小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月7日

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【台所】




彬羽「・・・。」憮然っ





小太郎「なんかめちゃめちゃキゲン悪いな」わおんっ

白「だな。洗い物溜まってるわけでもないのにな?」ひそひそっ




彬羽「コバエが鬱陶しい!!」くわっ

小太郎・白(細かい男だな)むう。





家康「暑いからねー
多少は仕方無いよ」苦笑。

彬羽「多少も何も不衛生だろ!
Σだああチョロチョロおちょくりやがって!」

ずたメキっ!



白「ハエの前に台所壊れるぞ」べしっ

小太郎「Σおお! 飛んでるコバエを素手でっ」おおおおっ

白「バカラスの場合 相手ちっさいから風圧で飛ばされて当たらないんだと思う」

彬羽「Σ!!」


蒼月「落ち着けよ 虫ごときにどんだけ力んでんだよ」




千様「うちは大分マシだと思うけどねー
ゴミとかの処理めちゃ徹底してるしー」

家康「だね。魚捌いても私らが食べられない部分は九尾ちゃんが頂戴って来るし」

シロ「多少は仕方無かろう 夏だしな」うむ。



粋「えー こういう時こそ魄哉か飛天に頼んだら 物凄い殺虫剤とか作ってくれんじゃねえの?」

蒼月「効きすぎてその他の生き物まで死滅するに1票。」即答。

粋「Σやりかねねええ!」ひいっ

千様「2人とも加減知らないから怖いのよねー」



テオドール「日本は湿度が高いですからね
昨日は夜も暑かったですし」むう。

粋「調味料でコバエトラップ作ったけど あんま捕れてねーなあ」うーん。

小太郎「お前ホント所帯染みてるよな」わんっ




石燕「蚊とかなら 蚊取り線香でいけるんすけどねえ
コバエは無理っすか」ふむ。

白「あれ?蚊取り線香て何で出来てるんだ?」

彬羽「それはアレだ、庭にもある特殊な菊だな
殺虫成分がある植物から作られてんだ」

白「それコバエには聞かないのか?」

彬羽「まあ全く効かねえ事は無いだろな。」

白「それ台所に置いといたらコバエ逃げないかな?」

彬羽「いや普通に邪魔



家康「善は急げで並べてみたけどどう?」

流し台に鉢植えわさわさっ

彬羽「なんで葬式みたいになってんだ」

家康「白っぽいのしか咲いてなかったんだよ」



テオドール「つまり 虫はこの匂いで絶命するのですか?」殺虫菊の花っ

彬羽「いやおそらく成分の方だと思うが
待てよ
虫の嫌がる匂いってのも有るかも知れんな
とりあえず片付けろ 流し台使えねえだろ」



千様「生ゴミとか臭いのだったら寄ってくるのよね?
ちょっと待っててー」てててっ

家康「お。いいお香でも有るのかな?」



千様「じゃーん。
前に駄々こねて買って貰ったけど使わなかった 大陸の香水よー
これならどう


粋「ごめん姉ちゃん むしろ寄ってきてる」うわあ。

千様「Σなんでえええ!?」がーん。



白「ニオイキツすぎたんじゃ無いかな」ふむ。

千様「Σきいい 虫の癖に贅沢よっ!!」じたんだっ



彬羽「ん?ちょっと待て
うろ覚えだが確か」

家康「お? 知恵袋何か有る?」おおっ

彬羽「清涼感の有る匂い
吸って鼻がスッとする奴有るだろ
あの手のは虫除けになると効いたような」

テオドール「Σおおっハーブにございますね!!

粋「いや何それ」

テオドール「そういう香りを楽しむ為に栽培する植物の総称です

それでしたら私持っております!」


シロ「待て。まさか棺桶の中にか?」

テオドール「安眠効果がございますので。」さらり。


蒼月「お前の棺桶の中 マジでどうなってんだよ」



白「それ試しに台所に置いてみるか?」

家康「だねえ
テオちゃんには代わりに朝顔あげるから」

テオドール「かしこまりました!持って参ります!」たたっ

粋「いや朝顔意味なくね?」





テオドール「はい。こちらです! 朝夕お水上げてくださいませっ」鉢植えっ

粋「Σ寝床で何栽培してんだよお前!」



彬羽「これで効果出れば良いがな」ふーやれやれ。

一同(Σツッコミを諦めた!!)





テオドール「念の為 種も持って参りましたが?」

白「匂いスッキリするならその辺撒いとくか」ふむ。


千様「まあ 効果は無くても気持ちは楽になるかもねー」

彬羽「効果無きゃ困るんだがな」ため息。





ーーーーーーーーー


【夕方】





魄哉「え? 何を撒いたと?」顔面蒼白っ

テオドール「ミントです」にっこり。




石燕「あれ?何かマズイんすか?」

挿音「さあ?食えねえ奴は作らねえから知らねーな」キセルすぱーっ


魄哉「どどどどどこに!?」あわあわっ

白「家周り全部だ」

魄哉「Σうわああああっ!」表だだだっ


千様「Σへ?何々!?」





飛天「ミントってのは 生命力えげつないんだよ
あっと言う間に増えて繁って 庭の草木どころか下手すりゃ山ごと栄養取られてミントしか繁らなくなんぞ」あーあ。

彬羽 「Σ先に聞いときゃ良かった!!」



テオドール「Σえ、そんな危険な物だったんですか!?」がーん。

白「鬼は外のノリでめちゃ撒いちゃったな」あーあ。








魄哉「ほら結界張るの得意でしょう!
ミントの浸食ここら一帯のみで止めてください!!
うわっもう発芽してる早っ!」ひいいっ

清明「Σいきなり呼び出したと思えば 陰陽道を何と思っとるのだお前は!!」

魄哉「外来種は怖いんです!!!」くわっ



石燕「あ、どうにかなりそうで良かったっすね」

小太郎「清明も大変だなあ」わおんっ

千様「ねー。なんかいい香りするし」




彬羽「Σはっ ホントにコバエ居やがらねえ!!」きょろっ

家康「おお。効果はてきめんだね
コバエの代わりにハーブ繁っちゃったけど」あっはっは。

飛天「対価でかいなあ」うわー。





テオドール「あの。根のある植物が危険なら アロマオイルを使えば防虫効果は期待出来ると思いますが」

彬羽「俺もだが。香油って奴は 動物には害になるものが多いんでこの家じゃ使えん」※カラス

テオドール「Σそうなのですか!?」



石燕「考えたら 動物まみれなのにこの家めちゃ清潔っすよね」

シロ「うむ。
異常に細かい動物共だからな」




白「視線が痛い。」

一同(適当な動物 こいつくらいか。)



晴明「稀代の大陰陽師が 何故に雑草駆除に振り回されねばならんのか」むう。

千様「まあまあ。
ちゃんとやってくれる辺りありがたいわー」

晴明「いなり寿司につられたのでの 仕方無いわ」ふう。

シロ「大概適当な狐もおるな」ああうん。





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