱えって言っただろ?」えー。

粋「Σそう言う事なの!?」えええっ

 

石燕「つか 護身用にわざわざ爆発する薬品取り寄せてんすか?」引。

飛天「いや 爆発はオマケ。
俺が使いたいのは外科手術で有効な効果の方だな」

与一「薬品とは恐ろしい」ひええっ

 

 

石燕「ともあれ ようやく町が見えて来たっすし

あっしも此処からくらいは自力で頑張るっすかね」よいせっと

粋「あー、下り坂だしな

なんかすっげえ疲れた」げんなりっ

 

与一「おい。さっきの奴等
まだバンバン爆ぜておるが?」

飛天「うん何個か投げたし

見た目程威力無いから 追って来る気だけ削げれば良いかなー?と」

粋「あ、一応加減はしてたんだ」ほっ

飛天「医者だしな」

 


石燕「この流れだと あんま説得力無いっすねえ

お?」見上げっ


与一「ん?どうし

Σ朧車?」ええっ

粋「兄貴かな?今ごろ?」あれっ

 

 

千様「はーい皆お使い頑張ってるー?
彬羽君から差し入れのお弁当よー」手ぶんぶんっ


石燕「うっわ。一気に力抜ける」

 

粋「つか揺れが何だけど
朧車だと マジですぐ追い付くんだよなあ」どっと疲れっ

 


千様「あらあら皆お疲れねー?」あらあらっ

飛天「飯が届いたんなら元気になるよな普通」 わーい。

粋「お前はな」うん。

 

千様「えーなあに?

あら なんかプスプスしてるー」あらあ?

豊臣残党「お、おのれ徳川

醜悪な妖怪とまで手を組んでっ」焦げぷすぷすっ


朧車「Σ!」がーん!

千様「ちょっと初対面の妖怪に醜悪はないんじゃない?」むかっ

 

粋「まあまあ
コイツ等も飛天に爆破されてもうズタボロだし」苦笑。

 

千様「えー 粋君甘過ぎ 
アタシこいつ等嫌ーい。

飛天君もやるならもっとキッチリやんなきゃ」

ぽいっ。

 

飛天「Σえ」

 


ずむっ!!!

 

煙もうもうっ

 


石燕「・・何を投げたんすか?」


千様「挿音の所からちょろまかしてきた爆弾を少々」おほほっ

与一「Σ頻繁に数が合わんと言っとるの アレお前のせいか!!」ひいっ

千様「あいつ爆発物の管理ガバいのよねー
性能良いから護身用に何個か貰ってんのよ」おーほほほほっ

 

 


飛天「はいそこ動かすな! バイタルチェック!!」てきぱきっ

粋「Σバイタルって何!?」ひええっ

 


千様「あらー? 賊まで治したげるの?
やださすがお医者様 優しー。」あらあらっ

与一「いや あっちが普通じゃないか?」ドン引きっ

 

石燕(護衛とかなら案外千さん1人のが 
いや 傍迷惑過ぎてダメっすね

なんであっしの周りは爆薬ぼんぼん投げるヒトばっかなんだか。) とほほっ

 


飛天「やっべ包帯足りない

あ。ちょっと一反木綿具現化してくんない?」

石燕「Σまさかの包帯代わり!」ええっ

飛天「むしろ三角巾?」

 

 

与一「あ。このメンツで行かされた理由はこっちか。」なるほどっ

 

 

 

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