小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月5日

 

 

 


江戸城

 


魄哉「あー 肩こりましたねえ」肩ごきっ!


挿音「人体に有るまじき音してんな」うわ。

 

 

家康「この時期はねえ
寒いわ仕事量多いわ

あ。お茶お代わり要る?」

彬羽「頼んだ。」書類書き書きっ


魄哉「彬羽君が手伝ってくれて助かりますよ
チェックだけで どんだけかかるんだって Σあいたっ」

挿音「また腰か?
座りっぱだしな」あーあ。

 

 

家康「あ、大丈夫大丈夫
今回はギックリ行ってないね

はい。手持ってるから ゆっくり
ゆっくりね。はい立ち上がってー」はいはいっ

魄哉「うう。これだから この時期は」


挿音(完全に老人介助 って間違ってねえわ) ああうん。

 

 

彬羽「寒さもだが

運動した方が良いな」ふむ。

家康「Σ中腰から動けないで居るのに!?」えええっ

 


彬羽「いや 中腰はゆっくり元に戻せ。

同じ体制で動かんで居るから 筋肉が固まり凝るんだ。
でもって動かんから筋力も弱る、そして更に 不自然な体制で体を支えるのに力が要るんで凝ると言う悪循環だな。」

 

挿音「なんだよ?飛天の受け売りか?」

彬羽「誰があんな出鱈目ブ●ックジャックの受け売りするか出来るか。

あいつの所の医学書の丸パクリだ」

 


家康「うん。あそこの医学書ってほとんどドイツ語だよね?」わおー。

魄哉「ですね。ドイツ語に関してはテオ君居るんで 多少難解でも解読可能ですし

 

しかし、筋力ですかあ
僕もトシですしねえ・・・」

 

 


挿音「あ。今日昼休憩取ってねえわ

公務員なんで そこはキッチリ休んでくらー」しゅぱっ!

家康「Σいやお前忍!
警護対象放置でいきなり昼休みってどうなの!?」

 

魄哉「とは言っても 僕の警護の時なんてほとんど小間使いですしね

普段の任務が過酷なんで

あ、殿 暇ですか
家康「ごめんなさい。みかん食べすぎてお腹の具合がアレなんで 
今日は運動は無理だなー」


魄哉「いいトシこいて何やってんですか

では 彬羽君」くるり

彬羽「Σへ」ぎくっ

 

 

魄哉「久々に暴れたいので
お相手 お願いします」にっこり。

彬羽「Σえ゛」

 

 

家康「まあ。 こうなるよねえ」あーあ。

挿音「もうちょい親父の行動パターン読めっての
いらん事吹き込みやがって あの野郎」こそっ。

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

粋「カラス、今年も政務の手伝いかあ」うわー。

 

テオドール「で御座いますねえ

毎年毎年お疲れ様に御座いますよ。
寒い室内で正座で長時間。

それだけで私には不可能に御座います」


白「ひなに差し入れしてこいって言われたけど

あいつ、職場の奴等に好かれてるよな」お重の包みっ


テオドール「まあ。彬羽さんがおられないと あの店回りません故。」

粋「間違っても体壊すなよって感じだよなあ」うん。

 

 

 

白「ん? なあ
手伝いって いつもの書類じゃないのか?」


テオドール「へ?
それのはずに御座いますが?」

白「あれ?

正座でも室内でもないぞ」ほら。

 

 

女中A「天海様 頑張ってくださーい!」きゃーっ

女中B「天海様のえーと 長男さん?もがんばれー!」

女中C「あれ?次男じゃないの?」

家老「四男辺りでは?」おや?

 

 

魄哉「では! この闘技場から落ちたら僕の負け

落とすもしくは倒すつもりでお願いします!」くわっ

彬羽「Σ何でこうなった!!」ええええっ

 

 

テオドール「何がいち武道会に御座いますかコレ」

粋「つか 闘技場て。

なんで江戸城の中庭にリングがあんの?」ええー。

 


白「何でこうなったんだ?」

 

家康「それが、天海ってほら
破壊力凄いから 相手居ないと運動にならなくてさ。

で、私や挿音だと間違って食らったら 粉々だし」

挿音「彬羽の奴のせいだしよ
責任持って 相手して貰おうってな」キセルふー。


白「うん 全然意味がわからない」

 

 

 

家老「私にも良く解りませんが

適度な運動による脳の活性化的な話かと」

粋「なるほど?」

 

テオドール「それでこのセット用意するって 徳川アホに御座いますか」

挿音「いや 徳川つか親父がちゃちゃっと用意したわ。」


白「運動居るか?それ」えー。

 

 


家老「お。ゴングが鳴りましたぞ」おおっ

粋「Σなんでガチ試合ノリ!?」えええっ

 

女中B「Σあ!
天海様 いきなり突っ込んだ!!」おおっ

女中B「Σああっ 軌道を変えて受け流された!

リーチの差でやっぱ不利!!」くうっ

 

 

粋「あの、 カラスなんでまともに格闘してんの?」えーと。

白「普通に腕力でぶっ飛ばせるとは思うけど
下手に追い詰めると 魄哉ビーム出すし」

テオドール「あー。ビームは

軍師はここぞと言う時で ビーム出すのが厄介に御座いますねえ」ふむ

 

 

家老(ビーム?

まあ 天海様だし それくらい出るか) ふむ。

 

 

 

彬羽「Σお!おいちょっと待っ Σうおっ!」

ぶんっ!

 

テオドール「気のせいか彬羽さん 押されておりませんか?」おや。

粋「カラスから殴りに行ってねえもん
行けねえんだろけど。」

白「バカラス 自分の馬鹿力知ってるしな

当てたら酷い事になってるの解って殴れな

あれ?これ 勝負にならないよな?」ん?

 


家康「まあ。腰痛対策の為だし」

白「へ?」きょとん。

 

挿音「・・・筋力か

少なくとも 筋力は足りてるよな 親父。」

 

テオドール「Σあ、フィクションあるある!
逆立ちしてぐるぐるキック!!大技に御座いますっ!!」おおおっ

粋「Σ袈裟でやる技じゃねええ!!!」ひいっ

 


白「腰?」首かしげっ

 


家康・挿音(微塵も必要無かったな コレ) うん。

 

 

 

 

彬羽「Σうおお待て待て待て待て!
ひょっとしてお前 ここぞとばかりにストレス発散してないか!?」


魄哉「あ、バレました?
いやー 相手が君ででもなきゃ 暴れられないもんで」すたっ!

彬羽(Σ身が軽い!) 

 

魄哉「すみません。ストレス多い仕事なんで

せっかくですし、ドーパミン出てきて楽しくなって来た所なんで

もうしばらく サンドバッグお願いします」構えっ

彬羽「Σ聖職者の台詞か!?」

 

魄哉「何言ってんです
この世の全てはどう足掻いても 血生臭い物ですよ!」とうっ!

彬羽「Σ 人の世を戦国から建て直そうとしてる奴の言う事かああ!!」

 

 

白「ちょっとタイム

雨降りそうだぞ」

魄哉「Σあ。洗濯物」はっ!

 

女中C「天海様 それは私達の仕事ですから」

魄哉「あ、すみません
つい家での癖が」苦笑。

女中AB(Σ家事してるの!?)ええっ

 


白「あ、家じゃなかった
うっかりだ。

で、ついでだからアドバイスするとな
ストレス発散には 愚痴を叫びながら暴れる方が良いらしいぞ?」


魄哉「へ?
あー まあ、大声出すのってスッキリしますし」ふむ。

 

 


挿音「お。見かねてさっさと終わらす算段か。」ほー。

 

粋「いや、恥ずかしくね?」

テオドール「普通のテンションなら中々に難しいのでは と。」

 

 

女中C「では。休憩終わりまーす」

 

ゴングカーン!

 

魄哉「人にばっか仕事押し付けんな馬鹿殿おおお!出来ないじゃなくやるんですよおおっ!!」うおおっ

彬羽「Σ!」びくっ

 


粋「丸出しで行った!!」ひええっ

挿音「そっか。
ドーパミンどっぱどっぱで テンションおかしいんだったわ今」あちゃー。

 


女中B「あの、殿様ってそう言えば?」ひそっ

女中A「あー 城の奥におられるけど、何でもお飾りで
政務は苦手だからって 天海様に丸投げしてんのよ。

まあストレス溜まるよね」ひそっ

 

 

 

 

家康「私に政治の才があったなら」 ずーーん。


家老「どうなされた?天海様の親戚殿

ん? どこかで見たような「よく言われます」ずーん。

 

 


魄哉「どいつもこいつも横領ばっかしくさって!
戦国での誓いを忘れたかああ!!」うおおおっ

彬羽「Σ余計ストレス溜めてないかおい!」ひえっ

 

女中A「あら そんなに」

女中B「てかこれ
私等聞いて良いの?」困惑っ

 

 

白「しまった。
国のトップの愚痴とか 普通に叫んじゃ駄目なのばっかだ」うっかり。

挿音「溜め込み過ぎて 歯止め効かくなってんぞ
どうすんだよアレ」おい。

 

 

ずざざっ!

魄哉「ーー足袋はあっ

キッチリと裏返して洗濯に出しなさいっ!!!」うるあああっ!

 

一同(Σごめんなさい!!)ひえっ

 

 

粋「あれ 親指とかさ。

半端に裏返すの面倒なんだよなあ」目そらしっ

テオドール「というか 結構皆さん冬でも裸足で御座いますし
普段から足袋愛用なのは 家康さんと・・」


白「・・・。」

粋「兄貴、舞台衣装で履いてるよな」ああうん。

 

 


彬羽「おい!いい加減にしろ
下の奴等の前で 恥を晒しまくってるぞ!!」

がしっ!


魄哉「何を言います
政治家なんて 普段から恥が着物着て歩いてるよな物ですよ」

ぎりぎりぎりっ

 


テオドール「あ。力比べに入られて御座います」おおっ

粋「政治家ってそうなの?」えー

家老「大概。」頷きっ

 


粋「つか待てよ。

何で彬羽 まともに組み合ってんだよ。
あいつ 馬鹿力が売りじゃなかったっけ?」あれっ

 

 

家康「天海はお前が思ってる数倍めちゃめちゃ力強いよ?

細っこいからそう見えないだけ」しれっ

 

 


女中C「Σあああ お二人の足元にヒビがっ!」ひえっ

女中A「Σうっそ!リングの石板がっ」

 

テオドール「あのー ひょっとしてこのリングって」

家老「天海様が担いで持ってこられました」真顔

 

白「その時点で絶対運動要らないだろ」

 

 

 

彬羽「くっ!こんの

いい加減にしやがれ!
指折れたら 年末仕事にならねえだろが!!!」くわっ

魄哉「Σえ」

 

 


ずしゃどがしゃーんんっ!!!!

 

土埃もうもうっ

 


女中A「Σ天海様ああ!!」ひええっ

 

 

 

挿音「場外。」

魄哉「Σあ、 負けました」うわっ


一同(Σ無傷!!)

 

 


彬羽「手はやめろ手は!

手前も自分の仕事に差し支えるとか思わねえのか!!」うがあっ!

魄哉「Σ確かに!

いやすみません ちょっと熱くなりすぎました」苦笑

 

 


テオドール「石のリング えぐれておりますね」うわ。

粋「Σどんな踏ん張り方!?
二人共こっえええ!!」ひえっ

 

 


家康「あーでもスッキリした顔して

全力で相手して貰えて
良かったねえ天海」ホッ。

 

 

 

白「なあ、なんで徳川の奴等
あいつを人間だと思えてるんだ?」

挿音「いやなんかもう
化け物でもなきゃ この国治めらんねえだろしな。
皆考えんのやめてんだわ」キセルすぱーっ

粋「やめようとしてやめれる物?」えー。

 

 

 


女中C「天海様 やっぱお強いですねー」きゃっきゃっ

家老「これなら年末年始も余裕で乗りきれますな」はははっ

魄哉「Σう、またストレス溜まるんで言わないで下さいよっ」

 

 


白「楽しそうだし

ま、いいか」うん。

彬羽「良いのか?」手ヒリヒリっ

 

 

テオドール(で、このリング
誰が片付けるので御座いま Σあ。)

 

ばきょんっ!

 


粋「Σリングが真っ二つに!!」ひえっ

挿音「誰だよ 腰が弱えとか適当言ったの」あーあ。

 

彬羽(Σコレにダメージ与える政務って どれだけ過酷なんだ!!)ひえっ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る