小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月23日





【幕府公営診療所】



飛天「今日来てもらったのは他でも無い
最近 異常なくらい病気フルスロットルの人が多

白「悪い風邪でも流行ってるんじゃないのか?」

テオドール「もしくは そう言うご病気なのに遊び倒してる待ての出来ない御方がバラ撒いてるとかでは?」

粋「Σこら 蒼月の影響受けすぎ!
子供がんな事言うんじゃねえの!!」ひいっ


飛天「んな病気で わざわざお前ら呼び出すか馬鹿たれ」きっぱり。


彬羽「と言うと?
普通でない病と言うことか?」

飛天「それがなあ
病気の1つ1つは大して珍しくもない病気なんだよ
けど、何て言うの? やたら立て続けに色んな病気ハシゴする患者が多くて
ほら、そう言うのって続くとメンタルやられるだろ?」うーん。


粋「?
普通に 病気で体弱って、んで治りかけたタイミングで 体ヘロヘロだからまた他のにかかるとかじゃ?」

飛天「んー。それは有り得る思うけどさ
何かこう違和感?医者の勘って言うかさ

院内感染には気を付けてるしなあ」うーん。




白「お前が診察室で物食べるからじゃ無いのか?」

飛天「それならまず感染するの俺じゃね?」えー。


彬羽(一応消毒用アルコールは置いて有るし 問題無いとは思うが)一抹の不安っ





飛天「そう言うのじゃ無くて!
なんかこう どう言ったら良いのかな
あれだ!勘だけどお前らの管轄じゃ無いかなー?と思ったんだよ!」びしっ

テオドール「御自分では解らないので?」

飛天「カラス天狗って言っても 俺の母ちゃん人間だもんよ
その関係で探知系は無理なんだってば」むう。

粋「あ、俺も」おそるおそる挙手っ


テオドール「白さんは同じ人とのハーフでもそういうの解るので御座いますよね?」えーと。

白「うん。解るには解るけど」うーん。



飛天「あ。じゃちょっとこの患者見て

襖がらっ


白「解るけど細かくは解らないから 本人がオバケになりかけてるだけかもしれない?」えーと。

患者「Σ!!!」がーん!

飛天「Σ患者の目の前で何て事を!!」ひいいっ



彬羽「すまん。」

白「痛い。」たんこぶっ



飛天「作造さん!大丈夫だからアンタは俺が必ず元気にするから!!」

作造「先生 おら白い死神が見え「限りなくそれっぽいけど あれ俺のダチだから!!」




粋「兄貴 今のはちょっと」

白「うん。やらかした
お詫びに石燕呼んでくるか」ふむ。

彬羽「だな。 確かに何か憑いてる感はしなくもない」

テオドール(Σあれっ 私 混ざりっ毛無しの化物なのに全く解らないので御座いますが!?)はっ



粋「テオ どした?」

テオドール「Σな、なんでもごひゃりまへんっ!!」びくううっ

彬羽「・・そうか。」ああうん



白「じゃちょっと家まで

入り口どがしゃーん!!

与一「すまん!飛天はおるか
石燕がいつもの石段で膝カクーンてなって転がり落ちたあああっ!!」あたふたっ

粋「Σホント足腰弱えええ!」ひいいっ



与一「全身擦りむいとるが 根性で手持ちの紙に描いた絵を具現化して此処まで運ばれて来ておるわ
私1人では骨が折れるのでな」はーやれやれっ

彬羽「ん?ちょっと待て
具現化って 石燕の絵だよな?
まさかいつもの化け物絵を」嫌な予感っ





常連の婆ちゃん「Σぎゃああおばけー!!」ひいいっ

常連の爺ちゃん「なんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶっ!」へたりこんで手合わせっ


一同(Σ案の定っ!!)ああもうっ





白「あれ?なんだお前等 本番まで人に見られるなって言ったのに」あーあ。

具現化妖怪「Σ!?」びくっ

白「あーケガ人居たのか そりゃ仕方無いな
でもこの企画もうお流れだな」はーやれやれっ


婆ちゃん「・・お流れ?」はい?

白「あ。驚かせたか
これ芝居小屋の演し物なんだ。サプライズって奴だな 」しれっ

爺ちゃん「なんじゃ てっきりお迎えが来たかと
そいや 兄さんそこのお役者さんだったのー」ほっ。

白「着込むの大変だからな
けど、今回は仕方無いな
その辺芝居小屋の方に俺から言っといてやるから安心しろ」扇子ぱたぱたっ




テオドール「さっすがはプロのお役者様。」わお

飛天「仕事モードのあいつ凄いな」へー。

彬羽「毎度切り替え速すぎだろ」引。


粋「で、石燕生きてっかー?
これ指何本に見える?」

石燕「・・九字を切るのに最適な指2本っす」かはっ。

粋「うん。正常」はいはいっ


飛天「頭は打ってない様だな
じゃ骨折れてないか見るか

あ、その前に 向こうの人に何か憑いてない?「めっさでかいの憑いてるっす」

粋「Σ食い気味に即答!!」



石燕「ガン見しなくても解るっすよ
醸し出すオーラがもうヤバいっす つか彬羽さんも解るんじゃ?」よれっ

彬羽「解るには解るが 本気で死神が迎えに来てると思えばその気配とも
飛天「声でかいっての。」ギロッ




石燕「あーまあ 確かに何かは解りにくいかも
あっしも見たこと無いタイプではあるんすが」目細めっ

粋「Σえ。お前でも解んない!?」えええっ

石燕「いんえ。晴明さんに見せて貰った図鑑でで確か

そっかアレは 病魔

Σうぐはっ!?」げほっ!


粋「Σえ!いきなり何々なにっ!?」びくっ


白「ひょっとして。ケガで弱ってたから 変な病気の元にとりつかれたんじゃないのか?」

粋「Σどんなシステム!?」えええっ


彬羽「いや 相手が病魔だとなると充分に有り得る
俺も噂でしか知らなかったが、実在したのか」ちっ

テオドール「Σ病魔って妖怪なので御座いますか!?」えええっ

飛天「あー。 人を次々病気にするって事から 災いとしての病魔と同じ名前がついたって奴か」ほうほう。



白「で?どうやって殴るんだ?
どうやったら患者から出てくる?」

彬羽「治療して体が良くなりゃ一時的に出てくるはすだ
ただまたすぐに体に入って 他の病にしちまうがな」


与一「す、すまん。 出来たら早めに対処を」かはっ

粋「Σあ。お前石燕とダメージ共有してんだっけ!」はっ



彬羽「よし。じゃあ今取り憑かれてるであろう 石燕の外傷から治療頼む
ガリでひ弱だが案外しぶといんで細かい事は気にするな。
速さ勝負で頼んだ」

飛天「あいよ。」腕まくりっ

与一「Σえ。ちょっ」



石燕・与一「Σああああああ゛ーーーーっ!!!」うぎゃあああっ!




粋「」隅っこで耳塞ぎっ

テオドール「え、えげつないっ」ひいいっ



彬羽「お。出てきたか」

飛天「お?」手血まみれっ



黒い煙ゴゴゴゴゴゴっ!


粋「Σえ。ちょっとアレ 実体無くねえ!?」

テオドール「あんなのどうやって攻撃するので御座いま

バキャスッ!!

病魔「Σぐはあっ!?」

飛天「あ。凄い 当たった」わお。


白「いや浅い。煙だと蹴りにくいな」むう。

彬羽「なんで当たるんだ手前は」



粋「ん?煙
Σうお兄貴足元! 煙足元にも拡がってる!」ひいっ



足にぐるんっ!

白「Σ!」ぐらっ


どがしゃーん!!



飛天「Σうお薬棚突っ込んだ!大丈夫か!?」ひいっ






しーん。




粋「Σえ。ちょっと兄貴 マジで大丈夫?」冷や汗っ






白「行け。テオ」

テオドール(バンパイアモード)「かしこまりました。」くわっ!




飛天「え?何あの悪魔」あれっ

白「棚の破片刺さって血出たから もういいやって
テオに血やった」ふんっ。

飛天「Σいやあれお宅の吸血鬼!? 」えええっ




粋「Σあ。意外と強い」おおっ

彬羽「あいつ格闘技オタクだからな。
思いどおりに動けるとなったら そりゃそこそこ強いだろ」ほう。




テオドール「固体でないなら 物理攻撃意外で行けば問題御座いません!!」くわっ

病魔「Σえ。ちょっと待っ



ちゅどむっ!!


彬羽・粋( Σ口から衝撃波!?)びくっ






常連の爺ちゃん「最近の芝居小屋は凄いのー」

常連の婆ちゃん「だねえ。どんな仕掛けなんかねえ」関心っ





石燕「あれ? 体は痛いっすが 何かスッキリ」むくっ

与一「う、うむ」よれっ






粋「あ。戻った」

どろんっ!

テオドール「め、めっさ疲れまして御座いますっ」ぜひゅー。

白「うん。やっぱあんまりやらない方がいいな コレ」

テオドール「Σええええーー!」




飛天「お前等の所 つくづくどんどん戦力集まってるよなー」白の傷口止血中っ

彬羽「果たして戦力 なんだろうかな?」うーん。






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