小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月20日

 

 

 

大嶽丸「Σにゃっ!?客か!」びくっ

 

 


家康「えーと。つまり

お宅のお嬢さんがモノノケの

類に取り憑かれていると」ふむ

 

武家「お恥ずかしい話ですが」くっ

奥方「武家の娘ともあろう物が 
その様な物に付け入る隙を与えるなど」ううっ


家康「いや。武道の達人でも関係なく来るもんだと思いますけど
被害者被害者 」へらっ

 

 

 

蒼月「なんで霊感ないバカ殿が相手してんの?」ねえ。
 
千様「なんでもー
天海サマの知人に凄い妖怪バスターが居るって噂を聞いた あのお父さんがー
幕府の偉い人に相談してー」えーと。


白「ちょこちょこ江戸城出入りしてる俺が知ってるんじゃないかって 
芝居小屋まで押しかけてきて」むう。

粋「兄貴にやらせたら 屋敷ごと吹っ飛ぶから連れて来たんだよ」

テオドール「で、元は徳川の話に御座いましょ と家康さんにぶん投げましてございます」

 


蒼月「つまり、此処がその『天海サマ』の自宅だとは解ってないわけだね」ああうん。

テオドール「知ってて乗り込むド根性は 暗殺者くらいの物に御座いましょう」

 

 

 

家康「ふーん。なる程なる程

直接お嬢さんの様子を見に行かないと何ともだね。
じゃあ この後、この件に向いてる人を向かわせまーす」へらっ

 

武家「Σえ。お宅が祓い家では!?」

家康「私はただの受付のオッサンです」

奥方「Σそんな胡散臭いのに!?」えええっ

 

 

千様「殿って 話したら良い人なんだけど
なーんか 雰囲気胡散臭いのよねえ」うん。

テオドール「詐欺師オーラは出ておられますね」うんうんっ

 

白「詐欺師だろ。

将軍なのに ただのオッサンとか言ってるんだから。」

一同「Σそう言う事か!!」はっ

 

 

 

武家「では頼んだぞ。
あ、うちの娘は嫁入り前につき、おかしな噂の立ちかねん男は無しで頼む」ふんぞりっ
 
家康「うわあ。受付と知った途端に偉そう」

 

 


大嶽丸「ん?
この家に 祓える女とか居たか?」ひそっ

粋「え、
姉ちゃんはの能力無効化は下手すりゃ其処ら一帯の小妖怪が消滅するし」うーん。

 

 

家康「よし、コマちゃん出番だよー。
とっとと家ごと全てをふっ飛ば

テオドール「Σうおおさすがにムカついておられたっ!!」ひいっ

 


家康「ごめんね。
こんなんだけど、基本は荒ぶる戦国武者だから」ふっ


千様「Σちょっとー!受付怒らすと怖いわよ!

パワハラカスハラとか嫌いなのよっこの丸眼鏡っ」きいっ

武家「Σうおお すんません!」たじっ

 

 

彬羽「あいつ自身がその気になれば 
パワハラで誰の首でも飛ばせるからな。」うーん。

白「家康 あんなんだけど良い奴で良かったな」うん。 

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 


武家屋敷】

 

娘「あら、可愛い幽霊さん」うふふっ

与一「Σ見えておるのか!?」えええっ

 


娘「たまーに見えるんです。
そのせいでオバケと目が合って 追いかけられたりもしょっちゅうでー」とほほっ

 

 


奥方「あの、あそこ何か居るんですか?」おそるおそるっ

石燕「まあ、親御さんにも ちょいちょい姿見えちゃうかもしれねえっすね
トロい人なんで。

 

んじゃ、こっちに破魔符貼っとくんで うっかり触るんじゃねえっすよ」ぺたぺたっ

 


武家(このガリガリ男なら 変な噂も立つまい。
やるな あの受付) ふむ

石燕(何となくムカつくんで  呪って良いっすかね)

 

与一「やめろ。思うのは自由だが絶対やるなよ」冷や汗っ

 

石燕「ちっ。考えが筒抜けなのも面倒っすね」

与一「Σこんなんで筒抜けになる程 殺意念じるお前が怖いわ!!」


娘「あ、貴方、あの人に取り憑いておられるの?」へー。

 


奥方「よ、よく解りませんが
よろしくお願いします」引っ。

 

 

 

 

間。

 

 


娘「でねー。お父上ってば
お前の役目は 良い婿を迎え、家を栄えさせる事だって。

そんなの生まれた時から決まってますしー
こっちだって覚悟決めてるんだから わざわざ言わなくても良いのにねえ」ため息っ

与一「うむ。良く初対面の霊とは言え
んなデリケートな事を男に愚痴れるな」困惑っ

 

 

娘「だって。
とても お可愛らしいから」にこっ

与一(あーこりゃ 下手に男近づけたらまずい。
私でも解るぞ)  冷や汗っ

 

 

 


娘「ああ、そう言えば
最近 私を追いかけてくる怖いオバケ。
アレも最初は 可愛らしい姿をしてたので うっかり声をかけてしまって」手ぽんっ

与一「ちょっと待て。」おい

 

 

娘「貴方は 怖いのに化けたりしない?」おそるおそるっ

与一「んな器用な真似出来んわ!!

すると何か!? お前に取り憑いている奴ってのは
お前が声をかけたせいで ホイホイ着いてき いや憑いて来たと!?」

 

娘「そうねー
オバケは目を合わせたら寄ってくるの 忘れてて」
与一「Σ石燕の爪の垢でも煎じて飲ませたい!!」

 

娘「石燕ってさっきの人?

ええ。お腹壊しそう」

与一「Σあやつのでなくても腹壊すわ!
だああ 引っかけられた悪霊に同情する!!」ああもうっ

 

 

娘「えー
私 何度か頭から食べられそうになったのに?」

与一「Σえ。思ってたより怖っ!

 


はっ!!」びくっ

 

 

 

ずるるるっ

ぴちゃんっ

 

ずるるるるるるっ

 

 

 

与一「ま、まあ

どういう意味かは置いておいて
狙っとる人間が 他の霊と仲良く話をしておれば なあ。」冷や汗っ

娘「え? ひょっとして
喧嘩弱いとか?」あのー。


与一「そんな事は無いわ失礼な!

ただそのっ
この感じ 相性は良くないかもしれ

 


ずしんっ!!

 

与一「Σでかあっ!!」ひえっ

 

 

娘「うわー、また大きくなってる」

 

与一「Σアレの何処が可愛らしいんだ!
ほぼほぼタ●リ神だぞ!
足めちゃめちゃ多いぞおい!!」鳥肌っ

娘「私 蜘蛛とか好きで「Σ待てコラ その感性で可愛らしいとか言われたのか私は!!」えええっ

 


ぐぐっ

娘「あ。それより
危ないですよ」ほらほらっ

与一「ん?

 

Σげ」

 


だむっ!

 

与一「Σうおおお速っ!!」ひえっ


娘「ああやって猫の伸びみたいな体制になったら
勢いつけて突っ込んで来ますよ」

与一「Σお前今まで良く生きて Σうおおおおお!!」

 

どがしゃーん!!

 

 


女中「お嬢様?
また出たんですか?」おそるおそる

娘「うんうん。
危ないから 皆さがっててね
あ、廊下に出ないでね」


女中B「あー。見えなくても 当たると怪我するってのは難儀ですねえ」そそくさっ

 

 


与一「Σ家人まで慣れとるの怖っ!」

 

娘「あら、ご無事で

で、退治の方は」

与一「いやあのっ 私は遠距離専門でそのっ

こんな 的はデカくても高速移動して来るような奴は

Σうおおお!?」

 

どがしゃーん!!

 

娘「ああ。またうちの廊下が」

 

廊下板べこべこばっきばきっ。


与一「Σ違う!思ってた化物退治と違うっ」ひいいっ

 


がさがさっ

くるり

 

与一「Σえ」

 

 


娘「あ。気をつけて
どうもそのオバケ 霊力の強い人を取り込もうとしてるみたいで

与一「Σそれを早く言ええええ!!」うわああっ

 

がしゃがしゃがしゃしゃっ!

 

与一「Σあああ!足が多いからまた早い!!

まずい!霊体の私があんなのに捕まったらっ」ぞわあっ

 

 


娘「Σあっ その先は」はっ

 

 

 

 

与一「Σだあああああ!!!」しびびびびびびっ

 

蜘蛛オバケ「Σぴぎゃあああああ!!!」びびびびっ

 

 


娘「さっきの お祓い屋みたいな人が貼ってった御札が。」あちゃー

 

 

 

 

【同時刻】

 


大嶽丸「Σふぎゃああ!!
おいっ! どうしたコイツ いきなり焦げたぞ!!」


石燕「」しゅうううっ

 


千様「あー。
与一さんってね。石燕さんの霊力の借りて 形を保ててるような物だからー

与一さんが強いダメージ受けると 石燕さんにも半分くらいダメージ来ちゃうのよ。
ほぼ本体だから」

家康「ありゃ まさかの苦戦?
やっぱ 天海辺りに頼めば良かったかな」ふむ。

 


粋「お嬢様相手じゃ むしろ1番ダメだろ」

テオドール「あの方 坊主の癖に
年末年始の単独ライブで稼いで 財政の足しにしてる様な方ですよ?」

 

大嶽丸「この家の家主はどうなってるんだ。」真顔っ

白「色即是空とか言いながら 
モテてる事はきっちり利用する そう言う生腐れ坊主だ。」きっぱり

 


彬羽「上手い事言いやがるな」ほう。

蒼月「誰か 否定してやれよ。」

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 


娘「あーあ。家がめちゃくちゃ
もしもーし 生きてますかー?」


与一「な、なんとかっ

どうにか消滅しとらんっ」しびしびっ

娘「それは良かった
こちらは瀕死ですけどね」

蜘蛛オバケ「」きゅうっ

 

与一(Σ石燕にダメージ折半してて良かった!!)背筋ぞわっ

 


娘「あー 助かりました

家はめちゃくちゃですけど 命には変えられま


Σうっ!!」天井の梁どしゃがいんっ!

 

与一「Σうおお! さっきのぶちかましの余波がっ!!

おい 大丈

 

 Σ殺気!? 
まさか化物 まだやる気か!!」ええっ

 

 

 

侍「ふっ。化物騒ぎとは好都合

この娘を仕留めれば 晴れて我が姫様が かの出世頭の妻となり御家は安泰。」刀ちゃきっ

 

与一「Σこれだけ騒いでるのに誰も出てこんと思ったら
またややこしい時に狙われとるなあ!!」ああもうっ

 


どろんっ!

 

侍「Σむ!小僧どこから生えた!
さてはもののけか!?」びくっ

 

 


与一「・・・。」じりっ


侍「・・・。」じりっ

 

与一「・・・。」えっと

 

 


侍「ひょっとして

攻撃手段を持っておらんのか?」

与一(私の矢は もののけ妖にしか刺さらんのだった そういや!)図星っ

 


侍「何をしたいのか解らんが
さっさと仕事を済まさせて貰うぞ

せっかく 当て身を食らわせまくったと言うのに 家の者共が起きて来ては騒ぎになるのでな。」すたすたっ


与一「Σあっ ちょっ!

(どどどどうしようっ!
霊体の私では 石燕の体を借りんと殴る所か触れもせん!

な、何か霊的な力の有る鈍器でも
いや都合良くそんなもん有るかーい!! ) うわああっ

 

 

侍「可哀想だが 武家に生まれたのが運の尽き。
呪うなら 己の運命を呪うが良


Σぐふぉっ!?」かはっ

 


娘(与一)「目の前に有ったわ。

霊感バリバリの鈍器が」しゅううっ

 


侍「え。ちょ
今 侍を蹴った?このお嬢っ」鼻血ぼたぼたっ

 

娘(与一)「本来私は殴る蹴るはせん。

指を傷めたくは無いし 何よりガキの喧嘩みたいで格好悪いからな

しかし!!」くわっ


侍「Σひっ!?」びくっ

 


与一「正当防衛となれば話は別!!

今、依代となりし この娘の身の安全の為に 全力でお主を殴り潰すっ!」うおおおっ

侍「Σ何この殺気!
まるで歴戦の武者の様な Σぐっはあああーーーっ!!!」うわああっ

 

 


シロ「そりゃ あんなだが
歴戦の鎌倉武者だからな」うむ。

 

白「お前でどうにかなるか?アレ」

シロ「お前がやると与一が消滅するで有ろうが

任せい。もう少しボコって気が済んだ頃に割って入ろう」


粋「え。 アレまだ殴らせんの?」冷や汗っ

テオドール「それだけ鎌倉武者という生き物は 危険なので御座いましょうねえ」

 


彬羽「安心しろ
医者なら居る」


飛天「はいはーい。家の皆さんも起きようね
よいせっ」気付けっ

武家「Σげほっ!

ん?これはいったい

 

Σひっ 娘よどうしたああ!!」うわああっ

 

 

白「もうちょい寝かしといて良いんじゃ無いか?」なあ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る