小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月1日

 

 

 


【町中】

 

挿音「殿よお。
何ぞ追われる覚えはよ?」キセルすっぱーっ

 

家康「腐る程有るね」
挿音「だろうな。」

 


家康「かと言って 町中でドンパチぶっ放すワケにもいかないし」チラッ

 

侍軍団「・・・」じーっ

 


挿音「今まで 結構町中でもブッパってなかったか?

つか、あいつら尾行下手かよ」

 

家康「まいちゃう?」
挿音「だな。」

 

だっ!!

 


侍A「Σああ!待てこの Σぐはっ」

クナイさくーん


ばたーん!!


侍B「Σうおお!? ま、回り込め回り込めええっ!!」ひええっ

 

 


家康「町中だって言ってるでしょ!」だだだだだっ!

挿音「追手をまくにゃあ
足手まといを作るのが定石なんだよ」すたたたたたっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

【路地裏】

 

家康「今日はやたら数が多いねえ」こそっ

挿音「だな。
妖怪の類いも 春になると変なの沸くって話だしな
似たようなもんじゃね?」


家康「・・冬の間って
寒いから 襲撃少なかったの?
え?私の価値ってそんなもん?」ええー。

 


挿音「毎日モテモテのが良いのかよ

さて、町中で暴れらんねえとなると
やり過ごすしかねえか」ふむ。

家康「やり過ごすってどうす ・・ん?何見て」

 


古着屋っ。

 


家康「・・お前 変装とか出来たっけ?」大真面目っ

挿音「俺ぁこれでも忍なんだけどよ?」おい。

 

 

間。

 

 

 

侍B「くっ!何処へ行ったあいつ等っ」きょろっ

侍A「慌てるな。
路地裏から家と家の隙間まで、 今同胞達が探しておる」包帯ぐるぐる巻きっ

侍C「しかし、知らせが遅いな。
いったい何処へ  ん?」

 

 


家康「ハイ ドウモー

オサムライサン オシゴトオツカレサマヨー」手ひらひらっ


侍一同(胡散臭い中国人か。) なーんだ。

 

 

挿音「んだコラ?」ギロッ


侍E「Σへ?あ、いや 護衛の方かなっ
日本語お上手ですな!」あわわっ

 


挿音(家康が素で胡散臭くて助かったわ。)ふう。

家康「イヤー。 日本ハイイネー
オリエンタール」はっはっは

挿音「中国もオリエントだろ殿・・  ご主人サマよ」はーやれやれっ

 


家康「さて、これで 人気の無い所まで移動だよ。

あ、謎の中国人ならそれらしく
日本観光とか 怪しそうな店覗いたりとかしないと
何か良い所知らない?」わくわくっ

挿音「なんで楽しそうなんだよ アンタはよ」おい。

 

 

 

娘「Σあああ!春先有る有る 暴れ馬が!!」ひいいっ

町人「Σ毎度毎度何処から逃げ出してんだ!!」ああもうっ

 

暴れ馬「ぶひひひひーんっ!!!」パカラッパカラッ


挿音「また こっちに一直線に来やがるし!!」ちいっ

家康「あ。私?
私が胡散臭いから警戒してるの?」ありゃ

挿音「Σ有り得るから笑えねえ!!」

 

 

暴れ馬「ひひーん!!」どどどっ!


挿音「ちっ。しゃーねえ
家康「待って待って こんな所でクナイ出したら 正体バレちゃうでしょ」


挿音「ああ?足でも狙わなきゃ あんなもん停まんねえだろ」

家康「いや大丈夫
私に向かってくるんなら」

 


暴れ馬「ぶっひひーん!!」ぶるるるるっ!

 


家康「そいやっ!!」

背中に手乗せ飛び越えっ


暴れ馬「Σぶひんっ!?」びくっ

 

 


家康「はいっ!!」着地しゅたっ

 


通行人「Σおおおおおおーーっ!!」拍手ぱちぱちぱちぱちー!

 


暴れ馬「ひ、ひひんっ」おろおろうろうろっ

挿音「あ。凄え
ドン引きして鎮まったわ」おお。

 

 

侍A「ほー 凄いな
雑技団か」おお。

侍B「さすがは隣の大陸
たいした物だな」へー。

 

挿音(いや お前らと同じ国の同じ人間の筈なんだよ。)

 

 

家康「ニホンノ皆サン 
拍手アリガトー!

ソノ内ソノ辺デ講演スルカラ観ニキテネ」適当っ

通行人「おおー!」ぱちぱちー!


挿音「おら。ノリノリもその辺にして とっとと行くぞ」

 

家康「いやー楽しくなって来ちゃって

皆サン ハラショー!」手ふりふりっ

挿音「そりゃ中国じゃねえよ。」

 


侍C「なあ この馬どうするよ?」

侍D「なんで拾って来ちゃったんだよ

えー。番所にでも置いてくるか?」困惑っ

 

 

 

家康「しかし、あんな所に古着屋があってよかったねえ」ひそっ

挿音「あそこに有ると繁盛すんだよ
何せ此処等は

ん?」

 

 


『怪しいチャイニーズ! さては追手か!!』銃じゃきっ!

家康「Σうおお何処の国のマフィア!?

ちいっ!!」銃じゃこっ!!

 

挿音「Σ待て家康!!」はっ

 

 

 

粋「家康?

Σあ。マジだ

うっわ。似合いすぎてて顔丸出しなのに解んなかった」

テオドール「おや?」帽子上げっ

 

家康「Σ何してんの お前達!!」えええっ

 

粋「いやー。瓦版の追っかけが凄くて

いい加減鬱陶しいから変装してまこうかなーって」わしゃわしゃ髪の毛崩しっ


家康「あ。そんで あそこに古着屋が!?
品揃えもおかしいと思ったよ!」成る程っ

 

テオドール「ちなみに、瓦版に追われ過ぎて お疲れ気味の我が主はあちらに御座います」

 

白「・・・ふー。」野良猫撫で撫でっ

 

 

挿音・家康(Σ解りやすいマフィアのボスが居る!!)うおっ

 

テオドール「粋さん スタイリストとしての腕はえげつのう御座いますからねえ」

粋「ちなみにテオのこれ 玩具な。」玩具の銃ちゃきっ


家康「あの古着屋 そんなのまで置いてるんだね」へー。
粋「いや、これは芝居小屋の小道具。」


挿音「お前等の店も 大概どうなってんだよ」

 

 


テオドール「で、変装と言う事は
そちらも何かに追われておられるので御座いますか?」

挿音「おう。忘れてたわ」


家康「あー

じゃあ、 せっかくだし 皆でこのまんま帰る?」

 

テオドール「で、御座いますね。

はい。猫ちゃん置いて下さいませ」

白「ん?

あれ?何だコレ「家康です。」

 

 


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【再び町中】

 


ざわっ!

 


町人「え、えーと あれって」

町人B「Σしっ! 目を合わせんじゃねえっ」

町娘「治安の悪い町だとは思ってたけど」ひええっ

 

 

侍A「あれ、チャイニーズマフィアって奴じゃ」

侍B「Σしっ!聞こえたらどうすんだ!
ど偉い目に遇うぞ!!」

侍C「さ、さーてと
家康はどこかなー?」棒読みぎくしゃくっ

 

 


家康「お。思った通り
正面から抜けられたね」へらっ


テオドール「今の私達 そんな怖い状況なので御座いますか?」

挿音「大概。」頷きっ

 

白「げ。また瓦版の奴等

あ。逃げた」

粋「兄貴今度から 休みの日はそれで良いんじゃねえの?」おおっ

 

家康・挿音「そこはやめとけ。」真顔っ

 

 

 

テオドール「明暗だと思われますがね。

ただいまで御座いまーす!」玄関がららっ

 

千様「はあい おかえ Σぎゃっ!」びくっ

 

 

蒼月「Σちょっと!せっかくのエイプリルフールなのに

用意した嘘がショボくなるよな真似やめてよ!!」ひえっ

 

 

 

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