襖すぱーん！！
粋「なあなあなあなあっ兄貴起きてる！？」
白「寝てた」むすっ。
粋「Σマジか寝るの早っ！ ごめんごめん」
白「で、なんなんだ 夜だぞ眠いんだぞ
こっちは昼間仕事してたんだぞ」あくびっ
粋「お勤めお疲さんです。
だと思って ほらほら癒し持ってきた！」ほらほらっ
白「ん？ 何か手の中入れてるのか？」あれっ
粋「ふっ 見て驚け
じゃじゃーん！！今年初の蛍っ！」
ホタルふわっ
猫「にゃっ！」びしっ！
粋「Σああああ！ ちょ猫こらペッしなさい ペッ！！」ひいいっ
白「猫居る部屋に連れてきたら当たり前だろ
ほら。ペッしてやれ 煩いから」
猫「ぺっ。」けっ
粋「大丈夫かホタルー！」ひいいっ
ホタルよろよろふわふわっ
白「可哀想だから あんま取ってこない方がいいぞ
ホタルは簡単に死んじゃうらしいし」
粋「Σマジか！
じゃあ尚更 ちょっとこっちこっち」袖引っ張りぐいぐいっ
白「なあ。俺眠いんだけどな」むすーっ
ーーーーーーーーーーーー
【庭】
ホタルびっしり。
粋「な！な！ すっげーだろ！？」きらきらっ
白「うん。 こんだけ居るならなんでわざわざさっきの連れてきた「はしゃいだ。」即答っ
千様「綺麗てか凄いわよねー」あらあらっ
鏡子「あら。お酒ですか？」どろんっ
挿音「レアモンだしよ。蛍見酒よ」熱燗っ
シロ「初めて聞く言葉だな」
家康「去年もこんなだったっけ？
なんか庭全体光ってるみたいだけど」わおー。
彬羽「おそらく今年は 温泉の源泉が爆発したり、川が決壊したりその余波でなんやかんや流れて来たり 更に池に人魚が住み着いたり
そんな感じで 偶然ホタルにとって住みやすい環境が整いまくったとか そんな感じだろ」
家康「・・うちの地下に温泉の源泉流れ込んで全員蒸し焼き寸前事件とかもあったね」ああうん。
蒼月「冬場ドカ雪で雪かきしないと屋根落ちそうとかも関係してるのかな。」遠い目。
小太郎「雷落ちて 木とか燃えまくったのも関係あるかもなー」わははっ
一同(絶景の対価とんでもねえ) ずーん。
白「ホタルって水の近くに居るんだっけか？」えーと。
彬羽「だな。幼虫が水の中で暮らすからな」
一二三「んじゃ このホタルさん達、庭の池で育ったんだべかな？」
千様「えー。 いくらなんでも多すぎない？」
テオドール「あの、なんか此方の茂みに川が出来てるので御座いますが」ずぶ濡れ困惑っ
千様「Σなんで！？」
家康「Σてかテオちゃん落ちた！？」ひいいっ
テオドール「有ると思っておりませんでしたので、見事にズボッと行きまして御座います」水ぼたぼたっ
粋「Σあ！ひょっとして人魚の奴じゃね！？」はっ
家康「Σ3日か其処らしか居なかったのに！？」えええっ
千様「あのド根性人魚ちゃんなら有り得るから怖いわねー
手で好みの水路掘ってそう」うーん。
白「其処らに川増えたのか？」
彬羽 「人に登るな避難するな
縁側にはねえから安心しろカナヅチ野郎！」
テオドール「しかし なかなか捕まらない物に御座いますねえ
あ、 蛍の調理法はやはり佃煮で
彬羽「いくら日本人でもホタルは食わねえな」
テオドール「Σええええ！」驚愕っ！
家康「私ら 相当ヤバい民族だと思われてんだねえ」わお。
粋「こいつシャコに本気でビビってたもんなあ」しみじみ
魄哉「日本人にとって ホタルは目で見て楽しむ物ですよ
ですのであまり追いかけ回したりしないでくださいね？」
テオドール「ふむ。ではアゲハ蝶は「食べません。僕らコガネグモか何かと勘違いされてません？」
家康「ま、まあ何だ 風流風流」うんうんっ
蒼月「雰囲気もクソもないけどね
しっかし マジで数凄いなコレ
川近いとこんななるのかよ」へー。
魄哉「彬羽君の言うとおり今年はよほど好条件だったので Σん！？」
粋「ん？どしたの？ ほらコイツこっち来たぞ 人懐っこいな」へー。
魄哉「あ、いえいえ
ですねえ。ホタルにも個性が有るんですねえ」あははっ
コマ『あら。センサーが？』カタタッ
与一「あのホタル 多大に人魂混ざっとる気がするのは気のせいか？」冷や汗っ
石燕「まあ。湿気が出てくるとオバケのヒト等って活動的になるもんすし
悲鳴上げそうな人が数人居るんでしーっすよ。」しーっ
魄哉(この子等が居るから その手の霊魂寄ってきやすいの忘れてました) ちらっ
白「すやー」
彬羽「Σおい！降りて寝ろ
落ちるぞこらっ！！」
一二三「あー！おんぶ良いなー おらももおらもっー！！」ぴょこぴょこっ
彬羽「Σおんぶ言うな！」ぽいっ
どしゃっ！
蒼月「ねえ、今ホタルびびんなかった？」
