テオドール「うおおおあんの野郎うう！！！」
藁人形がんがんがんがんっ！！
家康「Σ御座います口調何処いったの！？」ひええっ
シロ「室内でやるな。室内で
柱が穴まみれになるであろうが
テオドール「Σ外微妙に寒いんで御座います！！」くわっ
千様「確かに寒暖差凄いけどー
あの手の呪いって 寒いの我慢したり人に見られない様にって注意しなきゃいけないから 効果があるんじゃなかったかしらー？」あらあらっ
蒼月「ただのストレス発散だろ
んっとに 煩いし目障りなんだよ構ってちゃんウザっ」けっ。
テオドール 「試しされますか？」
さらさら かーん！
蒼月「Σあだだだだだ！！」いででっ
小太郎「あ、あれ ドイツ語で『蒼月』って書いたのか」へー。
シロ「意外と効き目有るのだな」ほう。
テオドール「これでも吸血鬼に御座いますから」ふっ
家康「吸血鬼って何？」
千様「これ今ガンガンやられてた人無事じゃないような
ま、いっか
なんでそんな怒ってたのー？」
テオドール「万死に値する輩がおりまして」青筋ぴきっ。
蒼月「思い出し怒りすんなよ」あたたっ
家康「万死？ いやもう相手生きてるか解んないけど
何があったの？」
粋「たっだいまー。
案の定兄貴何も異常無しだってよー だから心配すんなって言ったのによー」苦笑。
白「大道具に負ける程ヤワじゃないぞ」むう。
小太郎「Σ芝居小屋で事故か！？」ぎゃいんっ
粋「事故っつか 人災？
たちの悪いのが乱入してきてさー。
お客逃がすのにてんやわんやしてたら 兄貴が我慢出来なくていつもの通りの感じになって」
白「うっかり裾踏んで転んで 大道具に突っ込んで
セットが倒れて下敷きになった」えへんっ。
シロ「うむ。自爆だな馬鹿者。」
テオドール「御無事で良う御座いました。
しかし、あんの不届き者 不敬の極みにも程が御座いますっ」拳ぐぐっ
粋「念の為診療所で診てもらってたんだけど
こんなだからテオだけ先に帰したんだよ
・・こっちが悪化してんな」うわ。
白「ちゃんと頭以外は問題無しって言われたんだけどな」
千様「あー、仕方ないわよお
白君の頭が普通じゃないのは今に始まった事じゃないしー」へらっ
白「そっちじゃなくて たんこぶだ。」
千様「・・・あらー。」えーと。
蒼月「ま、良いんじゃない？
相手は今頃謎の激痛に苛まれてるだろうし
アンタ等の事だから ちゃんとボコボコにして番所に放り込んで来たんでしょ？」
シロ「番所の役人共が哀れな気がするな」うーん。
白「謎の激痛？」へ？
テオドール「何の事に御座いましょうねえ？」しれっ
小太郎(Σあ、出来るだけ人間と喧嘩すんなって言われてるからか！)はっ
家康(Σ確かにこれは立証が難しい！
やるなテオちゃん！！)おおっ
蒼月(いや、隠すなら堂々とやんなよ。)ずきずきっ
間。
テオドール「魄哉さんより前に彬羽さんにめためた怒られまして御座います」苦笑
小太郎「そりゃなあ。」
シロ「柱にキツツキでも住んどるのかって状態だしな」
柱ぼっこぼこっ。
家康「憤怒の力は凄いよねー
知ってるけどさ」うーん。
千様「戦国はさぞ憤怒渦巻いてたんでしょうねー」
家康「だね。
まあ テオちゃんでもこれだけボコボコに出来ちゃうのが憤怒の力だ。
上手く使えば本人にも良い結果になるんだけどね」柱さすりっ
小太郎「憤怒を良く使うって難しくないか？」わおんっ
家康「うん。難しい
だからこう 気持ちの持っていき方と言うか」えーと。
シロ「つまりアレか
俺があの 豆腐頭に毎度おちょくられて 1発殴るのを目的に日々精進しておる 的な事か。」成る程っ
家康「若干違うけど 方向的にはそんなもん？」
小太郎「はいテオ待て待てっ
シロは敵じゃないから 五寸釘しまおうな？」わんっ
シロ「安心せい。
今の俺では 奴に1発打ち込む等 まだ不可能だ」ふんっ
テオドール「そ、それなら良いので御座いますが」
家康「まあ 魔王様だからねー。
はい。ギスギスしないの
お宅の主様には普通の攻撃じゃダメージ通らないから 心配ないよー」のほほーん。
小太郎(そう考えると 白にたんこぶ作った大道具凄いな。)わおんっ
千様(絶対余所見してて 気が付かなくて ゴンッ！てなったわねあの子) 察し。
シロ「・・大道具以下か。」ふっ
小太郎・千様「Σ気付いちゃった！！」
蒼月「ま、大したケガは無かったから良いじゃん
結果オーライだよ」
テオドール「それはそうで
シロさん？」おや。
シロ「Σ皆伏せい！！くせ者おおお！！！」だおりゃあああっ！！
蒼月「Σ前触れ無しに鬼切抜くな馬鹿ーーっ！！！」ひええっ
壁ずずずっ
がんっ！がらがらっ
家康「Σまた家が！」ひえっ
千様(白君 毎度これでノーダメなの？)ええー。
滝夜叉姫「おお。怖い怖い
礼儀を知らぬ小僧よな。」
一同「Σげ」
滝夜叉姫「げ。とは失礼な。
この家では客に茶も出んのか？」ん？
家康「すみません。
いい加減天海が泣くんで お帰り願います」銃じゃこっ！
滝夜叉姫「うっわ。茶ではなく鉛玉を出してくるか」
彬羽「おい。何だ今の音
Σげ。滝夜叉姫 Σうおわっ！？」
ガウンっ！ズドンっ！！
小太郎「Σホントに撃ったああ！！」ひええっ
家康「Σちっ！素早いっ」弾込めじゃこんっ！
千様「Σちょっとちょっと殿！？」えええっ
挿音「何かと思ったらこんクソ女！！
カチコミたあ良い度胸じゃねえか！
うちの新人共の恨み 此処で晴らしてやらあっ！！」クナイじゃききんっ！
滝夜叉姫「ほう。服部半蔵か」ふふんっ
小太郎「Σ忍の新人って！お前徳川に何やったの！！」ひええっ
滝夜叉姫「何って妾は あいつの嫌がる顔を見るのが悦び。
だから 江戸城がめちゃ忙しい時に 配下の妖怪共を連れ攻めこんで
シロ「Σお前 それで人と妖怪の間に亀裂入ったらどうする気だ！！」おりゃあっ！
滝夜叉姫「知るか
子泣き爺。」
子泣き爺「ふんっ！」石化っ！
がきんっ！！
シロ「Σうおお！まさかの刃こぼれっ！？」あわあわっ
滝夜叉姫「そして人間共は 此処なら登ってこれまい。」
がしゃどくろずおおおっ！
小太郎「Σあ。オリジナルの方のがしゃどくろ！！」ぎゃいんっ
家康「Σくっ！これはさすがに届かないっ」ちいっ
白「石燕が描いた偽物のが万倍怖い。」
滝夜叉姫「Σ登るの早っ！」げっ
どがしゃーん！！！
蒼月「Σうおお頭蓋骨落ちてきた！！」ひええっ
白「バカラス 足。」ほれ
彬羽「Σ折れってか！ また面倒な事を！！」袖捲りっ
滝夜叉姫「Σえ。あの
やめてやめて 躊躇無し！？
がしゃどくろとて骨折したら治るの時間かかるんだぞこら！！」
挿音「いや 人の家に殴り込みかけといて何言ってんだよお姫様。」首筋にクナイちゃきっ
滝夜叉姫「Σ地道に登ってきた！？
違う違う！妾は通りすがりに話に入ろうとして！！」
シロ「話？」へ？
滝夜叉姫「いや だから憤怒も考え様で悪く無いぞ的な」
白「惚れた奴に憤怒向けられて喜べる変態は お前ぐらいだと思うけどな」
滝夜叉姫「そうでもせんと アレの頭の中 妾でいっぱいに出来んだろ？」えー
彬羽「なんで当たり前みたいに言ってんだ」引。
家康「毎度ノイローゼになってるんで ホントやめたげて下さい。」
滝夜叉姫「んー？
妾はさほど変ではないと思うがな
憤怒は誰かて有る物、ならばそれを良い方に持っていって何が悪い」はて？
蒼月「ひょっとしてこの子
凄いポジティブなだけなんじゃない？」へー
千様「蒼月君 女に甘いのやめなさい
相手に恨まれてゾクゾク喜ぶのは立派な変態よ」きっぱり。
白「ん？
まさかそれだけ言いに来たのか？
そもそも 憤怒憤怒って何があったんだ？」
滝夜叉姫「んーとそれはだな
あれ？ がしゃどくろ
お前何踏んで ・・・Σあ」
粋「Σテオおおおお！！」ひええっ
灰っ。
小太郎「Σこれ大丈夫！？潰れて無いよな！ その前にビビって灰になっただけだよな！？
ちゃんと蘇生出来るよな！？」ぎゃいいんっ
滝夜叉姫「・・邪魔したな」くるりっ
一同「待てこら。」
滝夜叉姫「えー。妾もがしゃどくろもわざとじゃないもん
あ！そうだ 手土産があったんじゃ
それっ」ぽいっ
粋「Σえ！？何」ぱしっ
滝夜叉姫「前に お前の兄かハロウィンとクリスマス？だかをごっちゃにしてた時の
寝込んでる間に自分だけスルーされたと いじけておったが
ちゃんとお前にも贈り物あったぞ」
千様「え？何これ御守り？」
家康「あれ？裏ちょっとこれ
・・アマテラ Σええええ！？」
滝夜叉姫「そりゃ1日で酷い風邪も治るわ。
そう言う事じゃ
恨みをあまり安売りするものでないぞ」ほほほほほほっ
小太郎「あ。逃げた」わんっ
挿音「Σくおら！こっちの話は終わってねえぞクソアマ！！」うがあっ！
白「・・俺 恨まれてたのか」ふーん。
粋「・・・えっと。」きまずっ
家康「あの、あれって本当に本物の？」冷や汗っ
彬羽「10月だからな。
あの野郎はあんなんでも神の眷属だ
出雲にちょくちょく行ってるからな」
千様「隠れてえっらい人にえらい事頼んでたのねー」あらまあ。
小太郎「何だかんだで仲良し兄弟かお前ら」わおんっ
白「恨まれてるらしいけどな」ふんっ
粋「Σいや ごめんって！！」ひええっ
蒼月「この魔王様も１度拗ねると長いんだよなー」あーあ。
テオドール「恨みは力になります故」ざらざら復活
シロ「Σおお！生きておった！」ほっ
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