小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月9日





【割烹春一】




朱禅「へいらっしゃ・・」



茨木童子「毎度引くなよ。」

朱禅「その虚無僧スタイルどうにかなんねえ?」

酒呑童子「茨木のツノ隠すにゃそれくらいでなきゃ入らねえんだよ」

ひな「別に良いんじゃ?
この人達用心棒なんだし」

朱禅「良いっちゃ良いんだけどさあ」うーん。

茨木童子「見てくれだけじゃなく ほら職質されたら虚無僧ですって答えれるくらいにはさ」 尺八ぶおおおおっ

庵「誰も声かけないと思うけどね」ああうん。



酒呑童子「つかこの店血有る?」真顔

朱禅「Σうちは料理しか出せません!!」

酒呑童子「だってよ。残念だったな」



庵「Σあ。軒先にコウモリぶら下がってる!」

朱禅「吸血鬼の餌なら診療所でも行けよ!!」





テオドール「コウモリは確かドブネズミ並に不潔で御座いましたねえ」おやおやっ

コウモリ(ダミアン)「Σ!!」ぎくっ



庵「ごめん。当店ペット持ち込み禁止」

酒呑童子「Σ飼ってねえし そもそもお前も同種だろ吸血鬼!!」

テオドール「私は 変化の類いは出来ませんので問題が御座いません」しれっ



ダミアン「Σなんだ私は人里に来てはいかんのか!!」どろんっ

テオドール「Σここは私の縄張りに御座います!
吸血鬼が縄張りにこだわるのは至って当たり前の事に御座いますが!?」くわっ

ダミアン「いやお前血吸わんだろ! 縄張り意味無いだろ!」

テオドール「純粋に来るな出てけ!!
庭先でうろちょろされると目障りで御座いますっ」しっしっ

ダミアン「Σえ、ちょ酷過ぎっ!!」がーん。



茨木童子「言っとくけど 喧嘩売ってきたのお宅のコウモリの方だからな?」

白「こらテオ お座り。」どうどうっ






間。






テオドール「・・ふんっ」店の隅っこで正座っ


粋「あの、別に地べたに座んなくても」

酒呑童子「これ見よがし感ぱねえな」うっわー




ひな「えっと いらっしゃいませ 時間的にお仕事終わりですかね お疲れ様です。
で、何にします?」

白「んー俺等のより 先に来てる奴等の先で」入り口ちらっ


庵「ん? まだ連れ居るの?」

酒呑童子「Σあ。吸血鬼コンビの喧嘩で忘れてた
ほれ 入って来いよ」


がららっ



人魚「お邪魔しますー。」ひょこっ

ヒレ乾かして二本足バージョン。


店員トリオ(Σ誰!?)えええっ




酒呑童子「こいつが人里のメシ好きらしくてよ
着いてくるって聞かなくてよ」ため息っ

茨木童子「まあまあ 此処なら化物に理解あるし
万一水被っても心配無いしさ」

人魚「菜食主義の茨木さん向けのお品も多いんですよねー
あ、お魚料理も有ります?」わくわくっ




ひな「で、どちらのコレなんですか?」 小指びっ!

茨木・酒呑「Σえ」


朱禅「こら やめなさい
はしたない。」あーもう



人魚「両方です」にこっ

一同「Σ!?」席ガタッ!!




酒呑童子「Σやめろこら 皆してその目やめろ!!」ひいいっ

茨木童子「Σ手出してないない!
ほら俺片手だし 簡単に手出せません!!」あたふたっ

酒呑童子「Σ待てや それじゃ俺が手出してるみたいだろが!」

茨木童子「もうそれで良いだろ! 気に入られてんだからいい加減落とされとけ!!」




庵「えっと?」


人魚「私はお二人とも同じくらい好きなんですけど
お二人共凄い奥手でー。」


ダミアン「双方ぐいぐい来られすぎて 引き倒しとんのだ」ひそっ

粋「まあ どうしたら良いか解んないよな こんなの」うん。



白「あれ?人魚惚れっぽいのに お前は全く相手にされてないのか?」きょとん。

ダミアン「だから嫌いなんだ この魔王。」けっ


人魚「すみません。生理的に無理です」にこっ

ダミアン「Σおぐっ!」ぐさっ



テオドール「我が主に対してなんと無礼なっ」くわっ

ダミアン「Σうおおダイレクト五寸釘はやめろおおお!!」白羽取りっ


朱禅「はいはい店内で暴れると日干しにするぞお前等」

テオドール・ダミアン「Σ!?」びくっ



白「さすが モンスター客の扱い慣れてるな」へー。

ひな「今も店内違う意味でモンスターだらけですし」ため息。



庵「はいはーい じゃ人魚のお姉さんは海鮮だね
とりあえずお任せで良いかな?」

人魚「あ。それでお願いしまーす」わーい。




酒呑童子「あれ? 結局水の中の物食うんなら 特に連れてこなくて良くね?」

茨木童子「人間の味付けが好きなんじゃ?」



人魚「それも有りますが 単純にお二人とお出かけしたかったんです」にこっ

茨木・酒呑「・・。」困惑っ


粋「波乱しか呼ばねえな この姉ちゃん」うわ




間。





茨木童子「ーーと言う事で せめてウロコが毛皮だったらなあ」

人魚「おのれ性癖の壁!」くううっ



白「そういや茨木童子 人型の女興味なかったっけ」ふむ。

酒呑童子「なんかな。鬼の女って鬼婆とか怖いのばっかだろ?
同種が気性荒すぎて無理ってなった挙げ句 獣は無駄な暴力奮わなくて良いなーとなったとか何とかでよ 」

朱禅「真っ昼間の店内でなんて話してんだよ」引。



粋「お前等ケンタウロスとか紹介してやれよ」

テオドール「知り合いにはおりませんね」うーん。

茨木童子「あ、出来たら人の部分と獣の部分逆が良いかな」

粋「Σもう高度過ぎて解らねええ!!」ひいっ




ダミアン「あ、あれはどうだ? ほれ生け贄のヤギ」

庵「何それ?」

テオドール「あー。 人が悪魔に贄として捧げたヤギが闇堕ちして悪魔になった物らしいです
確かにあの方々なら頭のみヤギで御座いますが」

ダミアン「ただし めちゃ斧持って追いかけて来る
何度か狩られかけたわ」キリッ

茨木童子「ヤギなのに肉食?」えええ。


粋「茨木 良い奴なのに一生独り者確定ぽいの悲しいな」わお。



人魚「性癖の問題なら仕方有りませんねー」ちぇ

酒呑童子「こっち見んな」



ひな「ドロドロ三角関係見たかったのに」ちぇー
朱禅「お前はやめなさいっての。」ああもうっ


人魚「ラブラブ良いなー」むすっ


庵「いやその、そんな焦らなくてもさ。
その、そういう事で手当たり次第とか良くないと思うよ?」苦笑

人魚「手当たり次第なんかじゃありません
単に私はハードルが低いんです

ですんでちょっと琴線に触れたら即ドツボ

あ、そう言えば 先日は長々お邪魔しまして」ぺこりっ

白「今更か」うどんずずーっ


庵「待てコラ この流れで先日って何?」



人魚「実は 私ちょっと前に人間にとっ捕まってまして
で、逃げて川をさらさら流れてる所保護されまして
此方のお宅の池にちょっとお世話になってたんです」

庵「Σいやアンタ ハードル低いんだよね!?」えええっ

人魚「はい。色々ありました」にこにこっ



粋「有ったっけ?」あれ?

白「俺等の知らない所であったのかも知れない」うん。

テオドール「蒼月さんがこっぴどくフラれてメンタルブレイクしてたあの辺では御座いませんか?」はて。

粋(Σ一番フラグ立ててたのお前!!)





人魚「人魚相手に 水の中とか良く住めるな は笑いました」あははっ

白「あと あの後寒くなったのに水の中とか見てて寒かったな」うん。

人魚「どてら貰ったのはビビりましたねー」のほほーん。





ひな「あら? 此処もひょっとして」あらまあ


庵「店長。ちょっと休憩良い?」

朱禅「はいよ 手拭い要る?「泣かんわ」すたすたっ



人魚「あら?」


入口ぴしゃん!



茨木童子(あーはいはい そう言う) 天ぷらぽりぽりっ




庵『どちくしょおおおおおぉーーーっ!!!』

一同「Σ!?」びくっ



ひな「すみません。 聞こえなかった事にしておいてあげて下さい」あーあ。

白「あいつムカつくと井戸に向かって叫ぶよな」うん。


一同(Σいや知ってんのかよ!!)


テオドール「王様の耳はロバの耳って
あれ確実に周りに丸聞こえで御座いますよね」うんうん


ダミアン「えっと。
そう言う感じか?」うわあ

粋「色々把握してるし嫌って無いけど進展させる気も無いって感じ?」うん。

ひな「見てる方は面白いんですけどね」

人魚「そう言うのも良いですよねー」おおっ



朱禅「はいはい女子会は今度にしような
話入れない組が居辛そうだろ?

で、人魚の姉ちゃん茶のお代わり あれ?これ人間においそこの人間て言ってる様な物か
名前で呼ぶべき?」あれ?

テオドール「あれ?そういえば御名前は?」

人魚「ありませんよ
基本魚ですし」

粋「Σマジか!」



ひな「お名前無いと なんとなく呼び辛いですねえ」うーん。

白「じゃ 適当につけるか?」

朱禅「一生物に適当はやめろ」


粋「ごめん、兄貴のセンス酷いからお前等マシなの案出して
ほら 飼い主がつけたってなったら納得するだろうし」こそっ

酒呑童子「Σげ 面倒臭えな!」

粋「毎度言い出したら聞かねえんだもんよ」

茨木童子「えー 俺のセンス古いぞ」えええっ





がららっ。

庵「あー スッキリした
いやーいきなり休憩ごめんごめん。 ちょっとお腹の調子が悪

Σえ」



茨木童子「やっぱ王道 花子、晶子とか その辺?」 名前案一覧書き書きっ

酒呑童子「今時 子をつけるに拘るとか無くね?
魚なんだし めだかとか金魚とかよー」

粋「お前の趣味大雑把なのに微妙に可愛くね?」

白「名前か ぽち、ミケ あ、三毛じゃないか」

ダミアン「何故に犬猫?」




ひな「あ、お帰りなさい

あれ? あの 庵さん?」



すたすたすたっ



人魚「ん?」


庵「誰が父親かも解らんのかこのクソ●ッチが!!」くわっ

人魚「Σはいい!?」

庵「だいたい卵性と胎性どっち!?だいたいアンタ等鮭の産卵的なのじゃないのか!」ああコラッ


朱禅「Σあああしまった!そう取った!?
違う違うこれは違「Σさては店長アンタも「Σんなワケ有るかあああっ!!」



庵「どいつもこいつも汚いいいい!!!」うわーん!

テオドール「Σ庵さん違います!
それで和やかとかどんなコミュニティに御座いますか!!」ひいいっ



白「飛び出してっちゃったな?」きょとん。

粋「うん。理解が追い付いて無くて良かった」




ダミアン「その、 追っかけるべきでは?」びくびくっ

ひな「私が行ってきます」あーもうっ







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彬羽「手前は何をやらかしてんだ」くわっ

白「お前 そんなに俺が信用できないのか」むっ



粋「わざわざ言いつけた?」えええっ

ひな「いえ。単に泣きながら彬羽さんにシフト交代して貰ったみたいです」あちゃー

朱禅「真面目か」うわ。






酒呑童子「あーもう 騒ぎにしかなんねえ
ほれ帰るぞ!」

茨木童子「だな。えーと後日改めて御詫びと説明来るんで」ひええっ


人魚「あ。じゃあ3人お手々繋いで帰りましょ」きゃっ


酒呑童子「手前 肥溜めに流すぞ」イラッ







彬羽「良いか 最低でも認知はしろ!
じゃなきゃ俺は手前の副官やめるからな!!」変な汗だらだらっ

白「殴って良いか?」


ひな「すみません。外でやって下さい」






ダミアン「Σあれ? 私 忘れられとらんか!?
おい待てええええ」あたふたコウモリぱたぱたっ



テオドール「塩撒いときます?」

朱禅「うん。ごってり盛り塩しといてくれるかな」げんなりっ






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