小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月3日

 

 


【幕府公営診療所】

 


飛天「はい。特製低刺激しっぷ。

肌強いからって 貼りっぱはやめような?
どんだけ低刺激でも ふやけてかぶれたら終わりだし」な?

 

魄哉「すみませんねえ。
江戸城に泊まりの時は 3徹とかあるあるなんで
つい貼りっぱに 「皮膚から浸透する睡眠薬も混入しとこうかな?」

 

 

魄哉「・・・・・・・・・・・・・可能な限り
その、仮眠は取ってるのでご容赦を」目そらしっ

 

飛天「なんでたっぷり間を使っておいて 『寝ます』の一言が言えないのかな」むっ。

魄哉「Σそれで徹夜したら次回絶対混入してくるでしょう!?」

 

 

飛天「主治医として当たり前です。
体が資本。 
あんたが倒れたら 徳川潰れるんだから 休養も仕事と思ってしっかり休もうね 『天海様』

はいはい、お大事に。

はい。次のひとー」


魄哉「Σああっ!言い返させてくれない!!」ううっ

 

 

千様「そりゃ徹夜明けで道中寝るかもって アタシに付き添い頼む時点でね

ほら、帰るわよ。 ワーカーホリックおじいちゃん」

 

魄哉「同い歳には言われたくないんですけど、
僕がおじいちゃんなら

千様「このクソジジイ 八つ当たりしてんじゃないわよ。
トドメ刺しとこうかしら?」ほほほほほっ

 


飛天「医者で暴れんなー」

 

 

 


ーーーーーーーー

 


【昼休み】

 

飛天「あれ? あの陰陽師僧侶って
昔 回復術使ってたような?

あ、梅昆布茶うまっ」ずずー。


ダミアン(昼?昼なのか?

え? 午後三時くらいであるよな?
午前診 長すぎんか)えええっ

 

飛天「そう疲れた顔すんなって
医者は皆の命綱だからなあ

人に養生しろ養生しろって言える様な生活じゃねえんだよ。

ぶっちゃけ 体力自慢の烏天狗で良かったとしみじみ思う」ふっ

ダミアン(人間の医者共は いったいどうやって生きているのだろう。)冷や汗っ

 

 

飛天「つーか 悪いなあ

お前のバイト内容、掃除と簡単な書類整理だけの筈なのに」

ダミアン「医者に倒れられては 私もバイト先が無くなるのでな

飛天殿 字が汚い」カルテ返しっ

飛天「時間が無かったんだよ

えーと。これは」うーん。

 

ダミアン「さすがに、自分でも読めんのは いかがな物かと思うぞ」

 

 

 

間。

 


蒼月「回復術?

あー昔ジジイが使ってたね。

あれ?何で今は使ってないんだろ?

てか、あれって 怪我を治すとかそんなんの筈だよ
病気は無理だよ?」

 

ダミアン「怪我に効けば充分だ。
資料などは有るだろうか?」

蒼月「書庫行けば有るんじゃない?
勝手に捜せよ」ごろーん。

 


ダミアン「秘伝の術とかそう言うのでは無いのか

では お邪魔する」よいせっ

 


白「あれ? なんだ、とうとう診療所潰れたとかか?」

ダミアン「逆だ。失礼な」むかっ

 

蒼月「バイトなのに 気分はすっかり診療所メンバーだよね。
あはは 理解できない」へらっ

彬羽「まともに働かんお前には 一生理解できんだろ。」きっぱり。

 

 

白「逆?」

 

ダミアン「飛天殿は腕は良いからな
患者が多すぎるのだ。

で、診療所もギリギリ回っとるような状態でな。
あれではその内パンクするであろ

ので、怪我人だけでも 逐一オペ等せず治す事が可能なら とな。」


彬羽「言っとくが
俺等 烏天狗はあまり術式には向かんぞ

カラスで有る以上、得意分野は技能と知識だ。
飛天には 回復術は無理が有るぞ?」

 

白「お前の得意分野は馬鹿力じゃないのか?」あれっ

彬羽「これは手前のせいだ。
怒鳴ってたら腹筋は割れまくった、後始末その他で体力がついた

普通はこんなにならん」ギロッ


テオドール「それでそこまでの破壊力を身に付けるのも 
大概 才能だと思われるので御座いますが。」えー。

 

 

ダミアン「身につけるのは飛天殿ではない

お。コレかっ」本のホコリぱんぱんっ

千様「あら?ダミアン君
そんなの使えるの?」

 

ダミアン「理論上は可能で有ろう

私達吸血鬼は 灰からでも甦る 驚異の回復能力を持っている。

 

回復術のシステムを理解し、それに己の回復能力を乗せる事が出来れば
効率良く 治療が出来るのでは無いか?」本めくりっ

 

 

テオドール(Σぐ! ダミアンの癖に 日本語の本を難なく読んでおりますっ) 


千様「へー。意外と頭良いのね」 あらあらっ

ダミアン「意外・・

まあ、一応エリートコースを歩みかけていたからな

現実の厳しさと女で 身を持ち崩したが」遠い目っ

千様「確認するけど
テオ君と同じくらいなら
人間年齢  15かそこらよね?」

 


白「えっと。まだまだ
やり直せるぞ?」

ダミアン「うおコイツに気を使われた

国には帰らん。私はこの国で
友の為に尽力するとする。」ページぱららっ

 

 

千様「あ。つまり飛天君 『お友達』としてロックオンされちゃったのね」あらぁ

彬羽「吸血鬼は逐一執着がエグいからな。」納得。

テオドール「そうで御座いますか?」えー。

 

 


ダミアン「ふむ。


理解した。」本ぱたんっ


一同「Σはやっ!!」えええっ

 

 

ダミアン「後は実際やってみてどんな物か か。
加減が解らんで 内側からエネルギー爆発させても困るしな」

蒼月「Σめちゃめちゃ怖い事言ってるけど!?」ひええっ


白「あ。魄哉もそれ言ってたな。

加減間違えると 回復する所か

さいぼう?が元気になりすぎて バーンってなるって」

彬羽「活性化し過ぎて破裂か。
どれだけ加減下手なんだあいつは」引。

 

家康「天海は 昔から軍の真ん前に立って突撃する系軍師だったから」縁側でお茶ずずー。


ダミアン「軍師と言うより イメージが戦国猛将なんだが」

家康「うん。 おかげで敵軍がビビって攻めあぐねるから 勝てた勝てた」遠い目っ


千様「軍師って 何?」えー。

 


白「つまり 頑丈な練習台が要るのか?

 

調度良いのが有るぞ」ほれ。

粋「Σ兄貴はそれでも身内かー!!!」じたばたっ


ダミアン「Σうっお!なんだその足」ぎょっ

粋「見ての通り 折れたんだよ

裏山で足滑らせて滑落したんだよ」ぐるぐる巻きっ

ダミアン「Σよく生きておったな!!」ひええっ

 

千様「頭も打ってないみたいだしー
午後診で 飛天君に診て貰おうかなーって話してたのよー。」

ダミアン「Σ滑落した時点で呼んでくれ 頼むから!!」

 

白「でも調度良いだろ?
診療所行ったら 飛天が切ってくっ付けて治しちゃうし」

粋「Σ兄貴待って 骨折って足切断されるの!? 」ええええっ

 

千様「はいはい興奮しちゃダメよー

はい。ダミアン君
粋君が逃げる前によろしくね」

粋「Σだああ縛り上げられたああっ!!」どちくしょおおおっ!

 

ダミアン「う、うむ。
安心しろ 理論上は

理論上は 骨折程度内からバーンとは「Σごめんちょい肩の力抜いて!
ガチガチ怖い怖い怖い怖い!!」ひええっ

 

家康「あの、この子 反妖怪とは言っても ベースは人間ぽいからお手柔らかにね?」

 


粋「家康うううううっ」ぐすっ

家康「うんごめん
泣かれても私には何も出来ないよ」

 


ダミアン「任せよ!
うおお友の為友の為

私は出来る奴!!いけるいける!自己催眠よしっ 参るぞ!!」くわっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 


魄哉「えっとですね
回復術の類いは 確かに壊れた物を治すのは

簡単っちゃ簡単なんですがね」寝癖ぼさっ。

 

 


ダミアン「すまん。
どうも 砕けた所全てをまとめてくっ付けてしまったらしく」

粋「Σあああ足が動かない!!」うわあああっ

 

魄哉「ある程度医学の知識がないと この様に損傷した所を 周り巻き込んでくっつけてしまうんで、医者に任せた方が安全なんですよねえ

 

骨で良かったですよ。
内臓なら 色々機能障害起こして 今頃逝ってました」

粋「Σんな真顔で!」寒気ぞぞっ

 

 


千様「え?そんなんだったの?」ひええっ

ダミアン「では つまり」


魄哉「どっちにしても 飛天君に診て貰うのが1番なんですよ
医学の知識ありきですから。」

蒼月「術式使う意味ないじゃん」えー。

 

 

粋「あ、あの 俺のこの足は?」おそるおそるっ

 

魄哉「おそらく損傷してたのは骨だけですんで

飛天君なら もっかい砕いて元にもどせるかと 「Σまた怖い事言う!!」うわあああっ!

 


魄哉「今度はオペ必須でしょうし
彬羽君 多分助手に呼ばれるんでお願いします」

彬羽「・・そうか」ふっ


粋「Σ今の間何!? 何を察したの!?」

 

家康(毎度彬羽が呼ばれる時って 一旦切断したの持っててとかだったような)冷や汗っ

 

彬羽「安心しろ。
あいつなら その場で接合手術を 「Σやめてごめんもう言わないでえええ!!」

 

 

 


ダミアン「負担を軽減するつもりが
更に仕事を増やしてしまった。」ずーんんんっ

テオドール「とことん傍迷惑に御座いますねえ」ちっ

ダミアン「Σぐ」

 

 

 

 

 

飛天「んー。

片付けしてくれるだけで充分助かるけどなあ
ゴミの山見るとメンタルすり減るし。

あ、鉗子」

彬羽「どれだけ整頓にストレス感じてんだお前は。

鉗子? どっちのだ?「細い方」

 

 

家康「ホントにオペ始まっちゃったね」


白「Σえ。あいつ今 足取れてるのか」ぎょっ

千様「切開レベルだと思うけどー
あの 白君? さては理解して無かったわね?」あら


テオドール「お医者って つくづく、とんでもない生き物に御座いますねえ」しみじみっ

 



 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス  <サイトトップへ戻る