小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月5日

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シロ「ほう。親善試合か」ほほう

魄哉「今年は夏からいきなり冬になりましたからねえ
各道場流派の方々の親交深める為の親善試合が出来なかったんですよ」

家康「で 遅れて来た秋の気候が続く内にやっちゃおうって話だよ」のほほーん。

シロ「忙しいのに大変だなお前も」うわあ

魄哉「それで仲良くしてくれるなら良いですがね
武道の流派って対立しやすいですから」苦笑



粋「話ぶった切ってごめん
兄貴見なかった?」クモの巣葉っぱまみれっ

家康「天井裏と床下 は探したぽいね」うーん。

粋「倉庫の中も木の根っこのアナグマの巣も探した!」ぜーぜー


魄哉「また迷子ですかねえ

ご飯までに帰らなかったら彬羽君に頼んで山のカラス達に捜索を



どむっ!!


粋「Σデケえ猪打ち上げられてる!」ひいいっ

家康「裏山に居たぽいね」おやまあ。


シロ「何故に猪とは ああも物事考えず襲って来るのか哀れな」色々察し。





間。






白「攻撃されると条件反射がな」むう。

千様「今日は猪鍋?」

彬羽「鍋やるには暖か過ぎねえか?」

蒼月「異常気象めんどいなー」



魄哉「さて、行方不明常連も無事見つかりましたし
急いで親善試合に顔出してそのまま江戸城向かいますね」

家康「はーい。毎度お疲れ 頑張ってねー」



白「親善試合?」

彬羽「何でも 普段いがみ合ってる各道場流派集めて試合させるらしいぞ
試合で交流させて仲良くしろって話らしいが」猪かつぎっ


白「それやるか。」ふむ

彬羽「Σはあ!?」



白「せっかく猪取れたし
試合なら賞品有った方がといいだろ?」

彬羽「いや詳細が解らん事にはなんとも」困惑っ


粋「まーた変な事思いついたっぽいなあ」


テオドール「試合に御座いますか
誰が出られるのですかね!? 格闘技観戦は好きに御座いますっ」わくわくっ

石燕「あっしは興味ゼロっすねえ
ケンカは無しで行きたいっす」苦笑



千様「え。何やるのかしら」わくわくっ

シロ「うむ。ろくな事はせんだろうな
しかし 交流試合か。オススメは出来んな」むう

千様「へ?なんでー?」




シロ「交流と名はついておるが 各流派集まる時点で負けたら恨み倒すし 勝てば奢る
こういうのは一回打ち合いした程度では遺恨なんぞ悪化するだけなのだ」

千様「道場剣法鍛えまくった元お坊っちゃまが言うと説得力あるわー」うわあ



石燕「大丈夫なんすかね?」

挿音「死人出なきゃ良くね?

んじゃ俺 親父の交流試合の方の乱闘に備えて行ってくら」しゅぱっ

コマ『忍軍待機の時点で大概ヤバいです』カタカタっ


石燕「しょっぱなからフラグ立ちまくりっすねえ」うわあ









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【某 山奥】






テオドール「レッディースアンドジェルトルメン!!

只今より 遅れて来た秋を遊びつくせ!種族対抗交流し合いを開始致しますっ!!」ノリノリ拡声器っ



一二三「テオさん人見知りどこ行ったべか?」

粋「いやあれ 1人で喋ってるだけだから
恥はあんま感じないみたいから凄い向いてんだよあいつ」

一二三「へー。人見知りしねえのに緊張しいの粋さんと反対だべ」ずばりっ

粋「・・うん。 だからいつまでたっても役者見習いの雑用なんだよ。」どんより

蒼月「幼女に負けんなよ」




テオドール「では 各チーム代表選手の入場です!

まずは大江山 鬼族代表酒呑童子さんーっ!」


酒呑童子「よっしゃあ! 体力勝負なら任せとけ!!」わははははっ


一同(来ると思った。)ああうん。




白「良いから服着ろ 」きっぱり。

彬羽「今日は腹冷えてねえのか?」


酒呑童子「Σお前ら人を何だと「年中半裸で腹壊してる変態」きっぱり。

彬羽「こればっかりは同意だ」うむ。


酒呑童子「Σ反論出来ねえ!!」くっ


蒼月「今日も元気に脳ミソまで筋肉だね」うわー。



テオドール「続きまして
鞍馬山代表 カラス天狗一族より 飛天さんーっ!!」

飛天「うわ。この服着るの久々」久々正装っ


粋「あー ずっと出稼ぎしてたもんな」うん。

千様「お医者さん服に見慣れちゃってなんか不思議ねー」あらあらっ




テオドール「えー 1時間前に発足した企画により 参加者は多数集められませんでしたが
彬羽「そこは暴露せんでいい。」

粋「1時間で色々お疲れ うちの兄貴が毎度ごめん」




酒呑童子「ん?じゃ俺らタイマンかよ」

飛天「企画としてどうなんだよそれ」えー。



テオドール「ご心配なく!
そこは 戦の王道三つ巴!!

第3の挑戦者! 某裏山より野犬代表小太郎さーん!!」びしっ

小太郎「わおおおーーーん」遠吠えっ



酒呑童子・飛天「Σ待て待て待て待て!!」



酒呑童子「Σ犬!? 何 俺に犬とケンカしろってか!?」

テオドール「御安心下さい
小太郎さんは狼に御座います」きりっ

飛天「Σいやいややりにくい! 筋肉相手ならともかく 犬殴るのはやりにくいって!!」



彬羽「甘いなお前ら」ふっ

飛天「いや 普通だろ。お前まで何考えてんだ主催側」



彬羽「小太郎は見た目粗末な雑種の犬だが
挿音に忍としてのノウハウを叩き込まれた忍犬 そしてかつて大神と恐れられたオオカミ一族の末裔だ

甘く見ればその首飛ぶぞ」くわっ

小太郎「熊の首くらいなら スパーンて飛ぶぞ」わんっ


酒呑童子・飛天(Σ見た目の割に殺意高めーっー!!)





千様「あのキャンキャン言ってる小太郎君がよく出る気になったわね」あらあ。

白「今回賞品有るからな」

粋「Σあ!ひょっとして!?」




小太郎「俺の群れには 育ち盛りの子犬がワンワン居るからな!! 子犬達の栄養の為にボス頑張るぞ!!」がうっ

飛天「Σなんの! 貧乏ぷりならカラス天狗の里も負けてないからな! こっちも一族の食卓背負って立ってんだ 加減は無しな!!」びしっ


千様「切実過ぎて泣けてくるんだけど。」


シロ「思っておったのと違う方向で悲惨になって来たな」うーん。


白「ちゃんと参加賞も用意してるけどな」米やらなんやらっごっちゃりっ

粋「兄貴 そう言う所たまに凄い抜け目ねえよな」ああうん。




酒呑童子「え、えーと

お前らの事情なんざ関係ねえ!なんせ俺等は鬼だからな
俺らこそが最強 それを証明する為に地べたに落ちろやカラスと犬っ!!」どやあっ!


蒼月「そう言いでもしないとやりあえないよね」ああうん。

千様「鬼族 ご飯には困って無いからー」うんうん。

シロ「いや 結構皆で日雇いやっとるだろ」

一二三「言ったら可哀想だべ」しーっ



テオドール「はい。という事で 一族の食料難を救う為に 大将の皆さん頑張って下さい」拡声器っ

酒呑童子「Σケンカ売ってんのかお前は!!」


テオドール「さてルール説明
とは言っても至ってシンプルに御座いますっ」

酒呑童子「Σガン無視!!」



テオドール「お肉争奪戦と言う事で
今回はこちらの この干し肉を皆さんで取り合って頂きます。

飲み込んだ方が勝ち もちろん妨害その他何でも有りに御座いますっ」



酒呑童子「Σルール阿呆過ぎねえか!?」えええっ

飛天「海外のパン食い競争って奴?」

小太郎「俺は基本丸のみだから有利だな」わんっ




粋「あの 兄上?」

白「普通にケンカするより楽しいかな? って」


蒼月「あの 各一族のギャラリー引いてんだけど。」

彬羽「すまん。多少アホな方が変に遺恨を残さんのではと言われてどうにもならなかった」

一二三「運動会はこんくらいでいいべー」あははっ

千様「あ。運動会なのねこれ」






テオドール「はい!ダラダラはこのくらいで Bereit LOS!!」

干し肉ぽいっ


小太郎・酒呑童子・飛天「Σ投げんな!!」



白「なんて?」

彬羽「何であいつは 日本語と英語とドイツ語混ざってんだ」うーん。

蒼月「レディーゴー的な奴だね 流れ的に」ああうん。


シロ「開始の合図が意味解らんのでもたついとるな」ふむ。

一二三「Σあ。飛天さんが退いたべ
小太郎さんと酒呑童子さんのタイマンだへが!」おおっ


酒呑童子「おら退けや犬!
動物虐待する趣味はねえぞ!」くわっ

小太郎「こっちも鬼虐める趣味ないぞ
甲賀忍犬奥義 百舌落としっ!!」

ごんっ!

酒呑童子「Σぶっ!?」


テオドール「おおお! 決まりましたっ!
忍のオハコ百舌落とし!! これは脳への大ダメージ! 酒呑童子さん足元が若干フラついておりますっ」実況白熱っ


一二三「 小太郎さんすんげーだ!!」おおっ

蒼月「Σいや 犬がどうやってんだよ!?」ええっ




白「けどこれ ケンカで勝負つけるんじゃないからな」

粋「Σあ、そういや干し肉忘れてた」きょろっ




飛天「お前らも少しは頭を使わないと。」

風ごうっ

酒呑童子・小太郎「Σ!?」


テオドール「おお!ここで飛天さん カラス天狗あるある謎の団扇を取り出した!!
団扇の突風で 干し肉が宙を舞いその手に!

最初から狙っていたか あえて引いてからのトンビに油揚げと言わんばかりのファインプレー!! 」くわっ

シロ「お前 めちゃめちゃ喋るな」引。



粋「お。早くも勝負有り?」

彬羽「いや まだだ」




飛天「あのー運営。 ホコリというか
凄い砂舞わせちゃったんだけど コレ飲み込むのって衛生的にどう?」

白「頑張れ」即答。




彬羽「仮にも医者だからな
やはり変な物食った後のヤバさ知ってるだけに 簡単に踏ん切りはつかないはずだ」ふっ

蒼月「お前ら一族真面目系バカしか居ないのかよ」きっぱり。




小太郎「百舌落とし」おりゃっ

飛天「Σあだっ!!」


テオドール「とか言ってる間に 小太郎さんの一撃!
飛天さん撃ち落とされ Σいや踏ん張って空にエスケープっ
地上でやりあうのは不利と判断した様ですっ!!

そして干し肉はそのまま落下ーーっ!!」おおっ



酒呑童子「よっしゃあ! 御上品なカラスは帰って寝てろバーカ!!」わははっ


テオドール「そして落下地点に酒呑童子さん!意外と抜け目がないっ!」





茨木童子「実況 うちの大将の時だけ悪意がねえ?」

白「ごめん。テオ 酒呑童子嫌いだから」きっぱり。

茨木童子「あーうん。
まあ良いけど てか俺ベジタリアンだから負けても別に何だしなあ」あっさり。

千様「せめて身内くらい応援したげてー。」



粋「ん? なんか騒がしくね?」

シロ「む? 何かあっ

Σげ!!」




小太郎「Σまずい! お前ら逃げろっ」はっ

酒呑童子「あ? 何だ今度は何の手だ?
犬なんぞに騙されねえよ」干し肉ぱしっ



飛天「いや騙されるてか 何入道?って巨大な犬が」ばささっ

ばくんっ


小太郎「Σこら犬神!!それはオヤツじゃないぞ!」ぎゃいいんっ


テオドール「Σおおっと!ここで 観戦に来ていた犬族 犬神さんの乱入です!!
解らない方の為に解説致しますと 巨体は怪獣しかし頭は幼児っ!

干し肉の匂いにつられ酒呑童子さんごと1飲み!さあどうなるっ!!」




一同「」呆然。

茨木童子「これくらいなら生きてる生きてる」うん。






酒呑童子「なんのこれくらいっ!」ぎりぎりぎりっ


テオドール「ああっと根性だっ!
酒呑童子さん 犬神さんの口をこじ開け腕力で脱出を試みるっ

小太郎さんが横でめっちゃお説教しており犬神さんもぺっしようか困惑中っ
脱出なるか ちっ!!」

酒呑童子「Σヘタレ吸血鬼後で絶対泣かすからな手前!!」

ずぼっ!



飛天「よし出た」

ぱしっ。

ばささっ

酒呑童子「Σあ!このやろっ!!」




テオドール「からのー 機会を伺って居た飛天さん トンビに油揚げ2回目だー!!」おおおっ




飛天「・・犬のヨダレまみれか」うぷっ

テオドール「こちらも二回目!しかしこれはキツい!!」



酒呑童子(Σやべえ! 俺でも嫌だ!!)ひいっ

小太郎(Σこ 子供のヨダレだし いやいやいやさすがにちょっと) ひいいっ





飛天「Σあ」

ばくんっ


カラス天狗の最長老「Σ若ーーっ!!」ひいいっ


小太郎「こら犬神っ! ぺっしなさいそれもダメーー!!」ぎゃいいんっ



粋「えーと。 これ続けんの?」


白「だな。

勝者 犬軍団!」旗ばさっ


犬神「きゃうんっ?」もぐもぐ

小太郎「Σほら猪貰えるから ぺっしなさい ぺっーっ!!!」







飛天「あー 頑丈で良かった」這い出しっ

彬羽「いやなんで無事なんだ」

飛天「無事じゃねーわ。 犬くさっ」ドロッドロ。



酒呑童子「Σいや待てこら!
乱入してきた犬が勝ちって何だよそりゃ!!!」

白「ん?異議有りか?」

酒呑童子「当たり前だろ!」




白「あのな


別に代表1人ずつが取り合うとか 誰も言って無いぞ」

酒呑童子「Σへ!?」


シロ「ん?そう言えば」ふむ

テオドール「頂いた原稿にも それは書いておりませんねえ」ふむ。

粋「お前あのテンションで原稿読んでたのかよ」

テオドール「冒頭のみで御座いますが。」しれっ



茨木童子「ん?つまり


別にタッグ組もうが 団体戦やろうが良かった って事か?」

彬羽「だな。 よし飲み込んでるな

間違いない。勝者 犬チーム。」 犬神の口チェック。




酒呑童子「Σなんじゃそりゃあああ!!」うがああっ

茨木童子「いんじゃね?
犬の口から復活した辺りで 下っ端の鬼達感動してたし」

酒呑童子「Σえ。マジ!?」おおっ


蒼月「脳筋軍団凄いな」うわー。




カラス天狗最長老「でしたらワシも頑張りましたのに」ヨボヨボっ

飛天「いやうん、爺ちゃんは大人しくしてような?」犬のヨダレでデロデロっ






千様「あら? 一族内の絆は深まった感じ?」あらまあ

蒼月「無茶苦茶な雨降って地固まるだなあ」うわー。




小太郎「えっと 結果オーライ!
猪ーっ!!」わーい

犬神「きゃううんっ!」尻尾ふりふりどすどすっ

犬の群「わおおーーーん!」遠吠えっ






白「猪足りるかな?」

彬羽「副賞で魚でもつけるか」ふむ。






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家康「へー。 妖怪側でもそんなのやったんだ」へー。

一二三「んだべ。なんやかんやで皆楽しかったみたいだ」きゃっきゃっ

魄哉「おやおや
そちらはシンプルで良かったですねえ」にこにこ。


千様「そっちダメだったの?」

挿音「あーちっとな 天海サマのながーーいお説教が閉会式になったわ」キセルすぱーっ

シロ「お前も大変だな」察し。







テオドール「あの それより白さんの姿が見えませんが?」

魄哉「おや? またまた行方不明ですか?」

粋「Σん?このパターンは」はっ







玄関がらっ



白「襲ってきた熊 脊髄反射でやっちゃったんだけどどうしよ」熊かつぎっ

家康「Σでかあああっ!!」ひいいっ

粋「Σ案の定!!」



白「どうしよ 熊鍋にも早いんだよな
今日の運動会? あれもっかいやるか?」

彬羽「今度こそ死人が出るだろうな」

白「ダメか」

彬羽「ダメだ」きっぱり。



白「そうか。面白かったんだけどな」ちっ

粋「そりゃー兄貴にしたらおもろい見世物だろけどよ」

蒼月「大概邪神だよね この人」うん。



小太郎「めちゃ冷静に考えたら 自分でとった方が安全なんだよな」きゅーん。

テオドール「気付いてしまわれましたか」あちゃー。

小太郎「おい。」







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