シロ「こら 漂ったまま寝るな。邪魔だ邪魔っ」
与一「ん？Σあっ」はっ
家康「与一ちゃん 幽霊なのに寝るの？」
挿音「親父の話だと 幽霊つっても石燕の影響で生まれた 那須与一の一卵性の双子 つか元は同じだからクローン？て奴みたいなもんらしいわ
よく解らねえけど色々普通の幽霊とは違って当たり前じゃね？」キセルすぱーっ
千様「解った様なわからないようなねー」
与一「私自身もワケ解らん」きっぱり。
小太郎(物事深く考えらんない頭で良かったなこいつ) しみじみ。
彬羽「ふむ。見るからに暇そうだな。
なら1つ頼みたいんだが」
与一「お！何だ何だ」わくっ
彬羽「実はな たちの悪いと言うかかなり傍迷惑なタイプの地縛霊が暴れていてな。化け物内でもどうにかならねえかとクレームが来てるんだ。
場所は此処に地図が書いてある」リストからページぺらっ
家康「ボス格ってのも大変だよねえ」あーあ。
彬羽「だな。うちはそのボスがなかなか仕事しねえしな」じろっ
白「そもそも俺がやらなきゃダメなのか それ」むう。
小太郎「群れのトラブル解決はボスの仕事だろ？」わんっ
与一「成る程。つまりこやつを説得、もしくは立ち退かせれば良いのだな？」
彬羽「だな。化け物には化け物
まだその幽体にも慣れてないだろ。
どこまで動き回れるか試す良い機会だ。
コイツ等もつけるしな」
粋・白「Σえ」
彬羽「無理っぽいなら代われば良い
ま、暇潰し感覚で行ってこい」
与一「成る程！ よし久々の戦と行くか！」ふわふわわはははっ
粋「Σ今日寒いのに！」えええっ
白「こたつ
彬羽「良いのか？ 幽体丸出しに慣れてない与一が単品でウロウロするんだぞ
大将たる者が寒さに負けて 世間知らずのガキ1人で行かせるのか？」ん？
白「・・どうせ いつかやらされるんだし。」ふかーいため息
千様「白君何気に面倒見良いわよねー」あらあら
家康「ん？あれ お前は行かないの？」
彬羽「本日バイトだ」きっぱり。
粋「俺等せっかく休みなのに」ちえー
テオドール「まあまあ。
とりあえず閃光弾とマキビシと煙玉お借りしてよろしいですか？」
挿音「おう。化け物に効くか知らねーけどよ」
小太郎「お前 何しに行くんだよ」わおんっ
テオドール「私自身戦闘能力が無いもので。」麻酔銃どっこらしょ
粋「お前それ 反動で吹っ飛ぶからやめといた方が良くね？」
テオドール「吹き矢のがよろしいですか？」おや。
白「幽霊には効かないと思う」うん。
彬羽「お前ら 頼むからまず話し合えよ？」
与一「よし！行くぞ石燕 」よしゃあ！
石燕「あ、そっすね
あっしも近く居ないとウロウロ出来ないんすよね うわめんどくさっ」
蒼月「デフォで保護者付きじゃんかよお前」
ーーーーーーーーーーーーー
【町 廃屋】
白「これ 話し合い無理じゃないかな？」うーん。
粋「Σテオおおおおお！！」
石燕「Σ山程の荷物使う暇も無くっ」あああっ
灰こんもりっ
地縛霊『此処は俺の家だああ！！！先住権を行使するっ！！』びしっ
白「なんだそれ。」きっぱり
地縛霊『Σダメだコイツ！会話出来る奴を出せ！！』うがああっ
石燕「問答無用で先制攻撃かまして来た人の台詞じゃないっすそれ」
地縛霊『何を言う！ 自宅に土足で不審者がゾロゾロドカドカ上がり込んで来たらそら攻撃するわ！！』くわっ
粋「Σまさかのド正論！！」
テオドール「彬羽さんがちゃんと会話しろと言われていたのは こう言う事に御座いますか」ざらざら復活っ
石燕「頭ハッキリしてる分厄介なタイプだったんすねえ」成る程。
粋「うわー オバケなのにマトモ過ぎてやりにくい」びくびくっ
石燕・テオドール(此処までオバケ駄目なのに何故毎度律儀について来るんだろう)
石燕「人生逃げも大事っすよ？」
粋「へ？何このタイミングで」
白「えーと。そうか挨拶大事だよな
お邪魔してるぞ 迷惑だから出てけ」きっぱり。
地縛霊『Σなめとんのかこの白髪！！』むかああっ
石燕「あーもう、煽っちゃ駄目っすってば」ほんとにもー
テオドール「おや？そう言えば張り切られてた与一さんは」きょろっ
与一「ん？ 説得とか頭使うのダルいのでボケーッとしておった
もう攻撃して良いのか？」ふわふわっ
地縛霊『Σお前らまとめて出てけえええ！！』ぶちーん。
石燕「話し合いで解決無理っすねもう」あちゃー。
白「バカラスの話だと そのまま追いたてるのも何だしって事で一応話はしとけってくらいだったけどな
普段から夜通し騒いだり家の前横切った奴脅かしたり近所の井戸に馬の糞投げ込んだり飼い犬の毛むしったりやりたい放題らしいし」
一同「むしろ容赦要らないな。」成る程
テオドール「死後までダイレクトに近所迷惑して何がしたいので御座いますか？」
地縛霊『ご近所トラブルに他人が首突っ込むな！』けっ
粋「いやもう第三者要るだろこれ」
石燕「あ、彬羽さんの資料に 『なお生前より騒音その他の嫌がらせ常習。クレームを入れると自宅に馬糞を投げ込まれていた等の証言多数』 って有るっすね」ほう。
白「殴って良いな」うん。
テオドール「ただの性格悪い糞野郎に御座いますね」ふむ。
粋「何か逆にオバケ的な怖さ感じねえわ」指ばきぼきっ
地縛霊『Σえ』ぎくっ
与一(コイツ等も大概好戦的よなー。)ふわふわっ
地縛霊『Σえ！ちょっとたんま
多勢に無勢は卑怯っ』ひいいいっ
白「じゃ大人しく此処出てくか？
お前が無茶苦茶したから俺等が見逃しても次に祓い屋来るぞ
今なら妖怪横丁のボロ長屋紹介するし。騒ぐとボコられるけどな。」
地縛霊『Σ絶対引っ越さねえ！！』
粋「お前なー。そんだけやって引っ越し先有るだけでもありがたいと思えよ」
地縛霊『くっ
地上げ屋に屈してたまるかっ 追い出せる物なら追い出してみろっ』ひゅぱっ
テオドール「Σあ！逃げました」
粋「Σあ！ 待てこら！人の話を聞
地縛霊『と見せかけて どーん！』
天井どしゃあ！！
粋「Σぎゃあああっ！！！」
白「俺等帰っても祓い屋来るって言ったよな？俺」あれ？
石燕「ゴネたらどうにかなると思ってる手合いじゃないっすかね？」
テオドール「自分から家壊してどうする気で御座いましょう」よいせっと。
粋「あのテオ。袖引っ張るより上の木材退けて来んね？「トゲ刺さると灰になるので無理で御座います」
与一「ふむ。私ならトゲどころか物理攻撃効かんしな
1つ仕置きしてやるか」壁に手ずぽっ
白「あ。すり抜け出来るのか」おおっ
石燕「Σえ。いや与一さん！
単品で行動は「これでも鎌倉武者ぞ。なめるでないわ」壁抜けひゅぱっ
石燕「Σあ！ちょっ 」
白「そんな心配しなくても大丈夫じゃないのか？」
石燕「いやあの さっきの話
言ってておかしいと思わなかったんすか？」
粋「へ？どれ？
馬糞好きだなコイツとか？」よっこら這い出しっ
石燕「違うっすけどだいたいその辺っす」
テオドール「と 申されますと？」はて。
石燕「幽体である与一さんは『壁抜け』は出来るっすが 物に触る事も出来ないっす つまりあっしの体を使わないと何にも触れないんすよ
しかし 相手は井戸になんちゃらって事は普通に物に触れるって事っす」
粋「Σえ まさか凄い強えの！？」
テオドール「Σあんなので御座いますのに！？」
白「ん？ そもそも与一って弓しか使えないよな？
弓も触れないし持ってきて無いだろ？ 探し出してどうする気だろ」はて。
一同(Σ絶対何も考えてない！！)
石燕「まずいっす！ 幽霊としての格と熟練度がダンチっす 早く加勢しないと Σぶっ！？」
粋「Σえ」
テオドール「Σ石燕さん！？ え。ちょ失神しておられますっ」えええっ
白「あ、そっか 与一ってあの細い糸みたいなので石燕と繋がってて
石燕が死んじゃうと消滅するって言うから その逆も有り なのかな？」えーと。
粋・テオドール「」絶句。
白「よし 糸巻きながら追いかけろ
消滅してなきゃ与一に着く」びしっ。
テオドール「Σ了解に御座います！！」糸巻き巻き巻き巻きっ
粋「石燕気張れ！お前が頑張りゃどうにかなるっ！！」おんぶでダッシュ
石燕「」きゅうっ
ーーーーーーーーーーーーー
与一(いかん死ぬっ いやもう幽体だがこれはヤバイっ) 冷や汗っ
地縛霊『なーんで くっそ弱いのに1人で来ちゃったかな？お坊ちゃん？』ぷーくすくすっ
与一「Σ喧しわ！幽霊の癖に投石ばかりしおって！！だいたいなんで私に当たるんだ！！」むかああっ
地縛霊『いやむしろ何で出来ねえのよ？』
与一「Σ普通出来る物なのか！？」えええっ
テオドール「あ！居た！居ましたっ」糸巻き巻きっ
粋「よっしゃあ！ 与一大丈夫かそこ動くな
めこっ。
ばたーん！！
テオドール「Σ漬物石ーーっ！！」ひいいっ
与一「Σうわ痛っ！今のは痛い！！」
地縛霊『ふははザマーみ Σいっ！？』びくっ
白「燃やし尽くして良いな」よし。
ぼぼぼぼぼぼぼぼっ
地縛霊『Σ色々桁違いのが居るっ！』ひいいいっ
テオドール「そりゃ黄龍様に御座いますからねえ」うわあ。
与一「弟起きとる時は自分がサンドバッグ扱いの癖にな」ひええ
テオドール「基本天の邪鬼な方に御座いますから」そそくさ隠れっ
地縛霊『Σうおやば 来るなああ！！』壁抜けっ
石ばらばら散らばりっ
与一「ん？ あ 成る程
さすがに固体は壁抜け出来んか」ほう。
テオドール「と言う事は与一さんと同じ霊体 もしくはそれに近ければ持って壁抜け可能に御座いますか？」
与一「へ？そりゃあな」
テオドール「了解に御座います！
石燕さん失礼 起きて下さいませ！！」
平手打ちばちーん！
石燕「Σぶはっ！？ 」ぐはあっ
白「テオ？」ドン引き鎮火っ
テオドール「あ、気がつかれました？
起き抜けに申し訳御座いませんが 一筆お願い致します」ゆさゆさっ
石燕「え。ちょ何すか目が回っ」くらくらっ
与一「Σあ。そう言う事か」はっ
地縛霊『こ、此処まで逃げてくれば』屋根裏ぜーはー
与一「甘い！往生致せ！！」天井すり抜けっ
地縛霊『Σぎゃっ！
ってさっきの弱い餓鬼んちょか！ ビビらせんじゃ
矢ぶしっ。
地縛霊『Σぎゃーーっ！？』ひいいっ
与一「成る程。石燕の具現化なら限り無く幽体に近い
弓矢出せばそりゃ壁も抜けれるし私も使えるわな」ほうほうっ
地縛霊『Σ人ぶっ刺しながら何納得しとんじゃ 泣かすぞ小僧っ！！』ぶちーん！
与一「ほう。言うたな
確かに私は近距離格闘その他はからっきしだが『コレ』に関しては今世でも伝説ぞ。後悔するなよ」にやあっ
地縛霊『Σえ』
テオドール「天井裏 悲惨な事になってるみたいに御座いますねえ」おやまあ。
石燕「うわ。めちゃめちゃホコリ落ちてくるっすね」けほっ
白「針ネズミみたいになってるだろけど
トドメは刺さないだろ。
げんぺー合戦てのの時も 扇射っただけだって聞いたし」うん。
石燕「そっすね。 となると問題は」ちらっ
粋「」額ぱっくり血ぃだらだらっ
白「診療所連れてった方が良いかな？」
石燕「普通なら即死でおかしくないっすしねえ」うん。
テオドール「頑丈な方でよう御座いましたね」
与一「取ったどーー！！」うおおおおっ
地縛霊『すんませんでしたあああっ』矢まみれ土下座っ
石燕「あーはいはいっ
レベルアップして良かったっすねー
お？」ぐらっ
ばたーん！！
与一「Σえ！ おい石燕！？」
白「あ、そっか。
こっちも石ぶつけられたみたいな物か」あーあ。
テオドール(Σ結構思い切りシバいてしまいましたっ！)ひえええっ
