小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月10日






飛天「単刀直入に言う
最近墓荒らし勃発してるらしいんだけど お前等何か知らない?」

粋「単刀直入過ぎてワケ解んねーし 知るワケねえだろ」



飛天「あ、言い方まずかったか
徳川の方で犯罪系のそう言う情報無い?
知り合いの寺に相談されたんだけど」

家康「んな不埒なの居たら速攻忍軍がリンチして捕まえると思うけどねえ」うーん。



シロ「そもそも医者が寺と知り合いと言うのもな」引

千様「多少はしゃーないわよ
飛天君が来てからホント死者減ったらしいし」うんうん。



飛天「一応聞くけど化物サイドどうよ?」

彬羽「お前の事だ 実際そのあばかれた墓見たんだろうが
妖怪の形跡有ったのか?」

飛天「無いから困ってんだよなあ」うーん。



テオドール「野良犬に漁られたとかでは無いので御座いますか?」きょとんっ

家康「テオちゃん 平然となんて事を」ひええっ


飛天「いや食い散らかされてたら解る解る
一応医者だし。
だとしたらやっぱ人間の仕業か?」うーん。





白「人間が墓なんて掘り起こしてどうするんだ?」

彬羽「それはその・・ 国に寄っては人間の骨は薬になると言われてるからな」

粋「Σえ 人間が使うんだよな!?」えええっ

彬羽「だな。理解が出来ん」


飛天「ミイラなんかも薬になるって売られてるぞ
だから他所の国じゃ昔の王様が掘り返されて売られてんだよなあ」

千様「凄い話ね」うっわー





白「人間って業が深いな」

石燕「全くもってっすよ。だから嫌いなんすよねえ」うんうんっ


粋「兄上、自分の血の半分を否定しないこら」

シロ「石燕 拒否してもお前は人間ぞ「あーあー聞こえないっす」耳塞ぎっ



与一「何とも罰当たりな話だ。
して、 そのあばかれた墓と言うのは何ぞ共通点等あるのか?」

飛天「有るっちゃ有る。というか大体ここら辺?」地図ぺらっ

彬羽「ん?だいたいの場所が決まってるなら墓地見張れば良いんじゃ無いのか?」




飛天「いや俺 診療所留守に出来ないしさ
夜間救急有るし」ちらっ

家康「Σうおお聞いちゃった以上幕府としてスルー出来ない!!」ひいっ

飛天 「と、言う事でよろしくー。」地図押し付けっ


彬羽「Σ手前 最初から押し付ける気で!?」

飛天「日本は故人の遺体を大事にする国だろ
て事で頼んだ
じゃないと 犯人が其処らのカラスのエサになっちゃうかもなー?」すたすたっ



千様「Σえ 嘘 飛天君が怖い!」ひいっ

シロ「医者として腹に据えかねとんのだろうな
」うわ。





挿音「俺夜勤だし忍軍人数カツカツなんでよ 頼んだ化物軍団。」忍装束すちゃっ

粋「Σ夜の墓に張り込めと!?」えええっ

挿音「しゃーねえだろ こちとらアメーバじゃねんだよ分裂出来ねえんだよ
妖怪ってのは夜動くもんだろ ほれ最適だろ頼んだぞ」しゅぱっ

粋「Σいやあの墓場はって毎度速えな!」




白「ん?俺等の仕事なのか?」あれ?

家康「どうなんだろ
けど忍軍忙しいとなると ねえ?」ちらっ

彬羽「いや 俺は妖怪って言っても日没後は大概眠いんだが」困惑っ




魄哉「お手数おかけして申し訳ありません
人間の仕業の可能性が有るなら僕が
千様「アンタは寝なさい 自分が過労で死体になるわよ」


家康「ごめん。天海仕事の疲れハンパないみたいだしお願いしていい?」えーと。

一同(Σこんなん断れないだろ!!)





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【墓地】






粋「うわ 夜の墓場こわっ」きょろきょろっ


シロ「隣町だったのだな
ん?彬羽はどうした?」

白「あっちで半分寝かけてる」指差しっ

千様「あー 今朝早くから仕込みに出勤してたものねえ」あらあらっ



粋(Σ墓石によっかかってうとうとしてねえ!?)ひいっ

テオドール「あれ?千様さんも来られたので?」おや

千様「アタシ結構お化けとか平気だしー。」ほほほっ



白「お前1人ビビってて恥ずかしいぞ」真顔

粋「Σちくしょう家康も引きずってくりゃ良かった!」

シロ「絶叫が二重奏になる やめろ。」きっぱり





小太郎「なあなあ。馬鹿話してないでちょっとちょっと」わんっ


千様「なあに?骨でも見つけた?」

石燕「いやそんなんくらいじゃ呼ばないっす

ここ、既に荒らされたお墓なんすがね」

粋「Σ!」びくっ

シロ「帰って良いぞ お前。」

粋「いいいいやカラスが寝ちゃった以上俺が兄貴のお目付け役やらねえとっ」冷や汗っ

与一「目をつけてても対応出来るわけでも無かろうが」



白「で、何か有ったのか?」覗き込みっ

石燕「いやー。それが

確か飛天さん 何も痕跡無かった的な事言ってたっすよね?」

シロ「うむ。 故に何か解らんで俺等に投げて来たはずだが」



石燕「墓周りの土 妖気べっったりっすね」開眼霊視モードっ

一同「何でだ。」



与一「化物としては未熟な私でも解るレベルなのだがなあ」はて?


白「ん?ひょっとして飛天
俺等と同じ方親人間だし 探知的なのは苦手とか解らないとかなのかな?」手ぽんっ

粋「Σそんなパターンあんの!?」ええっ

千様「ごめんね。粋君、鏡見て」

粋「へ? Σあ 俺霊感ゼロだ!!」はっ

白「な?」




石燕「あーカラス羽出たり カラス天狗特有の無茶な知能の高さとかは親父さん譲りでも
探知の方は100%妖怪には劣る感じっすか」成る程。


白「ん?俺も半分だけど解るな」あれ?


一同(こいつは人として大事な事がかなりすっぽ抜けてるもんなあ) ああうん。

白「なんで悲しそうにするんだお前等。」



粋「・・その分兄貴は強いから」うん。

白「肩ポンするな」むっ




石燕「しっかし そうなると白さん達が押し付けられて正解の事件っすねえ
人間じゃ無理っす」ふむ。

千様「へ? 管轄外なら解るけど
無理って?」

石燕「いえ、あっしが知る限りなんすけど
この状況になる様な妖怪となると」うーん。




小太郎「ん?どうした テオ」わんっ

テオドール「小太郎さん 変な臭い致しませんか?」

小太郎「へ? あー墓地だし多少はなあ」くんくんっ


粋「え?何 臭いって?」嫌な予感っ

テオドール「居住区が違いますので あまり詳しくは御座いませんが この臭いには覚えが御座います」くんっ


千様「えっと

テオ君が覚え有るってなると海外のよね? それで墓地って事は」冷や汗っ






テオドール「グールに御座います!」

墓ずぼおっ!!


粋・小太郎「Σうぎゃあああああっ!!!」びっくうううっ





灰っ。


シロ「Σテオこらドヤ顔で解説しといてお前もビビっとんのか!!」

白「真後ろから生えると思って無かったんだろ」

千様「ま、まあ今のはビビるわよね」ひええっ






白「そっか死体が自分で動いてたのか。
これ墓に戻ってくれなさそうだしどうしよ?」

シロ「Σんな呑気な うお前前前前っ!!」ひいいっ

小太郎「Σうわああ噛まれるううぅ!」ぎゃいいんっ



テオドール「10年早い!!」聖書でぶん殴りっ!

グール「Σあだあっ!?」

千様「Σテオ君復活はやっ!!」ひいっ



テオドール「私とてまだ噛みつく許可を頂いておりません!順番をお待ちなさいっ!!」くわっ

粋「いや 許可出ねえってば」引っ

シロ「お前ちょいちょい下僕に餌扱いされとるよな」哀れみの目
白「うるさい。」ふんっ



石燕「ん?あだあって 痛覚有るんすか?」おや

小太郎「Σうわそんな近寄ったら危ないっ!」ぎゃいいんっ


シロ「いや 与一が後ろで弓構えとるので問題ないな」

千様「ヘッドショット決める気満々ねー」あらあらっ



白「で、なんでお前生きかえっちゃったんだ?死んでるけど
さっさと話せ あ、噛んだら燃やす」炎ぼぼっ

与一「不穏な動きを見せれば 全身の関節を射貫く」弓きりきりっ


グール「Σこの人等死者にも容赦ない!!」ひいいっ








間。








彬羽「つまりだ。
ここの庄屋が飼ってる化物に襲われて死んだはずが 何故か目が覚めしかし心臓は止まっていると」ふむ。

グール「んだ。おら田舎から出てきて身寄りもねえだし
生き返ってもこんなでどないせえって話だべ」ため息っ



シロ「めちゃめちゃしっかりした死人だな」

粋「うん。ここまでハッキリしてると俺でも怖くねえや」


白「バカラス寝るな」頭ぺしぺしっ

彬羽「無茶言うな こちとら夜明けより早く起きてんだぞ

えー何だ つまり 身寄りが無いからその化物の餌に選ばれたとかそんなのか
微妙に食われてるぽいしな」

グール「あー。確かにハラワタねえだな」着物めくりっ


粋「Σひいっ!」びくっ


彬羽「すまん 眠気で頭回らんのでズバリ言うが
お前の体を元に戻すのは無理だ
仮にその庄屋の所の化物を始末してもおそらくどうにもならん」うとうとっ

グール「Σえええ!」がーん。

彬羽「が、その化物をどうにかせんと お前の様なのがどんどん増えてくだろうな
まずはそっちどうにかし ・・」




白「力尽きたな」うん。

グール「Σえ。この人もお仲間!?」えええっ

千様「単にめちゃ眠かっただけよー。」



小太郎「じゃ まずはその化物どうにかしなきゃか
そもそもそんなの今まで居たか?」わおんっ

テオドール「この方のゾンビっぽさから察するに 海外のモンスターだとは思うのですが」ふむ。

与一「お前みたいに外国から突撃かまして来たのではないか?」

石燕「もしくは 珍獣としてコレクターに買われて来たっかすねえ」



一同「・・あー。」


千様「前にキョンシーでそれ有ったわねえ」あらまあ。



グール「あのー
おらどうしたら?」

白「化物として生きるしかないだろ
此処等の奴には紹介してやるから心配するな
慣れたら案外楽しいぞ。」

グール「あの、 この人何もんなんだか?」

テオドール「この国の妖怪の現状大ボスに御座います。」えへんっ

粋「お前が威張んの?」








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彬羽「お前っ! それで襲撃許したのか!?」はああっ

白「バカラス煩い 何時だと思ってるんだ
カラスじゃなくてニワトリかお前」むすーっ

彬羽「もうすぐ夜明けだ朝だ問題ねえだろ!
それより手前が指示して人間襲ったりしたらそれこそ問題 「馬鹿。先に人間がケンカ売ったんだから正当防衛だろ」ねむねむむすーっ

彬羽「Σう」





彬羽「し、しかし それは事件になりゃしないか
あーくそ 俺が起きてりゃこんな事にはっ」くうっ

家康・魄哉「大丈夫。揉み消します」 親指びっ!


シロ「根回しハンパないな。」うわ

挿音「親父等もこの手の基本大嫌いだかんな」夜勤明けあくびっ







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