小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月29日

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彬羽「寒い日に悪いが お前は台所の水回り頼んだ」

シロ「うむ。これでも氷使いだ 気にするな」袖まくりっ


家康「今年も大掃除かあ」わおー

彬羽「お前もとっととコタツから出ろ」

家康「Σう 寒いからもうちょっと暖かさを蓄えてから

かぱっ

家康「Σダイレクトこたつ撤去!!」ひんやりっ

蒼月「Σぎゃー!凍えるっ」ひいいっ

彬羽「中に居たのかお前」

蒼月「Σ当たり前だろ! 冬眠しちゃうだろ戻せよ馬鹿 Σえ?ちょ 何なに離せよおおお」じたばたっ




ぽいっ。

押し入れの襖ぱたんっ



白「晴明の結界に放り込んだのか?」

彬羽「どう考えても邪魔だろ」

家康「Σ前触れなしに妖怪放り込んで大丈夫なの!?」えええっ

彬羽「多分死なん。」きっぱり。




千様「彬羽君が怖いわ」わお。

小太郎「だな。真面目に掃除しよ」わおんっ




粋「俺は障子の張り替えか 夕方までに出来っかなあ」うーん。

テオドール「あの私は何を?」挙手っ

彬羽「ん?

あー・・・・・・・
高い所からハタキかけてくんで掃き掃除頼んだ」

一同(絶対事故らなさそうなの出して来たな) ああうん。


テオドール「かしこまりました!
しかし彬羽さんが居ると踏み台要らないので便利に御座いますね」にこにこ



千様「白君 そっと踏み台から降りなくて良いのよ
彬羽君がデカ過ぎるだけだから。」

白「いや結構要らないかなって」

家康「いや全然届いて無いから。
解りやすい見栄張らなくて良いからね?」




粋「今年1年ですっかりコンプレックスになっちまったなあ」あちゃー

石燕「別に言う程ちっさくないんすけどねえ」古紙の山縛りっ

粋「ちなみにお前背どのくらい?」

石燕「えーと。 180は無いっすね
あ、でも猫背なんで 伸ばしたらそれくらいかもしれな「Σ思ったよりデカかった!!」


石燕「いや、力抜いてたらテオさんと同じくらいっすよ?」

テオドール「日本人にしてはかなり大きいのでは?」うわー

石燕「日陰で育つと草木もひょろっと伸びるっすからねえ」



白「お前らなんか嫌いだ。」けっ

一同「Σ拗ねた!!」



千様「ちなみに白君てどれくらい?」ひそっ

粋「・・165」ぼそっ

家康「あーうん。 ちょっとうん あ、いやそんな言う程では無いけどね」




白「で、俺は何すればいい でくのぼう」けっ

彬羽「八つ当たりするな
あーそうだな

障子の紙破るの頼んだ。木枠は折るなよ」


家康「Σおお ストレス発散に良い奴っ」

千様「ホントめちゃめちゃ気をつかうわねこの子」あらまあ。






小太郎(シロには話に振るなオーラが凄いっ!)きゃいんっ

ごっしごしごしごしごしわしゃわしゃわしゃわしゃ!


コマ『流し台 削り節になりそうです』筆談っ

石燕(155cm っすか
確かにキツいかもしれないっすねえ)しみじみ。



粋「つか今年掃除する所少なくね?
毎年もっときっちりやってるよな?」掃除リストぺらりっ


白「今年はあちこち吹っ飛ばしたり穴空いたりで 半分くらい建て直ししたからな」

粋「Σ不機嫌マックスの時に聞いてすんませんしたあっ!!」ひいいっ

テオドール「ほぼ白さんなので御座いますね」だいたい察し。







間。






飛天「ちわーす。
頼まれてた年末特製ドーピング剤出来

何これ」

粋「兄貴に破られまくった障子だよ」残りの紙べりべり剥がしっ

飛天「お宅の兄ちゃんは性格悪い猫か何か?」うわー。


家康「『丁寧に』破れって言うべきだったねえ」

彬羽「Σわざわざ言う事でもねえだろが!」

千様「多分 見下ろされて言われるからムカついたのねー」

彬羽「Σそれは仕方無いだろ どうしろってんだ!!」

テオドール「一二三さんに話される時の様にしゃがんで目線を同じくらいにするとか
粋「いやそれトドメだろ。」


飛天「で、そのキゲン悪い総大将は?」

石燕「破り終わったから持ち場終わりってどっか行ったっす」

家康「今日はやたらキゲン悪いよねえ」うーん。



飛天「今日冷え込みキッツイからじゃ?

生き物は体冷えると 生命維持にエネルギー回そうとするからどうしても攻撃的になんだよ」

家康「そうなの?」

飛天「そうなんだよなー

ほら あっちで台所掃除のシロとか寒そうだろ?
んで なんか殺気だってるだろ?」ほれほれっ



コマ『あちらも純粋にムカついてるので参考になりません』カタタッ

飛天「Σマジで?
え 何? 何揉めてんの?」ええー。



彬羽「・・背丈がな。」ハタキぱたぱたっ

飛天「あーー

もうお前縮めよ」

彬羽「Σ出来るか! だいたいこっちはこれで不便 Σだっ!!」

ばりんっ!


千様「あらあらまた欄間が折れたわ」

家康「でかいのも大変だよねえ」あちゃー



テオドール「訂正です。家破壊してるのは白さんだけでは無いのですね」

小太郎「うん。彬羽馬鹿力の上近眼だしな」わおんっ




飛天「って事で 体の芯からあったまるスッポンエキス配合 栄養ドリンクお安くしとくけど?」

白「Σ絶対不味いから要らない」びくっ


粋「Σ凄え 兄貴が即捕まった!!」

家康「Σ飛天時々凄いよね」おおっ

飛天「年越しは金かかるから」ふっ

小太郎「また里にありったけ仕送りしちゃったんだな」ああうん。



粋「でもよ 俺らより兄貴って動物に近いわけだし
飛天の言うとおり寒過ぎるとキゲン悪くなるのかもな」うーん。

白「何の話だ?」

千様「えっと
イライラしてると自分が辛いでしょ?
て事でウロチョロしてないで奥で大人しくしてましょ?」



白「何となく嫌だ」すたこらっ


粋「Σこういう生き物だった!!」ああもうっ

テオドール「この方に大人しくしてろと言う方が無理に御座いますねえ」苦笑

シロ「人に当たらんかったら何しても構わんがな」ふんっ

小太郎「お前もな」びくびくっ



家康「よし ちゃっちゃと大掃除片付けてちゃっちゃと家の中温かくしよ
寒くなきゃいつものユルユル頭に戻るんでしょ?」

石燕「それが一番っすね」紙の束どっこいしょ

千様「石燕さん どんだけ紙屑あるの?」うわあ

石燕「仕事柄しゃーないっす」更にどすっ





彬羽「よし。キゲン直せ 出番だ」団子ぽいっ


ぱしっ!

白「出番?」ひょこっ


飛天「お前も慣れてんな」





彬羽「焼却係頼んだ
建物植木その他には引火させるなよ」

白「解った」団子もぐもぐ。



家康「おっ これなら暖かいしキゲン良くなるかな?」

千様「そうねーアタシ等も当たりましょ」いそいそっ


テオドール(あれ? このお二人 さっきから喋ってるだけのような)おや。





白「えーと。燃やせば良いんだな
寒いしちょうど良いか」火ぼぼぼっ

粋「なんで寒いのに意地張ってちょろちょろすんだよ」

白「気分。

じゃ下がってろ 巻き込むぞ」ぼぼぼっ




彬羽「待て。 お前何処に立ってる」

白「ん?」


小太郎「Σ馬鹿!そこ凍ってるけど池の上っ」ぎゃいいんっ











【晴明の結界内(自宅)】




晴明「座敷童子が気が付いて良かったのー」

蒼月「全くだよ! あのまんま結界に引っ掛かってたら地獄じゃんかよっ あんのバカラスッ」ぷんすかっ

座敷童子「人の家のこたつに潜るな」

蒼月「だって 寒いんだもん」けっ

晴明「此処は外界と隔離されとるから 理想的気温なのだがな

ん? また客か?」




シロ「すまん。寒さで錯乱しとる水にはまったカナヅチ化け物なだめることは出来るか」ぜーぜー

蒼月「誰か解る辺り悲しいね」うわ



シロ「毛を逆立てて威嚇してきて手に負えんのだ!
頼む熟練陰陽師!!」くわっ

晴明「無事に年越したいので嫌じゃ」きっぱり。






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【常春の里】



朔日「外の世界は楽しそうだねえ」しみじみ。

翡翠「まーた千里眼で覗きですか。」



朔日「ここは年中温暖で刺激が無いからね
凍える寒さに耐えながら掃除したり
トラブルでなかなか進まなかったり
そんな経験をしてみたいものだ」ふかーいため息。

翡翠「むしろ嫌です。そんな物」




夕霧「何?うちの王サマ ドMなの?」えええ

旭「思っても言うなよ」引。








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